牌王伝説ライオン
以下はWikipediaより引用
要約
『牌王伝説ライオン』(はおうでんせつライオン)は、志名坂高次による日本の漫画作品。作者が『ヤングチャンピオン』(秋田書店)で連載している作品『凍牌』の登場人物・堂嶋を主人公としたスピンオフ作品で、『近代麻雀オリジナル』(竹書房)にて2010年6月号から2013年6月号まで第1部が連載。その後、『近代麻雀』(同社刊)にて、第2部『牌王血戦ライオン』(はおうけっせんライオン)とタイトルを変えて2015年6月15日発売の2015年7月15日号から2017年5月15日号まで連載された。
あらすじ
第1部・牌王伝説ライオン
麻雀で生計を立てる青年・石原は、雀荘で麻雀での負けが込みやるせない気持ちになっていた。それを前後して「ライオン」と比喩されるほどの豪快な麻雀を打つ男・堂嶋が現れる。石原は堂嶋の麻雀の打ち方に惹かれて行動を共にすることになり、堂嶋も石原を気に入り「イッシー」とあだ名するほどの仲になる。堂嶋は様々な強豪の麻雀打ちやクセ者ぞろいの雀ゴロたちを相手に大金や自身の豪運を武器に勝ち抜いていくが、かつて日本一といわれた代打ち・黒田勝との壮絶な死闘の末に敗北し借金だけが残った。そこから堂嶋は自分の麻雀を問い直すように雀荘で素人の客と地味な麻雀を打つなかで、堂嶋自身が忘れていた麻雀に対する気持ちを思い出し一皮剥けて勝利を収める。堂嶋は後に裏世界の金貸しから「人間島麻雀大会」のサバイバルで勝ち抜いて借金を帳消しにできる話に乗り参加。そこでの様々な特殊な麻雀における死闘を乗り越えて完全勝利を収め、借金を帳消しにした後は石原と別れてピン打ちに戻って麻雀を打つ日々を送るところでひとまず物語は終わる。
第2部・牌王血戦ライオン
人間島麻雀大会以降、長らく姿を消していた堂嶋は、フリー雀荘に来ていた。それを前後して伝説として名を轟かせた「堂嶋」の名を騙る少年(クニヒロ)は雀ゴロたち3人に流れに乗って大勝ちしていたが、途中から本性を露にした雀ゴロに高レートのサシウマを仕掛けられた途端に流れを奪われて危機に陥る。見かねた堂嶋は少年を消火器で殴って気絶させ、乱入する形で大金をかけて雀ゴロ3人と勝負し圧勝。その後、人間島の所長から「土曜会を追え」と言われていた堂嶋は土曜会の生き残りから本物の堂嶋(以下、堂嶋〈本物〉)に繋がる手掛かりとなる会社、サイバーロックが主催する麻雀大会、サイバー杯の予選に参戦、見事勝利を収める。しかし、その直後に戸村から人間島の脅威が去っていないことが明かされ、堂嶋は全ての真実を知ると考えられるサイバーロックに近づくため、サイバー杯の決勝に臨む。
登場人物
主要人物
堂嶋(どうじま)
『凍牌』の主要人物の1人で、本作の主人公。白いスーツと金髪がトレードマークの青年で、ツキの波を利用したフォームからなる豪快な麻雀を打ち、ツキがない状態でしばしば振り込むところからだんだん波に乗って大物手を作り上げてあがることが多く「カモ」と思いかかってきた金持ち衆からは一転して「ライオン」と比喩される。ある雀荘で石原と出会い、以後彼と行動を共にする。
なお、「堂嶋」は自称かつ通り名であり、かつて当の本人と戦い敗北。そのとき、無謀にもコピーした偽札で賭けて戦ったために、その代償として「右足の指を全て切り落とす」か「一生麻雀を打たない」か選択を迫られた末に、右足の指をすべて自らの手で切断した。そのため、右足の指がない。その意味で彼との再会を望み「堂嶋」の名で麻雀を打ち続けている。
黒田とのサシウマに敗北後、借金だけが残りその後は石原の家に居候。彼に迷惑をかけたくない思いで、雀荘で金を稼ぐ。このとき同卓だった楽しそうに麻雀を打つ愛想のいい客と打つなかで、堂嶋自身が忘れていた「麻雀が出来るだけで楽しい」純粋な気持ちを思い出し勝利を収める。今まで「麻雀すら見下していた」自分を見つめ直し、「麻雀を楽しむ」ことを胸に抱き借金返済のために再出発する。そのうえで様々な特殊麻雀を制覇した末に人間島麻雀大会に優勝。借金を帳消しにした後は石原と別れてピン打ちに戻る。
『牌王血戦』では堂嶋〈本物〉を探していたが、その過程で自分を含む人間島渡航者が芽殖孤虫に侵されていることが判明。治療法を探すべくサイバーロックに入社し、さらなる戦いに身を置く。
人の言葉を深読みしてしまう癖がある(骸の「黒田」、石原の「監督」発言など)。陰茎の大きさは、石原と比べて「せいぜい最上川」と本人談。
石原
『牌王伝説』のもう1人の主人公で語り部的な存在。麻雀で生計を立てている青年。堂嶋からは「イッシー」と呼ばれる。ある雀荘で堂嶋と出会い、彼の打つ豪快な麻雀の打ち方に惹かれ、以後行動を共にする。堂嶋を強く信頼しており、彼の最大の理解者ともいえる人物。
堂嶋と黒田の勝負に金貸しの斉藤から50万円を借り外ウマを申し込み「堂嶋のハンデなしの勝ち」に賭けるが、堂嶋が敗北したため1000時間タダ働きする破目になった(その仕事場は作中の描写からAVの撮影所らしき場所だった)。その影響なのか、陰茎の大きさは堂嶋に「ガンジス川」と表現されるほどの巨根。
その後、『凍牌 〜ミナゴロシ篇〜』にて再登場し、竜凰位戦にて堂嶋と再会する。下の名前も「’’’洸’’’(ひかる)」と追加された。
黒田勝
堂嶋〈本物〉
人間島麻雀大会編
長谷川
戸村
負けないようにゲームをやる株トレーダーの青年。巧みに堂嶋の手をかわしていったが、終盤に長谷川の追い上げでメンツではトップだがルールのある仕掛けで敗北する。
20億の現金を所持しており、大半を渡すことで骸の身を避ける。その後、人間島を公にするためパソコンの技術を活かして堂嶋に協力する。この頃から堂嶋を「大将」と呼ぶようになっている。
『牌王血戦』でも登場し、堂嶋から定期的に送られてくる堂嶋の資産管理を任せられており、それを担当している。人間島に残された脅威について堂嶋に告げる。また、彼もその身は芽殖孤虫に侵されており、治療法を探すべく堂嶋を再びサポートする。最終的には重症になるが一命を取り留めた。その後、芽殖孤虫の治療法や治療薬に虫本体を手に入れたが、それらを人間島で被害にあった人間をタダで助けることを条件に医者に渡しており、入院していた最中に自身の元に来ていた、高津と対談していた。
『凍牌 〜ミナゴロシ篇〜』にも登場し、堂嶋と行動を共にしている。
浅野
川本
川本政和
飯田
二木陽作
牌王血戦ライオン
相沢
木田
書誌情報
- 志名坂高次 『牌王伝説ライオン』竹書房〈近代麻雀コミックス〉、全4巻
- 2011年1月20日発売、ISBN 978-4-8124-7495-2
- 2011年12月7日発売、ISBN 978-4-8124-7707-6
- 2012年8月20日発売、ISBN 978-4-8124-7965-0
- 2013年6月20日発売、ISBN 978-4-8124-8309-1
- 志名坂高次 『牌王血戦 ライオン』竹書房〈近代麻雀コミックス〉、全5巻
- 2016年1月15日発売、ISBN 978-4-8019-5442-7
- 2016年6月15日発売、ISBN 978-4-8019-5551-6
- 2016年10月15日発売、ISBN 978-4-8019-5651-3
- 2017年2月15日発売、ISBN 978-4-8019-5748-0
- 2017年5月15日発売、ISBN 978-4-8019-5937-8