小説

深山さんちのベルテイン


ジャンル:コメディ,

題材:LGBT,

小説

著者:逢空万太,

出版社:ソフトバンククリエイティブ,

レーベル:GA文庫,

巻数:3巻,



以下はWikipediaより引用

要約

『深山さんちのベルテイン』(みやまさんちのベルテイン)は、逢空万太による日本のライトノベル。イラストは七が担当している。レーベルはGA文庫(ソフトバンククリエイティブ)。

概要

女の子より可愛い「男の娘」こと深山琥太郎と、琥太郎の“相方”であるメイド姿の小柄なアンドロイド「ベルテイン」が巻き起こす日常生活を描いた短編集。明記こそされていないが登場するワードなどから『這いよれ! ニャル子さん』『ヴァルキリーワークス』と同じ世界観であることが示唆される。

登場人物

深山 琥太郎(みやま こたろう)

都内の高校生。16歳。言動や外見は女性に見え自身もしばしば女の子を自称するが、生物学的には男性に分類される。本来は母親と2人暮しだが仕事のため海外に長期滞在中であり、母親が残したロボット「ベルテイン」と共に暮らすことになる。性同一性障害などではなく、小さい頃から女の子のように扱われてきたことが大きく影響しているらしい。空手の心得もあり絡んでくる不良を1人で圧倒するなどそれなりに強い。図書局員で帰宅部。

ベルテイン

琥太郎の母親が海外に行く際に残していった、幼女姿の小柄なアンドロイド。正式名称EMA初号機あるいはEMA-01(EMAとはElectric Maiden Automata:電動侍女型機械人形の略)。メイドの格好をしており、身長は50〜60cmくらい。愛称「ベルさん」。好物はレンコン。「男の娘」の琥太郎を立派な男性にするために矯正させるという使命を与えられている。家事などをするごとに内部のゲージ(最大9本までストック可能)が蓄積し、それを消費することで通常の姿(コンサバフォーム)から任意に大人の女性の姿(セクスドフォーム)に変身できる機能を持つ。(コンサバフォームでの)口癖は「〜で、あります」、「However(しかしながら)」。また言葉の最後の部分を2回繰り返す癖もある。ただし、セクスドフォームでは言動、仕草共に別人のようにしとやかになる。(別人格というわけではない)サポートメカとして主に買い物に利用されている『メイドエクステンダー』があるほか、戦闘用の機能まで搭載しているとのこと。
琥太郎の母からは男に戻すためセックスをするように命令されているが、そのような義務とは関係なく女性として琥太郎を慕っている。
セックス(未遂)以外にも男物の下着をさりげなく棚にしまうなど、男に戻るように努力してはいるもののどれも実ってはいない。

宮内 理々(みやうち りり)

琥太郎の幼馴染の少女。琥太郎への愛称は「ころ太」で、ベルテインのことは「ベル助」と呼んでいる。「男」としての琥太郎に好意を抱いており、なんとかその内面を男に戻そうと躍起になっている。すぐに手の出る性格で、琥太郎以上に強い。
ツンデレのような言動も多いが相手の状況が状況だけにデレていない。最終手段として性転換して琥太郎の「お婿さん」になろうとも考えている。
髪型はツインテール。これは幼少期に琥太郎と共に気に入っていた魔法少女アニメの主人公の髪型を琥太郎が「可愛い」と言っていたため(当時はショートカットだった)だが、琥太郎は覚えていない。
暮井珠緒とは面識がある模様。

高原 耕平(たかはら こうへい)

琥太郎の幼馴染の少年。琥太郎からは「こーへー」と舌足らずな発音で呼ばれている。琥太郎に関してはあくまで本人の意思を尊重するというような立場に立っている。歳の割に大人びたタイプで、3人の幼馴染の中では兄のような立場。美術部所属。

ディアナ様

宮内家の一員のグレート・ピレニーズ。性別はオス。ベルさんからは「陛下」と呼ばれている。ベルさんとは仲がよく、カードゲームに興じたりするなど頭も良い。
ベルさんの『小さな体に俊敏な機動性を与えてくれる作戦』として、ベルさんがディアナ様に乗るプラン303Eがある。
元々は野良犬だったが小さい頃に理々に拾われ、以降深い愛情を持って世話をされている。理々以外にも琥太郎やベルさんにとても懐いており、理々によって禁止されたプラン303Eもディアナ様本人はとても気に入っている。

不良

何かと琥太郎に喧嘩を挑んでは倒される学校の不良たち。金髪耳ピアスの「先輩(本名不明)」を筆頭に、黒髪リーゼントの苫篠、茶髪パンチパーマの杉浦、交換留学生のデシンセイなどがいる。
「先輩」は琥太郎に好意を持っているようで、喧嘩を挑むのもハイキックをするときチラっと見えるものを見るためらしい。彼はバイトをいくつも掛け持ちしており、偶然バイト先に訪れる琥太郎や連れのベルテインに様々なサービスをしてくれるが、琥太郎に好意を気づかれることはない。

近藤 和泉(こんどう いずみ)

琥太郎の在籍する図書局(図書委員会)の局長である、琥太郎の先輩。漫画に出てくる委員長のような外見をした女生徒だが、BL好きで、琥太郎に『週刊にして十週くらい突き抜けていた』と称される変わり者。

佐倉先生

司書教諭。童顔で小柄だが、実年齢は「あと2年で大台」とのこと。ティーンズ向け小説を書いており、その新人賞を取って副業にしたいとのことで、琥太郎がその最初の読者になることが多い。

更科 更紗(さらしな さらさ)

耕平の所属する美術部の顧問を務める女性教師。三つ編みに眼鏡をかけている。まだ新人らしく、琥太郎からも仕草に初々しさが残ると称される。生徒に対しても敬語で話す、穏やかな印象の女性。
第2巻の『EX FILE』では高校時代の彼女が主役を務める。

琥太郎の母

本名不明。幼馴染3人の母親たちとは親友同士。現在は海外の研究施設に出向中。ベルテインを開発した人物で、彼女からは『ミヤマ(深山)博士』と呼ばれている。周囲を振り回すパワフルな性格で、家事能力は壊滅的。とはいえ、琥太郎との仲は良く、彼の為にベルテインを残した。

理々の母

本名不明。幼馴染3人の母親たちとは親友同士。娘とは対照的に穏やかで母性的な性格。理々のみならず、琥太郎たちのことも我が子のように思っている(一方で琥太郎を男として意識しているような描写もある)。琥太郎と理々の腕っぷしの強さは、空手四段の彼女が稽古を付けたため。

耕平の母

本名不明。友人たちからの通称は『ぬーこ』。幼馴染3人の母親たちとは親友同士。琥太郎の母と理々の母の学生時代の後輩にあたり、現在でも2人を先輩と呼んでいる。2人より立場は弱いが、かなりパワフルな性格でオタク趣味の持ち主。時折、突発的に『副業』の為に家を空けるが、その内容については耕平も知らない。

新田 奏子(にった かなこ)

第2巻『EX FILE』の登場人物。更科更紗の高校時代の同級生であり、「親友」だった女性。更紗の前では笑顔で前向きに振舞っていたが、実は彼女と出会った時点ですでに不治の病に冒されており、余命幾ばくもない状態であった。彼女の前では薬を使って症状を抑えていたものの、ある日ついに限界が来てしまい、更紗の描いた絵の完成と同時に息を引き取った。
更紗に影響を与えた人物として今でも心の中に残っている。

作者他作品からの登場人物と思われるキャラ

クロウリング・カオス

作中のラジオ番組でお便りが紹介された人物。ペンネーム(クロウリング・カオスは日本語に訳せば「這いよる混沌」でニャルラトホテプの別名の一つ)や住所、相談内容などからニャル子であることが示唆されている。

G-838

ラジオ番組でお便りが紹介された人物。ペンネームや相談内容などから八坂真尋であることが示唆されている。

よりより先輩

耕平の母の大学時代の先輩で現在は副業の仲間。その物腰や口調から八坂頼子であることが示唆されている。

総食系男子

ラジオ番組でお便りが紹介された人物。ペンネームや相談内容から大神理樹であることが示唆されている。

VF-1

ラジオ番組でお便りが紹介された人物。相談内容からフェル子であることが示唆されている。

出版物