瀬戸の花嫁 (漫画)
漫画
作者:木村太彦,
出版社:エニックス,スクウェア・エニックス,
掲載誌:月刊ガンガンWING,月刊ガンガンJOKER,
レーベル:ガンガンウイングコミックス,ガンガンコミックスJOKER,
発表期間:2002年7月26日 - 2010年11月22日,
巻数:全16巻+別冊1巻,
話数:全76話,
以下はWikipediaより引用
要約
『瀬戸の花嫁』(せとのはなよめ)は、木村太彦による日本の漫画作品。『月刊ガンガンWING』(エニックス→スクウェア・エニックス)2002年9月号から2008年4月号まで、『月刊ガンガンJOKER』2010年6月号から12月号まで連載された。全16巻と別冊1巻。
作風
海で溺れたところを人魚の瀬戸燦に助けられ、身内以外に姿を見られてはならないという人魚の掟を守るために、瀬戸燦と結婚し人魚の身内になった満潮永澄が騒動に巻き込まれる姿を描く極道人魚ラブコメディ
作者の木村が、作品を作るにいたったて幾つかアイディアを出した所、編集のハートに一番ヒットしたのが「任侠で人魚」というダジャレだった。また、作者の故郷の瀬戸内を舞台にしているというのも気に入られた。
なぜ埼玉に舞台を移したかは、1巻だけは瀬戸内で以降は埼玉にすることは最初から決めていたらしく、燦だけが瀬戸内弁の方がキャラクターが立つし標準語メインの方が読みやすいかと思ってと木村は語っている。あと木村が埼玉に住んでるからとも言っている。
主人公永澄の誕生秘話について、僕はギャルゲーのような存在感が薄いキャラにしたくない。女の子にキャラを食われない、主人公成長の原動力が燦。燦を教科書にして、燦に本当に惚れられる人になりたいと頑張ってる。それに対する強力な壁として豪三郎のような存在がいるわけですと語っている。
あらすじ
瀬戸内編(WAVE.1 - 5、〈1巻〉)
埼玉編(WAVE.6 - 67、〈2巻 - 15巻〉)
その後も、自称「燦の永遠のライバル」であり、人魚であるアイドル歌手・江戸前留奈、一方的に燦に惚れ込んで転校して来た日本一の金持ちの子息・三河海、陸で人魚が上手く人間社会に順応できているかを監視するために転校して来た役人・不知火明乃とさらに現れる人魚達が磯野第三中学校に、また永澄と燦に波乱を巻き起こしてゆく。
WAVE.60「暴力教室」から永澄達は3年生と進学する
完結編(WAVE.68 - 76、〈15巻 - 16巻〉)
そして魚人と地球を治める天帝・天羅が永澄の前に現れる。源義魚が、天羅を失脚させ、燦を天帝擁立しようと謀反を起こしたという。戦争を終結すべく、永澄と燦そして絆で結ばれた仲間達が義魚軍に立ち向かう。そして永澄はついに義魚の所に行くが、義魚の最後の手として出たのが豪三郎だった。豪三郎は人の姿を解き龍の姿になり、永澄は龍の姿となり本気の豪三郎と戦う事になった。永澄は豪三郎に勝てるのか
登場人物
声優は2004年版のドラマCD/テレビアニメ版の順。
満潮永澄(みちしお ながすみ)
瀬戸燦(セト サン)
江戸前留奈(エドマエ ルナ)
不知火明乃(シラヌイ アケノ)
瀬戸豪三郎(セト ゴウザブロウ)
三河海(ミカワ カイ)
ルナパパ
声:なし / 玄田哲章
江戸前組の組長。娘の留奈を愛してるのだが、接し方が解らずにいる不器用な侠。エロゲー、ギャルゲーなどで娘に対する愛について考えた時は留奈に悪影響を与える結果となった。しかし、留奈に対する愛は本物。
用語集
用語
魚人族
魚人に共通する弱点として、猫を極端に恐れるというものがある。魚は猫に食われる立場から来た弱点だが、シャチの魚人で特に猫に襲われる筈も無い三河海も猫を苦手としている。この弱点も大人になれば我慢できるレベルのものだが、瀬戸豪三郎など大人になっても猫相手にパニックに陥る魚人もいる。
魚人族は人間よりも遙かに優れた種族であり、秘密裏に人間社会に溶け込み暮らしている者も少なくない。その影響力は絶大で人間社会の政治経済の中枢部にまで至っている。日本の政府も魚人族に牛耳られており、瀬戸内組が磯中で教師になれたのもこのためである。人間社会に出ていない魚人たちは水中の隠れ里に住み、人間に見つからないように暮らしている。総人口は人類の1パーセント程度である。
魚人社会本来の成り立ちは天帝(帝)を頂点とした君主制のようなもので、庶民を束ねる貴族や役人と言った立場の者たちが存在する。また、天帝直属の軍隊も構成されている。ただし、これは日本国内だけの構図であり、日本国外ではまた別の形のようである。
人魚は下半身の魚の部分を足に変え、全身が海洋生物の場合丸々人間に姿を変え、巻のように小さい魚人族は人間の大きさになることができる。
魚人の子どもは体、人魚は下半身が濡れると人化が解けるがその感覚は「鼻がムズムズしてくしゃみをするようなもの。」と明乃が語っている。濡れた部分が乾いたら、また人化が可能。修練次第ではある程度は耐えられるようになるが、魚人の世界で大人になるということは、自然と濡れても人化が保てる耐性ができることを指すため、最終的にはあまり違いがない。なお、元の姿に戻った時、人間態の時の形状、大きさの違いにより、パンツや靴下など着用していた服が強制的に脱がされることが多い。この現象のため永澄がルナパパからとんでもない誤解を受けたことがある。
人魚の掟
人魚古代歌詞(にんぎょエンシェントリリック)
燦の詩
眠りの詩:聞いた相手を眠らせる。歌の内容はドラクエの呪文であるラリホーを繰り返すもの(ラリラリラ・リ・ホーなど)。主に一般人に見られたくないものを誤魔化すために使われる。マーメイド喫茶では100円で聞くことができる。
楽しい歌・優しい歌:マーメイド喫茶で100円で注文できる特別メニュー。留奈親衛隊も楽しい気分になっていることから人魚古代歌詞と思われる。
超音波崩壊励起(ハウリングボイス):超音波を発し相手を吹き飛ばすと同時に周囲の物体を破壊する。歌と言うよりも超音波を伴った発声で、例外的に物理効果がある。威力は地面ごと車も吹き飛ばし、家一つを丸ごと破壊できるが、対象を吹き飛ばすだけなど強弱の調整も可能。人に対して使われるハウリングボイスを食らうのが永澄を除いて人魚のためか、鼓膜を破られるのは永澄だけ(アニメ版では直撃を食らったサルも耳から血を噴出している描写がある)。明乃からは「大音量指向性超音波攻撃」と称された。アニメ版の最終話では母親の蓮も使用した。
留奈の詩
激しい詩:動きや行動がかなりはげしくなる詩。アニメオリジナル。
超音波攻撃:威力の弱いハウリングボイスで効果は神経を麻痺させ少しの間動けなくするというもの。
アニメ版では最終話にも再度(2回)使用されたが、機雷原を一掃したり、義魚親衛隊をまとめて吹き飛ばす等、威力が大幅に向上している。
燦と留奈のデュエット
丸子の詩
絶対静寂(サイレントボイス):人魚の詩とは逆の波形の音をぶつけ声を雪に変える。どのような詩に対しても効果があるため、声を武器にする人魚にとって「天敵の声」と言われる。
悦びの詩:聞いたものを幸せな気分にさせるが、同時に淫らな気分にさせる歌でもあるらしく、18禁な状況になる。
超戦士永澄
人魚試験
東西極道懇親会
修練剣士(しゅうれんけんし)
魚WAT(ギョワット)
日本の四龍
SUNちゃんファン倶楽部(原作) / 燦ちゃん振興会(アニメ)
アニメ版では新たに口調も燦の訛りを模して「きん」という語尾をつけてしゃべるという特徴も加わっている。また、アニメ22話で再登場した時には、三河財閥がスポンサーにつき、ヘルメットや武装等に三河財閥のシンボルである鯱や三河 (MIKAWA) の文字が入るようになった。
留奈親衛隊
三河財閥
不知火流(シラヌイりゅう)
磯野第三中学校(アニメ版では磯野第八中学校)
燦ちゃん陵
京都地下迷宮(きょうとだんじょん)
海底御所
海王丸に突入された上、瀬戸内組(&ルナパパ&ルナ)が暴れ回ったことにより大破する
放課後ラブハーツ
アイテム
人魚アイテム
人魚養命酒(アニメ版では人魚養名命水)
名槍 捏府血遊呍(めいそう ネプチューン)
銘刀「河豚刺」
音叉剣“明星”
人魚舞(アニメ版は、ウオ一発)
アニメ版では、ウオ一発となっており、欲望を抑えられなくなる上記人魚舞と似たような効果を持つ魚人族の秘薬。修学旅行中に剣士長の命令で明乃の策により2年1組の面々に振舞われる。イントネーションは「ぅおいっぱつ」。飲むと人間 / 魚人族ともに酔っ払ったような言動となる。
人魚の魔法薬
ジェンダーX
魚人になる貝
ドサンコSP(ドサンコスペシャル)
THE EMPRESS 103
THE 人魚ガード
竜宮水
シークレット尾びれDX
人魚エアロビのDVD
The 生
ルーム滝登り鯉人気分
ギョパネット瀬戸内
人魚カルタ
人魚の香
海王丸
アニメ版では垂直ミサイル発射管16基、最大速度43ノットという高性能潜水艦。地上への出現時等には「浮上します ご注意ください」等、アナウンスが行われる。
企画展開
キャラクター人気投票& ベストコンビ部門
また、ベストコンビ部門が同時に行われた。3周年にちなんで3位のコンビのコンビを漫画にしている。
投票結果
キャラクター人気投票
ベストコンビ部門
順位
キャラクター
ポイント
順位
キャラクター
得票数
1
瀬戸燦
5298
1
満潮永澄と瀬戸燦
433
2
不知火明乃
2980
2
満潮永澄と政
233
3
江戸前留奈
2086
3
満潮永澄と江戸前留奈
150
4
委員長
1950
4
瀬戸燦と江戸前留奈
136
5
満潮永澄
1813
5
瀬戸豪三郎とルナパパ
119
6
政
1529
6
政と不知火明乃
85
7
巻
1157
7
政とルナパパ
83
8
銭形巡
1054
8
瀬戸燦と巻
70
9
ルナパパ
685
9
瀬戸燦と不知火明乃
62
10
永澄母
464
10
満潮永澄と巻
58
書誌情報等
単行本
- 木村太彦 『瀬戸の花嫁』 エニックス→スクウェア・エニックス〈ガンガンWINGコミックス→ガンガンコミックスJOKER〉、全16巻
- 2003年2月27日発売、ISBN 4-7575-0880-8
- 2003年7月26日発売、ISBN 4-7575-0986-3
- 2003年11月27日発売、ISBN 4-7575-1073-X
- 2004年4月27日発売、ISBN 4-7575-1189-2
- 2004年8月27日発売、ISBN 4-7575-1257-0
- 2004年12月27日発売、ISBN 4-7575-1341-0
- 2005年4月27日発売、ISBN 4-7575-1417-4
- 2005年9月27日発売、ISBN 4-7575-1532-4
- 2006年3月27日発売、ISBN 4-7575-1648-7
- 2006年7月27日発売、ISBN 4-7575-1730-0
- 2006年11月27日発売、ISBN 4-7575-1818-8
- 2007年3月27日発売、ISBN 978-4-7575-1976-3
- 2007年7月27日発売、ISBN 978-4-7575-2058-5
- 2008年3月27日発売、ISBN 978-4-7575-2247-3
- 2011年2月22日発売、ISBN 978-4-7575-3141-3
- 2011年2月22日発売、ISBN 978-4-7575-3142-0
ファンブック
- 木村太彦 『瀬戸の花嫁 桜 2年1組任侠先生』スクウェア・エニックス、2007年8月発行、ISBN 978-4-7575-2040-0
その他
- 木村太彦 『瀬戸の花嫁 藤』スクウェア・エニックス、ガンガンWING 2007年6月号付録
メディア展開
ドラマCD
瀬戸の花嫁 | |
---|---|
ドラマCD | |
原作 | 木村太彦 |
脚本 | 白瀧由裕 |
演出 | 関根奈美 |
発売元 | フロンティアワークス |
レーベル | フロンティアワークス |
発売日 | 2004年11月26日(1巻) 2005年1月28日(2巻) |
話数 | 6話 |
テンプレート - ノート |
2004年と2005年にフロンティアワークスから全2巻発売された。千葉繁が演じるオリジナルキャラクター「泉」も登場。また、声優陣が後のアニメ版とは異なる。アニメ版のドラマCDについては瀬戸の花嫁 (アニメ)#ドラマCDを参照。
巻 | 話数 | サブタイトル | 発売日 | 規格品番 |
---|---|---|---|---|
1巻 | 第1話 | 瀬戸と太陽 -瀬戸燦- |
2004年11月26日 | AFC-3021 |
第2話 | 真夏の針師とガラスの指輪 -針千本の泉- | |||
第3話 | 真夏のバカンス -巻貝の巻ちゃん- | |||
2巻 | 第4話 | 新たな生活の始まり -猿飛秀吉と銭形巡- |
2005年1月28日 | AFC-3022 |
第5話 | リターン・オブ・瀬戸組! -男はツライよ、満潮永澄- | |||
第6話 | 瀬戸組VSネコ軍団 -銭形巡の事件簿- |
スタッフ
- 原作 - 木村太彦「瀬戸の花嫁」(ガンガンWINGコミックススクウェア・エニックス刊)
- エグゼクティブプロデューサー - 及川武(フロンティアワークス)
- プロデューサー - 松澤博(フロンティアワークス)
- 演出 - 関根奈美
- 脚本 - 白瀧由裕
- 音楽 - ゼロデシベル
- 録音 - 武藤雅人(録音スタジオ)、徳久智成(T&T)
- 調整 - 成田一朋(PigFat)
- 音響監督 - 森賢一
- スタジオ録音 - スタジオ、T&T、ドリーム・フォース
- マスタリング - ハイプライト
- 制作担当 - 榎木崇宏、藤井雅子
- 音響制作 - ドリームフォース
- デザイン - 石阪嘉康(QaIatta)
- イラスト・挿絵 - 木村太彦
- スペシャルサンクス
- 小川勇(スクウェア・エニックス)
- 阿南貞司(スクウェア・エニックス)
- 裏野広次(スクウェア・エニックス)
- ガンガンWING編集部
- アーツビジョン
- アイムエンターテイメント
- 青二プロダクション
- 81プロデュース
- 賢プロダクション
- ドラマチック・デパートメント
- マウスプロモーション
- ラブライブ
- 小川勇(スクウェア・エニックス)
- 阿南貞司(スクウェア・エニックス)
- 裏野広次(スクウェア・エニックス)
- ガンガンWING編集部
- アーツビジョン
- アイムエンターテイメント
- 青二プロダクション
- 81プロデュース
- 賢プロダクション
- ドラマチック・デパートメント
- マウスプロモーション
- ラブライブ
アニメ
テレビアニメは2007年4月から9月までテレビ東京系列にて放送された。その後OVAシリーズも発売された。