甲虫王者ムシキング〜ザックの冒険編〜
漫画
作者:おおせよしお,
出版社:小学館,
掲載誌:月刊コロコロコミック,別冊コロコロコミック,
レーベル:てんとう虫コミックス,
発表期間:2004年,2007年,
巻数:全8巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『甲虫王者ムシキング〜ザックの冒険編〜』(こうちゅうおうじゃムシキング ザックのぼうけんへん)は、おおせよしおによるセガのトレーディングカードアーケードゲーム『甲虫王者ムシキング』をモチーフとした漫画化作品。小学館『別冊コロコロコミック』2004年4月号 - 2008年2月号および『月刊コロコロコミック』2005年2月号 - 2006年10月号で並行連載された。単行本は全8巻。
あらすじ
架空の惑星デカイヤで、主人公であるザックがおたからを探し求め続ける一方、もうひとりの主人公であるカブト丸がムシキングを目指し、それぞれのライバルや敵キャラクターと戦い成長していくというストーリーである。
第1部
大いなる世界デカイヤには、はるか古(いにしえ)から「インセク島の天樹に登るべし。さすればその身に神の力が宿り、甲虫王者になるであろう…」という伝説がある。
おたからを求め世界を駆け回る財宝ハンターのザックは、おたから探しの途中、ふとしたことより侍甲虫・カブト丸と出会う。カブト丸はザックに「せっしゃをインセク島の天樹へ連れて行って欲しい」と頼む。カブト丸もまた、古から伝わる甲虫王者(ムシキング)伝説を追う甲虫のひとりだった。ザックは甲虫王者伝説にあまり関心を示さなかったが、カブト丸をおたから探しに利用できると打算し、ともに旅をすることを決める。
第2部
メッサーノとの闘いを終えたザックたちは謎の老昆虫「チャン・G」と出会う。チャン・Gは、甲虫王者にまつわる3つの宝石をあつめればムシキングになれると言い、ザックたちは「ノヴァの日記」を手に入れる。さらに、ムシキングにまつわる3つの宝石を集めないと、ムシキングになれず、地球は約1年後に破滅するという事実を知る。
ザックの旅に新しいパートナーが登場し、ザックとカブト丸、ヤイバ、そしてチャン・Gとイーアルたちの冒険がふたたび始まる。
主な舞台
大陸
ヒノデ村
力の石碑のある場所だが、メッサーノが率いる暗黒ムシマスターの集団により奪われてしまう(第1部時点)。第2部(コミックス5巻3話)の時点で、ノヴァの日記を持参するザック達が訪れた故、ゼノン帝国のドナテルロに襲撃される。
小国ロマ
クヌギ村
チャン道場
クモノーウェン
クサッツ温泉郷
商業都市ブッカ
メガデルの森
ラストール
ゼノン帝国
大陸一の勢力を誇る軍事大国で、武力による世界統一を目論む。皇帝はゼノン13世。
ゼノン帝国極東基地バンリーノ
シントン市
パルク遊園地
インセク島
頂上にたどり着いた者がムシキングになれるという伝説を持つ巨木、天樹(てんじゅ)のある巨大な島。周囲の海はいつも荒れており、外部から入るにはアリノスの迷宮を通った方が早い。
鬼門島
アリノスの迷宮
アフォーナ城
ウーロ鉱山
フロンティアライン鉄道
嘆きの森
シロップ村
ミスト山脈
天樹
登場人物
主人公
ザック
今作の主人公で、世界を旅する財宝(トレジャー)ハンター。世界一の財宝ハンターになることを夢見て、エデンシア到達を目指す。一人称は「俺」で、カブト丸の父であるイッカクを「オッサン」と呼ぶ。年齢はおそらく10代前半であるが、その年齢にしては打算的且つ天邪鬼な性格で、頭の回転も早く、卓越した洞察力を持っており、それは経験の薄いムシバトルでも大いに発揮されている。また、挙動にツンデレ的要素も見え隠れしており、夢に向かって努力する相手を貶す者には容赦しない。カブト丸と出会って以降は彼のムシマスターとなる。「王者の証編」では本名がザック=コバーンであることが明かされており、父は優秀な冒険家として知られている「O・ヴァン=コバーン」だが、母親の死から父O・ヴァンを嫌悪し、幼少時の父との思い出は今も強く心に刻まれている。また、今でも父を許す理由を探し、心の中で葛藤している様子も窺える。
カブト丸
今作のもう1人の主人公であるムシキングを目指す、ヒノデ村出身の侍甲虫で、ヒノデ村の頭領イッカクの息子であり、イッカクを「父上」と言う。父イッカクはヒノデ村を守ろうとするため、自身も勘当されてもなお故郷ヒノデ村を必死で守りたいと思っている。一人称は「拙者」で、口癖は「~でござる」である。種類はカブトムシで、ツノに×印の「印象」が刻まれている。熱血漢故に曲がったことは許さない性格で、他人事にも積極的に首を突っ込むが、ザックのフォローがない場合はほとんど返り討ちに遭ってしまう。また、好物はスイカで、ザックにごほうびとして振る舞われた時は涙を流して喜んだ。第一部「天樹編」では幼い頃にヒノデ村で家来となったヤイバと出会うも父親の「ムシキングになってもらいたくない」という気持ちでヤイバと対立していた。しかし、あることでヤイバと和解することにし、「一緒にムシキングになろう」と決意する。ムシカードに閉じ込められた状態で川を流れている所をザックに救われ、ザックと出会った以降はザックを「ザック殿」と呼ぶ。「王者の証編」ではヒノデ村へ帰郷した後からは戦闘・性格共に弱体化が進行している。ナゲわざを得意としており、超必殺わざはナゲわざの「トルネードスロー」。
仲間もしくはライバル
パーティー
ヤイバ
カブト丸の第一の家来で、無二の親友。一人称は「私」で、種類はノコギリタテヅノカブト。第一部「天樹編」では幼い頃にヒノデ村の頭領であるイッカクの勧めでヒノデ村でカブト丸と出会い、家来もしくは友達となる。その後はアリノスの迷宮で鎖につながれていた所をザックに救われるが、メッサーノにより暗黒化された影響で記憶喪失になっていた。その後、天樹に押し潰されて消滅したかと思われたが、天樹の頂でメッサーノに操られる形で再登場、カブト丸と戦わされたが、カブト丸の紋章の力の前に倒され、メッサーノから解放された。しかし、それがきっかけで本来の性格が浮き出始め、やや感情的で一言余計な「かませキャラ」としての地位を確立してしまう。超必殺わざはナゲわざの「サイドロックボム」だが、「王者の証編」からは一度も発動していない。
ライバル
バラン
元【甲虫騎士団】所属のムシマスター。一人称は「私」。圧倒的な強さを持つことから巷では【処刑人】と呼ばれ、恐れられている。かつてはデカイヤのどこかに存在した小国「ロマ」の甲虫騎士団に所属していたが、主である女王の死と同僚の売国行為がトラウマ化したのか、他者との関わりを極力避けている傾向にある。港町でムシマスターに襲われていたザックを救い、ザックとの初対面時の印象はかなり悪かったが、船上での海賊達との戦い、アリノスの迷宮での戦いを経て、少しずつだが「ムシマスター」のザックを認めつつある。また、ザックをライバルと意識しながらも時にザックにささやかに救いの手を差し伸べるが、引き際を見極めており、天樹の頂での戦いには介入せず、バレット・カエデと共にバトルの行方を静かに見守った。パートナーはブルマイスターツヤクワガタの「ブルックス」。
ブルックス
バレット
カエデ
第2部で登場するキャラ
チャン・G
主要キャラの親族
イッカク(5巻3、6話)
ヒノデ村の頭領であるカブト丸の父親で、チャン・Gの弟子の一人(当人は弟子という理由で、出会う時に名はチャン老師と言う)。とある出来事などで「ムシキングなんぞくだらない」と嫌って、実子はまだまだ弱者で、未熟者であるべきだと思っている。また、ムシキングなぞくだらないと軽視していることや息子は未熟者であるのだと見なすという理由などで、息子はムシキングとなってもらいたくないと思っており、更には息子のムシマスターのザックをも腰抜けだと見下しているが、第一部においては息子にヒノデ村に来た幼いヤイバのことを教え、家来とさせ(理由は家来となったヤイバに息子のことを更生させる為)、まだ幼い息子のことを親しんでいた父親らしいシーンなどもある。しかし、ヒノデ村や息子らのお守りとして用いた石碑はメッサーノの暗黒ムシマスターの集団のヒノデ村を攻めた時に奪われる。息子の出身地であるヒノデ村を一度も出たことはなく、決死で守ろうとしてはいるが、息子カブト丸がヒノデ村を立ち去って捨てたと思い、彼を勘当し、息子を激しく憎むこととなった。しかし、ザックや息子らを許すまでは息子の「ヒノデ村を守りたい」という気持ちや息子のパワーなどをなにもまだ知らないでおり、実際としては未熟な息子のことを少し気にしていた。息子らやチャン・Gとの対話後はザックらの持参する「ノヴァの日記」と技の石を手に入れるためにヒノデ村を攻めたゼノン帝国のドナテルロとしもべらと戦闘するも敗れる。しかし、ドナテルロらとの戦闘の途中でザックと息子のドナテルロらとの戦闘の乱入の際に「ただムシキングとなりたいだけではなく、ヒノデ村を守りたい」というずっと知らないでいた息子の気持ちをとうとう知り(戦闘の際は息子のツノのことも知ることとなる)、ドナテルロらの敗北でザックや息子らと少し和睦することにし、息子の気持ちを知ったことでザックや息子らを冒険に出すことを許した。
敵キャラクター
ゼノン13世
その他の登場人物
天樹編(1巻1話-4巻4話)
ゴーダッツ(1巻1話、6巻3話)
ランスロット(1巻2話)
ジョーカー(1巻3-4話)
オニルバ(2巻2話)
セコスギー(2巻3話)
スティーブン(2巻5-6話)
ハーディ(3巻1話)
ホルス(3巻2話)
クロウ(3巻4-6話)
ジンバ(3巻6話)
メッサーノ(2巻4-6話、3巻3-5話、4巻1-4話、5巻番外編)
暗黒化されたパラワンオオヒラタクワガタを操る暗黒ムシマスターで、【天樹編】の黒幕。一人称は「私」。ザックの前に最初に姿を現した際はイヤサレ草を探しに来た医者と名乗っており、ザックも彼を「医者の先生」と呼んでいた。偽りのムシキング伝説を世に広め、「紋章持つ甲虫」が天樹に辿り着くのを待ち続けており、まだカブト丸とヤイバが幼かった頃は暗黒ムシマスターの集団を率いて頭領イッカクとしもべらの率いるヒノデ村を攻めて「力の石碑」を奪い、数年後には成長したヤイバが力の石碑を奪い返しに来た際はヤイバを倒して暗黒甲虫化させて操り、更に自身もパラワンオオヒラタクワガタを暗黒化させて率いてカブト丸の実力を探った。その後はカブト丸のムシマスターであるザックを始末する為にスティーブンをけしかけたが、カブト丸に興味を持ってからは、自分の野望を果たすべくザックとカブト丸を天樹に誘き寄せるためか、最終的にはあえてザックの命を救った上に技カードもたくさん譲り、用済みとなったスティーブンを始末した。その後、ザックとカブト丸が天樹の頂に辿り着いた際には紋章持つ甲虫であるカブト丸を暗黒化させて「地上最強の生命体」を作りだす願望を実現させるべく、暗黒化ヤイバを使ってカブト丸に勝負を挑む。しかし、ザックとカブト丸の絆と紋章の力の前に敗北して天樹は崩壊、巻き込まれて奈落の底に落ちて行った。
王者の証編(5巻1話-最終話)
甲虫以外のムシ
第2部にはあまり登場しない。
オオカマキリ(1巻2話)
用語
基本用語
ムシマスター
ムシカード
わざカード
暗黒甲虫
冒険七つ道具
ザックが使用する秘密兵器。
ガッチリハンド
ザックンドリル
ピタンコグローブ
ナゲナワロッド
カギヅメロープ
財宝
竜の涙(1巻2話)
奇蹟の指輪(1巻3・4話)
ミラの財宝(2巻4話)
イヤサレ草(2巻6話)
レインボーフラワー(3巻1話)
カブトムシのおもちゃ(7巻6話)