破裂
以下はWikipediaより引用
要約
『破裂』(はれつ、RUPTURE)は、久坂部羊による日本の小説、及びそれを原作とする2015年のテレビドラマ。
概要
現役の医師でもある著者の2作目の小説。
刊行された際に、帯に『医者は3人殺して一人前になる』などと書かれ、話題を呼んだ。また、教授選、医療過誤裁判など、『白い巨塔』を彷彿させるキーワードもテーマになっており、現代版白い巨塔と呼ばれた。
文庫本で巻末解説を寄稿した映画監督の大森一樹は、本作を『白い巨塔』+『仁義なき戦い』であると感じたという。また、本作を映画化しようと、自ら企画を映画会社に持ち込んだことを明かしている。
あらすじ
医者は一人前になる過程で必ずミスを犯してしまう、時には命を落とす患者も存在する。麻酔科医の江崎峻は、これを“痛恨の症例”と呼び、医者の養成には不可避の仕方のないものだと感じながらも、是正できないかと逡巡していた。
元新聞記者の松野公造は、自分と妻が、医者の誤診で辛い目に遭った経験から、「過失」で済まされてしまう医療ミスを許すことができず、ノンフィクションという形で現在の日本の医療の真の姿を暴こうとする。
美しい人妻・中山枝利子は、3か月前に心臓の手術を受け、5日後に急死した父親の真の死因は、手術針の置き忘れによるものだ、という匿名の告発文を送られ、主治医を告訴することを決意する。
「心筋の再生」を研究テーマに掲げる医師の香村鷹一郎は、心不全を劇的に回復させる“ペプタイド療法”を開発する。だが、ビーグルを使った動物実験で、時間が経つと、心臓が破裂するというとんでもない副作用があることが分かり、愕然とする。
厚生労働省の役人・佐久間和尚は、進歩ばかりする医療のせいで超高齢社会となった日本の未来を憂え、医療のシビリアン・コントロールを目論む。佐久間が目を付けたのが、香村が研究する、心臓が破裂する副作用を持つペプタイド療法だった。老人に苦痛のない死を、と考えた彼は、老人抹殺計画とも取れる大規模な治験、通称・プロジェクト《天寿》を行っていく。
江崎、松野、枝利子、香村、佐久間、5人の運命が複雑に絡み始める。
登場人物
主要人物
江崎 峻(えざき しゅん)
松野 公造(まつの こうぞう)
中山 枝利子(なかやま えりこ)
香村 鷹一郎(かむら よういちろう)
阪都大学病院心臓外科の助教授。神経質で短気。出石の田舎出身であることをコンプレックスに思っている。自分に厳しいが、他人にはより厳しい。峰丘の執刀医を務めた。
ジョンズ・ホプキンス大学に留学して以来、心筋保護の研究に取り組んでいる。研究に時間を取られるため、手術の件数をこなすことができず、手術は下手と評判だった。阪都大学病院心臓外科の教授になることだけを目標に生きてきた。心機能を劇的に回復させるペプタイド療法を開発し意気揚々としていたが、その後の動物実験で、劇的な回復の代償として、しばらくすると心筋が壊死し、急性心筋梗塞を起こすことが判明する。研究費のために不本意ながらネオ医療センターに移籍する。
物語の最後は彼が作中とは関係ない彼が起こした医療事故の遺族が差し向けた暗殺者に、その患者と同じ症状で殺されるところで終わる。
佐久間 和尚(さくま かずひさ)
厚生労働省主任企画官。短躯で猪首、外斜視の大きな目。39歳。“厚労省のマキャベリ”の異名を取り、医療の国家統制を目論んでいる。自分の計画にペプタイド療法を利用するために、長野に新しく出来る国立ネオ医療センターの副センター長に香村を誘う。風変わりな行動が多く、同期の中でも浮いた存在だった。
25歳の時に、林田の紹介で、事務次官の娘と結婚し、婿養子に入った。子どもが2人いるが、全く愛情が沸かず、現在は別居状態。入省10年目の年に、ウィーンの外務省の機関に2年間出向し、その間に様々な人脈作りをした。手足となって働く内務諜報部《内諜》と呼ばれる部下がいる。PPP《ぴんぴんポックリ》を国策として根付かせようと、プロジェクト《天寿》を発動し、人口ピラミッドの正常化を計ろうとする。
最後は賄賂疑惑で警察に逮捕され尋問中に過労から閉じ込め症候群(脳梗塞の一種)を発症し、意識はあるのに体が全く動かせず声を出すことすらできない、という状態になる。
主要人物の親族・関係者
峰丘 茂(みねおか しげる)
阪都大学病院
瀬田 昇(せた のぼる)
平 晴夫(たいら はるお)
須山 明(すやま あきら)
宮原 早苗(みやはら さなえ)
松井 康夫(まつい やすお)
官僚・議員
林田 博史(はやしだ ひろふみ)
黒田 有朋(くろだ ありとも)
その他の医師
出崎 義行(でさき よしゆき)
その他
仲倉 蓮太郎(なかくら れんたろう)
テレビドラマ
2015年10月10日から11月21日まで、NHK「土曜ドラマ」にて放送された。ドラマ化は2004年に原作が発売された頃から熱望されていたものであり、制作統括の勝田夏子は当時も企画書を出したが、「老人にピンピン生きてポックリ死んでもらいましょう」などのセリフが放送できないと却下された。しかし時が流れ、高齢化社会が進んで“終活”という言葉も出回るようになった今、ようやく製作が実現し、“禁断の医療ドラマ”と銘打っての放送が決定した。制作が決まってからも1クールの連続ドラマとしては異例の7か月もの準備期間を経たうえで2015年7月から撮影が開始された。
あらすじ(テレビドラマ)
帝都大学医学部付属病院心臓外科准教授の香村鷹一郎は、長年研究していた老化した心臓を若返らせる夢の治療法「香村療法」を確立し、ネズミ・ウサギ・イヌの実験で成功したと大々的に発表する。すると、国民的俳優として知られながら現在は心不全を患いほぼ引退状態となっている倉木蓮太郎が、真っ先に治験希望者として名乗りをあげてくる。実は倉木の隠し子であり、母と自分を捨てた倉木を長年憎み続けていた香村はその申し出を断るが、過去に行った峰丘茂の手術について、元恋人で弁護士の松野公子が医療ミスとして自分を訴える準備を始めたことを知ると、次期教授の椅子を狙うにはスキャンダル以上の実績を残すしかないと考え直し、人体に対する治験は時期尚早と感じながらも倉木を第1号被験者として秘密裡に治験をスタートさせる。しかし倉木が劇的な回復を遂げ、治験はうまくいったかに思えた矢先、「香村療法」を先行していた実験犬が心臓を破裂させて突然死してしまう。治験と副作用のことは世間に隠したまま、副作用回避のための研究に全力を注ごうとした香村だったが、この“劇的に回復してぴんぴんした後にポックリ亡くなる”という「香村療法」が、自らが推し進める老人を減らす計画「プロジェクト:天寿」にぴったりだと考えた国民生活省大臣官房主任企画官である佐久間和尚の画策により、人体に対する治験がすでにスタートしていることは世間に大きく伝えられてしまう。医療ミス訴訟の証拠や証人を握りつぶすなど表向きは香村に味方してなんとかとりこもうと考えていた佐久間だったが、提示したポストにもなびかず、佐久間に反発して自ら世間に副作用を公表した香村の姿を見た佐久間は方針を転換。医療ミスの証拠をネタにして脅し、香村を無理矢理自らの息がかかったネオ医療センターに移籍させた挙句、長年香村の腹心として研究に携わってきた厨忠彦を抱き込み、「香村療法」の乗っ取りに成功する。
香村はネオ医療センターを去ってからもなんとか倉木の突然死を回避するため、教授選のライバル候補だった北川聖一に手術を頼み込んだり、かつての師・ライアン教授のラボに「香村療法」副作用回避のための研究を続けてもらったりと駆けずり回るが、倉木は自伝的映画『ノガミ』を完成させた後、ついに副作用がおきて亡くなってしまう。一方で佐久間は「香村療法」の副作用をスピードアップした「厨療法」開発とその大規模治験遂行に力を注ぎ、「プロジェクト:天寿」の第2段階、安楽死関連法案を成立させるために“ポックリ死”を理想とするプロパガンダを着々と進めていた。松野の親友でジャーナリストの上川珠季はその佐久間の動きを追い、佐久間が裏で暴力団を動かしている「福祉ぐるうぷ寿会」代表・小池清と繋がりがあることや、佐久間を介して国民生活省事務次官の林田博史と金の流れがあることなどをつかむが、佐久間の命令を無視して暴走した小池に殺されてしまう。香村は訴訟が始まっていた医療ミス裁判で自らの非を認め、遺族に謝罪。それにより態度が軟化した松野と手を組み、小池に命を狙われながらも国民生活省と小池の間の補助金不正交付の証拠を手に入れる。その後、「厨療法」で老人たちが次々突然死していくことに耐えきれなくなった厨が自殺する前に残した大規模治験の実態を記した資料も揃え、国民生活省官房長の城貞彦に接触。共倒れになることを恐れた城の内部告発により、自由死(安楽死)法案国会提出を目前に林田や小池、そして佐久間にも警察の手が入り、佐久間の計画は完全に頓挫する。激昂した佐久間は脳卒中で倒れ首から下が麻痺状態となるが、「殺してくれ」という願いは香村に拒否され、生き続けることを強いられる。香村はネオ医療センターに復職し、副作用回避に成功した「香村療法」で被験者たちを救って再び医師としての職務を果たそうとするが、香村の元に押し寄せた被験者たちから「死なせて」と言われ、愕然とするところで物語は終了する。
キャスト
香村 鷹一郎(かむら よういちろう)
帝都大学医学部付属病院心臓外科准教授。“医者は3人殺して一人前になる”という哲学を持つ。20年前にジューン・ホスキンス大学のラボで心筋を再生させる成長因子を発見し、その研究を続けた結果、老化した心臓を若返らせる夢の治療法「香村療法」を確立する。しかしこれには心機能が劇的に回復した数か月後に心臓が破裂する副作用が発見されてしまう。
過去に行った峰丘茂の手術において、心臓に針を置き忘れたせいで峰丘が死んだのではないかと訴えられ、その証拠や証人をおさえた佐久間の言いなりになざるをえず、国立ネオ医療センターに副センター長として移籍する。しかし結局佐久間に「香村療法」をのっとられ、3か月でセンターを去る。
実は倉木蓮太郎の隠し子であり、40年前に母親・佐智子〔演:中原果南(第1 - 3,5回)〕と自分を捨てた蓮太郎をずっと恨んでいたが、「香村療法」を治験する過程で交流を続けるうちに次第に確執は和らいでいき、副作用を回避するための研究を全力で進めたり、なんとか手術で救う方法はないかと倉木のために駆けずり回る。
毎朝必ずランニングをする習慣がある。
佐久間 和尚(さくま かずひさ)
国民生活省大臣官房主任企画官。“国民生活省のマキャベリ”と呼ばれている。財政を圧迫する超高齢化社会となっていく日本の未来を憂い、“ぴんぴんぽっくり”で老人を減らす「プロジェクト天寿」を推奨。副作用がそれにぴったりな「香村療法」を利用するため、香村をとりこもうとあらゆる手を使って近づく。そして香村の医療ミスという弱みを握ってのっとりに成功すると、今度は安楽死関連法案の成立を目指して動き出す。
大好きで尊敬していた父親が難病にかかって苦しんだ末、最後は意志の疎通さえ難しくなったため、自らの手で安楽死させた過去をもつ。全てを知った倉木に問いただされた際にはその過去と超高齢化社会への危機感を明かし自らの正当性を主張するが、「憂国の志の他に、父親を安楽死させたことが間違っていなかったと証明したいという感情があるのではないか」と厳しく指摘され取り乱している。
倉木 蓮太郎(くらき れんたろう)
国民的俳優。心不全を患い引退状態だったが、自ら望んで「香村療法」治験の被験者第一号となり、劇的に回復して世間を騒がせる。回復後は自らが脚本・主演を務める戦争孤児を描いた自伝的映画『ノガミ』の完成に心血を注ぐ。自らも東京大空襲で両親を亡くし、弟と上野の地下道で暮らしていた経験がある。
香村の母親とは籍を入れず、認知もしていなかった。
松野 公子(まつの きみこ)
弁護士。香村の元恋人。以前は帝都大学の顧問弁護士だったが、12年前に厨の医療裁判を担当した際、裁判に勝つために医療ミスの隠ぺいに手をかしたことで自己嫌悪に苦しみ心を病んだ。それを機に顧問弁護士を辞め、個人事務所を設立して人権派弁護士に方針転換した。現在も心療内科に通っており、事務所の下にあるボクシングジムでストレス発散している。
峰丘枝利子の依頼で香村の医療ミスを訴える。
厨 忠彦(くりや ただひこ)
帝都大学医学部付属病院心臓外科講師。12年前に医療ミスを起こした時に香村にかばってもらって以降、腹心としていつも香村の指示通りに動き、共に国立ネオ医療センターにも移籍したが、実は佐久間と内通していた。香村を裏切ってからは「香村療法」の心機能回復と副作用を共にスピードアップさせる「厨療法」の開発と治験に取り組むが、被験者たちが次々突然死していく事態を目の当たりにして恐ろしくなり、思い悩む。
3年前に急性心筋梗塞を患ってから一気に認知症が進んだ母親・静江〔演:冨田恵子(第3,6 - 最終回)〕を療養病床にあずけている。
伊達 伸吾(だて しんご)
衆議院議員。内閣官房副長官。
小池 清(こいけ きよし)
「福祉ぐるうぷ寿会」代表。元は大物政治家の秘書。広告代理店「電報堂」のプロデューサーとして倉木を取材したり、松野を尾行し上川に脅しをかけたりと最初は佐久間の指示通りに動いていたが、やがて暴走していく。暴力団との繋がりや傷害と恐喝の前科もある、得体のしれない男。
林田 博史(はやしだ ひろし)〈57〉
国民生活省事務次官。「プロジェクト天寿」の全貌は知らされておらず、「PPG政策(ぴんぴん元気で医者いらず)」を省で進めていくと思っている。
3年前、息子の博幸が暴力団相手に交通事故を起こしてしまい、賠償金1500万円を要求された。小池が肩代わりし、それがマスコミにばれそうになったのを佐久間がもみ消したことから佐久間に借りがある。
城 貞彦(じょう さだひこ)
国民生活省老人衛生局長→官房長→事務次官。佐久間の陰謀にはうすうす気づいているが、問題が起こっても矢面に立たされるのは林田であり、引責辞任するようなことになればその後釜に座るのは自分であると考え、静観している。
芹沢 直(せりざわ ただし)
国民生活省大臣官房医系技官。佐久間の部下で、行動を共にしている。
須藤 彰子(すどう あきこ)
倉木の内縁の妻で、倉木の専属メイクを担当している。過去一度、倉木の子供を宿したことがある。
瀬田 昇(せた のぼる)
帝都大学医学部付属病院心臓外科研修医。
滝沢 啓治(たきざわ けいじ)
帝都大学医学部付属病院心臓外科講師。研修医の頃、吸入麻酔を常用して中毒になったことがある。患者と向き合う北川にこそ教授になってほしいと願っていたが、香村の医療ミスを告発するメールを送った張本人だと誤解され、香村によって栃木県に飛ばされる。
川邊 久雄(かわべ ひさお)
帝都大学医学部付属病院心臓外科教授。自分の後釜は香村より北川の方がふさわしいと思っている。
北川 聖一(きたがわ せいいち)
首都中央総合病院心臓外科部長。元帝都大学医学部付属病院心臓外科准教授で、香村に代わる次期教授候補だとかつぎ出される。本人は教授選には興味がなく、研究より臨床を重んじる。
「香村療法」では救えない患者のオペを香村から頼まれ、快諾する。
福山 毅(ふくやま つよし)
国民生活省大臣官房官房長。
三枝 祥子(さえぐさ しょうこ)
国民生活省大臣。
香村 朋美(かむら ともみ)
鷹一郎の妻。父親は関東大都病院の常任理事。家庭を顧みない香村に愛想を尽かし、実家に帰る。
香村 直輝(かむら なおき)
鷹一郎の息子。5歳の時にかかった病気の後遺症で両脚に麻痺があり、身体障害者手帳を交付されている。両親の仲と、中学を受験するか悩んでいる。
病院で偶然倉木と初対面して以降、倉木の撮影現場を見学したり、家を訪れて一緒に食事をするなど時々会うようになる。
峰丘 茂(みねおか しげる)
香村の大動脈弁置換術を受けた5日後に心タンポナーデで冠動脈が破裂して亡くなる。B型肝炎ウイルス(HBe抗原陽性)キャリアだった。
峰丘 枝利子(みねおか えりこ)
茂の娘。父親が亡くなったのは手術の際に香村が心臓に針を残した医療ミスのせいだという告発メールを受け取り、松野に相談して医療訴訟を起こす。
上川 珠季(かみかわ たまき)
フリージャーナリスト。松野の親友。元は新聞記者だったが、佐久間に大物政治家の不正献金疑惑の偽情報をつかまされ、誤報を載せてしまったせいで辞めざるをえなくなった。
最後は香村とも情報を交換しながら佐久間の身辺を探っていたが、繋がりのある小池やその息がかかった暴力団を調べて殺される。しかし殺される前に林田の息子と暴力団が1500万円で示談したことを示した示談書のコピーと、示談金は小池が肩代わりしたことを証言する構成員の声が入ったICレコーダーを松野のロッカーに残していた。
葛西 充子(かさい みつこ)
元帝都大学医学部付属病院心臓外科看護師。香村が執刀した峰丘茂のオペで器械出しをしていたが、誤って香村の指に針を刺してしまう。そのせいで動揺し、さらに叱責されるのが怖くて針が足りないことを言い出せないまま、針の数は足りているという虚偽の報告をしてしまった。
帝都大学を辞めた後は北川の呼びかけにより、首都中央総合病院に再就職する。
須山 明(すやま あきら)
帝都大学医学部付属病院臨床検査技師。峰丘茂の病理解剖に立ち会い、体内から出てきた針を確認するも黙殺されたため、保存していた。
鶴田 平三郎(つるた へいざぶろう)
元帝都大学臨床病理学教授。現在は退官し、関東大都病院の副院長になっている。峰丘茂の病理解剖をした。
高嶋 智明(たかしま ともあき)
財政省事務次官。
ライアン教授
香村の師。現在はアメリカメリーランド州ボルチモアにあるジューン・ホスキンス大学の教授。香村に頼まれ、倉木の手術を検討したり、倉木の症例に似たオペ経験のあるメイヒュークリニックのデービスに連絡をとる。
エド・カーター
ライアン教授のラボの研究スタッフ。「香村療法」の副作用を回避する研究を手伝う。
沢 百合子
女優。国民生活省の広告塔となり、CMに出演したり講演で「ぴんぴんポックリ」が理想と話す。
田中 サト
「厨療法」治験者No.4。元気になり、息子夫婦と同居できると喜んでいた矢先、厨の診察中に突然死する。
大豪寺 悠
作家。伊達・沢とともにシンポジウムに参加する。
木村
「厨療法」の治験者で、田中サトとは介護施設で一緒だった。サトは治験の副作用で心臓に負担がかかって死んだのではないかとネオ医療センターの研究員に詰め寄り、佐久間が用意したマニュアルに従った厨により隔離され、外部との接触を断たれる。
スタッフ
- 原作 - 久坂部羊『破裂』
- 脚本 - 浜田秀哉
- 音楽 - 蓜島邦明
- 医事考証 - 天野篤
- アクション指導 - 中村嘉夫
- タイトルバック - 片山宏明
- 演奏 - シャングリラ
- 資料提供 - 米国立公文書館、毎日新聞社
- 撮影協力 - 川崎市、東京ロケーションボックス、東京海洋大学、東京農工大学、世田谷区、たまロケーションサービス、順天堂大学
- 美術 - 有本弘、鴫原広起
- 音響効果 - 畑奈穂子、柴田なつみ
- 技術 - 佐々木喜昭、加藤貴成
- 撮影 - 望月英邦、佐藤史明
- 照明 - 水村享志、内藤宏
- 音声 - 鈴木恒次、天野透、北原悠介
- 映像技術 - 横山勝、上田恭徳、滝沢勝、石坂剛、戸谷智恵子
- VFX - 関井和成、斎藤丈士、近藤真弓
- 美術進行 - 浅沼道之
- 編集 - 田中美砂
- 記録 - 野田茂子
- 演出 - 本木一博、藤並英樹
- 制作統括 - 勝田夏子
受賞
- 第2回コンフィデンスアワード・ドラマ賞
- 助演男優賞(滝藤賢一)
- 助演男優賞(滝藤賢一)
放送日程
関連商品
DVD-BOXが2016年3月16日にポニーキャニオンから発売される。
NHK 土曜ドラマ | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
ちゃんぽん食べたか
(2015.5.30 - 8.1) |
破裂
(2015.10.10 - 11.21) |
逃げる女
(2016.1.9 - 2.13) |
第1次(1975年 - 1984年) | |||||
---|---|---|---|---|---|
|
1975年 - 1979年 | 遠い接近 - 中央流沙 - 愛の断層 - 事故 - この町の人 - 愛染かつら - 生ける人形 - 浪華悲歌 - 限りなき前進 - 男たちの旅路(第1部) - 花に棲む - 寺島町奇譚 - 紅い花 - 閃光の遺産 - 高層の死角 - 轢き逃げ - 暗い落日 - 男たちの旅路(第2部) - 堂々たる打算 - およね平吉時穴道行 - 終りなき負債 - もしも・あの時 - 棲息分布 - 最後の自画像 - 依頼人 - たずね人 - 男たちの旅路(第3部) - 虹の花 - 優しい時代 - 兄とその妹 - 出来ごころ - 人情紙風船 - 十字路 第一部 - 天城越え - 虚飾の花園 - 一年半待て - 火の記憶 - 十字路 第二部 - 阿修羅のごとく - 死にたがる子 - 血痕追跡 - 四角な船 - 失楽園'79 - 大阪親不孝通り - 大阪発-あした - 男たちの旅路(第4部) - 素直な戦士たち |
---|---|
1980年 - 1984年 |
遠い接近 - 中央流沙 - 愛の断層 - 事故 - この町の人 - 愛染かつら - 生ける人形 - 浪華悲歌 - 限りなき前進 - 男たちの旅路(第1部) - 花に棲む - 寺島町奇譚 - 紅い花 - 閃光の遺産 - 高層の死角 - 轢き逃げ - 暗い落日 - 男たちの旅路(第2部) - 堂々たる打算 - およね平吉時穴道行 - 終りなき負債 - もしも・あの時 - 棲息分布 - 最後の自画像 - 依頼人 - たずね人 - 男たちの旅路(第3部) - 虹の花 - 優しい時代 - 兄とその妹 - 出来ごころ - 人情紙風船 - 十字路 第一部 - 天城越え - 虚飾の花園 - 一年半待て - 火の記憶 - 十字路 第二部 - 阿修羅のごとく - 死にたがる子 - 血痕追跡 - 四角な船 - 失楽園'79 - 大阪親不孝通り - 大阪発-あした - 男たちの旅路(第4部) - 素直な戦士たち
阿修羅のごとく パート2 - 離婚 - 天才画の女 - 空白の900分―国鉄総裁怪死事件― - 暁は寒かった―誰かが母を殺した日― - さらばきらめきの日々 - 魂の夏 - 蛇蝎のごとく - わが青春のブルース - 踊る - 君はまだ歌っているか - タクシー・サンバ - 価格破壊 - けものみち - 大阪ドン・キホーテ - 横浜物語 - 遠雷と怒涛と - 噂になった女たち - 私の父の反乱 - 希望 - 翔べ!南十字星号 - 追跡 - 白き抗争 - 欲望 - 日だまり - 波の塔 - 話すことはない - 華族の女 - わたしの名は女です - 青春スクランブル
1988年 - 1989年 | |
---|---|
1990年 - 1994年 | 別の愛 - 家族の値段 - 恋愛模様 - 理想の男性 - 新十津川物語 明治編 - チロルの挽歌 - - 新十津川物語 大正編 - 新・王将 - オバサンなんて呼ばないで! - 恐怖の航海 - 潮風のサラ - 春むかし - 新十津川物語 昭和編 - 愛を忘れないで - 流れてやまず - 地球をダメにする50のかんたんな方法 - パパ嘘だと言って - 推定有罪 - とおせんぼ通り - 欅の家 - 大草原に還る日 - 私が愛したウルトラセブン - 消えた金塊ブリンクス・マット強奪事件 - パパとアリスの奮戦記 - ミス・ローズ・ホワイトの秘密 - 春の一族 - 系列(パート1) - オバサン、咲いた! - 三十三年目の台風 - がんばらんば 〜平成の島原大変〜 - 勇士たちの帰郷 - 街角 - エトロフ遥かなり - 愛が聞こえます - 聞こえるかい心の歌が - 五右衛門 - 銀行 男たちのサバイバル - 否認 - 幸福の条件 - 米田家の行方 - 北山一平 アイラブ人生 - 黄昏の甘い恋歌ときめき御用達・おぼっちゃまは元気印! - 系列(パート2) - 秋の一族 - 和菓子の味 - 妻よ |
1995年 - 1998年 | もうひとつの家族 - ゼロの焦点 - 放送記者物語 - 涙たたえて微笑せよ-明治の息子・島田清次郎 - 鏡の調書天使が街にやってきた - 家族旅行 - 天上の青 - 遠い国からの殺人者 - 八月の叫び - 刑事 蛇に横切られる - 新宿鮫 〜無間人形〜 - メナムは眠らず - されど、わが愛 - 天空に夢輝き 〜手塚治虫の夏休み〜 - やらまいか! - 夏の一族 - ストックホルムの密使 - 百年の男鯉のように百年生きろ - 一日三回食後に服用・よひんびん物語 - 大地の子 - 最後の弾丸 - 官僚たちの夏 - ランタナの花の咲く頃に - 水辺の男 - ぜいたくな家族 - 照柿 - 病院 - ちいさな大冒険 - 我等の放課後 - 秋の選択 - 憲法はまだか - 女にも七人の敵 - 新宿鮫 〜屍蘭〜 - おごるな上司! - うどんとビデオ - いのちの事件簿 〜福祉の最前線でケースワーカーは今〜 - 風のねがい - もうひとつの心臓 - 女たちの帝国 - 唄を忘れたカナリヤは… - 生前予約〜現代葬儀事情 - スズキさんの休息と遍歴 - 熱の島で〜ヒートアイランド東京 - 極楽遊園地 - 流通戦争 - 新宿鮫 〜毒猿〜 - 黄昏流星群〜恋をもう一度 - 風になれ鳥になれ - ラスト・イニング |
結婚する手続き - カイワレ族の戦い - 十九歳 - ときめき宣言 - 翔べひよっ子 - 夕陽をあびて - 兄弟 〜あにおとうと〜
別の愛 - 家族の値段 - 恋愛模様 - 理想の男性 - 新十津川物語 明治編 - チロルの挽歌 - - 新十津川物語 大正編 - 新・王将 - オバサンなんて呼ばないで! - 恐怖の航海 - 潮風のサラ - 春むかし - 新十津川物語 昭和編 - 愛を忘れないで - 流れてやまず - 地球をダメにする50のかんたんな方法 - パパ嘘だと言って - 推定有罪 - とおせんぼ通り - 欅の家 - 大草原に還る日 - 私が愛したウルトラセブン - 消えた金塊ブリンクス・マット強奪事件 - パパとアリスの奮戦記 - ミス・ローズ・ホワイトの秘密 - 春の一族 - 系列(パート1) - オバサン、咲いた! - 三十三年目の台風 - がんばらんば 〜平成の島原大変〜 - 勇士たちの帰郷 - 街角 - エトロフ遥かなり - 愛が聞こえます - 聞こえるかい心の歌が - 五右衛門 - 銀行 男たちのサバイバル - 否認 - 幸福の条件 - 米田家の行方 - 北山一平 アイラブ人生 - 黄昏の甘い恋歌ときめき御用達・おぼっちゃまは元気印! - 系列(パート2) - 秋の一族 - 和菓子の味 - 妻よ
もうひとつの家族 - ゼロの焦点 - 放送記者物語 - 涙たたえて微笑せよ-明治の息子・島田清次郎 - 鏡の調書天使が街にやってきた - 家族旅行 - 天上の青 - 遠い国からの殺人者 - 八月の叫び - 刑事 蛇に横切られる - 新宿鮫 〜無間人形〜 - メナムは眠らず - されど、わが愛 - 天空に夢輝き 〜手塚治虫の夏休み〜 - やらまいか! - 夏の一族 - ストックホルムの密使 - 百年の男鯉のように百年生きろ - 一日三回食後に服用・よひんびん物語 - 大地の子 - 最後の弾丸 - 官僚たちの夏 - ランタナの花の咲く頃に - 水辺の男 - ぜいたくな家族 - 照柿 - 病院 - ちいさな大冒険 - 我等の放課後 - 秋の選択 - 憲法はまだか - 女にも七人の敵 - 新宿鮫 〜屍蘭〜 - おごるな上司! - うどんとビデオ - いのちの事件簿 〜福祉の最前線でケースワーカーは今〜 - 風のねがい - もうひとつの心臓 - 女たちの帝国 - 唄を忘れたカナリヤは… - 生前予約〜現代葬儀事情 - スズキさんの休息と遍歴 - 熱の島で〜ヒートアイランド東京 - 極楽遊園地 - 流通戦争 - 新宿鮫 〜毒猿〜 - 黄昏流星群〜恋をもう一度 - 風になれ鳥になれ - ラスト・イニング
第3次(2005年 - 2011年) | |||||
---|---|---|---|---|---|
|
2005年 - 2009年 | クライマーズ・ハイ - 氷壁 - 繋がれた明日 - マチベン - ディロン〜運命の犬 - 人生はフルコース - 新・人間交差点 - クライマーズ・ハイ(再) - 魂萌え! - ウォーカーズ〜迷子の大人たち - ディロン〜クリスマスの約束 - ちゅらさん4 - スロースタート - ハゲタカ - 病院のチカラ〜星空ホスピタル〜 - こんにちは、母さん - 新マチベン 〜オトナの出番〜 - 勉強していたい! - ジャッジ 〜島の裁判官奮闘記〜 - ひとがた流し - フルスイング - 刑事の現場 - トップセールス - 監査法人 - 上海タイフーン - ジャッジII 島の裁判官 奮闘記 - 刑事の現場(再) - 遥かなる絆 - 風に舞いあがるビニールシート - リミット -刑事の現場2- - 再生の町 - チャレンジド - 外事警察 |
---|---|
2010年 - 2011年 | 君たちに明日はない - チェイス〜国税査察官〜 - 鉄の骨 - チャンス - TAROの塔 - チャレンジド 〜卒業〜 |
クライマーズ・ハイ - 氷壁 - 繋がれた明日 - マチベン - ディロン〜運命の犬 - 人生はフルコース - 新・人間交差点 - クライマーズ・ハイ(再) - 魂萌え! - ウォーカーズ〜迷子の大人たち - ディロン〜クリスマスの約束 - ちゅらさん4 - スロースタート - ハゲタカ - 病院のチカラ〜星空ホスピタル〜 - こんにちは、母さん - 新マチベン 〜オトナの出番〜 - 勉強していたい! - ジャッジ 〜島の裁判官奮闘記〜 - ひとがた流し - フルスイング - 刑事の現場 - トップセールス - 監査法人 - 上海タイフーン - ジャッジII 島の裁判官 奮闘記 - 刑事の現場(再) - 遥かなる絆 - 風に舞いあがるビニールシート - リミット -刑事の現場2- - 再生の町 - チャレンジド - 外事警察
君たちに明日はない - チェイス〜国税査察官〜 - 鉄の骨 - チャンス - TAROの塔 - チャレンジド 〜卒業〜
第4次(2013年 - ) | |||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
2013年 | |
---|---|
2014年 | 足尾から来た女 - ロング・グッドバイ - 55歳からのハローライフ - 芙蓉の人〜富士山頂の妻 - ボーダーライン - ダークスーツ |
2015年 | |
2016年 | 逃げる女★ - 恋の三陸 列車コンで行こう!★(特集ドラマ) - トットてれび* - 夏目漱石の妻 - スニッファー 嗅覚捜査官★ - スクラップ・アンド・ビルド |
2017年 | 4号警備* - 幕末グルメ ブシメシ!* - 植木等とのぼせもん* |
2018年 | |
2019年 | 母、帰る〜AIの遺言〜 - みかづき - 浮世の画家 - デジタル・タトゥー - サギデカ - 少年寅次郎 - みをつくし料理帖スペシャル |
2020年 | |
2021年 | 六畳間のピアノマン - きよしこ - 今ここにある危機とぼくの好感度について - ひきこもり先生 - 正義の天秤 - 風の向こうへ駆け抜けろ |
2022年 | わげもん〜長崎通訳異聞〜 - エンディングカット - 17才の帝国★ - 空白を満たしなさい★ - 一橋桐子の犯罪日記★ - ひきこもり先生シーズン2★ |
2023年 | 探偵ロマンス★ - 正義の天秤 season2★ - やさしい猫★ - 遥かなる山の呼び声★ - ガラパゴス(再編集版)★ - デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士★ |
2024年 |
ご縁ハンター - 島の先生 - 七つの会議 - 夫婦善哉 - 実験刑事トトリ2 - 太陽の罠
足尾から来た女 - ロング・グッドバイ - 55歳からのハローライフ - 芙蓉の人〜富士山頂の妻 - ボーダーライン - ダークスーツ
限界集落株式会社 - 64(ロクヨン)★ - ちゃんぽん食べたか★ - 破裂★
逃げる女★ - 恋の三陸 列車コンで行こう!★(特集ドラマ) - トットてれび* - 夏目漱石の妻 - スニッファー 嗅覚捜査官★ - スクラップ・アンド・ビルド
4号警備* - 幕末グルメ ブシメシ!* - 植木等とのぼせもん*
やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる* - バカボンのパパよりバカなパパ* - 不惑のスクラム* - フェイクニュース あるいはどこか遠くの戦争の話
母、帰る〜AIの遺言〜 - みかづき - 浮世の画家 - デジタル・タトゥー - サギデカ - 少年寅次郎 - みをつくし料理帖スペシャル
心の傷を癒すということ - 三浦部長、本日付けで女性になります。 - 路〜台湾エクスプレス〜 - 天使にリクエストを〜人生最後の願い〜 - ノースライト
六畳間のピアノマン - きよしこ - 今ここにある危機とぼくの好感度について - ひきこもり先生 - 正義の天秤 - 風の向こうへ駆け抜けろ
わげもん〜長崎通訳異聞〜 - エンディングカット - 17才の帝国★ - 空白を満たしなさい★ - 一橋桐子の犯罪日記★ - ひきこもり先生シーズン2★
探偵ロマンス★ - 正義の天秤 season2★ - やさしい猫★ - 遥かなる山の呼び声★ - ガラパゴス(再編集版)★ - デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士★
お別れホスピタル★
土曜ドラマスペシャル(2011年 - 2013年、2017年 - 2019年) | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
2011年 | 神様の女房 - 使命と魂のリミット - 蝶々さん〜最後の武士の娘〜 - 真珠湾からの帰還 |
---|---|
2012年 | とんび - キルトの家 - 家で死ぬということ - それからの海 - あっこと僕らが生きた夏 - 永遠の泉 - 負けて、勝つ 〜戦後を創った男・吉田茂〜 - 実験刑事トトリ |
2013年 | メイドインジャパン - 火怨・北の英雄 アテルイ伝(BSプレミアムの再放送) |
2017年 | 1942年のプレイボール(19時) |
2018年 | |
2019年 |
神様の女房 - 使命と魂のリミット - 蝶々さん〜最後の武士の娘〜 - 真珠湾からの帰還
とんび - キルトの家 - 家で死ぬということ - それからの海 - あっこと僕らが生きた夏 - 永遠の泉 - 負けて、勝つ 〜戦後を創った男・吉田茂〜 - 実験刑事トトリ
メイドインジャパン - 火怨・北の英雄 アテルイ伝(BSプレミアムの再放送)
1942年のプレイボール(19時)
炎上弁護人
ベトナムのひかり〜ボクが無償医療を始めた理由〜
関連項目 | |||
---|---|---|---|
新宿鮫シリーズ - 大河ファンタジー・精霊の守り人