真田太平記
以下はWikipediaより引用
要約
『真田太平記』(さなだたいへいき)は、池波正太郎作の歴史小説。1974年(昭和49年)から1982年(昭和57年)にかけて『週刊朝日』に連載された。池波の「真田もの」の集大成と言われる。真田家の面々や配下の忍者などの活躍を詳細に描き、戦国時代の史実と創作を巧みに織り交ぜた長大な作品である。
「鬼平犯科帳」「剣客商売」など、文庫版の全巻数が10巻を超える池波の長期作品は殆どが池波の急逝により未完となっているところ、本作は完結を見た貴重な作品でもある。
池波の死後、資料収集に協力した上田市内の古書店店主(協力に感謝する手紙が店内に展示されている)らが発起人となって、1998年、市内に池波正太郎真田太平記館が開館した。掲載誌や直筆原稿などが展示され、小説の登場人物による上田合戦解説の映画などが上映されている。
あらすじ
甲州・信州などに覇を唱えた武田氏傘下の豪族だった真田昌幸。武田家が滅び、真田家は信州の小大名としての道を歩みはじめる。天下統一目前と思われた織田信長の横死後、大大名らの草刈場となった信州で、昌幸と長男の源三郎信幸(のち信之)、次男の源二郎信繁(幸村)らは、真田忍びらによる卓越した情報収集と謀略によって激しい戦国乱世を生き抜いていく。天下統一を成し遂げた豊臣秀吉の死後、関が原、大坂冬の陣・夏の陣で親子兄弟が敵味方となるも、江戸幕府の治世下に家名を残すことに成功する。しかし、真田家と真田忍びに煮え湯を飲まされ続けた幕府と甲賀衆は、なおも真田家取り潰しを策謀する。唯一の生き残りとなった信之は真田家の存続を図る。
書誌情報
単行本は、1974年から1983年にかけて朝日新聞社から全16巻で刊行された。1985年のドラマ化にあわせ同社から出た「新装版」は全18巻。1987年から翌年にかけて刊行された新潮文庫版は全12巻。1999年の『完本 池波正太郎大成』(講談社)版では全3巻。
朝日新聞社
朝日新聞社・新装版
新潮文庫(新潮社)
完本 池波正太郎大成(講談社)
真田太平記(二)(完本 池波正太郎大成 第19巻)(1999年4月20日)ISBN 978-4062682190
真田太平記(三)(完本 池波正太郎大成 第20巻)(1999年5月20日)ISBN 978-4062682206
テレビドラマ
1985年に、NHK新大型時代劇『真田太平記』としてテレビドラマ化された。主人公・真田信之には渡瀬恒彦が起用された。
コミック
2015年12月より週刊朝日増刊号としてコミック版が雑誌形式で定期的に発刊されている。作画は細川忠孝。2016年2月より朝日新聞出版から単行本も発刊される。2019年9月発売のvol.18「新しき時代編」にて完結。
関連作品
以下に、池波正太郎が著した、その他の「真田もの」を挙げる。
信濃大名記
碁盤の首
獅子
錯乱
角兵衛狂乱図
真田騒動
やぶれ弥五兵衛
命の城
この父その子
まぼろしの城
奸臣
幻影の城
男の城
刺客
獅子の眠り
闇の中の声
戦国無頼-真田ゲリラ隊
武士の紋章-滝川三九郎
首討とう大坂陣-真田幸村
三代の風雪-真田信之
真田信之の妻 小松
猛婦
運の矢
槍の大蔵
恥
へそ五郎騒動