甲子園の空に笑え!
以下はWikipediaより引用
要約
『甲子園の空に笑え!』(こうしえんのそらにわらえ)は、川原泉による日本の漫画。高校野球漫画。である。
1984年に『花とゆめ』(白泉社)にて連載され、その後白泉社から単行本(全1巻)となった。設定と登場人物の一部を引き継ぎ、プロ野球を舞台とした『メイプル戦記』がある。
ストーリー
九州にある豆の木高校に赴任してきた新任教師、広岡真理子。広岡は野球の知識も経験も無いにもかかわらず、若いからという理由で「県予選1回戦突破」を目標とする部員9名の野球部の監督役を押し付けられてしまう。有名プロ野球監督の著書を参考に、独自の野球理論で練習を行う日々が始まった。
一方、県高野連では、シード制を廃するという大英断が実施され、その年の県予選大会は強豪高同士が早い段階で潰しあう一方、豆の木高校は強豪を避け、決勝戦進出。持ち前の機動力、守備力を活かして、甲子園出場を果たす。
甲子園大会でも豆の木高校ナインの機動力、守備力は健在で、ついに決勝戦進出。豆の木高校と同じ宿舎に泊まっている北斗高校と決勝戦を戦うことになる。栄冠や優勝といった欲もなく、豆の木高校野球部選手は広いフィールドを駆け回り、飛びつき、白球を追った。
しかし、甲子園は夢の舞台ではなく、厳しい現実。選手たちの頭上を越えて打球が飛んで行った。
「楽しかったね」
登場人物
豆の木高校
九州のA県B郡豆の木村にある高校。田舎のうえ無名のため、全校生徒389名と生徒数も少なく、少し貧乏。
野球部の部員は9人いるものの今年の新入部員はゼロで、1回戦突破が部創立以来の悲願という程度であったが、広岡が監督就任後、守備方面でめきめき頭角を現し、硬い守備と異常な運で、ふと気がつくと甲子園出場が決まっていた。部員は全員農家の家の子供で、繁忙期になると家業を手伝っている。常日頃田畑を駆け回っているため、皆足は速く、泥にも強い。なんと県外に出たことがある部員は誰もいなかった。
ブラスバンドも応援団もないため、応援の演奏はオーケストラ部が担当した。
広岡真理子(ひろおか まりこ)
豆の木高校の生物の新任教師。22歳。学校の方針及び懐事情と、他の教師が高齢なためという理由だけで、これまで全く縁のなかった野球部の監督就任となってしまった。研究者肌で、燃える闘魂には縁がないと思っていたが、部員達にシートノックを頼まれた際、それが意外に上手であることがわかり(ただし指定した守備位置に打撃が飛ぶとは限らない)、「隠れた才能」と評価される。これに気分を良くして野球理論の勉強にのめりこむ。指導方針は、『基本に忠実』であることと、監督の才能発揮(兼シートノックによる憂さ晴らし)になる、守備練習を重視している。大きな獲物が目の前にぶら下がったとたん、かえって無欲になるらしいが、それ以前は七転八倒する性格。『メイプル戦記』においては、この後も豆の木高校を幾度か甲子園に導いており名監督と呼ばれ、要請を受けプロ野球チームの監督に就任したことが語られている。
春日晴彦(かすが はるひこ)
朝比奈周(あさひな しゅう)
田畑耕作(たばた こうさく)
林覚(はやし さとる)
相本朱里、樹里、杏里、悠里(あいもと しゅり、じゅり、あんり、ゆうり)
北斗高校
昨年度優勝校で優勝候補。西東京代表。宿舎が豆の木と同じ「ホテル甲子園屋」だったことから交流することになるが、決勝で激突する。
高柳邦彦(たかやなぎ くにひこ)