異世界転生騒動記
題材:転生,異世界への転生・転移,
以下はWikipediaより引用
要約
『異世界転生騒動記』(いせかいてんせいそうどうき)は、高見梁川による日本のライトノベル、及びオンライン小説。イラストはりりんらが担当している。
インターネット上の小説投稿サイト「小説家になろう」で2013年より連載を開始し、同年アルファポリス第6回ファンタジー小説大賞で大賞を受賞。2014年に同社から出版された。2015年からほのじによるWebコミックの連載も行われている。2022年9月時点で電子版を含めたシリーズ累計部数は88万部を記録している。
あらすじ
貴族の嫡男として、ファンタジー世界・アウレリア大陸に生まれ落ちた少年バルド。なんとその身体には、バルドとしての自我に加え、転生した戦国武将・岡左内と、オタク高校生・岡雅晴の魂が入り込んでいた。3人の魂は力を合わせ、バトルに領地経営に類稀な能力を発揮していく。マウリシア王国の辺境貴族の嫡子から、英雄へと成り上がる少年を中心に描かれる、異世界ファンタジー戦記。
登場人物
マウリシア王国
コルネリアス伯爵家
バルド・コルネリアス
主人公。マウリシア王国・コルネリアス伯爵家の嫡男。前世から引き継がれた二つの人格とそれらから齎される知識・技術で資産を増やすが、それを探るために送り込まれた密偵と戦ったことをきっかけに騎士学校に送られる。第2王女・レイチェルがコレラに感染した際に対症療法とはいえ治療を行い、感染を予防する方策も伝えたことで男爵位を賜り「サヴァーン男爵」となる。
サンファン王国では王位継承問題に絡んで幼馴染であるテレサとフランコ王子の仲を取り持ったほか、サンファン海軍に羅針盤と壊血病の予防策を提供、対ハウレリアの最前線ながら領地を与えられて「アントリウム子爵」となる。アントリウムに侵攻してきたハウレリア軍を援軍が辿り着くまで抑え、撃退したことで「アントリウム辺境伯」に任じられた。
岡 左内 定俊(おか さない さだとし)
日本の戦国時代の武将で、小判を畳に敷き詰めそこで全裸で転がるのを趣味とした守銭奴である。しかしただの守銭奴ではなく、関ヶ原の合戦の折には主君である上杉景勝に全財産を寄付している。本編では主人公バルドの前々世。
屈強な戦人(いくさ人)であり、バルドの戦闘技能と金銭に対する執着は彼の影響。左内が生涯を掛けて練磨した組打術・抜刀術などは直接的な殺し合いが当たり前な異世界においても大きなアドバンテージとなっている。人格が表に出てくることもある。バルドたちの住む世界の言葉はバルドや正晴の意識を通じて理解は出来るが話すことはできず、かなり訛りのある日本語を喋る(当然作中の人間には理解できない)。前世では結局、戦での死を迎えることなく大往生したが、そこが未練ともなっており、兵(ツワモノ)との戦闘や負け戦の撤退戦では死に場所を求めて主導権を取ろうとした。
マウリシア王国の住民
テュロス、ポルコ、マルゴ
マウリシア王家
レイチェル
マウリシア王国の貴族
テレサ・ブラッドフォード
アルフォード・ランドルフ
ブルックス・アーバイン
ネルソン・ヘイドリアン
アガサ・マイルトン
准男爵家次女。シルクの家庭教師をしていたこともあり、シルクからは実の姉同様に慕われている。実家の財務も一人で取り仕切って立て直しかけたが、跡を継いだ兄との折り合いが悪く、実権を取り上げられ他の貴族家の後添いに出されそうなり、絶縁してランドルフ家の食客となっていた。アルフォードの紹介で人材を求めていたバルドに引き抜かれ、アントリウム子爵家の秘書室長となる。
基本的にはモラリストで、それまでの常識を打ち破り続けるバルドには呆れつつも関心をもつ。この世界では結婚適齢期を過ぎており、自らを「売れ残り」と自嘲している。「好きな子はいじめたくなるタイプ」で言葉責めが得意。バルドの秘密の趣味を目撃してしまい、自分の叱責にヘコむバルドを可愛いと感じ好意を持つようになる。
ハウレリア王国
アンドレイ・セルヴィー
フェルディナント・サヴォア
サンファン王国
サンファン王家
エレーナ
フランコ・コルドバ・デ・サンファン
ノルトランド帝国
ジーナ・ビョルク
犬耳族。獣神殿の司祭長。リセリナの祖母。「ヘルシングの雷鳴」の異名を持ち、帝国軍重鎮にも弟子がいる。祖父にあたる者に1人「人族」がおり、実は人と変わらぬ耳をもつ王門持ち。
若い頃に大陸を放浪していた時期があり、縁あって仕えたトリストヴィー貴族・パザロフ伯爵ヴィクトールとの間に人間の娘・ダリアと獣人の息子・ブラッドを儲ける。この二人の内、ダリアがマゴット(マルグリット)の母親。つまりはジーナはバルドの曾祖母となる。ブラッドがリセリナの父親で、リセリナの姪であるセリーナはバルドとは「又従姉妹」という繋がり。母・ダリアを亡くして傭兵となったマゴットが訪ねてきた際に大喧嘩した末に彼女の王門を開放した。
バルドの挙兵に対しては実の曾祖母かつ洗礼親ということも含めて全面的な助けとならんと獣人族による部隊を編成、自ら一足早くアントリムまでやって来た。曾孫であるバルドには「お婆ちゃん」と呼ぶように頼み込んでいる(バルド曰く、半ば脅迫だった。それを聞いたマゴットは思わず突っ込みを入れた)。
ガルトレイク王国
サクヤ・カゲツ
用語
獣人
戦士の中でも上位の者は「変生」と呼ばれる潜在能力の意識的開放が可能。人族との間に子を作っても、産まれる子はほぼ全てが獣人の形質を受け継いで生まれ、人の姿で生まれるのは10人に1人ぐらい。そのため、王族や貴族をはじめ血筋を重視する者は身内が獣人と結婚することを忌避する傾向がある。
ごく稀に人の姿でありながら人間と獣人、双方の特質を受け継ぐ子が生まれることがある(およそ100人に1人)。大抵の者はそのことを知らずに一生を終えるが、獣人司祭のごく限られた者だけが獣人の特質「王門」を開放することができる。
エウロパ教
既刊一覧
小説
- 高見梁川(著) / りりんら(イラスト) 『異世界転生騒動記』 アルファポリス、既刊14巻(2019年3月5日現在)
- 2014年3月4日初版発行、ISBN 978-4-434-18967-8
- 2014年7月2日初版発行、ISBN 978-4-434-19434-4
- 2014年11月7日初版発行、ISBN 978-4-434-19893-9
- 2015年3月23日初版発行、ISBN 978-4-434-20340-4
- 2015年7月4日初版発行、ISBN 978-4-434-20755-6
- 2015年11月2日初版発行、ISBN 978-4-434-21241-3
- 2016年3月1日初版発行、ISBN 978-4-434-21667-1
- 2016年8月2日初版発行、ISBN 978-4-434-22287-0
- 2017年1月3日初版発行、ISBN 978-4-434-22803-2
- 2017年6月1日初版発行、ISBN 978-4-434-23331-9
- 2017年11月3日初版発行、ISBN 978-4-434-23923-6
- 2018年4月1日初版発行、ISBN 978-4-434-24461-2
- 2018年9月2日初版発行、ISBN 978-4-434-25053-8
- 2019年3月5日初版発行、ISBN 978-4-434-25748-3
漫画
- 高見梁川(原作) / ほのじ(作画) 『異世界転生騒動記』 アルファポリス〈アルファポリスCOMICS〉、既刊11巻(2023年7月31日現在)
- 2016年2月29日初版発行、ISBN 978-4-434-21566-7
- 2016年11月30日初版発行、ISBN 978-4-434-22527-7
- 2017年8月31日初版発行、ISBN 978-4-434-23565-8
- 2018年5月31日初版発行、ISBN 978-4-434-24608-1
- 2019年2月28日初版発行、ISBN 978-4-434-25565-6
- 2019年10月31日初版発行、ISBN 978-4-434-26543-3
- 2020年7月31日初版発行、ISBN 978-4-434-27630-9
- 2021年4月30日初版発行、ISBN 978-4-434-28793-0
- 2021年12月31日初版発行、ISBN 978-4-434-29739-7
- 2022年9月30日初版発行、ISBN 978-4-434-30885-7
- 2023年7月31日初版発行、ISBN 978-4-434-32321-8