消えた消防車
以下はWikipediaより引用
要約
『消えた消防車』(きえたしょうぼうしゃ)は、ペール・ヴァールーとマイ・シューヴァル共著によるスウェーデンの警察小説「マルティン・ベック シリーズ」の第5作である。
翻訳の原書は、ジョーン・テイト(Joan Tate)訳、パンテオン・ブックス(Pantheon Books)の英語版「The Fire Engine That Disappeared」。
あらすじ
1968年3月7日23時9分、ストックホルムのシェルドガータンで自動車窃盗団の張り込みを行っていたグンヴァルド・ラーソンの目の前で当該の家屋が爆発炎上した。共に張り込みをしていた警官が通報したにもかかわらず消防車は直ぐには到着しなかった。一方、同日の早朝に一人の男が拳銃で自殺を図った。その男の枕元には「マルティン・ベック」と書かれたメモ書きが残されていた。
検死の担当医によると爆発炎上した家屋にいた自動車泥棒のイエーラン・マルムは出火時には既に一酸化炭素中毒で死亡しており、現場検証の結果マルムはガス自殺を図った証拠が見つかった。その上、国立科学捜査研究所(Statens kriminaltekniska laboratorium:SKL))の鑑識官イェルムの検証で発火の原因はマルムのベッドのマットレスに仕掛けられていた精巧な発火装置であることが判った。