石榴 (小説)
以下はWikipediaより引用
要約
『石榴』(ざくろ)は、江戸川乱歩の著した中篇小説である。1934年(昭和9年)9月、『中央公論』に掲載された。
執筆まで
満州事変の勃発を機に、推理専門雑誌が続々と廃刊となり、推理作家の執筆依頼が減る中、乱歩だけは熱烈な支持を得て、大衆雑誌で活躍していた。しかし大衆雑誌で本格推理小説はなかなか発表できないジレンマに悩んでいる時、中央公論から何を書いてもかまわないという破格の依頼を受け、100ページ余りの本作品を発表した。当時、E・C・ベントリーの『トレント最後の事件』をようやく読んだばかりの乱歩は、この作品のトリックに刺激されて書くも、世間では非常に評判が悪かった。
内容
登場人物
私
猪俣
あらすじ
温泉旅行に出かけた私は、投宿した旅館で『トレント最後の事件』を読んでいる猪俣という男と出会う。初対面のはずなのに、いつかどこかで会ったような感じがする。ミステリ好きと聞いたせいだろうか。そんな猪俣に自分は刑事であり、趣味として今まで実際、遭遇してきた事件を記録していること、また記録する前には誰かにその事件を洗いざらい話したほうがスムーズに記録できると打ち明ける。ぜひ事件について話を聞きたいと言う猪俣に、私は10年前に担当して功績を得た硫酸殺人事件について語ることに決めた。硫酸を顔にかけられて、はぜた石榴のような遺体を発見したことから話は始まり……
出版
- 春陽堂文庫 『心理試験』収録 1962年
- 角川文庫 『三角館の恐怖』収録 1974年
- 光文社文庫 『黒蜥蜴』収録 2003年
- 角川ホラー文庫『パノラマ島綺譚 江戸川乱歩ベストセレクション6』収録 2009年
- 文春文庫 『江戸川乱歩傑作選 鏡』収録 2016年
- 新潮文庫 『江戸川乱歩名作選』収録 2016年
明智小五郎 登場作品 |
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二銭銅貨 - 一枚の切符 - 恐ろしき錯誤 - 二癈人 - 赤い部屋 - 算盤が恋を語る話 - 盗難 - 白昼夢 - 人間椅子 - 闇に蠢く - 踊る一寸法師 - モノグラム - お勢登場 - 人でなしの恋 - パノラマ島奇談 - 鏡地獄 - 陰獣 - 芋虫 - 孤島の鬼 - 押絵と旅する男 - 蟲 - 盲獣 - 目羅博士 - 地獄風景 - 恐怖王 - 鬼 - 火縄銃 - 悪霊 - 妖虫 - 石榴 - 堀越捜査一課長殿
少年向け推理小説 シリーズ |
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D坂の殺人事件 - 心理試験 - 屋根裏の散歩者 - 一寸法師 - 蜘蛛男 - 何者 - 魔術師 - 黄金仮面 - 吸血鬼 - 黒蜥蜴 - 影男 - 月と手袋
怪人二十面相 - 少年探偵団 - 妖怪博士 - 大金塊 - 青銅の魔人 - 虎の牙 - 透明怪人 - 怪奇四十面相 - 宇宙怪人 - 鉄塔の怪人 - 海底の魔術師 - 灰色の巨人 - 魔法博士 - 黄金豹 - 魔法人形 - サーカスの怪人 - 奇面城の秘密 - 夜光人間 - 塔上の奇術師 - 鉄人Q - 仮面の恐怖王 - 電人M
明智小五郎 - 怪人二十面相 - 少年探偵団
探偵小説四十年 - 類別トリック集成
白髪鬼 - 緑衣の鬼 - 幽霊塔 - 鉄仮面 - 三角館の恐怖
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