狼と羊皮紙
以下はWikipediaより引用
要約
『新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙』(しんせつ おおかみとこうしんりょう おおかみとようひし)とは、支倉凍砂のライトノベル作品。著者の代表作『狼と香辛料』の続編であり、2016年より電撃文庫(KADOKAWA)から発行されている。前作の登場人物である青年トート・コルと、前作の主人公とヒロインの娘である少女ミューリを主人公に据え、とある王国と教会勢力との対立を舞台とした物語が描かれる。
メディアミックスとして、日鳥作画によるコミカライズ作品が2019年より『電撃マオウ』(KADOKAWA)にて連載中。
ストーリー
聖職者を志す青年コルは、恩人のロレンスとホロ夫妻が営む湯屋「狼と香辛料亭」を旅立つ。ウィンフィール王国の王子に誘われ、教会の不正を正す手伝いをするために……。
だが、彼の荷物の中には、ロレンス達の一人娘で「狼の耳と尻尾」を持つ少女・ミューリが潜んでいた。コルと兄妹同然に育ったミューリは、コルの旅立ちを知って家出を企てたのだった。初めはミューリを家に帰そうとするコルであったが、結局は旅の道連れとすることを決める。
そして2人は、巨大な権力闘争にまつわる事件に巻き込まれていくこととなる。
登場人物
トート・コル
ミューリ
ロレンスとホロの間に生まれた一人娘。狼の耳と尻尾を持ち、灰に銀粉を混ぜたような不思議な色合いの髪をしている。髪の色を除けば外見は人の姿を取っている時のホロと瓜二つだが、中身はまだ年相応に幼く、コルによると7歳の男の子並である。ホロに輪をかけて天真爛漫な性格で、ロレンスやコルの悩みの種でもある。耳や尻尾を隠すことができ、ふだんはその姿で普通の人間のふりをしているが、感情が大きく揺れ動くと無意識のうちに出てしまうことがある。なお、ホロと同様、麦を触媒として巨狼の姿をとることもできるが、狼が生来の姿であるホロと違って人の姿の方が自然であるらしく、狼の姿になるには練習が必要だった模様。生まれたときから一緒にいるコルのことを「兄様」と呼んで懐いており、ニョッヒラから旅立つコルの荷物の中に紛れて一緒に家を出てしまう。
ハイランド
ウィンフィール王国の貴族で、正確には庶子ではあるが王家の血を引く人物。男から見てもなお目を引くほど整った顔立ちと目の覚めるような金髪の持ち主。気さくな性格で、阿られるのはあまり好きではないらしい。コルよりも若いが聡明さと胆力をあわせ持ち、ミューリの正体にも気づいているようだが、特に詮索もせず放置している。
教皇の横暴に立ち上がった父親の国王を手伝い、教会側との交渉に奔走するとともに、聖典の俗語訳を作るという計画を発案し推し進めている。ニョッヒラで「狼と香辛料亭」に滞在した際にコルを気に入ったらしく、何度もの訪問を経て自分の計画に引き入れた。 実は女性で、ふだん人前に出る時は男装している。コルは男装を解いた姿を見るまでそのことにまったく気づいていなかったが、ミューリは気付いていた模様。
イレニア・ジゼル
エリーズ・シャロン
クラーク・コメンダ
ペドロ・アルーゴ、スタン・マッテーオ、ギラン・アウレリオス
既刊一覧
小説
- 支倉凍砂(著)・文倉十(イラスト) 『新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙』 KADOKAWA〈電撃文庫〉、既刊9巻(2023年7月7日現在)
- 2016年9月10日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-892356-9
- 2017年3月10日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-892754-3
- 2017年9月8日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-893338-4
- 2019年3月9日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-893338-4
- 2020年5月9日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-912452-1
- 2021年3月10日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-913624-1
- 2021年12月10日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-914040-8
- 2022年8月10日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-914460-4
- 2023年7月7日発売、ISBN 978-4-04-915146-6
漫画
- 支倉凍砂(原作)・文倉十(キャラクター原案)・日鳥(漫画) 『新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙』、KADOKAWA〈電撃コミックスNEXT〉、既刊2巻(2020年10月24日現在)
- 2019年12月27日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-912934-2
- 2020年10月27日初版発行(10月24日発売)、ISBN 978-4-04-913423-0
関連企画
YouTubeで配信している公式電撃文庫チャンネルの「電撃文庫朗読してみた」として、2021年3月11日より井口裕香による約6分半の朗読が配信。