氷室の天地 Fate/school life
漫画
原作・原案など:Fate/stay night,TYPE-MOON,
作画:磨伸映一郎,
出版社:一迅社,
掲載誌:まんが4コマぱれっと,月刊ComicREX,
発表期間:2006年,
巻数:既刊15巻,
漫画:マキジ大作戦
原作・原案など:Fate/stay night,
作画:磨伸映一郎,
出版社:一迅社,
掲載サイト:WEBサイト,
発表期間:2011年,6月10日,2013年,8月12日,
話数:全8話,
漫画:マキジ大作戦 RIZING
原作・原案など:Fate/stay night,
作画:磨伸映一郎,
出版社:一迅社,
掲載サイト:一迅社WEBサイト「ぱれっとonline」,
発表期間:2015年,3月10日,
アニメ:Fate/Grand Order × 氷室の天地 〜7人の最強偉人篇〜
監督:三浦貴博,
キャラクターデザイン:永森雅人,
音楽:椎名豪,
アニメーション制作:ufotable,
製作:FGO PROJECT,
放送局:TOKYO MX,
話数:全1話,
以下はWikipediaより引用
要約
『氷室の天地 Fate/school life』(ひむろのてんち フェイト スクールライフ)は、磨伸映一郎による日本の4コマ漫画作品。『Fate/stay night』(TYPE-MOON)を題材とした派生作品の一つ。原作および監修にTYPE-MOONがクレジットされている。作者による略称は「ひむてん」。 月刊ComicREX増刊『まんが4コマKINGSぱれっと』(一迅社)のVol.2(2006年)より連載開始。掲載誌の月刊化、独立創刊、書名の変更を受け、『まんが4コマぱれっと』に2022年4月号まで連載していたが、同誌の休刊により『月刊ComicREX』(同)に移籍して同年5月号より連載中。
内容
本作は『Fate/stay night』本編において端役として登場した「三人娘」(氷室鐘・蒔寺楓・三枝由紀香)を主役に据え、彼女たちの学生生活をコミカルに描きつつ「聖杯戦争が発生した冬木市に住む一般人の視点」から『Fate』に触れるスピンオフ作品である。 TYPE-MOONの監修を経た公式作品であり、本作で初めて公表された設定も存在する。主人公たちが2年生に進級した春(時間軸上では本編の9ヶ月前)から始まって、球技大会・修学旅行・夏休み・インターハイ・体育祭・文化祭・市民マラソン大会・クリスマスと進行していく。聖杯戦争が開戦してからは、第3のルートである「Heaven's feel」を一般人視点から描写。様々な要因から細かい部分での差違はあるものの大局は変わらないまま聖杯戦争は終了し、物語は「HFルート以降」の世界へと突入している。
コメディ学園漫画という作品の性質上、「魔術」や「英霊」といった本編の設定はほとんど登場せず、代わりに他の漫画、アニメ、ゲーム等のパロディが多い。 単行本第6巻・7巻・9巻の限定版ではドラマCDが付属しており、音声メディアにも進出を果たしている。また一迅社公式のウェブサイト「ぱれっとonline」では番外編として『マキジ大作戦』『マキジ大作戦 RIZING』が不定期に連載されている。こちらも単行本に収録されている。
『まんが4コマぱれっと』2015年3月号にて連載通算100話を達成した。2015年2月27日、新宿ロフトプラスワンにて記念イベント「氷室の夢は夜ひらく」が開催され、作者や原作TYPE-MOONの版権担当・のきつらが登壇した。同イベントでは記念小冊子が販売された。
2017年12月31日、Fate/Grand Orderとコラボレーションした短編テレビアニメ『Fate/Grand Order × 氷室の天地 〜7人の最強偉人篇〜』を放送。本作初の映像化となる。
作品背景
連載までの経緯
作者の磨伸映一郎は、もともと本作掲載誌の発行元である一迅社が展開している『Fate』系コミックアンソロジーでも三人娘を中心にした短編を発表していた。
一迅社はTYPE-MOONに『Fate』シリーズを題材とした漫画のオファーを出しており、ぎりぎりのところまで誰に描いてもらうか調整を進め、磨伸映一郎に決めた。そして、磨伸の元に届いた『まんが4コマKINGSぱれっと』の創刊号の見本誌の次回予告ページには『Fate』シリーズを題材とした漫画の告知が載せられており、磨伸が疑問に思った矢先、担当編集者からオファーが来た。
『Fate』シリーズを題材とした4コマ漫画を制作するにあたり、磨伸は当初、聖杯戦争が起きていた時の三人娘を題材にしようと考えていたが、担当編集者から「物語がすぐに終わってしまう」という理由で却下された。そこで磨伸は、聖杯戦争の1年前、すなわち三人娘が2年生になったばかりの春から始めようと提案し、それが第1話へと発展した。
連載
原作『Fate/Stay night』ではわき役だった三人娘を題材としたのには、強い個性を持つ彼女たちに焦点を当て、再発見と再確認を促すという目的があった。 また、三人娘のうちの一人である氷室鐘が磨伸の好きな眼鏡っ娘だったことも決め手となった。 本作には、「原作版Fate」の主人公として設計されたキャラクター・ 沙条 綾香も登場している。ただし、「聖杯戦争に参加しなければならない運命」や「動物殺しの罪悪感」というマイナス要素がなく、生活環境の違いもあって「家族関係が良好」であるという理由から、後に公開された『Fate/Prototype』とはキャラクターが大分異なっている。
磨伸はいちあっぷとのインタビューの中で、自分が現在描いているものに関係するか否かにかかわらず、日々の情報収集を通じてアイデアを集めていると話しており、サブカルチャーから社会や芸術、経済、科学といったあらゆる分野を範囲としている。 ただし、すべてを記憶するのではなく、「さわり」のみを記憶するにとどめているとし、磨伸本人はこれを「脳内にトリガー(引き金)だけを無尽蔵に用意しておく」と呼称している。無関係のトリガーから出された知識がネタの肉付けになったり、複数のトリガーが連鎖反応を起こして大きなネタに発展したこともあると述べている。
たとえば、氷室がアライグマを捕まえてしまう話(単行本第4巻収録)は、磨伸がテレビで見た「外来種としてのアライグマ問題」からヒントを得て制作された。磨伸はこのエピソードが後の『氷室の天地』の展開に大きな影響を与えたと述べ、もし『Fate』と無関係なネタだとして切り捨てていたら漫画の展開が激変していた可能性があるとも話している。
本作はパロディが多いことでも知られているが、磨伸はパロディにおいて「どうひねるのか」「如何(いか)にして意外性を持たせるのか」ということが重要であると述べており、「パロディを理解してもらう、というのは元ネタを一種の共通言語として共有しているようなものです。」とも話しつつも、できれば元ネタがわからなくても面白さを理解できるところまで昇華させたいとも述べている。
番外編
蒔寺楓を主役とした「番外編 マキジ大作戦」はネット媒体で不定期連載された番外編であり、『氷室の天地』本編の補強として制作された。 また、「マキジ大作戦ライジング」は、ufotable制作のテレビアニメ『Fate/stay night』における三人娘の設定や状況が他作品と少し違うことにヒントを得て作られたものであり、TYPE-MOONの奈須きのこや、『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』を手掛けた桜井光と話し合った末に、アニメ版の設定が取り入れられた。
登場キャラクター
担当声優はドラマCD版・テレビアニメ『7人の最強偉人篇』でのキャスト。
穂群原学園2-Aの生徒
氷室 鐘(ひむろ かね)
声 - 中川里江
本作の主人公。丸眼鏡をかけプロポーションにも恵まれた美人だが、あまり自己主張をしないため、存在感が薄い。陸上部員で、競技は走り高跳び。元々絵を描くのが好きだったのだが、楓に誘われて入部した。その他のスポーツも得意でさらに博識であり、マニアックな知識も持ち合わせた文武両道。一方で、芸能関係などの事情には詳しくない。
普段は冷静沈着だが悪ノリする事も多く、思い込みが激しいためトラブルを招く事もある。普段から古風で堅苦しい口調であり、二人称は「汝(なんじ)」。計略をめぐらすのが好きなようで、たまにどこからか軍師よろしく羽扇を持ち出している。通称「穂群原の呉学人」。趣味は人間観察で、少女趣味なところもある。幼い頃のトラウマで生きている猫を大の苦手としており、猫を近づけるとパニックに陥る。
家は新都にある蝉菜マンションであり、父親は冬木市長という資産家だが質素倹約が信条。為政者の家族として、襟を正して清廉であるべしと贅沢を自ら戒めているらしい。「英雄史大戦」などにおけるプレイヤー名は「HIMUHIMU」。
生まれる前、父が薪寺家と子同士を許嫁にする約束を交わしていたが、双方ともに娘だったために事実上破棄されている。鐘は当初その事実を知らなかっため、父の面目も考えてその正体を探ろうとしていた。もっとも本人の恋愛に対する認識は極めて浅く、「カップルとして絵になる」という判断基準しか持ち合わせていない。この件に関する相談相手の沙条綾香には、密かに「稚拙な恋愛観」と評されている。なお許嫁の約束は薪寺家の件だけではなかったことが示唆されている。
蒔寺 楓(まきでら かえで)
声 - 結下みちる
通称「マキジ」。褐色肌のスポーティーなスタイル。活発な性格で典型的なトラブルメイカーだが、根は純情家。陸上部員で種目は短距離走。プロ選手も多数出場した市民マラソン大会で6位に入るなどスポーツは得意だが、勉強はからっきし苦手。ただし日本史・世界史を問わず歴史分野だけは大得意であり、広範かつ深遠な知識の持ち主でマニアックな話題にも即応する無尽蔵の知識を誇る。意外と手先が器用で絵が得意。料理は苦手とする一方で和食は得意だと自称している。趣味は骨董。幽霊や怪談などが極端に苦手。「新幹線は時速119km」・「クワガタバブル」など、知識のソースが古い。
実家は「詠鳥庵」(えいちょうあん)という、町で一番の高級呉服店。古物商の一面も持つかなりの老舗であり、先祖を遡ると瀬戸内の海賊であったらしく、「鬼神の長槍」という家宝(「長曾我部」と彫られている)が伝わっているほか、敷地内にある蔵には貴重な古物や質流れした魔術品などが収蔵されているが、その真価についてはよく理解しておらず、むしろ蔵の中で奇怪なことが多く発生したために気味悪がっている。家業については大事に思っているようで、お得意様の前では脊髄反射的に丁寧な対応を取っている。
三年生の引退後は陸上部の部長に就任。しかしその傍若無人ぶりに加えて陸上部の実績が思わしくないこともあり、生徒会の指示によって部長職を剥奪され、佐伯を部長に据えることになってしまった。聖杯戦争後に部長職は返還されるが、佐伯も引き続き「キャプテン」に留まる。
三枝 由紀香(さえぐさ ゆきか)
声 - 中尾衣里
陸上部のマネージャー。当初は料理同好会に入るつもりだったが、楓に誘われて入部した。おとなしく目立たない性格ではあるが、6人姉弟の長女で5人の弟の面倒を見ているため人間としてはしっかりしており、冬木市で局地地震が発生した際にはその人間力の高さを見せつけた。友達思いであり常識人。身体能力は極端に低く、球技大会でペタンクに出場した際には翌日に筋肉痛で学校を休んだ程。手先が器用で家事全般が得意。実家は一軒家だがあまり裕福ではないらしく、自身が家事をこなしておりその暮らしぶりや感性を「昭和」と評された。実は強力な霊視能力の持ち主だが、本人は無自覚のため会話が怪談になってしまうことがある。また小説を幅広く愛読している。
美綴 綾子(みつづり あやこ)
声 - 水沢史絵
陸上部員3人のクラスメイトにして、遠坂凛の数少ない友人でもある。どちらかと言うと「いじられ役」のポジションとなっている。スポーツと勉強の両方が得意。武道全般に秀でており、最も得意とするのは薙刀。弓道は唯一得意ではなかったため、そこを補うために入部したが、その才能を遺憾なく発揮して部長に就任した。また、弓道部を辞めた衛宮士郎をライバル視しており、復帰を望んでいる。他には地元の空手道場では師範代に就いている。さばさばした性格である一方、少女趣味・BL趣味な一面も覗かせる。料理が上手だが、小麦粉・ベーキングパウダーなどの「粉もの」を使った大量生産の料理を得意とする。
かなりのゲーム好きで、鐘とネット対戦しているほか、乙女ゲームの入手に狂喜乱舞することもある。家は鐘と同じ蝉菜マンションだが、部屋の広さは氷室家の方が大きいらしい。「英雄史大戦」などにおけるプレイヤー名は「AYA」。
沙条 綾香(さじょう あやか)
クラスメイト。視力が悪いため眼鏡をかけている。スポーツ・料理などの基本的なステータスは高く、また大食いなところもあり体育祭のパン食い競争では体調不良ながらも優勝している。
普段は物静かで単独行動をしている事もあるが、人付き合いが悪いわけではない。飄々とした性格で一見何を考えているか判らないが、実際キャラクターを演じる事で猫をかぶっている。山菜や野草を採るのが趣味で、自分の背丈以上の鞄に野草を詰めている事もしばしば。自宅と思しき場所に魔女を彷彿とさせる道具・設備を備えている。由紀香からは遠坂凛と雰囲気の類似性を指摘されているが、その正体は遠坂凛と同じく魔術師であり、魔術教会の総本山である「時計塔」に所属している。また薬草を用いた魔女術(ウィッチクラフト)を得意としている。かつて遠坂家のものだった魔術的に優良な土地を沙条家が所持している事から、凛からはよく小言を言われているらしい。聖杯戦争中には部外者の魔術師として暗躍し、事前に氷室たちを守るための対策を施すなどしている。戦後はその説明のために凛とともにロンドンへ赴くことになる。
鐘から許嫁の件について相談を受けており、魔術的な方法で彼女に助言を与えようとしている。「未来視」のようなスキルを持っているが、詳細は不明。
遠坂 凛(とおさか りん)
クラスメイト。学校でも指折りの優等生で、1年生にしてミス穂群原を獲得するなど容姿端麗、また文武両道で料理(特に中華)も得意。眼鏡をかけている時もある。綾香同様、猫をかぶっており人当たりも丁寧だが、一方で友人も多くない。当初はいわゆる背景キャラとして各所に登場していたが、単行本第2巻以降ではストーリーにもかかわり始め、鐘たちとの絡みも多くなっていく。聖杯戦争後は聖杯召喚と崩壊の説明責任を果たすため、綾香とともにロンドンへ発つ。幼くして家を継いだこともあり、魔術品のいくつかが質流れしており、偶然にも薪寺家が二点所有することが発覚した。一点は無事回収したが、魔術刀については「英雄史大戦」の大会「地方キャラバン大会」で最上位者に贈与されることとなってしまった。
原作『Fate/stay night』では魔術師として活躍する が、その正体は一般人である鐘たちに明かす事が出来ないため、彼女だけの秘密として扱われている。同じ魔術師である沙条とのみ裏で密かに交流しているが、土地問題や性格の不一致からあまり仲は良くない。
穂群原学園2-Cの生徒
柳洞 一成(りゅうどう いっせい)
声 - 真殿光昭
生徒会書記長。#59からは生徒会長に就任。眼鏡をかけている。書記長時代から自他共に認める次期生徒会長の最有力候補であったが、当時の生徒会長とはあまりそりが合っていなかった様子。生真面目な性格ではあるが、行事などで盛り上がったり勝負事で白黒はっきりつけようとするなど、やや熱血な性格。実家は深山町円蔵山にある柳洞寺であり、その家風はやや厳格で、肉食は禁じられているらしい。鐘とは色々と因縁があり、関係は微妙なものになっている。「英雄史大戦」におけるプレイヤー名は「一喝」。
柳洞寺は聖杯戦争の舞台のひとつとなり、戦後は地下大空洞の崩壊により住居ともども全壊した。しかし直前に柳洞寺で昏睡事件が起きており、一成含む住人たちはいずれも市内の病院に緊急入院していたために難を逃れている。退院後は仮住居として新都の蝉菜マンションに転居した。
衛宮 士郎(えみや しろう)
間桐 慎二(まとう しんじ)
衛宮士郎の友人。弓道部副部長。ナルシスト気味かつ自己顕示欲の強い性格で、主要キャラたちからはあまり好印象を持たれていないが、美形な外見からか女子生徒たちからの人気は非常に高い。トラブルメーカーであり、弓道部所属であり綾子や大河からは問題児扱いされている。運動神経はそこそこのようだが、数学クイズで円周率を「およそ3」と答えるなど「ゆとり」レベル。その特徴的な髪型から「ワカメ」と呼ばれており、本人は不快がっている。実家は資産家で、本人もその財力に物を言わせて放蕩している模様。「英雄史大戦」でもその財力で強力なカードを揃えていた。
聖杯戦争を前にして徐々に性格が荒々しくなっていったが、綾香に頭髪を刈り取られたうえ、その動向に釘を刺された。その後はカツラをかぶって生活し、聖杯戦争においても病院送りになったものの生存。その後は少し落ち着きを取り戻し、受験生としての日常を送っている。
後藤 劾以(ごとう がい)
声 - 市来光弘
一成たちのクラスメイト。他者からの影響を受けやすい性格で、特に前日に見たテレビ番組や漫画などによって口調が変化する。お気に入りは『暴れん坊将軍』であり、普段は時代劇口調である。「英雄史大戦」のプレイヤー名は「5-10(ゴトー)」。
その他の穂群原学園生徒
佐伯 直美(さえき なおみ)
声 - 若林直美
2-Dの女生徒。三つ編みに丸眼鏡で巨乳。円盤投げの種目で好成績を残しており、体育祭でもマグロ投げ(ツナトス)で活躍する等、投擲競技に優れる。同学年の楓に丁寧語で話すなど「蒔寺部長」と立てている一方で、鐘が楓を御すのに同情している。趣味はテーブルゲームで、特にTRPGへの造詣が深い。そのほか家庭用ゲームやPCゲームなど、室内ゲームを幅広く嗜んでいる。兄がいる。「英雄史大戦」などにおけるプレイヤー名は「Phoenix G」。
楓が生徒会により部長職を剥奪されると、後任の部長に就任。スパルタ主義の楓に反して科学的トレーニングや生涯スポーツ論を打ち出して部員たちから圧倒的支持を得た。しかしその後、聖杯戦争中に体調不良で入院し、退院後も聖杯戦争の余波により一時避難の指示を受けるなど悪いことが続いたが、楓や鐘が主導する炊き出しを見て安堵の息をついた。その後、楓への部長職返上を申し出たが、これまでの実績や人気を考慮して新たに「キャプテン」に就任し、陸上部は両頭体制をとることとなった。
Fate本編には存在しない本作のオリジナルキャラクター。当初は名前が設定されておらず、『マキジ大作戦』のキャラクター紹介では「???」と表記され、作者が担当編集者との打ち合わせの際には「円盤 投子(えんばん なげこ)」の仮称を用いていた。後者の仮称は彼女の名を忘れていた楓も使用している。単行本7巻特装版付録のドラマCD内で初めて本名が明らかにされた。
前生徒会長
田北(たきた)
角隈 白野(つのくま はくの)
生徒会書記
生徒会会計
間桐 桜(まとう さくら)
長距離走の陸上部員
シエル(Ciel)
2年生。コマの端々に登場するも、あくまで画面上のお遊び的なカメオ出演だろうと思わせておいて、実は……という謎の存在。(キャラとしての詳細は月姫 (ゲーム)を参照)。シエルに付随して、彼女の武器・第七聖典の精霊であるセブンの姿も散見される。
穂群原学園関係者
葛木 宗一郎(くずき そういちろう)
藤村 大河(ふじむら たいが)
間桐 臓硯(まとう ぞうけん)
化野 菱理(あだしの ひしり)
冬木市の人たち
氷室 道雪(ひむろ どうせつ)
ライダー
第五次聖杯戦争における騎兵の英霊。聖杯戦争で間桐桜に召喚され、戦後唯一生存したサーヴァントとなった。聖杯戦争後の春、マウント深山商店街の骨董品店のアルバイト店員として登場し、氷室たちと顔見知りになる。後に書店員のアルバイトも始めている。和物の目利きは全くないものの、ギリシアに縁のあるの骨董品の由来には強い。聖杯戦争中に吸血を行った美綴のことを気に入っているが、本人からは敬遠されている。
また「おなじみ英霊様」レギュラーメンバーの一人として本編登場に先駆けて登場。なお英霊時は裸眼の筈だが、作者の趣味によりどんな時でも眼鏡を着用している。なお本編の「英雄史大戦」でもメデューサ(メドゥーサ)が登場している。
言峰綺礼(ことみね きれい)
日比乃 ひびき(ひびの ひびき)、桂木 千鍵(かつらぎ ちかぎ)、ケータイさん
成松(なりまつ)
龍造寺(りゅうぞうじ)
「成松」(なりまつ)
「木下」(きのした)
その他
ロンドン☆スター
沙条愛歌(さじょう まなか)
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト / ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ
英霊たち
いずれも本編にはほとんど登場せず、単行本カバー下おまけ漫画「おなじみ英霊様」やカメオ的な登場に留まる。後にライダーのみ本編にも登場するようになった。
セイバー
キャスター
バーサーカー
ギルガメッシュ
赤セイバー
作中用語
英雄史大戦
カードには、接近戦が得意な「ウォリア」、遠距離攻撃ができる「アーチャー」、突進攻撃ができる「ライダー」と3つの兵種が存在し、ウォリアはライダーの突進を迎撃によって防ぎ、アーチャーはウォリアを遠射でき、ライダーはアーチャーを翻弄できる、といった三すくみの関係になっている。カード同士が接近すると乱戦となり、カードごとに決定されている能力値(それぞれ武10、防10を最高値とする)が使用される。またカードにはそれぞれ固有能力が設定されており、それを使用して戦況を有利に進める事ができる。ただし能力を使用するには「士気値」を消費する必要があり、これは条件に応じて増減する。
オンラインプレイができる家庭用ゲームソフトも存在する。そちらのプレイヤー層の幅は広く、国外にもプレイヤーが存在する。作中冬にバージョンアップが行われ、「英雄史大戦Ver.2 グランドオーダー」となった。基本ルールは変わらないが、デッキ編成にコスト制が導入されたり登場キャラクターの強化が行われた。
おなじみ英霊の座
逸話
- 版を重ねる度に奥付ページのイラストが変わっていくという珍しい形式をしている。例えば単行本第2巻だと沙条がもくもくとお好み焼きを食べて行く様が進行していき、第3巻では蒔寺の補習授業の様子が進行していく。
- 各アニメ専門店等ではペーパーや栞、小冊子などの特典がつけられる事がある。第6巻と第7巻ではメロンブックスの購入特典として、設定資料小冊子「氷室の天地 Fate/school life MINIMUM material」「植物魔術のひみつ」が入手できた。
- 千葉市美術館において2011年11月22日〜2012年1月29日に開催された「瀧口修造とマルセル・デュシャン」展では、デュシャン関連書物の1つとして第43話が拡大パネル付きで紹介された。萌え4コマ作品が美術館で取り上げられた珍しい例である。
- 2013年8月9日、豊橋競輪にて「磨伸映一郎『氷室の天地』第6巻絶賛発売中記念レース」が開催され、黒川茂高選手が勝利し賞品として単行本と直筆サイン色紙が贈呈された。
書誌情報
- 磨伸映一郎(漫画)、TYPE-MOON(原案・監修) 『氷室の天地 Fate/school life』 一迅社〈4コマKINGSぱれっとコミックス〉既刊15巻(2022年7月22日現在)
- 2008年1月22日発売、ISBN 978-4-7580-8006-4
- 2009年2月21日発売、ISBN 978-4-7580-8029-3
- 2010年1月22日発売、ISBN 978-4-7580-8067-5
- 2011年3月25日発売、ISBN 978-4-7580-8113-9
- 2012年1月21日発売、ISBN 978-4-7580-8139-9
- 2013年5月22日発売、ISBN 978-4-7580-8177-1
- 限定版 同日発売、ISBN 978-4-7580-8178-8
- 2014年4月22日発売、ISBN 978-4-7580-8205-1
- 特装版 同日発売、ISBN 978-4-7580-8204-4
- 2015年5月22日発売、ISBN 978-4-7580-8231-0
- 特装版 同日発売、ISBN 978-4-7580-8232-7
- 2015年12月22日発売、ISBN 978-4-7580-8252-5
- 特装版 同日発売、ISBN 978-4-7580-8253-2
- 2017年3月2日発売、ISBN 978-4-7580-8278-5
- 特装版 同日発売、ISBN 978-4-7580-8279-2
- 2018年1月22日発売、ISBN 978-4-7580-8301-0
- 特装版 同日発売、ISBN 978-4-7580-8302-7
- 2019年7月22日発売、ISBN 978-4-7580-8331-7
- 特装版 同日発売、ISBN 978-4-7580-8332-4
- 2020年8月24日発売、ISBN 978-4-7580-8352-2
- 特装版 同日発売、ISBN 978-4-7580-8353-9
- 2021年7月20日発売、ISBN 978-4-7580-8368-3
- 特装版 同日発売、ISBN 978-4-7580-8369-0
- 2022年7月22日発売、ISBN 978-4-7580-6988-5
- 特装版 同日発売、ISBN 978-4-7580-6989-2
- 限定版 同日発売、ISBN 978-4-7580-8178-8
- 特装版 同日発売、ISBN 978-4-7580-8204-4
- 特装版 同日発売、ISBN 978-4-7580-8232-7
- 特装版 同日発売、ISBN 978-4-7580-8253-2
- 特装版 同日発売、ISBN 978-4-7580-8279-2
- 特装版 同日発売、ISBN 978-4-7580-8302-7
- 特装版 同日発売、ISBN 978-4-7580-8332-4
- 特装版 同日発売、ISBN 978-4-7580-8353-9
- 特装版 同日発売、ISBN 978-4-7580-8369-0
- 特装版 同日発売、ISBN 978-4-7580-6989-2
テレビアニメ
2017年12月31日、『Fate Project 大晦日 TV スペシャル 2017』内にて、Fate/Grand Orderとコラボレーションした短編テレビアニメ『Fate/Grand Order × 氷室の天地 〜7人の最強偉人篇〜』が放送。同年12月9日に東京都秋葉原で開催された『Fate/Grand Order ゲストトークステージ in 秋葉原祭り 2017』にて製作が発表された。制作はTYPE-MOON作品のアニメーションを多く手掛けるufotable。絵コンテ・演出をTVアニメ『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』にて監督を務めた三浦貴博が務める。