小説

流れる星は生きている




以下はWikipediaより引用

要約

『流れる星は生きている』(ながれるほしはいきている)は、藤原ていによって、満州からの引き揚げの実体験に基づいて書かれた小説である。

初版は1949年に日比谷出版社より刊行。中公文庫、偕成社文庫などで版を重ねている。

概要

満洲の気象台につとめていた夫(=新田次郎)とはなれ、子ども(=藤原正彦)をつれて当時の「満州国」の「首都」であった新京から陸路、朝鮮北部を通り、朝鮮半島を南下して日本に引き揚げる主人公親子のストーリーである。当時のソ連占領地域の実態をあらわした記録として、当時から評判になった。

書誌
  • 『流れる星は生きている』日比谷出版社、1949年4月。和達清夫跋。
  • 『新稿 流れる星は生きている』富士書苑、1954年2月。
  • 『流れる星は生きている』東都書房〈愛と真実の記録 2〉、1964年10月。
  • 『流れる星は生きている 母と子・戦火に追われて』偕成社〈少年少女世界のノンフィクション 12〉、1965年6月。鈴木登良次絵。
  • 『流れる星は生きている 愛は死を越えて』青春出版社、1971年。
  • 『流れる星は生きている』中央公論社〈中公文庫〉、1976年2月。
  • 1994年8月改版。ISBN 4-12-202126-X
  • 2002年7月改版6版。ISBN 4-12-204063-9
  • 『流れる星は生きている 母と子・戦火に追われて』偕成社〈偕成社文庫〉、1976年3月。武部本一郎絵。
  • 2015年8月新版。ISBN 978-4-03-850820-2
  • 『流れる星は生きている』筑摩書房〈ちくま少年文庫 9〉、1977年9月。
  • 『流れる星は生きている』中央公論社、1984年8月。
  • 1994年8月改版。ISBN 4-12-202126-X
  • 2002年7月改版6版。ISBN 4-12-204063-9
  • 2015年8月新版。ISBN 978-4-03-850820-2
文学全集等への収録
  • 『現代教養全集 4 愛情の記録』筑摩書房、1958年。臼井吉見解説。
  • 『世界ノンフィクション全集 46 ラコニア号遭難事件 祖国よ、雪山よ 流れる星は生きている』筑摩書房、1963年8月。高木俊朗解説。
  • 『昭和戦争文学全集 12 流離の日日』集英社、1965年2月。村上兵衛解説。
映画

1949年9月18日に公開された。

原作とは異なり、主に、日本に引きあげた後の藤村母子や、引きあげ仲間の節子らの辛苦の日々が描かれる。

キャスト
  • 藤村けい子 - 三益愛子
  • 長男正一 - 大久保進
  • 次男次郎 - 佐藤勝彦
  • 堀井節子 - 三條美紀
  • 津川隆 - 大野守保
  • 宮原幸枝 - 羽島敏子
  • 倉田 - 立松晃
  • 桜井医師 - 徳川夢声
  • 徳山 - 植村謙二郎
  • 山本 - 小宮一晃
  • 峰沢 - 伊東光一
  • 叔母 - 橘喜久子
  • 巡査 - 宮島健一
スタッフ
  • 企画 - 根岸省三
  • 脚色 - 館岡謙之助
  • 撮影 - 姫田真佐久
  • 音楽 - 斎藤一郎
  • 美術 - 柴田篤二
  • 録音 - 米津次男
  • 製作・配給 - 大映
  • 監督 - 小石栄一
  • 照明 - 泉正蔵
ドラマ

1982年5月10日 - 7月2日にTBS「花王 愛の劇場」枠の昼ドラマとしてドラマ化された。

キャスト
  • 島かおり (藤原てい役)
  • 新克利 (藤原寛人役)
  • 中北千枝子 (ていの母役)
  • 有馬昌彦 (寛人のおじ役・咲平)
  • 立枝歩 (大地せいこ役)
  • 小栗一也 (成田役)
  • 田口計 (せいこの父役)
  • 高山真樹 (せいこの母・和子役)
  • 和崎俊哉 (崎山役)
  • 堀永子 (崎山美津役)
スタッフ
  • 制作 - 松竹、TBS
  • 監督 - 今井雄五郎・菱田義雄
  • 音楽 - 木下忠司
  • 撮影 - 鈴木則男
  • 美術 - 横山豊
  • 照明 - 中川孝一
  • 録音 - 田中進・仁多見博志
  • 編集 - 松浦和也
  • 装置 - 荒井新一
  • 装飾 - 宮崎琢郎
  • 美粧 - 徳永伸子
  • 記録 - 吉田純子
  • 助監督 - 内田秀哉
  • 進行 - 中沢宣明
  • 制作主任 - 大川修
  • 題字 - 大谷栄昌
  • 脚本 - 高岡尚平・米田いずみ

TBS 花王 愛の劇場
前番組 番組名 次番組
秘密
(1982.3.8 - 1982.5.7)
流れる星は生きている
(1982.5.10 - 1982.7.2)
わが子よII
(1982.7.5 - 1982.8.27)

参考文献
  • “流れる星は生きている”. KINENOTE. キネマ旬報社. 2022年9月16日閲覧。