神州魑魅変
以下はWikipediaより引用
要約
『神州魑魅変』(しんしゅうすだまへん)は、谷恒生による伝記小説。
あらすじ
元禄16年。江戸で下野国葉月藩の重臣・内藤帯刀が謀殺された。首謀者は江戸幕府の重鎮・柳沢吉保であり、その目的は葉月藩領・那須九峰に眠るとされる金の鉱脈「黄金の竜」を手に入れることであった。「黄金の竜」を手に入れるには、高天原の雲上人の血を引く帯刀の娘・織絵と交わることが必要だと知った吉保は織絵を連れ去るが、葉月藩主の弟・影七郎によって阻止される。
藩主の影としての宿命を負った影七郎は、葉月藩を守るため「黄金の竜」を探すが、吉保や、同じく「黄金の竜」を探す豪商・紀伊國屋文左衛門らの妨害を受け、再び織絵が連れ去らわれ、吉保の主君である将軍・綱吉によって「黄金の竜」の在り処が明らかになってしまい、織絵はそれを責め自害してしまった。その際、影七郎は綱吉の正体が元禄の世を滅ぼそうと目論む魔人であることを知る。
織絵を喪った影七郎は京・嵯峨ヶ原に赴き、そこで五色の女霊と交わり魑魅の力を宿し、魔人と決着を着けるため、「黄金の竜」が眠る茶臼岳に向かう。同じ頃、影七郎の身を案じる絵草子書きの寒月一凍と麻蔵、そして「黄金の竜」を狙う吉保・紀伊國屋の一団、さらに次期将軍の座を狙う徳川綱豊の家臣・間部詮房も茶臼岳に押し寄せる。
登場人物
葉月 影七郎(はづき かげしちろう)
内藤 織絵(ないとう おりえ)
魔人(まじん)
柳沢美濃守 吉保(やなぎさわみののかみ よしやす)
紀伊國屋 文左衛門(きのくにや ぶんざえもん)
京極 小四郎(きょうごく こしろう)
葉月那須守 高晴(はづきなすのかみ たかはる)
間部宮内 詮房(まなべくない あきふさ)
書誌情報
- 谷恒生『神州魑魅変』徳間書店
- 黄金の竜 1987年4月発売 ISBN 978-4191534360
- 剣風魔魂 1987年10月発売 ISBN 978-4191535329
- 火竜吼ゆ 1989年1月発売 ISBN 978-4191538412
アニメ版
神州魑魅変 | |
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OVA | |
監督 | 出崎哲 |
キャラクターデザイン | 清水恵蔵 |
アニメーション制作 | マジックバス |
製作 | 徳間ジャパン |
発表期間 | 1988年12月10日 - 1989年6月5日 |
話数 | 全4話 |
テンプレート - ノート |
1988年に全4巻のOVAとしてアニメ化されている。
声の出演
- 葉月影七郎 - 海津亮介
- 内藤織絵 - 高島雅羅
- 寒月一凍 - 安原義人
- 徳川綱吉(魔人)、内藤帯刀 - 玄田哲章
- 柳沢美濃守吉保 - 大塚明夫
- 紀伊國屋文左衛門 - 今西正男
- 柳生幻流 - 曽我部和恭
- 京極小四郎 - 三ツ矢雄二
- 麻蔵、間部宮内詮房 - 村国守平
- るり蝶 - 横尾まり
- 面影太夫 - 滝沢久美子
- 絹夜叉 - 勝生真沙子
- 花夜叉 - 麻上洋子
- 権田原魁夜斎 - 小関一
- 隆光 - 細井重之
- 葉月那須守高晴 - 納谷六朗
- 佐和瑞研 - 村山明
- 雲海和尚 - 田辺宏章
- 大野九郎兵衛 - 中庸助
- 影七郎の子供時代 - 浪川大輔
- 織絵の子供時代 - 坂本真綾
- 家中の者A、武士A - 荒川太郎
- 家中の者B、松崎政秀 - 菅原淳一
- 武士B - 鈴木勝美
- 芸者1、黄の魑魅、夜叉衆A - 江沢昌子
- 芸者2 - 内藤ひろみ
- 赤の魑魅 - 小林優子
- 青の魑魅 - 鈴木祐子
スタッフ
- 製作 - 山下辰巳
- 企画 - 和田豊、尾形英夫
- プロデューサー - 吉田祥三、関正博
- アシスタントプロデューサー - 菊川章夫、大串京子
- 原作 - 谷恒生(トクマノベルス刊)
- 監督 - 出崎哲
- キャラクターデザイン・レイアウト監修 - 清水恵蔵
- 美術監督 - 池信孝
- 撮影監督 - 岡崎英夫
- 音響監督 - 藤山房伸
- 色指定 - 田崎有理
- 特殊効果 - 熊井芳貴
- 効果 - 野口透
- 編集 - 井上和夫、林美都子
- 音楽プロデューサー - 神井裕行
- 音楽 - 加藤道明
- 制作 - マジックバス
- 製作 - 徳間ジャパン