異世界のんびり農家
小説
著者:内藤騎之介,
掲載サイト:小説家になろう,
巻数:既刊16巻,
漫画
作画:剣康之,
出版社:富士見書房,
掲載誌:月刊ドラゴンエイジ,
レーベル:ドラゴンコミックスエイジ,
発表期間:2017年11月9日 -,
巻数:既刊11巻,
漫画:異世界のんびり農家の日常
作画:ユウズィ,
出版社:KADOKAWA,
掲載誌:月刊ドラゴンエイジ,
レーベル:ドラゴンコミックスエイジ,
発表期間:2022年7月8日 -,
巻数:既刊1巻,
アニメ
原作:内藤騎之介,
監督:倉谷涼一,
シリーズ構成:待田堂子,
キャラクターデザイン:齊藤佳子,
音楽:高梨康治,
アニメーション制作:ゼロジー,
製作:「異世界のんびり農家」製作委員会,
放送局:AT-X,
話数:全12話,
以下はWikipediaより引用
要約
『異世界のんびり農家』(いせかいのんびりのうか)は、内藤騎之介による日本のライトノベル。2016年12月29日より『小説家になろう』にて連載されている。2017年10月30日より加筆と修正を加えた書籍版がKADOKAWA(エンターブレイン)より刊行されている。書籍版のイラストはやすもが担当している。2023年5月時点でシリーズ累計発行部数は400万部を突破している。
病死した主人公が神によって蘇生され、異世界へ転移した先で農業生活を送るという内容の一人称小説。波乱万丈の少ない作品をコンセプトとしており、戦争などのトラブルに巻き込まれるような展開は少なく、タイトル通りの「のんびり」とした作風が特徴である。2022年3月にアニメ化が発表され、2023年1月から3月までAT-Xほかにて放送された。
あらすじ
大学卒業後にブラック企業に就職して身体を酷使し病気で寝たきり状態になり、30代を病院生活で費やし、闘病生活の末に39歳で死亡した男性・街尾 火楽は、死後に「神」と出会い蘇生し若返った状態での異世界への転移を提案される。
病で苦しんだことから「病気にならない身体」、人間関係で苦労した経験から「人が少ない場所での生活」、闘病生活中に見ていたアイドルが農業を行う番組の影響から「農業がしたい」という3つの願いを叶えてもらったヒラクだったが、転移先の場所は人が少ないどころか、強力な魔物が跋扈し過酷な環境のため人が寄り付かない「死の森」だった。
それでもヒラクは前世で得た知識や持ち前のサバイバル能力、3つ目の願いで手に入れた「万能農具」を駆使して順調に農業生活を送る。インフェルノウルフのクロとユキ、デーモンスパイダーのザブトンたちを仲間にしていくヒラクだったが、やがて吸血鬼のルールーシー=ルー、天使族のティアたち同居人を増やしていく。
やがて、彼らをまとめ結成した「大樹の村」の「村長」となったヒラクは、近隣の村や街、さらには魔王や竜とも交流を深めていく。
登場人物
本項および#用語の「○年目」は、ヒラクが異世界に転移した時点を一年目として数えた年数。漢字の読みは原作(書籍版とウェブ版)と漫画版の双方を参照にし、読みが双方で異なる場合は原作の読みを記述し、漫画版の読みは注釈で補足する。【】内は書籍版の扉絵に記載されているアルファベット表記。声の項は特記がない限りテレビアニメ版における声優。
大樹の村の住人
ヒラク=マチオ【Hiraku Machio】 / 街尾 火楽(まちお ひらく)
声 - 阿部敦 / 小林裕介(ドラマCD)
本作の主人公(語り手)。大樹の村の村長。村長としての立場や業務にはあまり興味はなく一農民として農業をすることを望んでおり、村の規模の拡大に伴い村長としての業務が増えて農業のために使える時間が減っていることに悩んでいる。移住者の村々の形成後は、役職名が「村長」では他の村々の代表と区別できない問題が発生し、「王」か「大村長」への改称が提案されたが、いずれも本人が拒否したため検討となっていた。しかし、10年目の冬の代表会議にて他の村々の代表を「村長代行」と呼ぶことが決まり問題は解決した。
放浪生活を余儀なくされていたハイエルフを村に受け入れるなど、困っている者を放っておけない性格。優しさゆえに他人の意見に流されることも少なくないが、その優しさから周りからは慕われている。一方で自身の村や作物に手を出す者には容赦がない。トラブルを嫌い、外部の勢力とは積極的に友好を結んでいる。自覚はないが、コップや皿などに緻密な彫刻を施せる等、彫刻の腕はかなりのものである。本人は自身が目立つことをあまり好んでいないが無意識に、もしくは住人からの希望で何かと目立つことが多い。複数の女性と関係を持っており(本人はルーとティアを除き関係を持ちたがらないが、種族保存の為子孫を残したい周りによって強引に持たせられている)、それにより子供もたくさんいる。家族に対してはかなり甘く親バカな様子を見せることも多い一方で、自身が慕われてないのではないかと不安に思ったこともある(実際は子供全員から好かれている)。
死の森に転移した当初は、吸血鬼は血を操って攻撃する、エルフは肉を食べず鉄製品を嫌うなどといった前世で得ていた知識によって、転移後の世界においての誤った偏見を持っており、後に現れた本人達に突っ込まれている。また闘病生活が長かったせいか「普通」に対する認識がズレており、自分が「健康な体」や「万能農具」によってほぼ無尽蔵の体力を持っていることを忘れてルー達を無自覚に振り回し、危険なはずの魔物やドラゴンに対して恐怖を全く感じないなど他者からは異常に見える一面もある。
名前の由来は著者の内藤によると、「火楽が農業やって(草冠を被せて)火薬になる」ことから。
「万能農具」 / グライム
転移前のヒラクの3つ目の願いにより、創造神が農業神に許可を取って授けた農具。普段は形の無い状態でヒラクの体に宿っており自由に出現・消失が可能な他、投げたり紛失したりしても彼の元に瞬時に戻る。ヒラクの意思で様々な道具に変形する。変形は基本的に農具限定だが、「神槍」だった頃の名残りで槍にもなれ、その他にも管轄する神が存在しない道具であれば変形可能。魔法の道具だけあり、尋常離れした性能を持ち、ヒラクからも「普通よりも全然、労力を必要としない」と信頼されている。事実、鍬の状態で地面を耕すと地面自体が農作に適したものに変わり、耕している時に頭に浮かべていた植物が生える。生えた植物の生長速度は通常の3 - 4倍だが、この植物を生殖して作った個体の生長速度は通常通りである。鍬の刃が生物に当たると刃の手前側が肥料に変わる。斧とした状態の切れ味は鉄より硬いとされる死の森の木を一刀両断出来るほどに良く、切った後の木はいきなり乾燥した薪の状態となり、武器として使った時の威力は神代竜族を倒せるほど。しゃもじに変化させて念じながら使い、牛乳や山羊の乳をかき混ぜればチーズを作るための酵素を、酒の原料の液体をかき混ぜれば酵母を作り出すことが出来るなど、用途と能力は幅広い。
その正体は、常人では少し使用するだけで精神が消耗してしまう神具のレプリカ、若しくは分霊であるが、ヒラクは「健康な肉体」により消耗した精神が即座に回復することでことなきを得ている。また、明確な自我を持っており、ヒラクの行動に対して感想を述べている。
「万能農具」 / グライム
転移前のヒラクの3つ目の願いにより、創造神が農業神に許可を取って授けた農具。普段は形の無い状態でヒラクの体に宿っており自由に出現・消失が可能な他、投げたり紛失したりしても彼の元に瞬時に戻る。ヒラクの意思で様々な道具に変形する。変形は基本的に農具限定だが、「神槍」だった頃の名残りで槍にもなれ、その他にも管轄する神が存在しない道具であれば変形可能。魔法の道具だけあり、尋常離れした性能を持ち、ヒラクからも「普通よりも全然、労力を必要としない」と信頼されている。事実、鍬の状態で地面を耕すと地面自体が農作に適したものに変わり、耕している時に頭に浮かべていた植物が生える。生えた植物の生長速度は通常の3 - 4倍だが、この植物を生殖して作った個体の生長速度は通常通りである。鍬の刃が生物に当たると刃の手前側が肥料に変わる。斧とした状態の切れ味は鉄より硬いとされる死の森の木を一刀両断出来るほどに良く、切った後の木はいきなり乾燥した薪の状態となり、武器として使った時の威力は神代竜族を倒せるほど。しゃもじに変化させて念じながら使い、牛乳や山羊の乳をかき混ぜればチーズを作るための酵素を、酒の原料の液体をかき混ぜれば酵母を作り出すことが出来るなど、用途と能力は幅広い。
その正体は、常人では少し使用するだけで精神が消耗してしまう神具のレプリカ、若しくは分霊であるが、ヒラクは「健康な肉体」により消耗した精神が即座に回復することでことなきを得ている。また、明確な自我を持っており、ヒラクの行動に対して感想を述べている。
インフェルノウルフ
クロとユキおよび彼らの子孫とその配偶者たち。村での主な役割は村内外の巡回警備と森での狩り。また、最低1頭が常にヒラクのそばで護衛に付いている。建築工事がある時は資材運搬の手伝いも行う。ザブトンの子供たちと共闘することもある。毎年春には配偶者がいない若者が配偶者探しのために森へ出掛けるが、ほぼ全員が配偶者を伴い帰村し、以後は村に定住し出産と子育てを行う。個体数が増えてからは、森に出かけず村内で配偶者を見つける者も現れている。
後述する通り、種族としての戦闘力と脅威を認知している者にとっては恐怖の対象であり、遭遇した場合は時に気絶する事すらある。
クロ【Kuro】
声 - 木内秀信
インフェルノウルフのオス。かつては死の森を徘徊し獲物を狩る日々を送っていたが、ある日同族のメスに出会い頭に暴行されて強制的にその夫となり、以降は行動を共にするようになる。しかし、妻が妊娠し出産間近となった時にグラップラーベアの攻撃によって妻と共に全身に怪我を負い、逃亡先でヒラクと出会い保護される。妻の出産後は、食事の保証、妻の産所、安全に子育てができる場所を与えられた恩から、妻共々ヒラクを主と認め彼と共に暮らすようになった。大樹の村の形成後はインフェルノウルフの代表を務めている。名前は黒い毛色を元にヒラクが考案した候補(クロ、ブラック、シュバルツ、ノワール、ネロ、ヘイ、黒太郎、黒丸)の中から選んだもの。本人は「シュバルツ」を希望していたが、妻に「クロにしなさい」と圧力をかけられたため渋々「クロ」を選んだ。
ユキ【Yuki】
クロイチ、クロニ、クロサン、クロヨン
ウノ
クロゴ、クロロク、クロナナ、クロハチ
兄貴
デーモンスパイダー
ザブトンとその子供たち。村での役割は布地や服の縫製、魔獣の毛皮のなめし、畑を荒らす虫や鳥の捕食、村周辺の見張りおよび警報の発令、果実の収穫。綿花の栽培が始まってからは、綿花から綿糸への紡績作業も担っている。好物はジャガイモ。春になると何匹かの若い個体が配偶者探しのため、糸で凧を作り風に乗って村を旅立つが、インフェルノウルフとは異なり帰村することはなくそのままどこか別の場所で暮らしている。ザブトンが毎年数十 - 百匹以上の子を産むため、個体数はインフェルノウルフより多い。子は大半が拳大であるため、畑では誤って踏まれないように地面から5mほどの高さに張った、糸で作った幅20cmほどの空中通路を通る。
ザブトン【Zabuton】
座布団のような形の胴体を持つ、イリーガルデーモンスパイダーのメス。1年目の晩秋に、防寒の準備に苦慮するヒラクを見かねたクロサンとクロヨン>クロサンとクロヨンによって森から連れて来られ、ヒラクと出会う。出会ったその場で5分ほどでハンカチを1枚作りその速度と質でヒラクを驚かせ、卓越した裁縫能力、高い知能、温和で大人しい性格が彼に認められ共に暮らすこととなった。住処は大樹の上部。大樹の村の形成後はデーモンスパイダーの代表を務めている。
名前は出会った際の第一印象からヒラクに付けられた。初対面から一切警戒せず、自作の布や服を素直に喜んでくれるヒラクのことは非常に気に入っており、直接言葉は通じないものの足を一本高く掲げてコミュニケーションを取り親友のような関係となっている。本人は派手な服を好むことが多い。初めて村を訪れた者はザブトン(と、時にその子供たちや、クロとユキ及びその子供たちも加えて)の姿を見て失神するのがお約束で、これは村に移住する際の「通過儀礼」となっている。グラッファルーンの「古い友人」である、神代竜族の中でも高い戦闘力を持つライメイレンを打ち破るほどの戦闘力を持つ、ヨウコからは「蜘蛛の女王」と呼ばれる、子を産むが夫の存在が確認できないなど謎が多い。
季節が冬になると冬眠するため、冬の間に起こった出来事を把握しておらず、春になって起きてから状況が大きく変わっていることを知ってヒラクに尋ねる、ということがしばしばある。
マクラ
ザブトンの子の1匹。ザブトンよりも丸みのある形をしており、大きさは畳半畳ほど。7年目の南のダンジョンの襲撃にも参加した猛者。その強さから8年目に第1回武闘会の騎士の部の出場者として選出された際に、前述の見た目からヒラクによって名づけられた。ザブトンの冬眠中は群れの統率を代行しており、「マクラ隊長」とも呼ばれている。
アラコ
12年目に大樹のダンジョンにて進化を遂げ誕生したアラクネ。名前はクロとユキ同様、ヒラクが考案した幾つかの候補の中から決めたもの。会話は最初は奇声のみだったが、徐々に上達している。ふだんは大樹のダンジョンを中心に活動している。
レッドアーマー、ホワイトアーマー
15年目の秋にヒラクの作った服を着たことで進化を遂げ誕生した、アーマーデーモンスパイダー2匹。レッドアーマーは赤く、ホワイトアーマーは白い。名づけ親は文官娘衆の1人。進化後はヒラクの屋敷の門番を務めており、ザブトンからも期待されている。
ザブトン【Zabuton】
座布団のような形の胴体を持つ、イリーガルデーモンスパイダーのメス。1年目の晩秋に、防寒の準備に苦慮するヒラクを見かねたクロサンとクロヨンによって森から連れて来られ、ヒラクと出会う。出会ったその場で5分ほどでハンカチを1枚作りその速度と質でヒラクを驚かせ、卓越した裁縫能力、高い知能、温和で大人しい性格が彼に認められ共に暮らすこととなった。住処は大樹の上部。大樹の村の形成後はデーモンスパイダーの代表を務めている。
名前は出会った際の第一印象からヒラクに付けられた。初対面から一切警戒せず、自作の布や服を素直に喜んでくれるヒラクのことは非常に気に入っており、直接言葉は通じないものの足を一本高く掲げてコミュニケーションを取り親友のような関係となっている。本人は派手な服を好むことが多い。初めて村を訪れた者はザブトン(と、時にその子供たちや、クロとユキ及びその子供たちも加えて)の姿を見て失神するのがお約束で、これは村に移住する際の「通過儀礼」となっている。グラッファルーンの「古い友人」である、神代竜族の中でも高い戦闘力を持つライメイレンを打ち破るほどの戦闘力を持つ、ヨウコからは「蜘蛛の女王」と呼ばれる、子を産むが夫の存在が確認できないなど謎が多い。
季節が冬になると冬眠するため、冬の間に起こった出来事を把握しておらず、春になって起きてから状況が大きく変わっていることを知ってヒラクに尋ねる、ということがしばしばある。
マクラ
アラコ
吸血鬼
ルールーシー=ルー【Loo】
声 - 下地紫野 / 種田梨沙(ボイスカード)、井上麻里奈(ドラマCD)
「吸血姫(ヴァンパイア・プリンセス)」の異名を持つ、銀髪の美女。魔法、魔道具、医学(薬学)の権威で、戦闘力は彼女を捕縛するのに一国の軍が必要になるほど。自身の薬学を求めて暴れた貴族を拒否しその面子を潰したことで賞金首にされ宿敵のティアに追われる身となり、2年目の冬に死の森に逃げ込みクロたちに襲われていたところをヒラクと出会う。ヒラクから血を与えられて回復した後は、彼の家に招かれて(誤解から始まった)熱烈なプロポーズを受け、彼の最初の妻となる。好物はトマト。
大樹の村では吸血鬼の代表を務めている他、ティアやフローラと共にヒラクの秘書のような役割(相談役)を担っている。当初はヒラクに「自重」させるために夜以外は少女の姿でいたが、出産後は子供に顔を覚えてもらうために常に大人の姿でいるようになった。当初はヒラクのことは「ケダモノ」呼ばわりしていたが、現在は「旦那様」「貴方(あなた)」と呼び愛しており、彼を含む村民たちからは「ルー」と呼ばれる。「酒にはうるさい」と自負しているが、酒自体にはさほど強くなく少し飲むだけで寝てしまう。
フローラ=サクトゥ【Flora】
声 - 富田美憂
ルーの従妹。首辺りの長さで切り揃えた銀髪と華奢な体型が特徴の美女で、身体に密着するタイプのドレスを着ている。5年目の春の終わりにルーを探しに大樹の村を訪れ、ルーと同様クロたちに襲われているところでヒラクと出会い、10日ほど滞在した後に引っ越しの準備を行い冬前に定住した。
ルーには及ばないものの、世間では薬学の権威としてそこそこ名が知られている。移住当初よりルーと共に薬物を研究しているが、ヒラクから菌の概念を教わって以降は味噌・醤油作りも行うようになり、後に「発酵食品の女王」と呼ばれるようになった。研究室はヒラクの屋敷内に存在するが、研究内容が発酵だけに臭いが問題となったため、屋敷の改築後は封印されて、代わりに専用の小屋が建てられて隔離された。本人は研究に没頭するあまり、この小屋に家具を持ち込み生活の場にしているため、同じく屋敷内に存在する個室は空き部屋となっている。
武闘会の騎士の部に出場できる実力があるが、「一人ぐらい、治癒魔法に専念しないと」と言って出場はせず、毎年治癒担当での参加を貫いている。
ルールーシー=ルー【Loo】
声 - 下地紫野 / 種田梨沙(ボイスカード)、井上麻里奈(ドラマCD)
「吸血姫(ヴァンパイア・プリンセス)」の異名を持つ、銀髪の美女。魔法、魔道具、医学(薬学)の権威で、戦闘力は彼女を捕縛するのに一国の軍が必要になるほど。自身の薬学を求めて暴れた貴族を拒否しその面子を潰したことで賞金首にされ宿敵のティアに追われる身となり、2年目の冬に死の森に逃げ込みクロたちに襲われていたところをヒラクと出会う。ヒラクから血を与えられて回復した後は、彼の家に招かれて(誤解から始まった)熱烈なプロポーズを受け、彼の最初の妻となる。好物はトマト。
大樹の村では吸血鬼の代表を務めている他、ティアやフローラと共にヒラクの秘書のような役割(相談役)を担っている。当初はヒラクに「自重」させるために夜以外は少女の姿でいたが、出産後は子供に顔を覚えてもらうために常に大人の姿でいるようになった。当初はヒラクのことは「ケダモノ」呼ばわりしていたが、現在は「旦那様」「貴方(あなた)」と呼び愛しており、彼を含む村民たちからは「ルー」と呼ばれる。「酒にはうるさい」と自負しているが、酒自体にはさほど強くなく少し飲むだけで寝てしまう。
フローラ=サクトゥ【Flora】
声 - 富田美憂
ルーの従妹。首辺りの長さで切り揃えた銀髪と華奢な体型が特徴の美女で、身体に密着するタイプのドレスを着ている。5年目の春の終わりにルーを探しに大樹の村を訪れ、ルーと同様クロたちに襲われているところでヒラクと出会い、10日ほど滞在した後に引っ越しの準備を行い冬前に定住した。
ルーには及ばないものの、世間では薬学の権威としてそこそこ名が知られている。移住当初よりルーと共に薬物を研究しているが、ヒラクから菌の概念を教わって以降は味噌・醤油作りも行うようになり、後に「発酵食品の女王」と呼ばれるようになった。研究室はヒラクの屋敷内に存在するが、研究内容が発酵だけに臭いが問題となったため、屋敷の改築後は封印されて、代わりに専用の小屋が建てられて隔離された。本人は研究に没頭するあまり、この小屋に家具を持ち込み生活の場にしているため、同じく屋敷内に存在する個室は空き部屋となっている。
武闘会の騎士の部に出場できる実力があるが、「一人ぐらい、治癒魔法に専念しないと」と言って出場はせず、毎年治癒担当での参加を貫いている。
天使族
ティア【Tier】
声 - 洲崎綾 / ゆかな(ドラマCD)
「殲滅天使(せんめつてんし)」の異名を持つ女性。異名の通り、天使族の中では最強を誇る。大学生ほどの外見年齢の金髪の美女で、真っ白なドレスを着ている。3年目の春に宿敵のルーを追って死の森に入り、クロたちに襲われていたところをヒラクと出会う。その後、ルーの策略でヒラクと「励む」こととなり、成り行きで彼の2番目の妻となる。この成り行きで試練を行わずに結婚したことで、9年目にはキアービットによる大樹の村への襲撃騒動を招くが、ヒラクが試練を突破したことで問題は解消した。ヒラクと結婚する以前は、周囲から恐れられて求婚自体がなかった模様。きっかけこそルーの策略にはまった形ではあったもののヒラクとの関係は自ら認めており、彼のことは「旦那様」と呼んでいる。好物はキュウリ。大樹の村では天使族の代表を務めている。
グランマリア、クーデル、コローネ
声 - 吉岡茉祐(グランマリア)、嶋野花(クーデル)、相坂優歌(コローネ)
3人纏めて「皆殺し天使(みなごろしてんし)」の異名で呼ばれる、ティアの部下たち。ティア、マルビットに次ぐ強さを誇り、3人揃えば一般の天使族10人より強い。鎧を着込み、ランスのような槍を武器にしている。大樹の村で天使族が自分一人であり、他の種族の人数が増え自身の勢力が弱まったことを危惧したティアによって、6年目の春にリザードマンと共に村に連れて来られた。村での役割は上空からの村周辺の警戒。
キアービット【Kierbit】
声 - 雨宮天(ドラマCD)
天使族の族長・マルビットの娘。ガーレット王国の巫女職を務めていた。惚れた母が難度の低い試練を突破させた「顔だけの男」が父であることに強いコンプレックスを抱いており、自身の求婚相手に対しては厳しい試練を与えて追い返し続けていた。
「未婚仲間」だったティアが試練を行わず結婚したことを9年目の春に知り激怒し、配下の天使族10人とハーピー族約30人と共に大樹の村を襲撃するも、クロとザブトンの子供たちの迎撃に遭い全員が捕虜となる。それでも強気な態度を続けたが、ヒラクの策略により配下全員が寝返ってしまい、涙ながらに許しを乞う羽目となった。その後、自主的に試練に挑んだヒラクが次々と試験を突破し最後の5つ目で妨害を行うも、ティアに殴られ押し切られた。
10年目には巫女職を辞め、スアルリウ、スアルコウと共に大樹の村に移住した。村での役割はグランマリアたちと同様の警戒任務、ヒラクの補佐、文官娘衆の業務の手伝いなど多岐に渡る。
酒には弱く笑い上戸で、少し飲んだだけで笑いが止まらなくなりまともな会話が不可能となる。また、宴会などではタップダンスに似たような踊りを披露することがあり、後にザブトンとその子供たちも真似て踊るようになった。
ティア【Tier】
声 - 洲崎綾 / ゆかな(ドラマCD)
「殲滅天使(せんめつてんし)」の異名を持つ女性。異名の通り、天使族の中では最強を誇る。大学生ほどの外見年齢の金髪の美女で、真っ白なドレスを着ている。3年目の春に宿敵のルーを追って死の森に入り、クロたちに襲われていたところをヒラクと出会う。その後、ルーの策略でヒラクと「励む」こととなり、成り行きで彼の2番目の妻となる。この成り行きで試練を行わずに結婚したことで、9年目にはキアービットによる大樹の村への襲撃騒動を招くが、ヒラクが試練を突破したことで問題は解消した。ヒラクと結婚する以前は、周囲から恐れられて求婚自体がなかった模様。きっかけこそルーの策略にはまった形ではあったもののヒラクとの関係は自ら認めており、彼のことは「旦那様」と呼んでいる。好物はキュウリ。大樹の村では天使族の代表を務めている。
グランマリア、クーデル、コローネ
キアービット【Kierbit】
声 - 雨宮天(ドラマCD)
天使族の族長・マルビットの娘。ガーレット王国の巫女職を務めていた。惚れた母が難度の低い試練を突破させた「顔だけの男」が父であることに強いコンプレックスを抱いており、自身の求婚相手に対しては厳しい試練を与えて追い返し続けていた。
「未婚仲間」だったティアが試練を行わず結婚したことを9年目の春に知り激怒し、配下の天使族10人とハーピー族約30人と共に大樹の村を襲撃するも、クロとザブトンの子供たちの迎撃に遭い全員が捕虜となる。それでも強気な態度を続けたが、ヒラクの策略により配下全員が寝返ってしまい、涙ながらに許しを乞う羽目となった。その後、自主的に試練に挑んだヒラクが次々と試験を突破し最後の5つ目で妨害を行うも、ティアに殴られ押し切られた。
10年目には巫女職を辞め、スアルリウ、スアルコウと共に大樹の村に移住した。村での役割はグランマリアたちと同様の警戒任務、ヒラクの補佐、文官娘衆の業務の手伝いなど多岐に渡る。
酒には弱く笑い上戸で、少し飲んだだけで笑いが止まらなくなりまともな会話が不可能となる。また、宴会などではタップダンスに似たような踊りを披露することがあり、後にザブトンとその子供たちも真似て踊るようになった。
ハイエルフ
死の森で放浪生活をしていた若い女性たち。リアたち7人とラファたち5人の移住後は、村への移住を勧誘する一団(リーフ、ラーサ、インフェルノウルフ10頭)を死の森に派遣したことで、5年目の春に8グループ計42人が新たに移住し、総勢54人の大所帯となっている。村での役割は土木および建築(用地選定、設計、施工、補修)、畑の収穫、森での狩り。空き時間には採掘作業に従事し、冬場には採掘により集めた鉄を使い鍛冶を行っている。また料理に関心を持つ者が多く、鬼人族と共に調理法を学び、村民の毎日の食事の準備や祭り、ダンジョン調査隊などの調理スタッフとして活躍する者もいる。
リア【Ria】
声 - Lynn
リフ氏族の女性。年齢は400数歳。ヒラクとの激しい夜の生活に耐えかねたティアの勧誘により、3年目の春に妹・従姉妹たち共に村に定住することとなった。移住後は後から移住した者たちも含めたハイエルフの代表を務めている。村では他のハイエルフと同様の作業を行なっているほか、ルーやティアのようにヒラクのサポートも担っている。
リース、リリ、リーフ、リコット、リゼ、リタ
声 - 阿部菜摘子(リゼ、リタ)、柊優花(リース、リコット)、嶋野花(リリ、リーフ)
リアの妹・従姉妹たち。リフ氏族だが、リリとリタはリグネの養女である。リタが最年少で約300歳。リゼは村における麻雀のチャンピオン。
ラファ、ラーサ、ララーシャ、ラル、ラミ
声 - 阿部菜摘子(ラーサ、ラル)、柊優花(ラファ、ラミ)、嶋野花(ララーシャ)
ラフ氏族の女性たち。4年目の春にクロの子供たちに追い立てられ大樹の村に連れて来られ、リアたちの勧めで村に定住することとなった。リアたち同様、全員が姉妹や従姉妹。ララーシャは樽作りの技術を持つ。
リア【Ria】
声 - Lynn
リフ氏族の女性。年齢は400数歳。ヒラクとの激しい夜の生活に耐えかねたティアの勧誘により、3年目の春に妹・従姉妹たち共に村に定住することとなった。移住後は後から移住した者たちも含めたハイエルフの代表を務めている。村では他のハイエルフと同様の作業を行なっているほか、ルーやティアのようにヒラクのサポートも担っている。
リース、リリ、リーフ、リコット、リゼ、リタ
鬼人族メイド
フローラが以前に住んでいた屋敷で働いていた20人の女性(メイド)たち。5年目の冬前にフローラと共に村に移住した。ルーやフローラの一族に数百年間仕えた実績があり、家事全般はもちろん、事務会話や世間話までもこなす。当初は料理のみが苦手だったが、これはそもそも作中の世界にて「煮る」と「焼く」しか調理法が知られていなかったゆえの知識不足が原因であり、ヒラクから炒める・揚げる・蒸す・炙るなどの調理法を教わった後はすぐに上達した。村での役割はヒラクの家での家事と、料理方法の伝達や掃除の監視などの各家の生活向上活動。序列を非常に重視しており、メイドとしては第一にヒラクの世話、第二にルーやティアの世話、と優先度をつけている。
アン【Ann】
声 - 藤井ゆきよ/上坂すみれ(ドラマCD)
鬼人族メイドのメイド長(鬼人族代表)。ヒラクとはふだんは適切な距離感で接しているが、夜の生活では意外な積極性を発揮している。
ラムリアス
声 - 相坂優歌
鬼人族メイドのナンバーツー。6年目にヒラクによって獣人族の世話係に任命された。幼い獣人族の保育士や先生といった役割が多く、世話係の中では最も多忙である。しかし、本人は苦には思っていないようで、逆に9年目の祭りにゴールたちが出場した際に怪我をしないかと本気で心配するほど、世話係の業務に入れ込んでいる。
アズキ
鬼人族メイドの1人。
ラムリアス
セナ【Senna】
声 - Machico
獣人族代表。ハウリン村の村長の娘。垂れた犬耳が特徴。獣人族が見捨てられたり酷い扱いを受けたりすることがないよう、自身はどのような扱いも甘受するようハウリン村から指示されており、大樹の村に来た当初は奴隷扱いを覚悟していた。フラウと互角に渡り合ったり、四天王であるグラッツをあっさり倒したりと戦闘力はそこそこあり、戦闘スタイルは徒手で投げ技を得意とする。
マム
ナーシィ
ナート
ガルフ【Gulf】
セナ【Senna】
声 - Machico
獣人族代表。ハウリン村の村長の娘。垂れた犬耳が特徴。獣人族が見捨てられたり酷い扱いを受けたりすることがないよう、自身はどのような扱いも甘受するようハウリン村から指示されており、大樹の村に来た当初は奴隷扱いを覚悟していた。フラウと互角に渡り合ったり、四天王であるグラッツをあっさり倒したりと戦闘力はそこそこあり、戦闘スタイルは徒手で投げ技を得意とする。
マム
ナーシィ
ナート
エルダードワーフ
ドノバンの移住を皮切りに、村の酒の噂を聞きつけた者たちが次々と移住しており、その人数は年々増加している。村での役割は酒造りと酒造法の研究開発、酒の素材になる作物の収穫の手伝い。種族の性質から全員酒好きだが、酒造りの際は良質の酒を造るために、必要な味見(テイスティング)以外では口にせず、特に作業行程上で交代で寝ずの番をする時や火を使う作業(蒸留など)を行う時は一切口にしない。なので飲酒は食事や宴会の時が主で、その際に酒造法の意見交換や品評をする事も多い。その一環でカクテルの研究をする者もおり、村に来客があるとバーテンダーとなってもてなしに参加することもある。当初は村の酒の村外での販売に強く反対していたが、エルダードワーフの女性不足が深刻(男性37人に対し女性4人)になったため、「美味い酒の存在を広め、女性のエルダードワーフの移住に繋げたい」との思惑で、少量ずつ村外での販売を容認するようになった。
ドノバン【Donovan】
声 - 廣田行生
エルダードワーフの男性。6年目の冬に自力で大樹の村を訪れ、自身の酒と村の酒のどちらが美味いか勝負を行った末に、ヒラクの知らない間に村民となった。移住後は後から移住した者たちも含めたエルダードワーフの代表を務めている。あまり戦うことはないが、死の森を単独で移動し、戦士の部で優勝経験があるほどの実力を持つ。ヒラクのことはその人柄(特に酒に対する理解)からそれなりに慕っており、彼からも信頼されている。
ラスティスムーン【Rasutisumoon】
声 - 日岡なつみ
ドライムとグラッファルーンの娘。「狂竜(クレイジードラゴン)」の異名を持ち、魔王国では知らない者はいない要注意竜と認知されている。ドライムが大樹の村に別荘を建てたことで彼が浮気をしているものと疑い、7年目に彼が用意したアルフレートの誕生祝いの品を浮気相手へのプレゼントと勘違いして激怒し、ドライムの制止も聞かず村を襲撃しかけ、ドライムに止められた。誤解が解けた後は、グラッファルーンからの「(ヒラクの「万能農具」から変化した槍による)あの力が振るわれる時、竜族に向かないように努めなさい」という命令により村民となった。テレビアニメ版では襲撃時点でアルフレートがまだ誕生していないため、友好の証として来訪時に渡す土産を浮気相手へのプレゼントと勘違いしている。
愛称は「ラスティ」。竜の姿はドライムよりも2回り小柄な15mほどの大きさで、人間の姿は竜の角と尻尾が生え、長い金髪の真面目な雰囲気の少女。好物は干し柿。住居はドライムの別荘。伯母のハクレンとは幼少期から仲がよく、彼女を「ハクレンお姉さま」と呼んでいる。また、従妹のヘルゼとは「よく喧嘩した」仲である。
村では竜族の代表を務めている他、交渉能力の高さから外交官も務めている。また「ラミア便」と「ドライムの部下便」が成立する7年目までは荷物・人員などの輸送も担っていて、7年目以降も緊急に必要な時などはハクレンたちとともに輸送に応じることもある。
ハクレン【Hakuren】
声 - 伊藤かな恵 / 生天目仁美(ドラマCD)
ドースとライメイレンの長女(第1子)で、ドライムの長姉。「真竜(エンシェントドラゴン)」の異名を持つ。人間の姿はぽやっとした雰囲気の胸の大きい女性。姪のラスティが自身より先にパートナーを見つけたことに嫉妬(自身は「姪っ子の相手の力を確かめようとした」と否定している)し、7年目に大樹の村を襲撃した。ヒラクに敗北した後は、ドースからの「ここ(大樹の村)に残って奉仕せよ」という命令により村民となった。テレビアニメ版ではドースが登場しておらず、自主的に大樹の村に居座っている。ラスティからおば扱いされることを嫌っているため、ラスティには「ハクレンお姉様」と呼ばせている。
お調子者で、ヒラクの癇に障る言動をしては彼に右手でアイアンクローをかけられるというお仕置きを移住当初にはよく受けていた。竜族の中でも問題児らしく、ドースからは村を訪れる度に「迷惑をかけていないかね?」「村で大人しくしているのが夢のよう」と言われている。その一方で、ヒラクの前では人間の姿で居たがるなど、彼に対し好意を持っている様子も見せている。面倒臭がりで、村での仕事も一々文句を言いながら行っていたが、村民が賢くなれば自身が楽できるという理由で最終的に村民の教師役に落ち着いた。教師としての手腕は目覚ましく、小さな子供・スライム・グノーシスビーを除く村民全員に読み書きと計算ができるようにした。教師の件からわかる通り実は世話好きで、かつては弟や妹の面倒もよく見ており、若い頃の弟ドライムに繰り返しちょっかいをかけるグラッファルーンを何度も追い払っていた。その他の役割として、必要に応じて荷物や人員の輸送を担うことがある。
移住当初はドライムの別荘でラスティと同居していたが、いつの間にかヒラクの屋敷の空き部屋で寝起きするようになり、屋敷の改築後は内部に専用の個室を置いてもらった。ヒイチロウの実母だが母親のライメイレンがヒイチロウの面倒を頻繁に見ているため、ウルザたちの面倒を見ていることが多い。
グラル【guraru】
グーロンデ【Gouronde】
ギラルの妻。竜の姿は8つの頭部と山のような巨体を持ち、人間の姿は長い黒髪を持ち黒いドレスを着た美女。頭部に対応して人格も8つあるが、その内「メイン人格」は1つで残りの7つは「サブ人格」である。サブ人格はメイン人格によって統制され、場合によっては統合される。歴史を紐解けば必ず名前が出るとされ、その武勇伝の数は年上のドースやギラルをも凌ぐ。800年前に欲望のままに自身の進路上にある物に襲い掛り、宗教系の軍を滅ぼしたり世界樹を燃やしたりしたことから「神の敵」の異名を持つ。
自身に挑み返り討ちにしたギラルと結婚した後は大人しく巣に籠るようになったが、500年前にギラルの不在時を狙い巣に侵入した、竜族を倒せる魔法の武器を持つ勇者たちに襲われ、8つの頭部のうちの7つ、翼、尻尾を切断される。翼と尻尾は100年ほどで再生したものの頭部のみは再生せず、ギラルが助けを求めた「もっとも優れた賢者」と呼ばれる竜でさえも「世界樹の葉でなければ治療できない」と宣言したため、以降は「自身の行いが返ってきた」と悟り頭部の治療は諦めていた。しかし、16年目に事情を知ったヒラクがギラルに渡した世界樹の葉によって頭部の完治に成功し、お礼のために大樹の村を訪れた。頭部の復活に伴い休んでいたサブ人格は復活したが、体が上手く動かせなくなっていたため、村での移動は山エルフが製作した車椅子で行っている。同年の武闘会の開催後は、できる限りグラルの傍にいたいという理由で村に移住した。ルーやティアをも凌ぐ魔法技能を持っていたことから、移住後は村の子供たちの魔法の教師に就任した。
ラスティスムーン【Rasutisumoon】
声 - 日岡なつみ
ドライムとグラッファルーンの娘。「狂竜(クレイジードラゴン)」の異名を持ち、魔王国では知らない者はいない要注意竜と認知されている。ドライムが大樹の村に別荘を建てたことで彼が浮気をしているものと疑い、7年目に彼が用意したアルフレートの誕生祝いの品を浮気相手へのプレゼントと勘違いして激怒し、ドライムの制止も聞かず村を襲撃しかけ、ドライムに止められた。誤解が解けた後は、グラッファルーンからの「(ヒラクの「万能農具」から変化した槍による)あの力が振るわれる時、竜族に向かないように努めなさい」という命令により村民となった。テレビアニメ版では襲撃時点でアルフレートがまだ誕生していないため、友好の証として来訪時に渡す土産を浮気相手へのプレゼントと勘違いしている。
愛称は「ラスティ」。竜の姿はドライムよりも2回り小柄な15mほどの大きさで、人間の姿は竜の角と尻尾が生え、長い金髪の真面目な雰囲気の少女。好物は干し柿。住居はドライムの別荘。伯母のハクレンとは幼少期から仲がよく、彼女を「ハクレンお姉さま」と呼んでいる。また、従妹のヘルゼとは「よく喧嘩した」仲である。
村では竜族の代表を務めている他、交渉能力の高さから外交官も務めている。また「ラミア便」と「ドライムの部下便」が成立する7年目までは荷物・人員などの輸送も担っていて、7年目以降も緊急に必要な時などはハクレンたちとともに輸送に応じることもある。
ハクレン【Hakuren】
声 - 伊藤かな恵 / 生天目仁美(ドラマCD)
ドースとライメイレンの長女(第1子)で、ドライムの長姉。「真竜(エンシェントドラゴン)」の異名を持つ。人間の姿はぽやっとした雰囲気の胸の大きい女性。姪のラスティが自身より先にパートナーを見つけたことに嫉妬(自身は「姪っ子の相手の力を確かめようとした」と否定している)し、7年目に大樹の村を襲撃した。ヒラクに敗北した後は、ドースからの「ここ(大樹の村)に残って奉仕せよ」という命令により村民となった。テレビアニメ版ではドースが登場しておらず、自主的に大樹の村に居座っている。ラスティからおば扱いされることを嫌っているため、ラスティには「ハクレンお姉様」と呼ばせている。
お調子者で、ヒラクの癇に障る言動をしては彼に右手でアイアンクローをかけられるというお仕置きを移住当初にはよく受けていた。竜族の中でも問題児らしく、ドースからは村を訪れる度に「迷惑をかけていないかね?」「村で大人しくしているのが夢のよう」と言われている。その一方で、ヒラクの前では人間の姿で居たがるなど、彼に対し好意を持っている様子も見せている。面倒臭がりで、村での仕事も一々文句を言いながら行っていたが、村民が賢くなれば自身が楽できるという理由で最終的に村民の教師役に落ち着いた。教師としての手腕は目覚ましく、小さな子供・スライム・グノーシスビーを除く村民全員に読み書きと計算ができるようにした。教師の件からわかる通り実は世話好きで、かつては弟や妹の面倒もよく見ており、若い頃の弟ドライムに繰り返しちょっかいをかけるグラッファルーンを何度も追い払っていた。その他の役割として、必要に応じて荷物や人員の輸送を担うことがある。
移住当初はドライムの別荘でラスティと同居していたが、いつの間にかヒラクの屋敷の空き部屋で寝起きするようになり、屋敷の改築後は内部に専用の個室を置いてもらった。ヒイチロウの実母だが母親のライメイレンがヒイチロウの面倒を頻繁に見ているため、ウルザたちの面倒を見ていることが多い。
グラル【guraru】
グーロンデ【Gouronde】
ギラルの妻。竜の姿は8つの頭部と山のような巨体を持ち、人間の姿は長い黒髪を持ち黒いドレスを着た美女。頭部に対応して人格も8つあるが、その内「メイン人格」は1つで残りの7つは「サブ人格」である。サブ人格はメイン人格によって統制され、場合によっては統合される。歴史を紐解けば必ず名前が出るとされ、その武勇伝の数は年上のドースやギラルをも凌ぐ。800年前に欲望のままに自身の進路上にある物に襲い掛り、宗教系の軍を滅ぼしたり世界樹を燃やしたりしたことから「神の敵」の異名を持つ。
自身に挑み返り討ちにしたギラルと結婚した後は大人しく巣に籠るようになったが、500年前にギラルの不在時を狙い巣に侵入した、竜族を倒せる魔法の武器を持つ勇者たちに襲われ、8つの頭部のうちの7つ、翼、尻尾を切断される。翼と尻尾は100年ほどで再生したものの頭部のみは再生せず、ギラルが助けを求めた「もっとも優れた賢者」と呼ばれる竜でさえも「世界樹の葉でなければ治療できない」と宣言したため、以降は「自身の行いが返ってきた」と悟り頭部の治療は諦めていた。しかし、16年目に事情を知ったヒラクがギラルに渡した世界樹の葉によって頭部の完治に成功し、お礼のために大樹の村を訪れた。頭部の復活に伴い休んでいたサブ人格は復活したが、体が上手く動かせなくなっていたため、村での移動は山エルフが製作した車椅子で行っている。同年の武闘会の開催後は、できる限りグラルの傍にいたいという理由で村に移住した。ルーやティアをも凌ぐ魔法技能を持っていたことから、移住後は村の子供たちの魔法の教師に就任した。
魔族
フラウレム=クローム【Fraurem】
声 - 岡咲美保
ビーゼルの娘。愛称は「フラウ」。自他共に認める才色兼備で、かつては貴族学園で王姫・ユーリの学友を務めていたが、7年目に狂竜・ラスティが村民となったことを危惧したビーゼルの命令で学園を辞め村に移住した。移住前は村を乗っ取るつもりでいたが、移住後は村の戦力とヒラクの強さを知り「村長の忠実な下僕でありたい」と心に誓った。テレビアニメ版では最初から大樹の村の戦力を把握することを目的として送り込まれ、村の戦力を把握した後はそのまま居住。この時ヒラクにただの人間と思い込んで雑に対応しており、後から村長であることと力量を知って、数日の間村長の前では緊張でガチガチになっていた。
移住時の世話役だったラスティとは対面時こそ驚愕したもののその日の夜には仲よくなったり、初日こそドレス姿だったものの翌日からはズボンを穿き髪を後ろでまとめ農作業を手伝い始めたりと順応力は高い。魔物・魔獣を含めた村民たちともすぐに仲よくなっており、農作業を共にすることが多い獣人族とは特に親しくなった。村では王侯貴族の関係や種族に関する知識でヒラクをサポートしており、文官娘衆の移住後はその代表を務めている。また、名目だけの村の代官も務めている。ヒラクの屋敷内に代官としての体面用の個室を持つが、住居は居住エリア内の代官舎で、屋敷内の個室は空き部屋となっている。
ホリー
クローム伯爵邸を一手に取り仕切っていた女中。ビーゼルが子供の頃から世話になっているほどのベテランで、彼からは「ばあや」と呼ばれている。老女だが腰は曲がっておらず、キリッとした態度をとっている。寡婦。フラウの妊娠が発覚した11年目の武闘会の後に、彼女の専属メイドとして大樹の村に派遣された。11年目の冬に出会って以降、ゴウに好意を抱いている。
文官娘衆(ぶんかんむすめしゅう)
王姫・ユーリの取り巻きだった魔族の女性たち。村での役割は農産物、酒、交易で購入した物品、金銭などの在庫管理と出納記録。村主催の祭りでは実行委員の中心を担い、企画準備から当日の運営、事後の反省会まで取り仕切る。魔王国の貴族の娘たちだけあって一通りの教育を受けており、作中の世界では優秀である。7年目にフラウの始末を企むも返り討ちに遭い彼女の部下にさせられた者たちと、13年目に五ノ村に赴任したユーリの補佐役の中から半ば強引に引き抜かれた者たちの2グループに分かれ、人数は前者が10人で後者が18人。
ラッシャーシ=ドロワ
ドロワ伯爵家の次女。三ノ村のケンタウロスの代表であるグルーワルドがドロワ伯爵家組下の縁者だったため、8年目に彼女たちの世話役に任命された。移住者の世話役たちの中ではリーダーのような立ち位置におり、移住者たちの共通する意見や要望をまとめてヒラクに伝える役割を担っている。カンペを使い、ヒラクに第三者への的確な応答を指示することもある。
クラカッセ、キリサーナの二番目の姉
声 - 小岩井ことり
プギャル伯爵家の四女(エンデリの姉)とグリッチ伯爵家の次女。ユーリ王妃を唆して大樹の村襲撃計画を立てた中心人物たちであり、村に来るまではフラウから「わかりやすい権力バカコンビ」と称されていた。キリサーナによれば、彼女より若い頃から権力欲が強く、交渉・説得・買収・脅迫・暴力を駆使して、貴族学園のみならず王城や軍部にまで手を伸ばし権力を集めていたという。移住以降村から出なかったため世間では「行方不明」とされており、「手を出してはいけない相手に手を出して抹殺された」との噂も立っている。16年目にはシールと結婚した妹たちと再会を果たした。
ロアージュ
声 - 小山内怜央
マモンロズ子爵家の次女。ヒラクの部屋に忍び込んだことがある。
ロザリンド
声 - 津田里穂
グリッチ家次女
フラウレム=クローム【Fraurem】
声 - 岡咲美保
ビーゼルの娘。愛称は「フラウ」。自他共に認める才色兼備で、かつては貴族学園で王姫・ユーリの学友を務めていたが、7年目に狂竜・ラスティが村民となったことを危惧したビーゼルの命令で学園を辞め村に移住した。移住前は村を乗っ取るつもりでいたが、移住後は村の戦力とヒラクの強さを知り「村長の忠実な下僕でありたい」と心に誓った。テレビアニメ版では最初から大樹の村の戦力を把握することを目的として送り込まれ、村の戦力を把握した後はそのまま居住。この時ヒラクにただの人間と思い込んで雑に対応しており、後から村長であることと力量を知って、数日の間村長の前では緊張でガチガチになっていた。
移住時の世話役だったラスティとは対面時こそ驚愕したもののその日の夜には仲よくなったり、初日こそドレス姿だったものの翌日からはズボンを穿き髪を後ろでまとめ農作業を手伝い始めたりと順応力は高い。魔物・魔獣を含めた村民たちともすぐに仲よくなっており、農作業を共にすることが多い獣人族とは特に親しくなった。村では王侯貴族の関係や種族に関する知識でヒラクをサポートしており、文官娘衆の移住後はその代表を務めている。また、名目だけの村の代官も務めている。ヒラクの屋敷内に代官としての体面用の個室を持つが、住居は居住エリア内の代官舎で、屋敷内の個室は空き部屋となっている。
ホリー
文官娘衆(ぶんかんむすめしゅう)
ラッシャーシ=ドロワ
クラカッセ、キリサーナの二番目の姉
声 - 小岩井ことり
プギャル伯爵家の四女(エンデリの姉)とグリッチ伯爵家の次女。ユーリ王妃を唆して大樹の村襲撃計画を立てた中心人物たちであり、村に来るまではフラウから「わかりやすい権力バカコンビ」と称されていた。キリサーナによれば、彼女より若い頃から権力欲が強く、交渉・説得・買収・脅迫・暴力を駆使して、貴族学園のみならず王城や軍部にまで手を伸ばし権力を集めていたという。移住以降村から出なかったため世間では「行方不明」とされており、「手を出してはいけない相手に手を出して抹殺された」との噂も立っている。16年目にはシールと結婚した妹たちと再会を果たした。
ロアージュ
ロザリンド
ネコ
ライギエル / 魔法神(まほうのかみ) → 魔神 → 落神 → 猫【cat】
神々との戦いに敗れ地位と名を奪われ、死の森の地中の奥底に封印された男神。世界に「幾つもの仕掛け」を施し復活の時を待っていたが、9年目に、下から怪しげな触手状のモヤが次々と出てくる黒い岩(封印の岩)を、その正体を知らないヒラクによって次々と神像にされ、封印を強固にされてしまった。すべての封印の岩を神像にされた後は、その事が神罰となって黒いネコに変化し、大樹の社前に突如現れ、そのまま村に定住することとなった。定住当初は村民によって呼び名が異なっており、ヒラクからは単に「猫」と呼ばれていた。統一された名前は14年目にクジ引きによって決まることとなったが、そこで奇しくも真名である「ライギエル」が選ばれ、そのまま名づけられた。
その正体は世界の魔力を管理する仕事を行っていた「魔法神」。ある日、仕事に失敗し魔力が世界に漏れたことと、その元凶である2柱の神を怒りのあまり殺害したことが原因で世界の崩壊の危機を齎してしまい自ら世界に降り立ち崩壊を防ぐも、世界に過度な干渉を行ったことで複数の世界の法則が狂い修復不可能になったため、その罰として前述した経緯を辿ることとなった。
ジュエル
白い宝石猫のメス。11年目に何者かによって違法取引されていたところをルーたちに助けられ大樹の村に住むこととなり、ほどなくしてライギエルの妻となった。村のネコたちの中では、力関係の頂点に君臨している。名前は子猫を出産後、子猫たちと区別するために付けられたもので、鬼人族メイドたちの間で呼ばれていたものがそのまま採用された。
ミカエル、ラファエル、ウリエル、ガブリエル
12年目の春に誕生した、ライギエルとジュエルの娘たち。名前は村民たちが考案した数多くの候補からライギエルが選んだもので、その結果ヒラクが考案したものが採用された。ふだんはそれぞれ「ミエル」「ラエル」「ウエル」「ガエル」という愛称で呼ばれている。毛色はミエルとラエルが白、ウエルが黒、ガエルが斑模様である。全員を指す呼び名は当初は「子猫たち」だったが、14年目にアリエルたちが誕生して以降は区別のために「姉猫たち」となった。
アリエル、ハニエル、ゼルエル、サマエル
14年目の春に誕生した、ライギエルとジュエルの娘たち。サマエルが未子である。名前はガルガルドと一部の村民によって決められた。愛称はそれぞれ「アエル」「ハエル」「ゼエル」「サエル」だが、呼び辛いため周囲からは一貫して本名で呼ばれている。
ライギエル / 魔法神(まほうのかみ) → 魔神 → 落神 → 猫【cat】
神々との戦いに敗れ地位と名を奪われ、死の森の地中の奥底に封印された男神。世界に「幾つもの仕掛け」を施し復活の時を待っていたが、9年目に、下から怪しげな触手状のモヤが次々と出てくる黒い岩(封印の岩)を、その正体を知らないヒラクによって次々と神像にされ、封印を強固にされてしまった。すべての封印の岩を神像にされた後は、その事が神罰となって黒いネコに変化し、大樹の社前に突如現れ、そのまま村に定住することとなった。定住当初は村民によって呼び名が異なっており、ヒラクからは単に「猫」と呼ばれていた。統一された名前は14年目にクジ引きによって決まることとなったが、そこで奇しくも真名である「ライギエル」が選ばれ、そのまま名づけられた。
その正体は世界の魔力を管理する仕事を行っていた「魔法神」。ある日、仕事に失敗し魔力が世界に漏れたことと、その元凶である2柱の神を怒りのあまり殺害したことが原因で世界の崩壊の危機を齎してしまい自ら世界に降り立ち崩壊を防ぐも、世界に過度な干渉を行ったことで複数の世界の法則が狂い修復不可能になったため、その罰として前述した経緯を辿ることとなった。
ジュエル
ミカエル、ラファエル、ウリエル、ガブリエル
九尾狐
ヨウコ【Youko】
九尾狐の女性。年齢は12年目時点で数百歳。キツネの姿は10mほどの大きさで、人間の姿は和服のような服を着た長い黒髪の美女。ヴァルグライフに匹敵する戦闘力や、本人曰く「竜族のブレスすら防ぐ」ほどの障壁を展開する能力を持つ。ブルガとスティファノとは顔見知りであり、3人で各地を暴れていたこともある。
12年目に勇者に襲われた娘のヒトエを保護した大樹の村に礼をしに訪れるも、そこで村を支配すると宣言してしまった(本人は自身の加護で村を守ってやると伝えたつもりだった)ことで、宣言を快く思わなかったヴァルグライフの策略によってヒラクの「万能農具」の威力を味わった上に、宣言に対して怒ったザブトンから「制裁」を受ける羽目となった。それからしばらくは村に居ついていたが、ほどなくして五ノ村の責任者となることを恐れた文官娘衆に推薦され、五ノ村の村長代行に任命された。統治者のような役職を務めていた経験もあり、村長代行としての実力は高くその業務を的確に熟している。
トライン
トライン
その他の大樹の村の住人
大樹
大樹の村の象徴である巨木。根元付近の直径は10mを超える。内部にはヒラクが「万能農具」で掘った、創造神と農業神を祀る祠「大樹の社」が存在する(当初はヒラクの寝床だった)。喋れないが明確な自我を持っており、ザブトンとならば意思疎通を図れる。当初は周りよりも背が高いだけの一般的な木だったが、大樹の社が作られた後は眠っていた知性が目覚め、それに伴い口調も知的なものとなった。
酒スライム
7年目に大樹の村の酒を盗み飲みしたことで、紫色に変異したスライム。体は酒臭く、酒の息を吐く。酒を愛飲する村民の怒りを買い裁判にかけられ即刻有罪となるも、フラウの「罰を与えたとして、(そもそも種族的に知能が低い)スライムがそれを理解するのだろうか」の一言でお咎めなしとなった。その後も元のスライムには戻らず、ふだんは浄化作業もせずに村をのんびり徘徊しており、宴会などで酒が出た場合のみ、いつの間にか酒を飲みに来る。ヒラクの隠していた酒をこっそりと飲むこともある。
ライギエルが酒樽に落ちて他者が飲めなくなった酒をすべて貰えたことからもう一度落とそうとしたり、何らかのイタズラをしてゴールたちと一緒に鬼人族メイドから逃げたウルザを足止めするなど、スライムにしては高い知能を有している。ヒラクが作ったパラシュートの試験台に志願したり、祭りに出場したりと冒険心も旺盛である。
ブルガ、スティファノ
グッチの親戚にあたる、古の悪魔族の女性2人。7年目にラスティの下で働く使用人として大樹の村に移住した。ふだんは執事服を着ている。名前は魔王国でポピュラーな童話の登場人物のそれと同じである。ブルガは「狂宴(きょうえん)のブルガ」の異名を持ち、自身の分身を生み出し操る戦法を得意としており、スティファノは「黒槍(こくそう)のスティファノ」の異名を持ち、漆黒の槍を無数に飛ばす魔法を得意とする。
ベルフォード
ヒラクの乗馬用にルーとティアがゴロウン商会から購入したオスのウマ。名づけ親は村の獣人族の娘。三ノ村のケンタウロス(特にその代表であるグルーワルド)をライバル視している。村に来た当初は乗馬技術のないヒラクには懐いていなかったが、彼が自身の主であることは認識しており、彼がグルーワルドに乗った姿を見た後は激しく落ち込み、以降は指示を聞くようになった。
小型ワイバーン
体長1mほどの小型のワイバーン。総勢20頭。村と外部を行き来する連絡網を担っている。ラスティの配下だが、村に来てからはリザードマンが世話をしている。12年目に明かされたその正体はワイバーンの長老の眷属のような存在で、密かにヒラクの行動を長老に報告していた。
子犬
フェンリルのメス。10年目に死の森で倒れていたところを兄貴に発見され村に連れて来られ、ほどなくして彼の妻となった。厳つい顔をしているため、ヒラクによって「勇ましい名前」を付けられたようだが、名前は作中では明らかにされていない。兄貴からは「羨ましい」と言う理由で本名では呼ばれず、成長後も単に「子犬」と呼ばれている。
セレスティーネ=ロッジーネ
神の声を聞ける存在「聖女」。気の強そうな雰囲気の人間の女性で、12年目時点の外見年齢は15歳ほど。愛称は「セレス」。農村のロッジーネ家の三女として生まれるも、10歳の時に両手の平に聖痕が現れたことで教会に引き取られ、以降は誘拐される形で様々な教会を転々とし、そこで聖女としての活動を行っていた。最終的にコーリン教の本部付きの武力集団に確保され、12年目の武闘会開催時にヴァルグライフによって大樹の村に身を預けられた。その間、コーリン教によって身受けの場所を見繕われるも旨くいかず、約1年後に村への定住が決定した。定住後は五ノ村の教会に所属しそのトップを務めているが、ふだんは大樹の村で暮らしている。16年目以降は五ノ村の店の1つ「甘味堂コーリン」の店長代理も務めている。酒スライムとは仲がよい。
アイギス【Aegis】
大樹の社に供えていたフェニックスの卵>フェニックスの卵から13年目に孵化した、フェニックスの雛。丸々と太った体型をしており、大きさはバレーボールほど。羽毛の色はピンク。好物は収穫前の米。名づけ親はアルフレートで、ヴァルグライフから聞いた話を元に名づけた。ハーピー族の雛たちからはアイドルのような扱いを受けているが、強烈な追っかけである彼らに追い掛けられて以降はトラウマとなっている。フェニックスであるためほとんど食事をする必要がないが美食家である。ヒラクにはかなり懐いており、頭に乗ることが多い。
妖精女王【Fairy Queen】
甘味をこよなく愛する、妖精の女王。外見は背中に光の羽を持つ美女。通常の妖精とは異なり、身長は高い。世界各地を転移し続ける神出鬼没の存在だが、他者に触れられた状態だと転移できなくなる。本来の役割は子供に過度な労働を強いることの抑止であり、子供には基本的に甘い。
13年目の秋に大樹の村を訪れるが、自身が訪れた証としてヒラクの畑の麦を倒し、ミステリー・サークルのような絵を描いたことで彼の怒りを買い尋問を受ける。その後は村の甘味(特にカスタードプディング)を知ったことで、村に半ば居着くようになった。
大きな蔓を召喚し作った球状の縄張りに入ると、少し成長した姿に変身できる。この姿になるとギラルのブレスさえも防ぐほどの戦闘力を誇るが、子供や動物からの受けが悪いため、本人はこの姿でいることを嫌っている。召喚した蔓は、貴重な魔法の薬の材料となる。
鷲(わし)【Eagle】 / フレースヴェルグ
翼を広げると3mほどになる大きさの鷲。15年目の秋に世界樹に巣を作った。アイギスとは仲が良い。ニーズによれば、その正体は「鷲の神の使い」である。
死霊魔導師
ゴールゼン王国の空に浮かぶ島で魔法の研究をしていた、骸骨の女性。魔術師だが、剣の腕前はガルフやダガを凌ぐ。かつては何かに対して強い恨みを持っており、その復讐のために人の怨念を力に変える非常に危険な装置「怨念炉(おんねんろ)」の研究をしていたが、6・7年ほど前に何かしらの要因で恨みが消えて以降は「花の色をもっと鮮やかにする」などの「のんびりとした研究」を行うようになった。16年目に島が落下し地上の街や村に被害を齎したことで冒険者に討伐されそうになり、逃げるために使った転移魔法で温泉地に転移し身体を半分埋めてしまい動けなくなったところをライオンと死霊騎士たちに助けられた。当初は彼らに助けられた恩から温泉地で働いていたが、17年目以降は村で子どもたちの教師役を務めている。
クエンタン
死霊魔導師の相棒で、自我を持つ魔法の剣「知恵ある剣(インテリジェンス・ソード)」。本人曰く「少し変な魔法使いのグループ」に作られたらしいが、詳細な記憶は制作者たちによってすでに消されている。自身に触れた者の意識を乗っ取る能力を持つ。死霊魔導師の命で空に浮かぶ島にて怨念炉の管理を担当していたが、16年目に怨念炉のエネルギーを自身に集めたことで怨念炉が爆発し島を落下させてしまい、その被害を受けたゴールゼン王国の救援に駆けつけたヴァルグライフとフーシュに見つかり確保された。その後、彼らによって大樹の村に運ばれ、死霊魔導師と再会を果たした。
大樹
酒スライム
7年目に大樹の村の酒を盗み飲みしたことで、紫色に変異したスライム。体は酒臭く、酒の息を吐く。酒を愛飲する村民の怒りを買い裁判にかけられ即刻有罪となるも、フラウの「罰を与えたとして、(そもそも種族的に知能が低い)スライムがそれを理解するのだろうか」の一言でお咎めなしとなった。その後も元のスライムには戻らず、ふだんは浄化作業もせずに村をのんびり徘徊しており、宴会などで酒が出た場合のみ、いつの間にか酒を飲みに来る。ヒラクの隠していた酒をこっそりと飲むこともある。
ライギエルが酒樽に落ちて他者が飲めなくなった酒をすべて貰えたことからもう一度落とそうとしたり、何らかのイタズラをしてゴールたちと一緒に鬼人族メイドから逃げたウルザを足止めするなど、スライムにしては高い知能を有している。ヒラクが作ったパラシュートの試験台に志願したり、祭りに出場したりと冒険心も旺盛である。
ブルガ、スティファノ
ベルフォード
小型ワイバーン
子犬
セレスティーネ=ロッジーネ
神の声を聞ける存在「聖女」。気の強そうな雰囲気の人間の女性で、12年目時点の外見年齢は15歳ほど。愛称は「セレス」。農村のロッジーネ家の三女として生まれるも、10歳の時に両手の平に聖痕が現れたことで教会に引き取られ、以降は誘拐される形で様々な教会を転々とし、そこで聖女としての活動を行っていた。最終的にコーリン教の本部付きの武力集団に確保され、12年目の武闘会開催時にヴァルグライフによって大樹の村に身を預けられた。その間、コーリン教によって身受けの場所を見繕われるも旨くいかず、約1年後に村への定住が決定した。定住後は五ノ村の教会に所属しそのトップを務めているが、ふだんは大樹の村で暮らしている。16年目以降は五ノ村の店の1つ「甘味堂コーリン」の店長代理も務めている。酒スライムとは仲がよい。
アイギス【Aegis】
妖精女王【Fairy Queen】
甘味をこよなく愛する、妖精の女王。外見は背中に光の羽を持つ美女。通常の妖精とは異なり、身長は高い。世界各地を転移し続ける神出鬼没の存在だが、他者に触れられた状態だと転移できなくなる。本来の役割は子供に過度な労働を強いることの抑止であり、子供には基本的に甘い。
13年目の秋に大樹の村を訪れるが、自身が訪れた証としてヒラクの畑の麦を倒し、ミステリー・サークルのような絵を描いたことで彼の怒りを買い尋問を受ける。その後は村の甘味(特にカスタードプディング)を知ったことで、村に半ば居着くようになった。
大きな蔓を召喚し作った球状の縄張りに入ると、少し成長した姿に変身できる。この姿になるとギラルのブレスさえも防ぐほどの戦闘力を誇るが、子供や動物からの受けが悪いため、本人はこの姿でいることを嫌っている。召喚した蔓は、貴重な魔法の薬の材料となる。
死霊魔導師
ゴールゼン王国の空に浮かぶ島で魔法の研究をしていた、骸骨の女性。魔術師だが、剣の腕前はガルフやダガを凌ぐ。かつては何かに対して強い恨みを持っており、その復讐のために人の怨念を力に変える非常に危険な装置「怨念炉(おんねんろ)」の研究をしていたが、6・7年ほど前に何かしらの要因で恨みが消えて以降は「花の色をもっと鮮やかにする」などの「のんびりとした研究」を行うようになった。16年目に島が落下し地上の街や村に被害を齎したことで冒険者に討伐されそうになり、逃げるために使った転移魔法で温泉地に転移し身体を半分埋めてしまい動けなくなったところをライオンと死霊騎士たちに助けられた。当初は彼らに助けられた恩から温泉地で働いていたが、17年目以降は村で子どもたちの教師役を務めている。
一ノ村の住人
ニュニュダフネ
人間
フーシュの息子の治療薬のお礼として、9年目に移住した者たち。男女のカップル10組(計20人)で、移住当初の年齢は10代半ば。元は孤児院に入れなかった孤児たちであり、コーリン教によって組織化され生活していた。リーダーのジャック以外の19人は移住後に火種になり得る内情を抱えたわけ有りだったが、それらはフーシュの尽力によってすべて解消された。19人の内情の内訳は、貴族の血縁者が3人、王族の血縁者が6人、伝説の盗賊の血縁者が1人、その身に聖剣を宿す者が1人、裏社会のボスの血縁者が1人、妖精とのハーフが1人、獣人族とのハーフが2人、そこそこよい家から家出した者が2人、竜族の鱗が背中にある者が1人、怪しい紋様が胸にある者が1人。15年目の夏には8人が勇者であることが判明した。
マルコス
二ノ村の住人
大樹の村の「村人集め計画」によって8年目に移住したミノタウロスたち。総勢72人で、内訳は男性28人(大人20人、子供8人)、女性44人(大人29人、子供15人)。元は養蚕業を営んでいた者たちで、儲けに目が眩んだ領主の増産要求に応えられず税率を引き上げられたことで住居地を捨て、放浪していたところをドライムの部下に発見され移住を決意した。村での役割は農業と大樹の村から譲られた山羊を飼育して行う畜産。将来的には、再び養蚕も行いたいとの希望を持っている。大樹の村に派遣している「駐在員」2名は、最初に任命されたロナーナとミルアが交代することなく務め続けている。
ロナーナ【Ronana】
三ノ村の住人
大樹の村の「村人集め計画」によって8年目に移住したケンタウロスたち。総勢104人で、内訳は子供の男性30人と女性74人(大人40人、子供34人)。元は戦火に巻き込まれた城から逃亡した者たちで、避難のために移住を決意した。10年目の冬前には、先行移住者たちの知り合いである41人が新たに移住した。村での役割は農業、養鶏、健脚を活かした各村の間の連絡役。領主に仕えていただけあって、権力者(ヒラク)の傍で働くことに喜びを感じているため、彼を乗せる機会がある駐在員の役職は人気で、短期間で交代を繰り返している。
グルーワルド=ラビー=コール【Glueworld】
三ノ村村長代行兼ケンタウロス代表。ビーグ子爵筆頭従士の縁者の女性。村に到着した時は子供たちを守るためにヒラクに対し尊大な態度を取っていたが、直後にビーグ子爵の上司にあたる伯爵の娘であるラッシャーシですら大樹の村では「最底辺」であることを本人から聞かされ、村での自身の立場を痛感させられ愕然とした。その後、ヒラクに対する自身の不遜な態度について謝罪し、彼に許された上に激励の言葉をもらったことで村に忠誠を誓う。
村長のヒラクを日常的に乗せたいと願っているが、村長代行のため駐在員になれず気軽に村を離れることもできないため、願いがかなわないのが悩み。
10年目には、爵位を持つフカがグルーワルドに将来的に従うかを危惧したヒラクの提案で、ガルガルドから子爵を叙任された。ただし、この爵位は形だけのものであり、貴族の有する権利の大半を放棄する代わりに、発生する義務もすべて免除されている。
四ノ村の住人
フォーグマ一家
太陽城の城主の補佐として作られた、16体の人工生命体。種族名は「マーキュリー種【Mercury】」。人間の姿にもなれるが、本来の姿は水晶石であり、こちらの方が燃料の消費が少ない。人間の姿であれば食事が可能だが、太陽城からエネルギーが供給されているため、食事をとらなくても活動できる。「式典長」イチ、「機関長」ハチ、「食堂長」ココ、「城主専属護衛」ツエ、「暴徒鎮圧要員」ハリは未登場。
ベル=フォーグマ【Bell】
太陽城の「副船長」にして、太陽城城主補佐筆頭(マーキュリー種代表)。神官の格好をした、長く白い髪を束ねた女性。予言に没頭した製作者によって、太陽城の隠し部屋を訪れた者にガルガルドを殺せるとされる真っ赤な刀身の剣「太陽の剣(たいようのつるぎ)」を渡し彼の弱点(背中に1枚ある鱗)を伝える役目を背負わされていたが、10年目の冬にヒラクが隠し部屋を発見したことで役目から解放された。
アサ=フォーグマ【Asa】
太陽城の「城主専属執事」。ヒラクからの第一印象は「中年執事」で、白髪混じりの頭髪と丸い伊達眼鏡が特徴。当初は大樹の村と温泉地を繋ぐ転移門の管理人を務めていたが、17年目以降は貴族学園でティゼルの世話係を務めている。
ヒー=フォーグマ
太陽城の「城内警備主任」。ベテラン戦士のような風貌の中年男性。一人称は「それがし」。12年目以降、ロクとナナと共に五ノ村でヨウコの補佐として働いている。万が一の時に五ノ村で編成される軍の中心となる予定。五ノ村の寡婦から人気があり、昼には彼女たちから多くの差し入れが渡されているが、律儀にすべて食べている。
ヨル=フォーグマ
太陽城の「兵装管理主任」。ウェーブがかかった長髪と眼鏡が特徴の美女。太陽城が財政難に陥った際に兵装を城主に売られ仕事を失った状態だったため、16年目の冬の終わりにトウによって転移門の管理を任された。
フタ=フォーグマ【Futa】
太陽城の「航海長」。ヒラクからの第一印象は「女魔法使い」だが、厳密には占い師である。外見年齢は30代超えで、胸は控えめ。自身の名前を好んでおらず、「フーちゃん」と呼ばれることを望んでいる。
ミヨ=フォーグマ【Miyo】
太陽城の「会計長」。7 - 8歳ほどの外見年齢の少女で、「幼女メイド」を自称している。
ゴウ=フォーグマ
太陽城の「操舵長」。本来の姿は白髪をオールバックに纏めヒゲを左右に伸ばし、執事服を着た初老の男性だが、11年目の冬までは太陽城の燃料節約のために水晶石の姿で過ごしていた。隔離されていたベルを除けば、10年目の冬時点で唯一活動していたマーキュリー種であり、クズデンたちからは指導者のような存在として慕われている。本人はそんな彼らを家族同然に思っており、太陽城が大樹の村に移動した際には彼らを守るためにあえて宣戦布告し相手を牽制させることを提案した。太陽城の城主を決める権限を持っており、当初はかつての城主だった天使族以外を城主と認めない姿勢を貫いていたが、城主に関する交渉をしに自身のもとを訪れたヒラクたちの戦力に戦慄した後は、あっさりとクズデンを城主に任命した。
ロク=フォーグマ
太陽城の「公務秘書」。眼鏡をかけた若い青年。ヒラクと出会った当初はクールな性格だったが、文官娘衆から大量の仕事を引き継いだ後は「熱血キャラ」に変貌した。
ナナ=フォーグマ
太陽城の「情報長」。ヒラクからの第一印象は「普通の村娘」だが情報収集に長け、多くの情報から必要な情報を取り出す処理能力と大事な情報を見落とさない勘を持つ。五ノ村を拠点に情報収集の取り纏めを行っている。
トウ=フォーグマ
太陽城の「城内船(ボート)管理担当」。船長のような服装の男性で、外見年齢は50歳ほど。元々は太陽城専属の飛行船「プローム」の船長だったが、太陽城が財政難に陥った際に城主に船を売られ仕事を失い、16年目の冬の終わりまで燃料節約のために眠りについていた。当初は貴族学園に移動するアサに代わって転移門の管理を担当する予定だったが、万能船の存在を知った後は転移門の管理をヨルに任せ、自身はヒラクに懇願し同船の乗組員となり、その3日後には実力で同船の船長に就任した。
イレ=フォーグマ
太陽城の「通信長」。15年目の祭りの開催前に目を覚ました。鍔の広い帽子を被り真っ黒な服装をした細身の男性で、外見年齢は30代ほど。太陽城ではカメラを使った「撮影」を仕事としていたが、太陽城にはカメラより性能が優れていた「遠見の魔法」が標準装備されていたため扱いはよくなかった。しかし、その技能をヒラクに気に入られ、15年目の祭りでは多くの撮影機材を導入し、祭りの運営に大きく貢献した。自身もカメラの良さに気づいてくれたヒラクに仕えるべき主を見つけたと喜んでいる。祭りの開催後はガルガルドの要望で、シャシャートの街で行われる野球の試合を撮影した。
ベル=フォーグマ【Bell】
アサ=フォーグマ【Asa】
ヒー=フォーグマ
ヨル=フォーグマ
フタ=フォーグマ【Futa】
ゴウ=フォーグマ
太陽城の「操舵長」。本来の姿は白髪をオールバックに纏めヒゲを左右に伸ばし、執事服を着た初老の男性だが、11年目の冬までは太陽城の燃料節約のために水晶石の姿で過ごしていた。隔離されていたベルを除けば、10年目の冬時点で唯一活動していたマーキュリー種であり、クズデンたちからは指導者のような存在として慕われている。本人はそんな彼らを家族同然に思っており、太陽城が大樹の村に移動した際には彼らを守るためにあえて宣戦布告し相手を牽制させることを提案した。太陽城の城主を決める権限を持っており、当初はかつての城主だった天使族以外を城主と認めない姿勢を貫いていたが、城主に関する交渉をしに自身のもとを訪れたヒラクたちの戦力に戦慄した後は、あっさりとクズデンを城主に任命した。
ナナ=フォーグマ
トウ=フォーグマ
五ノ村の住人
ユーリ
声 - 近藤玲奈
魔王国の王姫で、ガルガルドとアネの娘。首辺りまでの長さの白髪の少女で、外見年齢はフラウと同程度か少し下。7年目に学友たち(後の文官娘衆)にそそのかされて兵を集め大樹の村に攻め込もうとしたが、フラウによって阻止されたのち村に招かれ、その戦力を目の当たりにして戦慄する羽目となった。13年目以降は五ノ村の「魔王国管理員」(代官を置かない地域の視察員のような役職)を務めている。
テレビアニメ版では特に戦慄するような様子は無く、外(魔王国より外の世界)の事を知らなかったと語ったり、フラウが(ビーゼルの命令によるものなのだが)突然大樹の村に移住したことに怒ったりと浮世離れしたような印象を見せている。
ゲーテグルーテラーテセポネスト
パルアネン
ピリカ=ウィンアップ【Pirika-Winup】
フアノ
ゴーンの森の樹王、ガレツの森の弓王
ロガーボ
キネスタ=キーネ=キン=ラグエルフ
チェルシー / シュナイダー=イフカ
ニーズ【Nid】
ゴランド
ライタス=オールエー
南のダンジョンの住人
ジュネア
声 - 畑中万里江
ラミア族の族長。南のダンジョン内で生まれ育った。村の作物では、特にナスが好み。ヒラクから「胸を隠してほしい」と求められて以降、胸を隠さなかったせいでダンジョンを襲撃されたと思い込んでおり、子々孫々に服を着るよう伝える決心をしている。
北のダンジョンの住人
死霊騎士(デスナイト)
シャシャートの街の住人
ビッグルーフ・シャシャートの関係者
ゴーロ以外は魔族。
ギルスパーク
フェアリーナ
ゴールディ
ゴーロ
ラゼック
シャイフル
会計担当
ホット
マルク
ゴロウン商会の会員
いずれも人間。
マイケル=ゴロウン
ミルフォード
サイドロウ
イフルス学園の講師
アットマ=ビエラス
ガブルスロー=ザインバルツ
マリアーナ=ゴロ
魔王国の王都の住人
ガルガルド【Gullguld】 / キブスリー
声 - 郷田ほづみ
魔王国の現魔王。本名は「キブスリー」で、魔王に就任する前は一地方の貴族だった。8年目の武闘会の開催時に大樹の村を訪れて以降、ヒラクと交流を持っており、周囲からは彼の友人として認識されている。竜王のドースたちよりは立場が低く、力の差もあるため怯えている。魔王を名乗るに相応しい高い実力を持つもののクジ運が悪く、武闘会などではいつも格上とばかり当たる。娘のユーリに対しては、彼女の成長を認めたくない様子を見せ、交際を予想すると相手の男を殺すと豪語するなど、若干過保護である。大樹の村の子猫たちに懐かれており、自身も子猫たちをとても可愛がっている。妻のアネとの仲は良好だが、仕事の関係上離れて暮らしている。
四天王
魔王国の内政(行政および法務)・外交・軍事・財務を担う大臣職。任命に当たってはそれぞれの職務に関する能力が重視され、戦闘力や貴族爵位などは考慮されない。現在は形骸化しているが、かつては勇者と戦うために魔王の部下として集う運命を持つ、強力な4人の亜人を指していた。
ランダン【Landan】
声 - 高橋伸也
四天王筆頭で、内政担当。魔族の男性。平民から四天王の座まで上り詰めた実力を持ち、魔王国の内政は彼で持っていると言われている。一方、ビーゼルから大樹の村の実態を聞いた途端に辞職を宣言し逃亡を図ったりと臆病な一面も持ち、9年目の祭りの開催時にヒラクと初めて対面した際も「私は完全に無抵抗だ。だから何かあった時、速やかに保護してもらえると嬉しい」と正直に発言し、四天王筆頭とは思えない弱腰ぶりで彼を呆れさせた。
ビーゼル=クライム=クローム【Besel】
声 - 上田燿司
四天王外交担当で、大樹の村と初めて接触を図った四天王。魔族の男性。クローム伯爵家当主で、周囲からは「クローム伯」とも呼ばれる。転移魔法の使い手。辞職を宣言し逃亡を図るランダンを止めたり、職務も爵位も放り出して大樹の村に住もうとするグラッツを泣きながら説得したりと、同僚絡みの苦労が絶えない。娘のフラウへの愛情は深く、孫ができた時には大喜びして周りに自慢した。
グラッツ=ブリトア【Glatts】
声 - 笹沼晃
四天王軍事担当。ブリトア侯爵家当主。身長3m超えのミノタウロスの美男。後方の指揮に関しては天才的で西方軍総司令を任されているほどだが、本人は前線で戦うことを望んでいる。ロナーナとの結婚も望んでいるが、彼女は「村長の許可がなければ駄目」、ヒラクは「当人の気持ちを尊重して、ロナーナがお前と結婚したいと言わない限り許可できない。また、権力や暴力で脅してもいけない」としているため様子見となっている。それ以降は祭りなどの機会に村を訪れてはロナーナと楽しく談笑しており、関係は非常に良好。
ガルガルド貴族学園の関係者
ゴール【Goal】、シール【Seal】、ブロン【Bron】
『獣人族の男の子の学園生活』における主人公(語り手)。大樹の村で育ったハウリン村出身の獣人族の少年3人。3人共に血縁関係はないが、本人たちは兄弟以上の繋がりがあると思っている。14年目の春に村を離れ、貴族学園に「男爵家当主相当」として入学した。村の子供たち(特にアルフレート、ティゼル、ヒイチロウ)が後に学園に入学した時に失敗させないために、ルー、ティア、ライメイレンから学園の偵察の使命を与えられている。それと同時に自分たちの恋人を探すことも目的となっている。決闘を仕掛けたギリッジ侯爵に勝利した後は、学生が侯爵に勝利したという事実が魔王国の秩序を乱すことを危惧したアネによって、「(決闘の)昨日より学園の教師として雇われていた」ことにされ、以降は教師として学園生活を送っている。
村の生活水準を大きく下回っていることから寮生活はしておらず、放課後は自分たちで家作りや狩りを行っている。学園生活10日目にはそんな彼らの活動に感化された生徒たちによって「領民生活向上クラブ」が結成された。クラブ結成後はもっと美味しい物を食べたいと考える生徒が増えたため、生徒たちに料理を教えるようになった。教師となった後もクラブ活動は続いており、作る料理の美味しさもあってかなりの大所帯となっている。自覚はないが大樹の村で育ったために戦闘力は魔王軍の一般兵を遥かに上回っており、彼らの授業には本物の兵士が参加することもある。当初の予定とは多少異なるものの3人揃って有名になったため目的の恋人探しも順調で、16年目にはゴールはエンデリとキリサーナ、ブロンはアレイシャ、シールはアイリーン、ロビア、コネギット(ホウ)を含む9人の女性と結婚を果たした。
アルフレート=マチオ【Alfred】
ティゼル=マチオ【Tiselle】
ウルザ=マチオ【Ursa】
声 - 悠木碧(ドラマCD)
9年目にヒラクとハクレンの養女となった「死霊王の本体」。特徴的な髪色をした少女で、初登場時の外見年齢は5 - 6歳。若返ったことでウルブラーザや死霊王だった頃の記憶はないが、技能のみは引き継いでいる。蘇生した経緯から当初はハクレンを嫌っていたが、彼女の鱗をアースの補強に使用したことを知った後は関係はよくなった。それと同時に心優しい義父のヒラクも慕っている。
アース / 土人形
ウルザが土兵の核を使って生み出した15cmほどの泥人形。当初はウルザに抱きつかれると崩れるほどに身体が脆かったが、ヒラクがハクレンの鱗を砕いた粉を混ぜ込んだ結果、強度が向上した上にグラップラーベア並の戦闘力を獲得した。大樹の村ではウルザの部屋のルームキーパーを務めていた。
13年目にはルーが作り出した魔粘土を身体に採用したことで、自身の姿を変幻自在に操れるようになった。以降は外見年齢が20代中ほどで、身長が180cm超えの執事服の男性の姿で活動している。ただし、元が土であるために物に触れる場合は手袋が必須である。17年目の春以降は貴族学園でウルザの世話係を務めている。ゴールゼン王国の滅亡後は、ゴールゼンの甘言に乗り反乱を起こした魔王国の地方領主に仕えていたメイドたちを雇い、王都でメイド喫茶「ウルザーズ」を開店した。
メットーラ / ダンダジィ
アネ=ロシュール
エンデリ=エリカテーゼ=プギャル【Enderi】
キリサーナ=ランドリッド=グリッチ【Kirisana】
アイリーン
トロイ子爵家の長女。14年目時点で21歳の魔族。「魔王国の貴族に必要なのは強さ」というかつての父の教えに従い剣の腕を極めており、家では1番の強さを誇っている。また、「黙って動かなければ、百年に一人の美人」と言われるほどの美貌を持つ。ゆえに求婚相手もそこそこいるが、本人は「自分より強い者でなければ結婚しない」としており、これまで「決闘」の名目で求婚相手と戦い打ち負かしてきたため、結婚相手が決まっていない状態が続いていた。そのことを父からも危惧されていたが、14年目に見合いの場から貴族学園に戻った矢先に出会ったシールに彼が教師だと知らずに挑み、手も足も出ずに敗北し彼の妻となることを決めた。それ以降は同様にシールに惚れたロビアとコネギットと共に、彼に近づく女性を牽制しつつアプローチを続けていたが、16年目には彼と結婚を果たした。
ロビア
リーブス子爵の娘で魔族。攻撃魔法に関しては「(教師も含め)学園で一番」と自負している。アイリーンと同様に「自分より強い者でなければ結婚しない」としている。攻撃魔法以外なら自身を凌ぐ魔法技能を持つ兄がおり、彼が貴族学園で教師を務めていたことが自身が貴族学園に入学した理由だが、入学後に急にイフルス学園に異動してしまった。アイリーンのことは「数少ない魔法の使い手」と認めており、攻撃魔法と剣術の組み合わせでは彼女に勝てないという。
14年目にゴールたちが高い魔法技能を持つことを友人から聞き、彼らに興味を持ち始める。アイリーンがシールと戦い敗北する場面を目撃した後は、勘違いによってそのまま「教育」の名目でシールに勝負を挑むも自身も敗北し、彼の妻となることを決めた。16年目には彼と結婚を果たした。
ダルフォン商会の関係者
トニー以外は魔族。
デリンテッド
リドリー=ベイカーマカ
ギリング、マスクンド
トニー=アルマージ
その他の魔王国の王都の住人
シルキーネ
ヴォルグラフ=ゴフリル
コークス
フォーオ
リグネ
オージェス、ハイフリーグータ、キハトロイ
アーサー
大樹の村の外部の神代竜族およびその従者
ドース【Dors】
竜族の族長。「竜王(エンペラードラゴン)」の異名を持つ。人間の姿はダンディな中年男性。ふだんは北の大陸に住んでいる。先々代の魔王を引退に追い込んだ過去を持つ。交戦的な一面があり、ガルガルドやギラルと戦いたがることもある。
7年目にハクレンが大樹の村を襲撃した際、事情説明の為身内と共に大樹の村に来訪。ハクレンに奉仕を命じた。
テレビアニメ版ではハクレンの襲撃時には登場しておらず、ハクレンはドースからの命令ではなく自主的に大樹の村に居座っていて、その後保管しきれない作物を神代竜族たちにおすそ分けする際にハクレンから存在を語られたのみで、これらの経緯から大樹の村に直接来たことは無く、ヒラクとの面識もない。
ライメイレン
ドライム
声 - 稲田徹
ドースとライメイレンの長男(第3子)。死の森の魔物の南下を防ぐ役目を担っているため、「門番竜(ゲートドラゴン)」の異名を持つ。鉄の森のワイバーンを撃墜したヒラクとの敵対を避けるために、グッチの助言で6年目に大樹の村を訪れ友好を結んだ。ヒラクが最初に出会った竜族である。竜の姿は全長30mで、人間の姿は気弱そうな長身の中年男性。その外見通り、初対面の相手との会話を苦手としている。
村の料理と酒をいたく気に入っており、初来村時に移住を宣言したほどであるが、門番竜としての仕事を村で行うと迷惑になるとグッチに指摘されたため、移住は渋々諦めている。足しげく村を訪れては飲食しつつヒラクに対して愚痴をこぼすため、彼からは「居酒屋と勘違いしていないか?」と呆れられているが、来訪の度に飲食分を大きく上回る価値の手土産を渡している。あまりに来村頻度が高い上に来村時には必ず1泊するため、村内には大きな別荘が1軒用意されている(このことが後にラスティとグラッファルーンに浮気と誤解され、7年目の大樹の村への襲撃へと繋がった)。ラスティの移住以降は娘の顔を見ることを口実にさらに来村頻度が上がったが、ハクレンの移住後はハクレンを避けるため頻度が大きく下がった。ラスティが子供を産んで以降はそれなりの頻度で来村している。
当初のハウリン村との交易には運搬役をかって出たことがあるほか、のちに二ノ村の住人となるミノタウロス族の輸送後もしばらく大樹の村に滞在して見守るなど、世話好きの一面も見られる。
ドラゴンの雌は自分の結婚相手が産まれそうになると、それを察知し確保しに行くという習性があるのだが、ドライムの場合は卵の時点では誰も来なかったため雌が生まれると勘違いされた(実際は後の妻となるグラッファルーンの方が遅れて生まれた)ために、上記のようにやってもいない浮気を疑われる、身内であるラスティやハクレンが大樹の森に襲撃をかけ、襲撃阻止や事情説明に駆り出されるなど、不憫な扱いを受けることが多い。
グラッファルーン
声 - 日笠陽子
ドライムの妻。竜の姿は白くドライムより少し大柄で、人間の姿は金髪の美女。「白竜姫(ホワイトドラゴン)」の異名を持つ。7年目に大樹の村を襲撃したラスティを撃墜しようとしたヒラクを止めるため、殺気を放ったため彼に槍で撃墜されかけるが、旧友だったザブトンの裏からの援助とグッチの介入によりことなきを得た。
結婚前にはドライムによくちょっかいを出しており、彼の姉であるハクレンに何度も追い払われていた。その時の恨みは結婚後の現在も忘れておらず、第2回武闘会の模範試合でハクレンと対戦した時は激闘を演じた。
グッチ
マークスベルガーク
セキレン
ドマイム
ギラル
「暗黒竜(ダークドラゴン)」の異名を持つ竜。名前は襲名したもので、本人は7代目。人間の姿は渋い雰囲気の中年男性で、声も渋い。グラッファルーンは姪(兄の娘)にあたる。ドースの永遠のライバルで、竜王である彼に従わない派閥の筆頭だったが、9年目の冬に突如彼に謝罪を行った。ヒラクとは、10年目に娘のグラルの付き添いで大樹の村を訪れた際に知り合った。娘のグラルを溺愛しており、彼女が村の住人になってからは度々村に遊びに来ている。
クォン
コーリン教の教徒
ヴァルグライフ【Valgreif】
声 - 小野大輔
コーリン教の宗主(トップ)。吸血鬼の始祖で、ルーとフローラの祖父。ルーからは「始祖さま」と呼ばれているため、ヒラクからは「始祖さん」と呼ばれる。初登場時点ですでに4000年の時を生きているが、外見は若い。創造神とは自身の誕生時に出会い、「ちょっと変わった体質(吸血鬼)だけど、頑張るように」と励まされて以降、彼を崇拝している。ルーが出産したことを聞き、8年目の春に密かに大樹の村を訪れたが、ヒラクが彫った創造神像を前に隠れることも忘れ崇拝していたところをヒラクたちに発見された。その後、ヒラクに懇願し新たな創造神像を彫ってもらい、以降は村と交流を持つようになった。
非常に気さくな性格で基本的に誰に対しても砕けた口調で話すが、ヒラクに対して話をする時や宗教関係の話をする時には丁寧な口調になることがある。楽しいこと・面白いことが大好きで、村主催の祭りには毎年欠かさず観客や飛び入りスタッフとして参加している。自身と同じく創造神と直接会い言葉を交わした者であるヒラクに対しては、強い親近感を抱いている。
フーシュ
天使族の里の関係者
マルビット【Malbit】
ルィンシァ【Ruincia】
スアルロウ【Sarurou】
ゴールゼン王国の関係者
ワイバーンたち
鉄の森のワイバーン
5年目の春に大樹の村を襲撃した獰猛なワイバーン。マッコウクジラを超える巨体の持ち主。直径10mほどの巨大な火球を吐き出せる他、ルーやティアですら破れない三重の結界を張れる。
襲撃の際に吐き出した火球によって大樹とそこに住むザブトンを焼きかけ、村の敷地の一部に火の玉が落ちてトマト畑の一部とザブトン達の糸を焼いたことでヒラクの怒りを買い、彼が槍に変形させて投げた「万能農具」を喰らい、結界ごと身体を抉られ死亡した。死亡後に残った肉は村の宴会に供された。
ヒラクにはあっさりと殺害されたものの、死の森周辺ではワイバーンの中でも特に強くかなり影響力のあった個体だったようで、撃墜されたことに各地は騒然となった。この時の騒動が切っ掛けで大樹の村は外部に存在を知られるようになった。
用語
国家
ガルガルド魔王国
本作の舞台。魔王の領地。国名は現魔王・ガルガルドに由来する。王城を中心に東側に大きく広がっている。多種族国家であり主食が種族によって異なるため、フェアリー小麦のみが罹る疫病による飢饉の被害は深刻にならずに済んだ。王都「グライゼン」は魔王が代替わりすると遷都される。
本項では魔王国内の数ある土地のうち、物語に大きく関わるものについて記述する。
死の森、死の大地
大樹の村
生産される農産物はヒラクの「万能農具」によりどれも高品質で、それらを素材とする料理はヒラクの前世の知識による調理法により、また酒類はエルダードワーフの研究などにより、いずれも他では味わえない美味となっている。定期的にヒラクが前世の知識を元に遊具を制作しているため娯楽も充実しており、特に麻雀とチェスは村内外問わず人気を博している。
村内は幾つかのエリアに分かれており、中央は大樹とヒラクが住む屋敷がある「大樹エリア」、南西は村民の住居を始めとする様々な施設が建つ「居住エリア」、南東は農作物を栽培している「畑エリア」、北は果樹を栽培している「果樹エリア(13年目までの名称は「果実エリア」)」、東はインフェルノウルフが住む「犬エリア」、北東は家畜を育てている「牧場エリア(7年目までの名称は「牛エリア」)」となっていて、「居住エリア」の西に7年目に作られた「ゴルフ場」と南に9年目に作られた「武闘会会場」、「畑エリア」の南に「競馬場」が存在する。
周辺には特定の亜人が住むダンジョンが幾つか存在しており、南にはラミア族が住む「南のダンジョン」、北には巨人族が住む「北のダンジョン」、東にはゴロック族が住む「東のダンジョン」が存在する。さらに北のダンジョンの付近には、9年目にヒラクが作った「温泉地」が存在する。
大樹のダンジョン
冬の間に製作が開始された為ザブトンは存在を把握しておらず、12年目の春に起きて存在を知り、慌ててヒラクに尋ねている。その後は子供達と共に制作に加わっている。
一ノ村(いちのむら)、二ノ村(にのむら)、三ノ村(さんのむら)
反乱が起きた際に川で止められる、大樹の村との主従関係を示すために川下に位置する必要がある、大型の魔物・魔獣が棲息していないため防衛が容易という理由から、大樹の村の西に存在する川を越え少し南下した場所に一ノ村が置かれ、さらにその南方に二ノ村と三ノ村が置かれた。大樹の村と一ノ村との直線距離は約10km。村の規模が広がった時のために、一ノ村から二ノ村、二ノ村から三ノ村はそれぞれ南へ約10kmと約15kmの距離が置かれている。各村を結ぶ道は大樹の村と一ノ村、一ノ村と二ノ村、二ノ村と三ノ村の間に1本ずつ存在する。各村には、村の象徴であり大樹の村との縁を示す1本の大木が生えている。
四ノ村(よんのむら) / 太陽城 / 太陽村
「竜が十頭以上集まる場所があったらそこに行って人間の味方をするように」という2000年前に定められた最上位契約を元に、10年目の武闘会の開催時にその条件を満たした大樹の村に移動を開始し同年の冬に到着した。内情を知ったヒラクたちによって上述した問題がすべて解決した後は、独立が難しいこともあって大樹の村に従属する村の1つとなった。それに伴い名称も「太陽城」から「四ノ村」に改められたが、これまでの歴史を考慮して太陽城や「太陽村」と呼ぶことも許容されている。
五ノ村(ごのむら)
ハウリン村
狩猟と採掘が中心の生活とヒュマ村との交易を生業としてきたが、交易がトラブルによって停滞気味になったため、新たな交易先として大樹の村に目を付け、6年目以降交流を持つようになった。9年目には、友好目的でヒュマ村から嫁いだナーシィを理由も言わずに送還させたことがトラブルの原因であることが判明し、真実を知ったフラウがビーゼルと共にハウリン村、ヒュマ村、両村の領主に話をつけたことでトラブルは収束に向かった。
魔王国以外の国家
フルハルト王国
ガルバルト王国
ガーレット王国
エルフ帝国
ゴールゼン王国
組織・施設
ビッグルーフ・シャシャート
ゴロウン商会
イフルス学園
ガルガルド貴族学園
入学は春と時期が決まっているが、卒業は条件を満たせばいつでもできるため時期が決まってない。但し、魔王国では冬に大規模な貴族関係者の叙任式があるため、大半の生徒が叙任に伴う人事異動に備え秋の終わり頃に卒業する。
コーリン教
ミアガルドの斧
14年目に貴族学園の生徒にリタの森に現れた魔獣を討伐する時の護衛を依頼され、彼らと共にリタの森に入った。そこで前述のウォーベアと遭遇し窮地に陥るが、生徒を救出しに現れたゴールたちによって生徒共々救出され、以降は彼らとは知り合いとなった。
ダルフォン商会
種族
明確な言及はないが、作中の世界では多くの種で男性(オス)より女性(メス)の方が力が強いことを示唆する描写が幾つかある。特に竜族とインフェルノウルフは、明らかに女性(メス)の方が強い。また、種族内はもちろん種族を越えても序列や上下関係を重視する文化が存在する。
亜人
人間寄りの姿をしているが、人間ではない者たち。その正体は魔神の1度目の失敗で作中の世界に魔力が満ちた時に、その魔力に適応できた者たちである。
吸血鬼(ヴァンパイア)【Vampire】
天使族(てんしぞく)【Angel】 / 神人族(しんじんぞく)
一夫一婦制であり、身が穢れていないことのアピールのために、卵生の種族を従える。基本的に女性しかいないため、子孫を残すには他種族の男性を必要とする。格式がないと天使族が低く見られるという理由から、相手の男性に結婚条件として「試練」を与える文化が存在するが、試練が厳し過ぎて誰も突破できないことや、試練の難度を決める長一族の気分次第で難度が変化することから、試練を無視する派閥が現れており試練保守派と対立している。
エルフ
ハイエルフ【Hi Elf】
山エルフ(やまエルフ)【Mountain Elf】
鬼人族(きじんぞく)【Hi Orge】
リザードマン【Lizard Man】
卵生で、特定の時期にオスが精包をメスに渡すことで受精し産卵する。産卵は水中で行い、外敵に備え孵化するまで親たちが交代で卵を守る。孵化は強者の動きが鈍い内に成長するために冬前に行われる。孵化した子の成長は速い。繁殖方法の相違により他種族との交配が不可能であるため、純潔を重視する天使族の従者として働く者が多い。
下級竜人(アンダードラゴン)
魔族(まぞく)【Magic Human】
魔王(まおう)
獣人族(じゅうじんぞく)【Beast Human】
ドワーフ
エルダードワーフ【Elder Dwarf】
悪魔族(あくまぞく)【Devil】
古の悪魔族 / 古代悪魔族 / 上級悪魔族
夢魔族(むまぞく)
ハーピー族
ミノタウロス【Minotaur】
ケンタウロス【Centaurus】
ニュニュダフネ【Nyunyu-daphne】
ラミア族
7年目にクロとザブトンの子供たちにダンジョンを攻め込まれ、彼らに降伏したことを皮切りに大樹の村と交流を持つようになった。族長以下ほぼ全員が大樹の村の作物の味に魅せられ、村の作物を報酬として得るため大樹の村に貢献している。まずは死の森の南部と南のダンジョンを通り大樹の村とドライムの巣の間で荷物を運ぶ「ラミア便」を担い、ドライムの巣から先の「ドライムの部下便」と連携することで大樹の村とシャシャートの街との交易の定期化に貢献している。目的地までの所要時間はラミア便が片道5 - 7日で、ドライムの部下便が片道5日である。また、エルダードワーフの要請で新しいワイン造りの作業(ブドウの皮むき等)の要員として、数人が大樹の村に移住し作業に従事している。
巨人族(きょじんぞく)
人魚、サハギン
ゴロック族
多腕族(たわんぞく)
魔物・魔獣
魔神の2度目の失敗により誕生した存在。意思疎通は可能でも会話は不可能とされているが、例外も存在する。大型のものは討伐が難しいため、骨に価値があり財宝扱いされる。
死の森の魔物・魔獣
インフェルノウルフ【Inferno Wolf】
抜け落ちた角には炎と雷の魔法が凝縮されていて、強い衝撃を与えると大爆発を起こす。これは武器としては使いにくいので、大樹の村では棒の先端につけて槍状にして、それを天使族が急降下で地面に叩きつけることで爆発させ、その爆音でイベントの開始を知らせる花火代わりに使われている。
コキュートスウルフ
フェンリル
デーモンスパイダー
シャドウスパイダー、カーススパイダー、ドロースパイダー、トラップスパイダー、デススパイダー、首吊りスパイダー
アッシュスパイダー
グレートデーモンスパイダー
イリーガルデーモンスパイダー
ニードルスパイダー、ギリースパイダー、ゲートスパイダー
アラクネ
イモータルデーモンスパイダー
カーススパイダーエリート
アーマーデーモンスパイダー
グノーシスビー
グノーシスクイーンビー
グノーシスファーマー
グノーシスウォリアー
ダンジョンウォーカー / 地竜(グランドドラゴン)
ポンドタートル
キラーラビット
ゲートボア
デスラーテル
グラップラーベア
ブラッディバイパー
パニックカリブー
アースラット
ポイズンロックヘカトン
デスボール
ロフイーター
キングベア
死の森の外部の魔物・魔獣
宝石猫
アンデッド
ゾンビ
スケルトン
ゴースト
ウォーベア
ウッドキラー、ジャガーブル、ラビットフット、キーンルーン、キャタ、コークロウ
トカオン
グータートル
ラヴァーズビースト
ゴーズラット
“混ぜ物”(まぜもの)
約2000年前に初めて存在が確認され、歴史上では4体が確認されている。この内の4体目は約400年前に魔王国に現れ、23の街と村が破棄され広大な畑が失われる被害を齎した。14年目には5体目がリタの森に現れ、森に入ったゴールたちを捕食しようとするも、彼らを助けに現れたフォーオに吸い込まれ食された。正体については諸説あるが最有力説は「魔力の集合体」説で、それによるとゴーレムを操る魔法が完全に自律した存在であるという。魔王国での発生率はかなり低く、ルー曰く「空から降ってくる石に当たるぐらい」の確率である。
空を飛ぶクジラ
空を飛ぶサメ
トレント
エルダートレント
その他の種族
神
人間【Human】
勇者
教会勇者 / 偽物勇者
竜族(ドラゴンぞく)
竜族の妊娠は基本は卵生であるが、人間の姿の状態で妊娠すると胎生となり、妊娠中は姿がそのどちらかに固定される。また妊娠中は気性が荒くなることから、周囲に被害を及ぼさないよう守るために同じ竜族から護衛を付けることが通例とされる。女性は「自分の伴侶がこの世に生まれると感じると真っ先に駆けつけ、他者を排除して獲得しようとする」習性を持つ。誕生した子の名づけには、親子関係を分かり易くするために親の名前の一部を付けるというルールが存在するが、絶対ではない。
神代竜族(エンシェントドラゴン)【Hi Ancient Dragon】
混代竜族(エルダードラゴンぞく)
色竜族(カラードラゴンぞく)
スライム
ワイバーン
精霊
ユニコーン
九尾狐(ナインテール・フォックス)【Nine Tails】
フェニックス【Phoenix】
妖精【Fairy】
アイテム
素材
魔石
保温石(ホットストーン) / 太陽石
光石(ひかりいし)
ダンジョンイモ
フェアリー小麦
星輝石(ほしきせき)
魔鉄粉(まてつこ)、黒塵(こくじん)
虹白銀(にじはくぎん)
妖精の羽
髪艶苔(かみつやこけ)
迷宮ポルチーニ
魔道具
魔石を動力にしつつ、特定の魔法を発揮する道具。それなりに数があるようだが、上流階級が独占しており一般庶民が触れる機会はない。作成には金銭のみならず、貴重な材料が必要となる。かつて過度な発達により世界が滅茶苦茶となったため、進化は竜族が自主的に管理している。ハクレンによると、昔のものは多層構造が多く強固で力任せで、今のものは少し貧弱だが精密であるという。そのため、魔力の流れを見ればいつの時代のものか判別が可能である。
迷宮の輝石(ラビリンスストーン)
転移門
万能船
14年目に完成し五ノ村の南の海岸にてヒラクたちに披露されるも、空中を飛行した時にバラバラになりそのまま沈没した。しかし、この時に沈んだ船は飛行の成功の是非を問わないプロトタイプで、船を調べていた人間の国からの密偵たちにイフルス学園の研究が失敗したと思わせるために「完成版」とは別に用意されたものだった。完成版は五ノ村の頂上で披露され、以降は大樹の村から四ノ村やハウリン村への移動に使われている。
生成される存在
ゴーレム
土兵
ガーゴイル
その他のアイテム
褒賞メダル(ほうしょうメダル)
村の財産を村民に分配する役目を負担に感じ、村に貨幣制度を導入することを望んだヒラクが7年目の冬に提案し、8年目から導入されたが、メダルの製造は全てヒラクが担当していること、酒・ハチミツ・倉庫保管品以外のメダルとの交換物は大抵ヒラクが作成にたずさわっていること、交換内容に「その他(希望を聞きます)」という項目を設定したことで、一部の獣人族村民から「村長の子供が欲しい」という要望が出るといった、ヒラクが当初想定していなかった利用などがあるために、ヒラク自身の負担軽減にはあまり貢献できていない。
年に1度、次の配分の通り支給される。
褒賞メダルの配分
対象
枚数
備考
9年目まで
10年目以降
大樹の村
各種族代表
10枚
インフェルノウルフ、デーモンスパイダー、グノーシスビー、スライム(酒スライムを含めて)、駐在員を除く
個人(大人)
3枚
個人(子供)
3枚
村のために働いている子供のみが対象で、10年目時点ではゴール、シール、ブロンおよび一部のリザードマンの子供たちが該当
インフェルノウルフ
30枚
個体数が多いため、1種族でまとめている
デーモンスパイダー
30枚
グノーシスビー
-
2枚
特別扱い
酒スライム
-
2枚
一ノ村二ノ村三ノ村
各村単位
30枚
個人
-
1枚
死霊騎士
-
2枚
特別扱い
他にも村に貢献した者、村での祭りなどの行事で優秀な結果を出した者、ダンジョン調査の参加者にも贈られる。この場合、希望があれば村外からの参加者にも贈られる事がある。
村民間でのやり取りは自由で、麻雀などのゲームで賭けに使うことは黙認されているが、貸し借りは禁止されている。紛失しても補填はなく、不正な手段での入手や偽造は厳禁とされ、違反者は村外追放を受ける。
フェニックスの卵
世界樹(ユグドラシル)
15年目の秋にルィンシァによって、ヒラクに譲渡された。当初は1mほどの苗木だったが、ヒラクによって村の居住エリアの中央に植えられた後は凄まじい勢いで成長し、短時間で巨木となった。
魔法
自身や周囲の魔力を使い、何かしらの効果を得る行為。得られる効果の数は、基本的に1つの魔法につき1つである。大半の種族が使えるが、種族によって得意・不得意が存在する。
治癒魔法
転移魔法
精霊魔法
魔力
魔法を使うために必要な概念。どの世界にもある“力”で、創造神が世界を創造した時に余ったものとされている。
ダンジョン
種類は普通の洞窟、魔物・魔獣が作った巣、遺跡の3つが存在する。普通の洞窟や魔物・魔獣が作った巣には、生息する魔物・魔獣に金銀財宝を集める習性がない限り金目の物は基本的に存在しないが、遺跡には昔の武具、道具、現金が存在していることがある。冒険者が「ダンジョン」と言う時は、基本的に遺跡を指す。
称号
剣聖
魔黒竜(デーモンドラゴン)
白銀騎士(シルバーナイト)、青銅騎士(ブロンズナイト)、赤鉄騎士(アイアンナイト)
大樹の村の行事
祭り
大樹の村の環境下で元々の祭りの内容と同じ事が出来ない時は、内容にアレンジが加えられた上で祭りの名称も多少変更される事がある。
武闘会
一般の部
戦士の部
騎士の部
英雄の部 / 模範試合
パレード
既刊一覧
小説
- 内藤騎之介(原作) / やすも(イラスト) 『異世界のんびり農家』 KADOKAWA(エンターブレイン)、既刊16巻(2023年10月30日現在)
- 2017年10月30日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-734848-6
- 2018年3月5日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-735018-2
- 2018年7月5日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-735221-6
- 2018年11月5日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-735393-0
- 2019年4月5日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-735590-3
- 2019年9月30日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-735733-4
- 2020年4月8日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-736018-1
- 2020年8月7日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-736205-5
- 2020年12月28日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-736455-4
- 2021年4月30日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-736521-6 / ISBN 978-4-04-736522-3(ドラマCD付特装版)
- 2021年9月30日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-736796-8
- 2022年3月31日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-736983-2
- 2022年8月30日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-737139-2
- 2022年12月28日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-737310-5
- 2023年4月28日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-737433-1
- 2023年10月30日発売、ISBN 978-4-04-737662-5
漫画
異世界のんびり農家
『ComicWalker』にて2017年10月より先行連載されたのちに『月刊ドラゴンエイジ』(KADOKAWA・富士見書房)にて2017年12月号より連載されている。『ニコニコ静画』の『ドラドラドラゴンエイジ』でも2017年11月17日より連載されている。
- 内藤騎之介(原作) / やすも(キャラクター原案) / 剣康之(作画) 『異世界のんびり農家』 KADOKAWA〈ドラゴンコミックスエイジ〉、既刊11巻(2023年7月7日現在)
- 2018年3月5日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-072604-5
- 2018年7月5日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-072777-6
- 2019年4月5日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-073130-8
- 2019年9月9日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-073320-3
- 2020年1月9日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-073425-5
- 2020年8月7日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-073764-5
- 2021年3月9日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-074010-2
- 2021年9月9日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-074237-3
- 2022年4月8日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-074499-5
- 2023年1月7日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-074827-6
- 2023年7月7日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-075042-2
異世界のんびり農家の日常
『月刊ドラゴンエイジ』2022年8月号より連載されている。主人公の火楽の暮らしを、物語の始めから描いたスピンオフ4コマ漫画である。作画はユウズィが担当。
- 内藤騎之介(原作) / やすも(キャラクター原案) / ユウズィ(作画) 『異世界のんびり農家の日常』 KADOKAWA〈ドラゴンコミックスエイジ〉、既刊1巻(2023年1月7日現在)
- 2023年1月7日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-074829-0
オーディオブック
大塚さとによる朗読でAudibleにてデータ配信で2021年9月より配信。現時点で10巻までが配信されている。
テレビアニメ
2022年3月にアニメ化が発表され、2023年1月から3月までテレビ東京、AT-Xほかにて放送された。
スタッフ
- 原作 - 内藤騎之介
- キャラクター原案 - やすも
- 監督 - 倉谷涼一
- シリーズ構成 - 待田堂子
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 齊藤佳子
- サブキャラクターデザイン・総作画監督 - 五十内裕輔
- 総作画監督 - 中原清隆
- プロップデザイン - 横田和彦
- 野菜デザイン - 安田陽子、安田好孝
- 美術監督 - 坂上裕文、岡山優美
- 美術設定 - 加藤浩
- 色彩設計 - 津森裕子、中平香織
- 撮影監督 - 大間望
- 3DCGディレクター - 伴善徳
- 編集 - 宇都宮正記
- 音響監督 - 阿部秀平
- 音楽 - 高梨康治、ヨハネス・ニルソン
- 音楽制作 - ポニーキャニオン
- 音楽プロデューサー - 高畑裕一郎
- チーフ・プロデューサー - 末田裕美、立野智弘、宮崎翔伍、藤田明子、先川幸矢、飯塚彩、可知秀幸、畑沢幸治
- プロデューサー - 高畑裕一郎、山本百合子、平木もも、山口真孝
- 番組担当 - 山内未來(テレビ東京)
- アニメーションプロデューサー - 渡辺隆之
- アニメーション制作 - ゼロジー
- 製作 - 「異世界のんびり農家」製作委員会
主題歌
「Flower Ring」
「Feel the winds」
「葡萄踏みの唄」
ハイエルフが作業を行う際に歌う唄。エルフ独自の言語で歌っているため、歌詞の意味は不明。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | 初放送日 |
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第1話 | 万能農具 | 倉谷涼一 |
| 齊藤佳子 | 2023年 1月6日 |
||
第2話 | 第一村人 |
| 1月13日 | ||||
第3話 | 同居人 続々 | 待田堂子 | 岩永大慈 | 志賀岳 | 五十内裕輔 | 五十内裕輔 | 1月20日 |
第4話 | 水路は暮らしを充実させる | 喜多幡徹 | 皆川祐輝 | 1月27日 | |||
第5話 | カレーと越冬 | 小島総一郎 | 大石康之 | 小野田雄亮 | 山本正嗣 | 中原清隆 | 2月3日 |
第6話 | 村です | 倉谷涼一 |
| 松尾慎 | 齊藤佳子 | 2月10日 | |
第7話 | おもてなしの心 | 待田堂子 | 岩永大慈 | 鈴木真彦 |
| 中原清隆 | 2月17日 |
第8話 | 研究者と二人のお嬢さま | 小島総一郎 | 志賀岳 | 皆川祐輝 | 五十内裕輔 | 2月24日 | |
第9話 | 商人とドラゴン | 倉谷涼一 |
| 小野田雄亮 |
| 中原清隆 | 3月3日 |
第10話 | 王姫ユーリ | 待田堂子 | 喜多幡徹 | 下谷美保 | 五十内裕輔 | 3月10日 | |
第11話 | 日々と始祖さまと | 岩永大慈 | 志賀岳 | 3月17日 | |||
第12話 | 誕生 | 倉谷涼一 |
| 門田英彦 |
| - | 3月24日 |
放送局
BD / DVD
ラジオ
『異世界のんびり農家 大樹のむらじお!』のタイトルで2023年1月5日から4月13日まで音泉、YouTubeのぽにきゃん-Anime PONY CANYONチャンネルにて配信された。パーソナリティは、ルー役の下地紫野、ティア役の洲崎綾。
ゲスト
・第1・8回(1月5日・4月13日) 阿部敦
・第3回(2月2日) Lynn
・第4回(2月16日) 緋月ゆい
・第6回(3月16日) 富田美憂
ASMR
ASMRドラマCD「異世界のんびり農家 〜アナザーストーリー〜」が 2023年4月14日に「DLsite」から配信開始された。ドラマCDとなっているが、CD媒体ではなくダウンロードコンテンツである。ルー、ティアと共にまったりと休日を満喫する完全オリジナルストーリー。