滅亡型サボタージュ
以下はWikipediaより引用
要約
滅亡型サボタージュ(めつぼうがたサボタージュ)は、住野よるによる短編小説。『小説新潮』の「SNSのある時代」というテーマに沿って執筆された。2023年現在、単行本未収録。
発表経過
文芸雑誌『小説新潮』2023年3月号の「【特集】SNSのある時代」というテーマに沿って執筆され、同号に掲載された。住野よるはSNS上でいつか本になると思うと述べている。
概要
「このチャンネルでは、世界の滅亡を緩く配信しています」との端書からはじまり、物語はすべてネットの生配信内容で、底辺youtuberこなるんの生配信の形式で進行していく。小説新潮掲載時の挿絵はイラストレーターの「456」が担当している。
あらすじ
視聴者40人で過去最高になる程度の底辺youtuberこなるんは、「こなるんの予言ちゃんねる」という世界滅亡を告知する不定期生配信チャンネルを生配信している。こなるんは世界が滅亡することを信じ、仕事を辞め、お金はどうせもうすぐなくなるのだからと発泡酒ではなくビールを飲んでいる。配信中、元同僚のストーカーに執拗にインターホンを鳴らされるが、こなるんは「この世界がこれからも続くのであれば一撃通報だけど、さすがに世界が滅びる瞬間刑務所は可哀そうだから我慢していると述べる」。配信の後半でこるなんは「預言者がいるなんて思わない方が良いですよ」と語る。死ぬ瞬間になんで耳を傾けなかったのだろうと後悔するかもしれないけど、信者たちより楽しく寝たり、食べたりできるから。なので緩く滅亡を語るのが好きなのだとこなるんは語る。そんな話をしている時にハンドルネーム<千葉 aka 東京>から500円のスパチャが投げ入れる。こなるんは「最後までちゃんと聞いてくれてありがとう<千葉 aka 東京>さん、やっぱり千葉以外にも優しいんだな。ありがとう、あなたの来世に幸あ」で放送が途切れる。世界が滅亡したのか、そばにまで来ていたストーカーに襲われたかは言及されていない。
登場人物
こなるん
千葉 aka 東京
どっかのスパイ