犯人に告ぐ
以下はWikipediaより引用
要約
『犯人に告ぐ』(はんにんにつぐ)は、日本の推理作家・雫井脩介が著した長編サスペンス小説兼警察小説。
『小説推理』(双葉社)にて、2003年2月号から2004年2月号まで連載された。単行本、文庫版ともにベストセラーとなり、横山秀夫、福井晴敏、伊坂幸太郎らにも絶賛された。
評価
- 第7回(2005年)大藪春彦賞受賞
- 第2回(2005年)本屋大賞7位
- 2004年度週刊文春(ミステリーベストテン)第1位
- 2004年度週刊現代(最高に面白い本)第1位
- 2005年度「このミステリーがすごい!」第8位
あらすじ
ノンキャリアながら警視として、神奈川県警本部管理官の地位にあった、主人公の巻島史彦は、とある誘拐事件の捜査ミスの責任を負わされて捜査会見を行うが、上層部の指示により過失を一切認めなかったため、マスコミの激しい攻撃に晒された事から逆捩じし、足柄署に左遷された。
6年後、「バッドマン」を名乗る犯人による連続幼児誘拐殺人事件の捜査が難航。警察や自分に批判的なマスコミ関係者を嘲弄するメッセージを送る犯人に対する世間の怒りは、警察に対する非難となって現れていた。この事態に危機感を持った県警上層部は、捜査責任者がマスコミを通じて目撃情報を求めると共に、犯人自身に呼びかける「劇場型捜査」とも言うべき起死回生の策を取ることとし、巻島がその責任者として呼び寄せられる。
巻島はニュース番組に出演し、犯人に同情するかのような発言をしてメッセージを求めるが、数百通もの自称「バッドマン」からの手紙が寄せられるものの、犯人しか知らない情報を記載したものは一つとしてなかった。世論は犯人を英雄視するものとして批判、「特ダネ」をもらえなかったマスコミもこれに同調。巻島は、捜査本部においても孤立。試みは失敗に終わったかに思われた。だが、ついに「バッドマン」本人からのものと思われる手紙が届き、事態は思わぬ展開を迎える。
登場人物
津田良仁
早津名奈
杉村未央子
刊行情報
映画
瀧本智行監督、豊川悦司が主演で映画化。2007年10月27日に劇場公開。WOWOW FILMSの第一弾作品である。なおこれに先行して、同年6月24日の20時00分 - 22時00分に、WOWOWでテレビ放映された。また原作は本作に伴い文庫化(双葉文庫)され、同年9月20日に刊行された。文庫版もベストセラーになった。
主演の豊川は本作で初めて刑事を演じることとなった。
キャスト
- 巻島史彦 - 豊川悦司
- 曽根要介 - 石橋凌
- 植草壮一郎 - 小澤征悦
- 津田良仁 - 笹野高史
- 杉村未央子 - 片岡礼子
- 早津名奈 - 井川遥
- 巻島園子 - 松田美由紀
- 韮沢五郎 - 崔洋一
- 迫田和範 - 石橋蓮司
- 小川かつお - 池内万作
- 西脇辰則 - 有福正志
- 三宅刑事 - 神尾佑
- 本田明宏 - 平賀雅臣
- 桜川夕起也 - 小市慢太郎
- 桜川麻美 - 占部房子
- 巻島一平 - 山寺優斗
- 藤沢歩美 - 越智静香
- 有賀の母 - 根岸季衣
- 後藤 - 嶋田久作
- 有賀吉成 - 山中崇
- 村瀬次文 - 中村育二
- 浦西景一 - 柄本佑
- 神奈川署員 - 中原丈雄
- 捜査員 - 尾上紫
- アイドルグループW・A - 池澤あやか、朝倉あき
- 大鷹明良、四方堂亘、永倉大輔、宮本大誠、町田政則、かわのりょうこ ほか
スタッフ
- 監督:瀧本智行
- 脚本:福田靖
- 音楽:池頼広
- 撮影:柴主高秀
- 美術:若松孝市(東京美工)
- 照明:時苗友一郎
- 録音:三澤武徳
- 編集:高橋信之
- セットデザイン:小林久之
- 助監督:山本亮、甲斐聖太郎、丸谷ちひろ
- サウンドエディター/フォーリーアーティスト:伊東晃
- VFXプロデューサー:岡野正広
- 技術協力:IMAGICA、映広
- 製作者:和崎信哉、春名慶
- プロデュース:青木竹彦、佐藤善宏
- 共同プロデューサー:宮下史之
- 協力プロデューサー:阿部謙三
- 製作プロダクション:東宝
- 製作委員会メンバー:WOWOW、ショウゲート