狼陛下の花嫁
以下はWikipediaより引用
要約
『狼陛下の花嫁 』(おおかみへいかのはなよめ)は、可歌まとによる日本の漫画作品。
『LaLa』(白泉社)2009年4月号に読切として1話目が掲載。その後数回の読切を経て、同年11月号より連載を開始し、2018年9月号まで連載された。
あらすじ
下級役人の娘・夕鈴は、父親の知人から「内容はわからないが割の良い仕事」を紹介され王宮に出向く。ところがその仕事というのは、冷酷非情な人柄故に「狼陛下」と呼ばれる、白陽国(はくようこく)国王陛下・珀黎翔の花嫁を演じることだった…!
登場人物
声優はドラマCDのもの。
主要人物
汀 夕鈴(てい ゆうりん)
声 - 堀江由衣
主人公。下級役人の娘。17歳。何も知らされず「割のいい仕事」として国王の臨時(偽装)花嫁として招聘され、一度は逃げようとしたものの、偶然彼の秘密を知ってしまったことから、断れないままその職に就くこととなる。その後王宮の備品を壊してしまい、弁償費用(=借金)の返済をする為にも臨時花嫁を続けている。
刺客相手にも物怖じしない活発な面もあるが、根は素直で優しい少女。値切ったり節約するのが当然の日々を送ってきたせいか、花嫁生活においても贅沢になれない。
恋愛方面には不慣れで鈍感。「狼」状態の国王に心乱され惹かれながらも、演技と思い込んでいるため自らの気持ちにブレーキをかけている。現在は自分の気持ちを自覚しているものの、隠し通している。本人には「狼陛下」が怖いから挙動不審(逃げたり泣いたり)なのだと思われている。
ストレス発散と無駄な時間を有効活用する為、変装して後宮の立ち入り禁止区域の清掃もしている。
世話好きで面倒見がよく、紅珠から姉のように慕われ、折り合いの悪い方淵と水月の仲を取りもとうとすることが多い。
次々に厄介事を持ち込んでくる父には厳しいが、健気な弟にはブラコン気味。幼馴染の几鍔とは犬猿の仲(金貸しを毛嫌いしているから)。
珀 黎翔(はく れいしょう)
声 - 緑川光
白陽国国王。通称「狼陛下」。21歳。即位後、早々に内乱制圧、内政粛清を行い、名実共に中央政治の実権を掌握する。その際の冷酷非情な振る舞いから「狼陛下」と呼ばれ、敵味方双方から恐れられる存在となる。
実はオンとオフの差が激しい二面性のある性格の持ち主で、オフの時は優しくおっとりとした人格になる(夕鈴からは「狼陛下」に対して「小犬陛下」、子供時代は「子犬」と呼ばれている)。しかし周囲にナメられないよう、公の場では常に狼陛下として振る舞っている為、オフの面はごく一部の者しか知らない極秘事項となっている。
夕鈴を気に入っており、嫌われない為に夕鈴には「狼陛下は演技であり、穏やかな人格が本当の自分」と思い込ませている(実際には上記の通り、二面性があるだけでどちらも本性である)。また夕鈴を守りたい、煩わせたくないとの気持ちから、政治的な話やその他の裏話が彼女の耳に入らないようにしているが、夕鈴自身は偽妃だから線引きされているのだと思っている。
剣を扱うときは右手だが、箸や筆などは左手を使う。
李 順(り じゅん)
声 - 小野大輔
国王の側近で夕鈴の上司。24歳。彼の秘密を知る者の一人。神経質な面があり、金に煩く人使いが荒い。メガネをかけている。
国王が夕鈴を気に入りすぎていることに不安を抱いているが、背に腹は代えられないと割り切って借金のカタに夕鈴を雇い続けている。
王宮関係者
柳 方淵(りゅう ほうえん)
声 - 岡本信彦
国王の臨時補佐官(後に正式な補佐官)で父親は国の重鎮。19歳。文武両道で仕事面でも有能。狼陛下に心酔している数少ない臣下だが、実直な人柄故に周囲から煙たがられることも多い。夕鈴とは互いに認め合う部分はあるものの、反りが合わず火花を散らしている。
張 元(ちょう げん)
氾 史晴(はん しせい)
氾 紅珠(はん こうじゅ)
氾 水月(はん すいげつ)
声 - 内山昴輝
氾家当主の長男で紅珠の兄。20歳。穏やかな気質と優れた洞察力を持つマイペースな美青年で、様々な楽器の演奏に長けている。王宮務めの有能な官吏だが、働きたくないと無気力なのと、人一倍狼陛下を怖がっているため出仕拒否している。
浩 大(こう だい)
声 - 村瀬歩
国王の隠密。小柄で童顔の23歳。酒とお菓子が大好きで、明るく賑やかな気質と冷静な観察眼を持つ。国王とは即位前からの付き合いで、彼にタメ口をきける唯一の人物。互いに「友達」とは思っておらずなる気もないとの事だが、信頼関係は強い。夕鈴の事は「お妃ちゃん」と呼ぶ。
周 康蓮(しゅう こうれん)
老師(ろうし)
下町関係者
几 鍔(き がく)
書誌情報
単行本
- 可歌まと 『狼陛下の花嫁』 白泉社 〈花とゆめコミックス〉、全19巻
- 2009年12月4日発売、ISBN 978-4-592-19161-2
- 2010年4月30日発売、ISBN 978-4-592-19162-9
- 2010年11月5日発売、ISBN 978-4-592-19163-6
- 2011年4月5日発売、ISBN 978-4-592-19164-3
- 2011年10月5日発売、ISBN 978-4-592-19165-0
- 2012年3月5日発売、ISBN 978-4-592-19166-7
- 2012年9月5日発売、ISBN 978-4-592-19167-4
- 2013年4月5日発売、ISBN 978-4-592-19168-1
- 2013年10月4日発売、ISBN 978-4-592-19169-8
- 2014年4月4日発売、ISBN 978-4-592-19170-4
- 2014年8月10日発売、ISBN 978-4-592-19546-7
- 2015年3月10日発売、ISBN 978-4-592-19547-4
- 2015年9月9日発売、ISBN 978-4-592-19548-1
- 2016年3月9日発売、ISBN 978-4-592-19549-8
- 2016年9月5日発売、ISBN 978-4-592-19550-4
- 2017年5月2日発売、ISBN 978-4-592-19551-1
- ドラマCD付き特装版 同日発売、ISBN 978-4-592-10567-1
- 2017年10月5日発売、ISBN 978-4-592-19552-8
- 2018年4月5日発売、ISBN 978-4-592-19553-5
- 2018年11月5日発売、ISBN 978-4-592-19554-2
- ドラマCD付き特装版 同日発売、ISBN 978-4-592-10595-4
- ドラマCD付き特装版 同日発売、ISBN 978-4-592-10567-1
- ドラマCD付き特装版 同日発売、ISBN 978-4-592-10595-4
小説
- 星宮えりな(著)、可歌まと(原著)『狼陛下の花嫁 夢恋抄』 白泉社〈花とゆめコミックススペシャル LaLa Novels〉
- 2014年4月4日発売、ISBN 978-4-592-21715-2
- 司月透(著)、可歌まと(原著)『狼陛下の花嫁 華恋の宴』 白泉社〈花とゆめコミックススペシャル LaLa Novels〉
- 2017年5月2日発売、ISBN 978-4-592-21717-6
- 2014年4月4日発売、ISBN 978-4-592-21715-2
- 2017年5月2日発売、ISBN 978-4-592-21717-6
ドラマCD
- 2017年、『LaLa』2017年6月号の付録でドラマCD化。同年5月、単行本第16巻のドラマCD付き特装版が発売された。
- 2018年、『LaLa』2018年9月号の付録でドラマCD化。同年11月、単行本第19巻のドラマCD付き特装版が発売された。