火縄銃 (江戸川乱歩)
以下はWikipediaより引用
要約
『火縄銃』(ひなわじゅう)は、江戸川乱歩の著した短編探偵小説である。
1932年(昭和7年)、平凡社版『江戸川乱歩全集』第11巻に掲載されたが、乱歩自身による自注自解、および角川文庫の解説によると、本作は乱歩が早稲田大学在学中の大正2年(1913年)から大正3年(1914年)頃に日記帳の余白に書き留めて置いたものだという。『探偵小説四十年』では、1915年頃の執筆としている。
登場人物
あらすじ
わたしは友人の橘と共に、林兄弟の滞在しているホテルへ遊びに来た。ところが、一郎は殺されていた。その嫌疑者として義弟の二郎が勾引されたが、探偵趣味のある橘は二郎は犯人ではないと主張したのであった。一体何を根拠に橘はそういったのであろうか。
トリック
モーリス・ルブランの『八点鐘』(1922年)中の「水壜」や、メルヴィル・デイヴィスン・ポーストの『アブナー伯父』(1918年)の「ズームドルフ事件」と同じトリックが用いられている。桃源社版『江戸川乱歩全集』(1963年)の「あとがき」では「トリックだけではポーストや、ルブランに先んじていたわけである」と自慢しているが、『探偵小説四十年』では「私の着想は西洋の犯罪実話から来たのだから、余り威張れない」 と述べている。なお、「ズームドルフ事件」の初出は『サタデー・イヴニング・ポスト』1914年7月18日号である。
出版
- 角川文庫 『三角館の恐怖』 1974年1月
- 河出文庫「江戸川乱歩コレクションⅥ 謎と魔法の物語 自作に関する解説」1995年5月
- 『江戸川乱歩全集 第8巻 目羅博士の不思議な犯罪』(光文社〈光文社文庫〉、2004年)