漫画

猫と紳士のティールーム


ジャンル:青年漫画,

題材:ネコ,,

舞台:喫茶店,

漫画:猫と紳士のティールーム

作者:モリコロス,

出版社:コアミックス,

掲載誌:月刊コミックゼノン,

レーベル:ゼノンコミックス,

発表期間:2022年8月25日 -,

巻数:既刊2巻,



以下はWikipediaより引用

要約

『猫と紳士のティールーム』(ねことしんしのティールーム)は、モリコロスによる日本の漫画。『月刊コミックゼノン』(コアミックス)にて、2022年10月号より連載中。

あらすじ

とある街にある紅葉商店街。その片隅に開店した紅茶専門店「CAMELLIA TEA ROOM」。紅茶を愛してやまない店主・瀧が、自ら厳選した茶葉を丁寧に淹れて提供している。ただ、瀧は大変な人見知りであるため、接客はいつも緊張して一苦労。それでも、訪れてくれた客に美味しい紅茶を楽しんで貰いたいと、おもてなしの心を込めて誠実に、至福のひとときとなる一杯を淹れるのである。

CAMELLIA TEA ROOM

店のお勧めでありメインでもある「本日の紅茶」は、2杯分の紅茶と菓子のセットで700円。店を訪れた客の雰囲気やちょっとした言動からイメージした茶葉とティーカップを瀧が選び、優美なティーサービス(ティーポット、シュガーボウル&ミルクジャグのセット、プレースマット)で提供する。客からの要望にも柔軟に応じている。銘柄や個性が分からなくても、好みの味わいや風味を伝えれば瀧が適切と思われる茶葉を提案する。セットの菓子は複数用意してあり、茶葉の個性とマリアージュするものを選んでいる。ケーキはCAMELLIA TEA ROOMの近くに店を構える老舗洋菓子店から仕入れたもの、スコーンなどの焼き菓子は瀧が自ら腕を振るったものである。

「本日の紅茶」以外のアラカルトメニューも充実しており、茶葉は豊富に取り揃えている。シングルオリジンティー、ブレンドティー、フレーバードティー、センテッドティーと充実している。なお、アフタヌーン・ティーは予約制。店で提供している茶葉と同じものをオリジナルパッケージの小箱に入れ、販売を開始した。

クラシックな欧州の邸宅を思わせる店内は、英国ヴィクトリア調の高級アンティーク家具や調度品で彩られており、マントルピースやホールクロック、キャッシュレジスター、ドアノブの細部に至るまで瀧の拘りが見てとれる。カウンターに4席、ティーテーブル席が2つ、猫足のソファ席も設けられている。

直火のガスコンロを使用せず電磁調理器を使用。食器や調理器具はカウンター下に収納している。

レンガ造りのビルの一階が店舗。階上のフロアは瀧の私的居住空間である。愛猫のキームンが看板猫として常駐している。猫にリスクがあるとされている柑橘系(レモンティーなど)の注文を受けた時は、階上の部屋に移動させている。

登場人物・動物

瀧 静(たき しずか)

紅茶専門店「CAMELLIA TEA ROOM」の店主。52歳。独身。愛猫のキームンと生活をしている。
すらりとした長身、口髭と顎髭を蓄え、豊かな髪はオールバックに整えている。丸メガネ越しにも涼し気な目元、スッと通った鼻筋が際立つ端正な顔立ちである。ウィングカラーのシャツに蝶ネクタイ、ウェストコート(夏はカマーベスト)、ソムリエエプロンを身につけて接客をしている。気合を入れる時、両手で蝶ネクタイの端を持ち、横に引いて正す癖がある。
極度の人見知りで他人と目を合わせるのが苦手。そのため一見無表情で不愛想に見えるが、それは緊張しているためである。性格はいたって穏やかで温厚。客から紅茶に関する質問をされると瞬時に緊張から解き放たれ、頬を紅潮させて満面の笑みで堰を切ったように饒舌になる(兄からは「紅茶オタクと言われるほどである)。そのギャップに心を撃ち抜かれてファンになる客が増えている。しかし、延々と話し続けていると愛猫のキームンが割って入り制止するため、ハッと我に返るのがお約束。
「CAMELLIA TEA ROOM」の上の階に住まいを構えている。自宅で一人分の紅茶を入れる際はティープレスを使用(朝食時にはジャワが定番)。愛用のティーカップは、口髭が汚れないよう飲み口に工夫が施されているムスタッシュカップ(Moustache Cup)。瀧はこのカップを使いたいがために口髭を生やしている。朝食はフル・イングリッシュ・ブレックファストを簡略化したものを好んで作っている。
キームン

瀧の愛猫。瀧にとって家族であり相棒であり、癒しの存在。また「CAMELLIA TEA ROOM」の看板猫である。ティーテーブル席横の出窓スペースがお気に入りの場所。
長毛種の黒猫。下顎と首下から胸にかけて一部白い毛が生えている。蝶ネクタイ風の首輪をつけており、正面からみるとタキシードを着ているように見える。瀧が抱きかかえて余るほどの大柄な体躯である。
名前の由来は中国紅茶の「祁門紅茶(キームンこうちゃ、きもんこうちゃ)」。瀧からは「キームンくん」、瀧の兄からは「クロちゃん」と呼ばれている。
人間の言葉を理解しているような賢さがある。特に、瀧が紅茶の知識を止めどなく披露し続けていると、頃合いを見て一鳴きしたり肩に飛び乗ったり、時には甘噛みをして制止する。
片出(かたいで)

「CAMELLIA TEA ROOM」の常連客。軽やかなショートボブが似合う爽やかな女性。少し引っ込み思案な社会人1年生。
仕事でミスをして落ち込んでいた時に偶然「CAMELLIA TEA ROOM」の前を通り掛かり、キームンに誘われるように店に入った。今まで経験したことのない、瑞々しい紅茶の美味しさに感激。勇気を出して茶葉の種類を尋ねると、先程までのクールな表情から一転、嬉々として蘊蓄を語り続ける瀧のギャップに驚き、それを制するキームンの絶妙なコンビネーションにすっかり魅了された。以来、足繁く店に通うようになった。
瀧静の兄

弟・静に負けず劣らずのナイスミドル。静から「兄上」と呼ばれている。
自信に溢れ、堂々とした立ち振る舞いである。身長は静よりも2cm低い178cmであるが、体躯も姿勢も良いため全く見劣りしない。左の薬指に指輪をつけている。
人見知りで大人しい静と正反対で、頭に血が上りやすく声も大きい。静を心配するあまり口うるさいことを言うが鎮火するのも早い。50代になった弟を今でも子ども扱いして愛でている思慮深い善き兄である。
佐藤

創業60年を誇る洋菓子店「ケーキのさとう」の店長でありケーキ職人。「CAMELLIA TEA ROOM」にケーキを卸している。
屈託のない笑顔とお喋りで人の懐に入るのが上手い陽気な性格。筋肉質な体をコックコートに、やや窮屈そうに納めている。ツーブロックのヘアスタイル、顎髭を蓄えている。
「CAMELLIA TEA ROOM」を開店するにあたりペアリングさせる菓子を探していた瀧が「ケーキのさとう」を訪れ、商品を購入したことが切っ掛けで知り合う。当時の瀧は、目にかかるほど伸ばした前髪と顔の半分を覆うような無精髭で表情が読めない風貌だったため“殺し屋のような見た目”と佐藤夫婦は評していた。その後「瀧」という名字から「たっきー」と呼ぶようになり、現在に至る。

サブタイトル

各話 サブタイトル 紅茶 フードペアリング
第1話 ダージリンとアップルパイ ダージリン
(セカンドフラッシュ)
アップルパイ
第2話 アールグレイとザッハトルテ キームンアールグレイ ザッハトルテ
第3話 ディンブラとマドレーヌ ディンブラ マドレーヌ
第4話 ロイヤルミルクティーとカヌレ ロイヤルミルクティー
アッサム
カヌレ
特別編 瀧のモーニングルーティン ジャワ フル・イングリッシュ・ブレックファスト
〈瀧バージョン〉
第5話 ルフナのクリームティーセット ルフナ クリームティー
スコーンクロテッドクリームジャム添え〉)
第6話 正山小種とサンドイッチ 正山小種 サンドイッチ
全粒粉パンスモークサーモンクリームチーズキュウリ
第7話 苺のカスタードタルトと紅茶占い キャンディ カスタードタルト
第8話 アイスレモンティーとクランペット アイスレモンティーニルギリ クランペットバターゴールデンシロップ添え)
第9話 アッサムとバノフィーパイ アッサム トフィーナッツ
バノフィーパイ
第10話 マサラチャイとカレー マサラチャイ
(茶葉:ドアーズCTC製法ティーバッグ〉)
スパイス:ジンジャーシナモンカルダモンクローブ
カレー
第11話 ヌワラエリヤとスフレケーキ ヌワラエリヤ(アイスティー) スフレチーズケーキ
第12話 ダージリンとモンブラン ダージリン・ティー
(オータムナル)
モンブラン和栗を使用)

書誌情報
  • モリコロス 『猫と紳士のティールーム』 コアミックス〈ゼノンコミックス〉、既刊2巻(2023年8月19日現在)
  • 2023年2月20日発行、ISBN 978-4-86720-477-1
  • 2023年8月19日発行、ISBN 978-4-86720-532-7