小説

燕は戻ってこない


ジャンル:ディストピア,

題材:妊娠,



以下はWikipediaより引用

要約

『燕は戻ってこない』(つばめはもどってこない)は、桐野夏生による日本の長編小説。2022年3月4日に集英社から刊行された。第57回吉川英治文学賞受賞。

あらすじ
制作背景

作者の桐野は「この50年くらいの間に女性の生き方は大きく変わったものの、子供を持つか持たないかについては年齢的な問題や婚姻制度など様々な問題が山積した状態で、女性の自由という中で思うようにいかなかった部分もあるように」思ったというが、ここに来て、生殖医療技術が発達して卵子凍結が可能になったことでパートナーがいなくても自分の子供ができるという希望が出てきて、様々な選択肢が考えられるようになったとの思いから「もともとこういった案件に関心があったので一度考えてみることにした」という 。

桐野は小説を書く際には小説の中に正解を出すのではなく、常にテーマを設定して様々なことを考えることにしているとして、本書を執筆するに至った理由を「流れゆく時代の中で、今を生きる女性たちが何を考え、何に傷つけられて、どんな可能性を持つのかといった感情をこの小説で書きたいと思った」としている。

登場人物

大石理紀(リキ)〈29〉

本作の主人公。地方出身の女性で非正規労働者。
北海道での介護職の仕事を辞し、憧れの東京で病院事務の仕事に就いたものの、非正規雇用であるが故に困窮を極めている。
草桶基〈43〉

元バレエダンサー。
バレエ界のサラブレッドとしてのキャリアを積み、自らの遺伝子を受け継ぐ子孫を残すことを熱望している。
草桶悠子〈44〉

基の妻。
子どもが欲しいと思いつつも、不育症と卵子の老化により妊娠を諦めるしかなくなり、「代理母出産」の選択肢を受け入れる。
河辺照代(テル)

リキの同僚。副収入を得ようとリキに卵子提供を持ちかける。

書誌情報
  • 桐野夏生『燕は戻ってこない』
  • 単行本:2022年3月4日発売、集英社、ISBN 978-4-08-771761-7
  • 単行本:2022年3月4日発売、集英社、ISBN 978-4-08-771761-7
テレビドラマ

同名小説を原作として、2024年4月30日から7月2日までNHK総合「ドラマ10」枠で放送予定。NHK BSP4Kでも同じ放送期間において毎週火曜の18時15分から19時00分に放送予定。主演は石橋静河。

キャスト
  • 大石理紀(リキ) - 石橋静河
  • 草桶基 - 稲垣吾郎
  • ダイキ - 森崎ウィン
  • 河辺照代(テル) - 伊藤万理華
  • 青沼薫 - 朴璐美
  • 佳子 - 富田靖子
  • 日高 - 戸次重幸
  • 草桶悠子 - 内田有紀
  • 草桶千味子 - 黒木瞳
スタッフ
  • 原作 - 桐野夏生「燕は戻ってこない」(集英社刊)
  • 脚本 - 長田育恵
  • 音楽 - Evan Call

NHK総合 ドラマ10
前番組 番組名 次番組
天使の耳〜交通警察の夜(再編集版)
(2024年4月2日 - 4月23日)〈予定〉
燕は戻ってこない
(2024年4月30日 - 7月2日)〈予定〉
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