瑪羅門の家族
以下はWikipediaより引用
要約
『瑪羅門の家族』(バラモンのかぞく)は、宮下あきらによる日本の漫画作品。
あらすじ
「聖なる力(チャクラ)」と呼ばれる能力を駆使して、法では裁けない悪を裁くことを家業とする瑪羅門の一族の物語である。前半は一話完結型の復讐劇、後半は敵対勢力で「邪の力」を使って世界征服を企む魔修羅一族との戦いを描いている。
登場人物
瑪羅門家
瑪羅門凱(ばらもん がい)
長男。21歳。失業中。直情的で兄弟きってのトラブルメーカーだが、家族の絆と友情を大切にする情に熱い性格。しかし裁きの時には冷徹な執行人の顔になる。「聖なる力」を髪に集中し、相手に突き刺すことによって送り込む「怒髪針」の能力を持つ。龍が仲間と帰還した後に孔雀院一馬を倒すため、単身で孔雀の会本部に乗り込み戦いを挑むが圧倒的な力の前に太刀打ちできず、逆転を狙い「自ら命を絶つ」念を込めた怒髪針を打ち込むが、逆に「龍を殺害する」念を打ち込まれ意思に関係なく龍を殺す刺客にされてしまう。刃を龍に突き刺す寸前で弟を死なせたくない強い一心で一馬の念を打ち破り、自らの胸に刃を突き刺し、最後は龍に看取られながら命を落とす。
その死に様には弟の龍だけでなく6人の仲間たちも涙を流し、普段は憎まれ口を叩いていた家族も悲しみを隠せなかった。
世界各国の瑪羅門の家族
魔修羅
四誅王
陣霊峰(チン レイホウ)
醜悪な顔の卑劣で残忍な性格。かなりの高齢で小柄な体格だが、高い格闘能力を持ち相手を一瞬で骨だけに変える秘法技を駆使する。龍たち三兄弟を大会に参加させる目的で彼らの師を殺害しただけでなく、統一武道会では龍と戦う際に、彼の秘められた力を測るためにかつて三兄弟の母を殺害した時の話を聞かせる非道さを見せた。しかし怒りを爆発させた龍の敵ではなく、打ち込んだ秘法技を押し返される形で右手を失う。追い詰められても目潰しで苦戦させる往生際の悪さを見せるが、とどめを刺そうと背後から攻撃しようとするも師の教えを思い出した龍の反撃を受け最大秘法技の一つ「昇龍荊」を打ち込まれ敗北。一度は情けをかけられる形となったが背を見せた瞬間に襲いかかろうとして邪悪な心を見せたことで、胸に打ち込まれた竜が反応し体を突き破られて死亡する。
魔修羅の関係者
その他の人物
末松有恒(すえまつ ありつね)
超常瑪羅門の会
奇跡の力で人々を救うことを謳い受験性を中心とした若者から人気を集めているが、その実態は信者の弱みに付け込んだ金儲けを目的とする悪徳集団。
ゲルカロイドP3
ゲルカロイドP4
シュメール共和国
中東の小国でナセルの生まれ故郷でもある。独裁者ナムセン大統領による圧政のため、国民は貧困に苦しめられている。
バルザック刑務所
地中海の孤島に建てられた刑務所でフランス国内の凶悪犯が収監されている。鉄壁の警備体制で所内は刑の軽い犯罪者が集められたA棟と死刑囚、終身刑ばかりが集められた想像を絶する凶悪犯の巣窟と称されるZ棟に分けられている。
ドン・カルロス
麻薬組織のボス。懲役150年の罪でZ棟に収監されているが、影響力と権力は外にいた頃と変わらずホテルのような特別室を与えられ豪華な暮らしをしており、そこから取引、殺人の命令を下している。収監されたのもFBIやICPOの目が届かない刑務所の中から安全に取引をするためであり、特別室から続く屋上にはヘリがその気になればいつでも脱獄が可能な状態であった。
半年前に偶然、取引絡みの殺人現場を目撃したジャンの恋人を殺害したことで復讐の標的となる。ジャンたちに用心棒を次々と倒されたことでZ棟の囚人たちに命令を下して彼らを抹殺しようとするが、支配していたはずの囚人たちにも見放されてしまう。追い詰められたことで脱出を図るが捜査官としての素性を明かしたデュークに組織の生命線であるリストファイルを奪われ脱出用のヘリまで破壊される。
そして一度はジャンから殺す価値もないと言われて見逃されるが、最後の悪あがきで彼を撃つも、それも失敗に終わり額に銃弾を受けて死亡する。
読み切り版
1991年の『週刊少年ジャンプ』に読み切りとして掲載された。凱は銀行員で容姿も角刈の偉丈夫で「真面目が服を着た男」と評される誠実な男、惷は小柄でボサボサ頭の飄々とした三流小説家(実質専業主夫)と、連載版とは全く別のキャラクターとして描かれている。読み切りは単行本未収録となっている。
その他
- 神戸連続児童殺傷事件の犯人が手紙で、3巻の言葉(サブタイトル「積年の大怨に灼熱の裁きを!!の巻」)を引用している。
- 双子のプロレスラーチーム「バラモン兄弟(バラモン・シュウ&バラモン・ケイ)」は、この作品からリングネームおよびチーム名を取っている。
- 宮下の漫画『極!!男塾』に瑪羅門龍、凱、翔が登場している。