泣き虫鬼さん拾いました
以下はWikipediaより引用
要約
『泣き虫鬼さん拾いました』(なきむしおにさんひろいました)は、中嶋ゆかによる日本の漫画作品。『ちゃおプラス』(小学館)にて、2023年5月1日より第1、第3月曜日配信で連載中。
ストーリー
鬼は強靭な力を持ち、角と牙を生やし人の血肉を喰らう怪物。大昔人間たちから恐れられていたが、時代と共に対鬼に対する武器、知恵をつけるようになり、次第に立場は入れ替わり鬼は種族の存続と引換に人間に降伏した。こうして鬼は人間に管理されるようになり、能力次第では人間と鬼が共存するようになった現代。
多恵山家の一人娘多恵山 紅(おおえやま べに)は14歳でありながら縁談が持ち込まれた。紅は母屋ヘ赴き襖を開けるとそこに縁談相手は居らず、縁談相手の叔母と名乗る壮年の女性とボディーガードの鬼がいた。紅は生まれて初めて鬼を見たが、女性の鬼に対する粗雑な扱いに憤怒し、縁談相手の顔を見ずに断ってしまった。両親が憤慨するなか、紅は颯爽と母屋を去るのであった。
実は紅は多恵山家の実子ではなく、父親が愛人との間に生まれた子供だった。正妻との間で子が居らず、幼い頃に連れて来られた者で正妻にも使用人にも疎まれ、普段は豪勢な日本家屋の離れに暮らしている。両親に呼ばれ母屋へ向かうのは多恵山家に関する事、紅は複雑な家庭環境に窮屈さを感じておりいつか肩書ではなく一人の人間として見てくれる者が現れることを願うのだった。
ある満月の夜、紅の離れに鬼が現れた。鬼は透き通った白い肌と髪に澄んだ群青色の瞳をしている紅と同年代の少年。しかし身なりは見ずぼらしく、身体は痩せぎすで衰弱していた。白い鬼曰く仲間からはぐれて、他の強い鬼に追い払われ山で暮らしていたが、開発で山が削られ住めなくなり、人里に降りる決断をした。気がついたら敷地に迷い込んだと。紅は自分の地位を楯に両親を説得。白鬼に銀河と名付け、人間社会に溶け込む教育を施し、学校に通わせ側に居させるのであった。しかし、銀河にはある秘密を隠していた。
登場人物
多恵山 紅(おおえやま べに)
銀河(ぎんが)
亞紗間 望生 (あさま のぞむ)
紅が断った縁談相手で、現在は紅の通う灯影学園中学校のクラスメイト。会員制大病院「アサマホスピタル」の院長の孫で多恵山夫妻も繋がりが深く紅にとって良き縁談相手だと評価されるほど。進学校に通っていたが教育方針の違いで急遽転校してきた。以降紅と銀河のことを気さくに接している。正義感が強く、弱者を手を差し伸べる優しくて穏やかな性格。というのは表向きの顔で本性は打算的でプライドが高く、口が悪い、人や鬼を勝手に格付けして差別するひねくれ者。紅に近づいている動機は単純に紅が自分より立場が低い身の上なのに縁談を断ったことによる復讐。ゆくゆくは結婚年齢となり紅と婚約した後、多恵山家ごと乗っ取る算段を目論んでいる。しかし紅と共に行動する銀河に目を付けており彼の能力を探るよう炭を用いているが失敗している。
炭(すみ)
一羽城 (いわき)
赤鬼 (あかおに)
一羽城が雇った鬼のボディーガード。屈強な青年鬼。主人または学校の許しを得て灯影学園の制服を着用している。鬼のなかで最高ランクの赤鬼で力持ちのため物凄い自身を持っていた。ある時、同じ鬼である銀河に目を付け喧嘩を吹っかけて、殴りつけるも覚醒した銀河を見て、かつて赤鬼の上に呪天ノ鬼がいた事を思い出し、恐怖からその場から逃げようとし階段から転落した。以降、心神喪失し、居候先から引き篭もるようになり業務不履行のため契約解除、鬼捨て島に輸送されることとなった。途中、トラックを襲撃した炭が助ける代わりに紅と銀河を襲うよう多恵山家へ行くことと力が増幅する代わりに一時鬼の自我を喪失する薬を飲まされ、赴くが再度銀河に返り討ちにされ、拘束された。
多恵山夫妻(おおえやまふさい)
紅の実母
用語解説
鬼 (おに)
呪天ノ鬼 (しゅてんのおに)
書誌情報
- 中嶋ゆか『泣き虫鬼さん 拾いました』小学館〈ちゃおコミックス〉、既刊1巻(2023年11月24日現在)
- 2023年11月24日発売、ISBN 978-4-09-872432-1