毎日が日曜日
ジャンル:経済,
以下はWikipediaより引用
要約
『毎日が日曜日』(まいにちがにちようび)は、城山三郎によって著された小説。
概要
1975年に読売新聞に連載される。1976年に単行本として発売される。1979年の文庫化からも版を重ね、2023年5月時点で文庫版は65刷、発行部数は69万部、令和になってからも増刷されている。このような分野では異例の息の長さ。
タイトルになっている毎日が日曜日とは、主人公が閑職に追いやられるということであった。主人公が京都支店長に赴任することになり単身赴任で京都に向かう際に家族と同僚が東京駅に見送りに来る。その時に同期で出世レースで一歩先を進んでいて社内では毒舌家で通っている同僚に、京都では毎日が日曜日だなと言われた。そう言われた主人公が気色ばめば、同僚は詫びる形で失敬と言った。
作品の内容は50代で窓際族となったサラリーマンの日常と悲哀を描くというもの。主人公は総合商社で働いているサラリーマンで、巨大な組織である総合商社の商社マンとその家族の日常と共に、圧倒的な現実感で描かれていた。これは日本的な体質と活動の全てであった。世界に類の無い機動力の総合商社の企業活動の裏側での生々しい人間関係を通じて、サラリーマンにとっての幸福な人生とは何であるかが興味深く追及されていた。
『毎日が日曜日』はテレビドラマ化されて、1977年5月2日から1977年5月27日までの銀河テレビ小説で計20回放送された。郷ひろみは主人公の息子で帰国子女の役を演じた。当時の郷ひろみにとっては大人の世界は遠い存在で、自分もこのような年齢になるなど考えもしていなかった。1989年にもテレビドラマ化され、1989年3月12日から1989年3月26日にかけてのテレビ朝日日曜8時連続ドラマで計3回放送された。
2010年の田原総一朗が薦める必読の企業や経済に関する小説に同書が選ばれている。