神曲奏界ポリフォニカ
ゲーム
ゲームジャンル:キネティックノベル,
キャラクターデザイン:神奈月昇,
発売日:2005年,2006年,2007年,2008年,
ゲーム:Memories White
ゲームジャンル:キネティックノベル,
発売元:ビジュアルアーツ,
キャラクターデザイン:きなこひろ,
発売日:2007年6月29日 - 7月13日,
ゲーム:THE BLACK
ゲームジャンル:キネティックノベル,
発売元:ビジュアルアーツ,
キャラクターデザイン:BUNBUN,
発売日:2007年8月10日,
小説:クリムゾン・シリーズ
著者:榊一郎,
出版社:ソフトバンククリエイティブ,
レーベル:GA文庫,
巻数:クリムゾン:全12巻クリムゾンS:全6巻アフタースクール:全3巻,
小説:ブラック・シリーズ
著者:大迫純一,
出版社:ソフトバンククリエイティブ,
レーベル:GA文庫,
巻数:全14巻,
小説:レオン・ザ・レザレクター
著者:大迫純一,
出版社:ソフトバンククリエイティブ,
レーベル:GA文庫,
巻数:全4巻,
小説:ホワイト・シリーズ
著者:高殿円,
出版社:ソフトバンククリエイティブ,
レーベル:GA文庫,
巻数:全13巻,
小説:ぶるう・シリーズ
著者:築地俊彦,
出版社:ソフトバンククリエイティブ,
レーベル:GA文庫,
巻数:既刊3巻,
小説:ダン・サリエル・シリーズ
著者:あざの耕平,
出版社:ソフトバンククリエイティブ,
レーベル:GA文庫,
巻数:全3巻,
小説:エイフォニック・ソングバード
著者:榊一郎,
出版社:SBクリエイティブ,
レーベル:GA文庫,
巻数:全4巻,
漫画:カーディナル・クリムゾン
原作・原案など:榊一郎・ocelot,
作画:緋呂河とも,
出版社:フレックスコミックス,
掲載誌:FlexComixブラッド,
レーベル:Flex Comix,
発表期間:2007年3月1日 - 2012年3月20日,
巻数:全9巻,
漫画:ザ・ブラック
原作・原案など:大迫純一,
作画:米村孝一郎,
出版社:ソフトバンククリエイティブ,
掲載誌:FlexComixネクスト,
レーベル:フレックスコミックス,
巻数:全3巻,
漫画:エターナル・ホワイト
原作・原案など:高殿円,
作画:藤丘ようこ,
出版社:秋田書店,
掲載誌:月刊プリンセス,
レーベル:プリンセスコミックス,
巻数:全5巻,
アニメ:神曲奏界ポリフォニカ
原作:榊一郎,
監督:下田正美,
シリーズ構成:榊一郎,
キャラクターデザイン:堀内博之,
メカニックデザイン:中原れい,
音楽:七瀬光,
アニメーション制作:銀画屋,
製作:TBSテレビ,
放送局:放送局,
話数:全12話,
アニメ:神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS
原作:榊一郎,
監督:鈴木利正,
シリーズ構成:金巻兼一,
キャラクターデザイン:小原充,
メカニックデザイン:小菅和久,
音楽:七瀬光,
アニメーション制作:ディオメディア,
製作:トルバス神曲学院,
話数:全12話,
以下はWikipediaより引用
要約
『神曲奏界ポリフォニカ』(しんきょくそうかいポリフォニカ)は、ocelotが制作したキネティックノベル、およびその世界設定を元としてシェアード・ワールド展開がなされた小説やアニメなどの作品群の事を指す。
概要
人間と精霊とが共存する異世界を舞台に物語は展開する。
2005年8月1日よりキネティックノベル第5作として1話が販売されたのち、2話を追加した『神曲奏界ポリフォニカ 1&2話BOXエディション』が2006年4月28日にパッケージ版として発売、2007年春にはPlayStation 2版(キネティックノベルの移植)と1&2話の続きの完結編となる『神曲奏界ポリフォニカ 3&4話BOXエディション』が発売された。また、2006年9月1日よりS!アプリ版(SoftBank 3G対応機種のみ)がプロトタイプの運営する「ビジュアルアーツ☆Motto」で順次、配信されている。
2006年1月よりソフトバンククリエイティブ・GA文庫において小説版のシェアード・ワールド展開が行われ、『クリムゾン・シリーズ』、『ブラック・シリーズ』、『ホワイト・シリーズ』が、2007年からは『ぶるう・シリーズ』、『レオン・ザ・レザレクター』が、2008年からは『ダン・サリエル シリーズ』が、2009年からは『レオン・ザ・レザレクター シリーズ』の続編『レオン・ザ・ゴールド シリーズ』がそれぞれ刊行されている。2013年11月時点でシリーズ累計発行部数は260万部を記録している。
2006年10月10日にT.O EntertainmentプロデュースによるTVアニメ化が発表され、同日に公式サイトオープン。4月よりアニメ(全12話)が放送された他、2007年3月よりウェブコミック誌「FlexComixブラッド」から途中COMICメテオへの移籍を経て2013年2月20日まで漫画化作品が連載されていた。 また、テレビアニメ2期として『神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS』が2009年4月より放送された(全12話)。
以上のシェアードワールドすべてのストーリーの設定管理・監督を日高真紅が担当。
作者急逝で未完となったシリーズもあるが、最も未来の時期を舞台にしたエイフォニック・ソングバード シリーズの完結をもって神曲奏界ポリフォニカは終了した。
いわゆるライトノベルと呼ばれる小説作品のうち、日本国内のライトノベル系レーベルから出版されたもの(狭義のライトノベル)の中では2023年現在では史上最多の巻数のシリーズ作品郡である。
クリムゾン・シリーズ
ポリフォニカ作品群の中核を為すシリーズ。キネティックノベル(通称「学生編」)のシナリオを最初に担当していたのは、榊一郎とその弟子だった武乃忍だったが、後に榊一郎が全て担当する事に。その後、榊一郎がキネティックノベルのストーリー以降の時期を舞台にしたライトノベル作品(通称「社会人編」)を執筆開始し、これらを総称して『クリムゾン・シリーズ』ないし『「赤」のポリフォニカ』『赤ポリ』『ポリ赤』と呼称されるようになる。2007年5月に刊行された「ビギニング・クリムゾン」を皮切りに、2008年11月よりキネティックノベル1〜4話(学生編)のノベライズ作品『クリムゾンS』が新シリーズとして刊行開始。シリーズが続いたために発生した設定の矛盾点解消や変更などの若干の加筆修正が全体的に行われ、それとは別に書き下ろしの短編が各巻についている。
また、Yahoo! Japan内のウェブコミック誌「FlexComixブラッド」で連載されている漫画化作品『神曲奏界ポリフォニカ カーディナル・クリムゾン』(作画:緋呂河とも)も、学生編のストーリーに準じている。
2009年12月25日には、キネティックノベル4話の後から社会人編第一巻の間の期間(要するに学院卒業までの間)の一部分を舞台とした、新作キネティックノベル『神曲奏界ポリフォニカ AFTER SCHOOL』が発売された。
将都トルバスを舞台に、主人公の成長や精霊との交歓、人間と精霊との関係性がテーマとなっているハートフルな作風で、他シリーズとキャラクターのコラボレーションが最も多い作品。それとは別に、敵味方共に他作品より頭一つ抜けた力の持ち主が揃っているため、ドラゴンボールに代表されるインフレバトル物の側面もある。
ブラック・シリーズ
2006年6月より大迫純一・著、BUNBUN・画のライトノベル作品が刊行され、これを原作とするキネティックノベル『神曲奏界ポリフォニカ THE BLACK』が2007年8月10日に発売された(開発・KuroCo)。また、キネティックノベル版は2009年1月15日、PS2に移植され同じく『神曲奏界ポリフォニカ THE BLACK』として発売された。これらの作品を総称して『ブラック・シリーズ』ないし『「黒」のポリフォニカ』『黒ポリ』『ポリ黒』と呼称される。
将都トルバスの精霊課刑事が主役であり、ハードボイルドな推理小説風の作品であるためコメディ描写は少ない。2010年5月25日に作者の大迫純一が急逝したため、2010年10月刊行の短編集「インタルード・ブラック」をもってシリーズ終了となった。
レオン・ザ・レザレクター&レオン・ザ・ゴールド
2007年11月、大迫純一・著、忍青龍・画のコンビで、『ブラック・シリーズ』の登場人物である精霊探偵レオンを主役としたスピンオフ作品として、新シリーズ『レオン・ザ・レザレクター』が発売開始された。ポリフォニカシリーズでは初めて、タイトルに色ではなく人物名を冠したシリーズとなっている。2009年4月15日に発売された4巻目『レオン・ザ・レザレクター 4』で最終巻となり一旦完結。神曲奏界ポリフォニカのシェアードワールド全シリーズにおいて初めて完結を迎えた作品となった。また、そのレザレクター4巻のあとがきで続きのシリーズの事を告知。その後、2009年10月15日に本編となる『金』シリーズ『レオン・ザ・ゴールド』を開始。
主人公が裏社会や荒事に関わることが多いためダークでシリアスな雰囲気が強く、全シリーズ中で死者や残虐な描写が最も多い。レオン・ザ・レザレクターというタイトルの「レザレクター(Resurrector)」とはresurrect(復活)を意味し、レオン・シリーズ全体としては本編となる「レオン・ザ・ゴールド」の前日譚という位置付け。作者の大迫純一が急逝したためシリーズ終了になると考えられていたが、ブラック・シリーズと違い公式的なコメントは出ないまま未完となった。
ホワイト・シリーズ
2006年7月より高殿円・著、きなこひろ・画のライトノベル作品が刊行され、これを基に2007年にはキネティックノベル『神曲奏界ポリフォニカ Memories White』が「ファーストエモーション」(6月29日発売)、「エンドレスアリア」(7月13日発売)の順に発売された(開発・AMEDEO)。これらの作品を総称して『ホワイト・シリーズ』ないし『「白」のポリフォニカ』『白ポリ』『ポリ白』と呼称される。2008年9月刊行の「エンシェント・ホワイト」から、イラストレーターのきなこひろが降板。凪かすみが後を引き継いだ。
他の作品より遥か昔の遺跡時代に存在した精霊島が舞台となっており、ポリフォニカ世界の背景・設定の補強と精霊達の過去話という位置付け。シリーズ最古の時期の物語であり、他のシリーズとは作風や設定がかなり異なっている(榊一郎曰く、精霊島の存在の有無による影響のため)。
ぶるう・シリーズ
2007年1月刊行の短編集「まぁぶる」に短編1本が掲載された後、2月より新シリーズとして築地俊彦・著、兎塚エイジ・画のライトノベル作品として発売されている。現在のところ、他のシェアード・ワールド作品と異なりキネティックノベルの発売は未定であるが、他の作品に倣い『ぶるう・シリーズ』ないし『「青」のポリフォニカ』『青ポリ』『ポリ青』と呼称される。
物語の舞台が凰都ヴィレニスという将都トルバスとは違う都市となっており、そこでニートの主人公とドジっ子精霊が騒動を繰り広げるというコメディ要素が強い作風となっている。 詳細は不明だが、続巻が刊行されなくなり未完シリーズとなった。
ダン・サリエル シリーズ
2007年8月刊行の短編集「ぱれっと」の掲載作品の1つだったが、2008年9月より新シリーズとして発売開始された。あざの耕平・著、カズアキ・画。レオン・ザ・レザレクターと同じく、タイトルに色ではなく人物名が冠されたシリーズとなっている。基本的には「ダン・サリエル シリーズ」という表記で公式サイトも統一されているが、ocelotのHPのInformationには「銀」のポリフォニカとも表記されている。2010年7月刊行の「ダン・サリエルと真夜中のカルテット」でシリーズ完結となった。
将都トルバスで活躍する音楽家が主人公という事で神曲と芸術がメインテーマとなっているが、主人公と周囲の人物達のドダバタコメディ描写も多い。
神曲奏界ポリフォニカRPGリプレイシリーズ
2008年8月に神曲奏界ポリフォニカRPGとしてF.E.A.R.に製作されたテーブルトークRPGのリプレイシリーズ。加納正顕/F.E.A.R.・著、みかきみかこ・画。同年8月に小説家の榊一郎と三田誠、F.E.A.R.より鈴吹太郎と矢野俊策をプレイヤーに迎え第一巻が、2009年5月に新たにイラストレーター兼漫画家の合鴨ひろゆきをプレイヤーに加えた第二巻が発売。 後にGAマガジンにてGM加納正顕の手になる短編「神曲奏界ポリフォニカRPG スピンオフ! はじまりの狂騒曲〜侍楽士就職譚〜」が小説として初登場。『まぁぶる すぺさる』にも短編が収録されている。
エイフォニック・ソングバード シリーズ
2009年1月30日発売のゲーマガ3月号から連載が開始され、2009年10月号で区切りとして一旦連載終了したシリーズだが、その後もGAマガジンで時折続きが掲載され、2012年1月から配信開始した電子書籍「GA文庫マガジン」で正式に連載が復活した。2012年5月31日には文庫版『神曲奏界ポリフォニカ エイフォニック・ソングバード』一巻が刊行された。榊一郎・著、カントク・画。クリムゾン・シリーズより後の時期のトルバス神曲学院を舞台とした学園物。大事件が起こらない学生の日常風景がメインで、RPGリプレイシリーズのキャラクターや設定が重要な鍵になっているなど一風変わった作品となっている。ポリフォニカシリーズ初の、色でも人物名でもないタイトルを持つ作品。
主人公の少女が楽士としては致命的な先天的聴覚障害者であるため、耳の聞こえない者は本当に神曲楽士にはなれないのか? というメインテーマに沿って物語が展開する。ただし作風自体はあまりシリアスではなく、コメディタッチ寄りとなっている。 エイフォニック(aphonic)とは「声の出ない、失声(症)の」という形容詞、ソングバード(songbird)は「鳴き鳥」などの意味を持つ英単語であり、合わせて「声のない鳴き鳥」といった意味合いとなる。シリーズタイトルとしては「沈黙の歌姫」とルビが振られており、主人公に関するキーワードとなっている。
設定
「精霊」と呼ばれるものが当たり前に存在する異世界。地球とは別世界のパラレルワールドで、異界(地球)からポリフォニカ世界に召喚されて来た人間(異邦人)もいる。この世界の科学レベルは地球の現代〜近未来ぐらいで、核兵器も含めた現代科学の産物と似た物は大体存在しているほか、立体映像のコンソールなどといったいわゆるSF系の技術や未来都市も存在する。だが、集積回路に相当する「賢者の石」を発掘に頼っている(自発的に開発できる技術を持っていない)ために、地球側では一般市民にも普及しているような代物でも、ポリフォニカ大陸では一般的に普及していない場合がある。そうした科学技術と平行して、「神曲」を演奏して精霊の力を借りるという特殊な技術体系が発展している。
この世界には何か大きな秘密があるらしく、精霊は人間達がいつか真相に辿り着くその時を待っている。
舞台
「ポリ白」以外のシリーズは、メニス帝国を舞台としたほぼ同時期の物語で、登場人物同士にも交流があるなど互いに密接な関わり合いがある。「ポリ白」は、それらと異なる遥か昔(1000年以上前)の遺跡時代が舞台となっており、ポリフォニカ世界の背景・設定の補強と精霊達の過去話という位置付け。
シェアード・ワールドの軸となる「ポリ赤」は、キネティックノベル版、ウェブコミック版、小説版の5巻およびクリムゾンS、アニメ2期が「学生編」、それ以外の小説版各巻およびアニメ1期が数年後の「社会人編」と、それぞれ物語の時期が異なっている。
登場人物
用語
精霊関連
精霊(スピリット)
精霊には様々な形態の者がおり、どこか共通点のある者達を「枝族」として一纏めにし、大まかに分類している。ただし、どのような姿だろうと必ず偶数枚の対になる光の「羽根」を持つ。複雑な紋様を描くこの羽根は「精霊紋章」と呼ばれ、一説には精霊の本体だとも言われている。羽根の紋様は、人間の指紋と同じく同一の物が存在しないため、精霊の個体識別にも用いられている。羽根は出し入れ自在であり、人間社会で暮らす精霊の中には普段は羽根を隠している者もいる。羽根の数は等級に比例し、2枚が下級精霊、4枚が中級精霊、6枚が上級精霊と、上に行くほど数が増える。等級はそのまま保有する力の絶対量を示しているため、羽根の数の違いは越えられない壁を意味し、下位の者が上位の者に一対一の戦いで勝つことは基本的には不可能。例外は神曲支援を受けたときだが、それでも限界はある。同じ等級内でもさらに個体毎の力の差が存在し、上級精霊「イアリティッケ」のように始祖精霊にも迫るほどの突出したエネルギー量を持つ者や、中級精霊「ヤーディオ」のように等級の壁を越えて通用するほどの「業」を有する者も存在する。
精霊が誕生した際に物質化するため選択する形態を、人型は「フマヌビック」、獣型は「ベルスト」と総称するが、その中間の半獣半人型「リカントラ」という形態も存在する。肉体を持たない精神体であるため、誕生時に選んだ形態を後から他のものへと変えることも可能だが、自己同一性を保つために通常はそういった自己改造には年単位の長い時間が必要となる。だが物質化した姿はあくまで「器」でしかなく、元々はその形状にさしたる意味は無かったため(自分のいる環境に適した形を求めた結果、周囲の生物を模したのが始まりと言われている)、複雑に組織化できるほどのエネルギー量を持たない個体の多い下級精霊は、大抵の場合「器」としての機能だけを追及した単純なぬいぐるみのような形態を選択する。下級精霊といっても当然個体毎に力の大小があるため、中には人型などの複雑な形状を選択できる者もいる。
しかし物質化には欠点もあり、どの形態を選択してもその姿の元となった生き物の生態に沿った行動を採る必要がある。そこからあまりに逸脱した行為(全く食事をせず不眠不休で長期間活動するなど)をした場合には大量のエネルギーを消耗するため、物質化している精霊は少量ながらも食事をとったり睡眠したりといった行動をする。非物質化時にそれは不要なので、多くの下級精霊やあまり人と関わらない精霊などは、必要な時以外は物質化をほとんど行わない。
人間と精霊は全く異なる生き物ではあるが、どちらも魂を持つ存在には変わりないため、人間は肉を纏う精霊であるという見方もできる。それが半精霊や人に生まれ変わった精霊といった特殊な存在を生み出す要因ともなっている。
物質化と非物質化
物質化時には、目視だけでなくレーダーやセンサーといった類でも感知できる精霊だが、非物質化時に人間が精霊の存在を知ることは不可能。この状態の精霊は空間そのものと言えるため、その存在は精霊同士でしか感知ができない。また非物質化時には、物質化時の肉体制限やエネルギー消耗もほとんど無い。物質を透過することもできるため、何の対策も施されていない建物では精霊の侵入を防ぐ術は無い。他に、物質化した肉体が致命的なダメージを負った際でも、非物質化すればなんとか命を取り留め傷を癒すことができる。一見何の欠点もなさそうな非物質化だが、この状態では何事にも干渉されない代わりに自分からも干渉できないため、精霊が物事に干渉するためには物質化することを避けて通れない。
あくまで通説だが、大昔の精霊は非物質化状態でいることが普通で人の目に触れることは滅多になく、ダンテが神曲を生み出し交歓したことを切っ掛けに頻繁に物質化するようになり、人間の生活とも深く関わるようになったと言われている。
異常嗜好精霊(アウターセンス・スピリチュアル)
始祖精霊
見た目は上級精霊と同じ6枚羽根(本来は8枚羽根だった)だが、遥かに強大なその力は上級精霊でも不可能なことを可能とする。各々が世界の法則や秩序(いわゆる理)を司り、この世界を支えている。始祖精霊はその名前自体に神曲のような力があるため、その名を元に他の精霊を召喚し使役することも可能。また肉体という拠り所を持たない精霊は、通常なら名前を偽ったり急激に姿を変化させれば自己同一性が保てなくなりその存在が変質してしまうが、「通常の精霊」というものの常識の範疇外に存在する彼女らは、偽名を名乗ったり容易に変身したりできる。
始祖精霊はフマヌビックの祖として位置付けられており、ベルストの祖として「聖獣」と呼ばれる対になる守護精霊が存在する。両者は本来1つの存在であり、互いが互いの存在のバックアップの役割を果すため、同時に両者が死亡でもしない限り完全に滅びることは無く、何度でも生まれ変わる。これは「転生の輪」と呼ばれ、数多の精霊や生物達と始祖精霊や聖獣を分ける大きな違いとなっている特殊な力。
始祖精霊の中でも一度も死なずに原初から存在している者を特に「原型(オリジナル)」と呼び、少なくともコーティカルテとエレインドゥースとエステルはその「原型」であることが判明している。「白」の時代までで一度でも消滅したことがあるのは「エターナリア」だけだったため(聖獣には消滅事例がある)、その段階では女神の消滅による影響やその転生に関しては分からないことが多かった。その後リシュリーティンクも消滅した。その他の女神に関してはいずれも原型であると推測できる描写がなされているが、未だ登場していない者もおり、はっきりとした明言はされていない。
始祖精霊の色と名前
聖獣
聖獣の呼称は基本的に柱名(ブランカ、ラグ、メリディアなど)で呼ぶ慣わしとなっている。
聖獣の色と名前
奏世神
あくまで神話上の架空の存在と思われていたが、「始祖精霊」の実在に加え、「奏世楽器」と再奏世に必要な「始原神曲」が実在したことが、神と呼ばれるモノは確かに居たのだという事実を匂わせる。どちらにしても、その正体は未だ不明である。
レブロス
「白」で登場したナノポニートとは本来レブロスの端末のことを指す名で、性別も容姿も生み出した時の都合で変わる。ナノポニートはレブロスのバックアップという側面も持ち、己の消滅に際して複数のナノポニートを生み出したレブロスは、自らの情報の断片をそれぞれの中に封印し、来るべき復活の時を待ち続けていた。しかし、その中で最も特殊な存在で最も重要な断片を保持していたリコリスが1000年間に渡る人としての生活とスノウドロップとの関わりによって考えを変え、フォロンとコーティカルテの前に現れてナノポニートではなくリコリスとしての決断を下し、レブロスを裏切って他のすべてのナノポニートを殲滅することを二人に依頼した。
精霊雷(スピリチュアル・ライトニング)
実際使用する時は当人の性質や性格や目的に合わせた様々な形に変換するため、物質を構成・分解したり、物を加工したり、熱や運動などの違うエネルギーに変換して使用したり、盾状やら弾丸状やらといった形のエネルギー体にして攻防に使用したりと様々なバリエーションがある。また使用の巧拙にも個人差があり、とてつもなく精密な作業をこなせる者も居れば大雑把な使い方が精一杯といった者もいる。一般的には、知性や自我に乏しい下級精霊や力の大き過ぎる上級精霊は細かい制御の苦手な者が多く、精密作業をさせるなら中級精霊が最も向いている場合が多いと言われている。当然だがどちらにも例外はあり、超精密作業を行える上級精霊や、大雑把な中級精霊も存在する。
精霊契約(スピリチュアル・コヴェント)
契約解除は、契約者の「自然の死期」を察知した、もしくは「解約」の意思を固めた精霊が、ゆっくりと時間をかけて神曲から離れる再調律を行うことで成立する。そのため、事故や事件などに巻き込まれて再調律の間もなく契約者を失った場合、受け付け難くなっている他の神曲楽士の力を借りながら、暴走の脅威と隣合せの再調律を目指していく羽目になる。
神曲関連
ダンテ=イブハンブラ
その正体は、意思のみの存在として人の肉体を通じて永遠に受け継がれていく統一意志。精霊と人間の世界の調停者であり、この世のパワーバランスの調律のために、その時代で優勢な側の敵となりその数を減らすことが存在理由。
始祖精霊や奏世楽器と同じく、世界の法則・摂理の具現のような存在。具体的には「精霊と人間の関係」の始まりと終わりを司る摂理の具現である。ダンテに取り付かれた人間は、元々の意志や価値観を失い、ただ機械的に摂理を実行するだけの存在に成り果てる。神曲学士の祖となったのも、その摂理の性質上、ダンテが精霊と人間の関係の始点となる必要があったからに過ぎない。穴を掘っては埋めるがごとく、無意味に人間と精霊の関係を始めては終わらせることを繰り返してきた。言い換えると、人間と精霊の歴史をやり直すための存在とも言える。これは人間と精霊の関係が間違った方向に進んだときにやり直せるということでもあるが、同時にやり直しの過程で既存の歴史の痕跡を消すために、大規模な破壊が生じ、莫大な数の命が失われることも意味する。
このように、実態は後世の歴史で語られるような偉人などではない。目的のためには手段を選ばず、あくまで結果だけしか求めないため、その過程でどんな惨事が起ころうとも何も感じないというかなり冷酷な存在。生まれ出でてからの遥かな時を、神曲の最上のあり方の研究に費やしており、その1つの到達点が巨大オルガン「単身楽団初号機」と神曲「炎帝の紋章」。精霊を強制支配する「奏始曲」も生み出している。
その強力な運命が宿主の人生を捻じ曲げてしまうために、多くの場合宿主は不幸な人生を送ることとなる。また、生まれ出でた時代の宿主が死んでも、転生の輪に入って後世に再び現れる。スノウ達の時代より200年前には、増えすぎた人間を減らす目的のために、柱名を剥奪され力を失ったエリュトロンに新たな契約をもって力を与え、多くの犠牲を生んだ大戦を引き起こした。
神曲(コマンディア)
精霊と会話するための「言葉」とも言われ、これといった明確な定義は無いが、魂や心の形(いわゆる精神エネルギー)を投影したものが神曲となるために、どのような場合でも直接楽士が演奏する必要がある。こうした性質があるため、録音された曲やただ上手なだけの曲では神曲とはなりえず、精神エネルギーを曲に載せる行為は極めて才能に寄る処が多いとされている。また、音が重なり合うごとに威力を増すという性質を持っており、独奏よりも合奏の方が精霊に与える力は強い。このことが単身楽団が神曲演奏に最適な楽器とされる所以。
明確な定義が存在しない神曲ではあるが、どのような手段(たとえ歌であっても)であれ基本的には楽器による伴奏が必要だとされている。例外として、フォロンやスノウドロップが無伴奏の「歌声のみ」で神曲を奏でているが、これらは本当の例外中の例外であり、一般的には「理論上は可能である」とされているに過ぎない領域。他に「歌声」で奏でた者としてゴトウ・キルアラが存在するが、彼女は「神曲歌手」を生み出すための非道な人体実験の果てに奇跡的に力を得た存在であり、その神曲も「歌声」というより「奇声」と言った方が相応しい代物であった。
一般的には精霊の糧とされているが、本来精神体の精霊は糧をそれほど必要とはせず、実際の所は麻薬のようなもの。神曲を得ることで自然状態では出せない強大な力が使え、それは精霊にとって非常な快感となる。それを得るために神曲を欲するのである。もちろん麻薬のようなものである以上副作用も存在し、神曲飢餓の状態に陥れば暴走して力を使い果たし、最後には消滅してしまう。
精霊でも神曲を奏でることは可能だが、肉体が精神の消耗を補ってくれる人間と違い、剥き出しの精神生命体である精霊にとって精神エネルギーを放出する行為はそのまま自身の身を削ることと同義なので、あまり長く奏で続けるとどんな精霊でも衰弱死してしまう。そのため、精霊が神曲を奏でるなどということはよほどの事態でも起きない限りまずありえない。
神曲楽士(ダンティスト)
基本的に、神曲楽士は神曲公社に登録して国の管理下に入ることになっているが、これを嫌い未登録のモグリ神曲楽士となる者達も存在する。彼らは国の監視の目が届かない裏社会に属している場合が多く、犯罪を起こす神曲楽士は大抵がこうした者達である。
磐石な演奏技術と、環境や精霊の様子を読み取って曲に繊細な調整をかける能力を必要とされるため、「耳の聞こえない神曲楽士」はありえないとユフィンリーが述べているが、耳の聞こえない少女「ウリル」が楽士を目指してトルバス神曲学院の基礎課程2年に在籍している。
始原神曲
サンテラ・ボルゾン率いる<嘆きの異邦人>は、始祖精霊を捕らえ解析(という名の解体)して情報を取り出し、再奏世を行おうとしていた。
奏始曲
聖カエルレウムの虐殺
しかし、現代においてその楽譜が発見され、凰都ヴィレニスより流出。リーマ&グレイス・カンパニーによる回収の尽力も空しく将都トルバスのホライズンで使用されてしまい、精霊に多くの被害を齎した。
愴想楽器
単身楽団がまだ一般には存在せず、精霊島が精霊に力を与えていた「白」の時代の神曲楽士達は、こうした特別な楽器を含めた単一の楽器による神曲演奏で精霊を使役できていた。
単身楽団(ワンマン・オーケストラ)
単身楽団初号機がパリア=キーラの手で開発されたのは1000年以上昔の「白」の時代まで遡るが、その頃はまだ本物の楽器を用いておりとても携帯できるような代物ではなかった。それから200年後にミストラル=エコンバートにより携帯型単身楽団の祖が開発されたとあるが、それがどのような物かはまだ作中でも描かれていない。どちらにしても、この装置が本格普及しだしたのは遙か後世になってから。それでも普及し始めた初期の量産型単身楽団は人の背ほどもある巨大な手押し式のトランク型で、現在の標準的な大きさ(背負えるランドセル大)になったのはさらに後となる。だが、それ以降の物は携帯性を重視されて年々小型化していっており、最新ともなるとバッグ程度の大きさの物まである。
神曲楽士の標準装備であり、神曲をより確実に効率良く奏でるための装置ではあるが、それは1つの手段であり必須というわけではない。タタラ・フォロンの例があるように、極少数の特別に高い才能を持つ者達なら単一の楽器だけで力ある神曲を奏でることもできる。
現代単身楽団の大手メーカーとしては、ヤマガやリーランド、クラト工業などが挙げられる。非常に高額な代物(高級自動車一台分が相場と言われる)であるため、所有するにはかなりの財力が必要となる。そのため稼ぎの少ない神曲楽士は、所属事務所の所有品を借りたり型落ちの中古品を分割購入したりしている。単身楽団そのものを収集するという趣味を持つ金持ち(神曲楽士以外もいる)もおり、クラシックなレア物や最新鋭の高性能機種といった物に多額の金を注ぎ込んでいる。
自走式可変単身楽団(ホイールド・トランスフォーマティブ・ワンマン・オーケストラ)
年々小型化が進む単身楽団だが、楽士の機動力が上がる代わりに演奏装置としての性能が低下するという懸念が生じていた。そこで「装置を小型化せずに楽士の機動力を確保できないか?」という発想から生まれたのが、この特殊形の単身楽団。自動二輪・四輪に組み込むことで、時代に逆行する大型のものとなった代わりに高い性能を獲得することができた。
普段は通常の車両にしか見えないが、単身楽団使用時には車体が変形して演奏装置やスピーカーが姿を現す。走行中の変形も可能だが、その際に車体バランスを崩し転倒や事故を引き起こす危険性があり、運転と演奏の二つの動作を同時にこなすのも非常に困難などの理由から、開発元のヤマガからは停車して使用するよう定められている。だがフォロンは、その類稀な集中力をもってして走行中に敵の攻撃をかわしつつ変形させ、演奏しながら運転してみせたことがある。
全自動単身楽団
独自の着想を得たテルミンがほとんど独力で開発を行っており、彼が交通事故で急逝したために開発は中止された。神曲というものの性質上、人間が演奏しない曲は神曲たり得ないと、コーティカルテもこの装置のコンセプトが実現する可能性には否定的であった。
形見分けとして試作品を受け取ったテルミンの助手、クリスタ・フォノ・ヨルカンディアが、装置の演奏にあわせて自分の身を削りながら神曲を歌い、噂になっていた。
その後、反精霊団体とキダリオの工作員によって引き起こされた事件に際して、その解決の中心となった。
奏世楽器
過去に、幾度か不適切な扱いによる大規模な神曲災害を引き起こしており、その影響により時間や歴史が改編されたこともある。その危険性から決して表に出ないようそれぞれが四楽聖によって厳重に管理されていた。一度はレイトスによって破壊が試みられたこともあったが失敗に終わり、それ以降は四楽聖内でも破壊派と保存派に意見が分かれていた。しかし、<嘆きの異邦人>によってすべて奪い去られ、世界を「再奏世」するために起動してしまう。フォロン達によって「再奏世」が阻止された後は、白の始祖精霊(スノウドロップ)と聖獣ブランカ、レイトスと関係の深い帝国海軍らの手によって四基全て再生されたトルバス神曲学院の地下へと移送された。
その後は保存派だった者も意見を変え破壊派に賛同するようになったが、破壊不可能であるため人間にも精霊にも手出しできない場所へ秘匿することが決定された。その作業実行の要請を四楽聖より受けたフォロン達によって、大洋の中ほどにある無人島群の火口より溶岩の中へと投棄され、現在の文明レベルでは手出し不可能となった。
特殊
精霊文字
旧い精霊達が生み出したものとされているこの文字には謎が多く、あまりに論理構造が異なるために普通の人間には理解することも意味ある文章を組み上げることも出来ない。唯一、超越者と呼ばれる特殊な人間だけが読むことと扱うことが出来るが、あまりに脳に与える負荷が大きいために複雑で高度な内容は扱えないとされており、無理をして高度な文章を組み上げようとした場合には死に至ることもある。
精霊文字と呼ばれるこの文様は、実は異界のものであること。精霊に対する拘束力は、異界では精霊は力を持てないために本能的に文字を拒絶するからだということ。これらがホワイト・シリーズで明かされた。
超越者
コア
この結晶体は「レブロス」の遺骸で、かつては意思や魂といったものを持っていた。
賢者の石
「白」の時代では七楽門がこれを鍔にはめ込んだ刀を有しており、その刀が七楽門が七楽門であるための証とされていた(真に重要とされていたのは、刀自体より「賢者の石」の方)。幾つかの家では刀が失われており、それらの家は格下として扱われている。
この石の正体はレブロスの一部。そのため強大な力を秘めており、大きな賢者の石を用いれば「異界の門」を人間の身で開くことすら可能となる。これを聖獣リオネイル・フラメル・エリュトロンを介して入手した炎帝アリアドナは聖クラスト王国を大いに繁栄させたが、力を使い過ぎて大量に呼び込まれた異界の物が世界のバランスを大きく崩し始めてしまったため、事態を重く見たレブロスと当時のダンテが影響を受けた者(人も精霊も)をこの世界から消し去ろうと画策。人も精霊もその半数以上が抹殺される事態になるこの計画を防ぐため、始祖精霊が動いて賢者の石を奪い、これを砕いて欠片をそれぞれ七つの神曲楽士の家に預け管理させた。これが七楽門の始まりで、なぜ賢者の石が七楽門として重要だとされたかの理由でもある。
精霊奇兵
その問題点を解消するための研究は担当の異邦人幹部により進められており、安定した存在にするための条件もある程度は絞り込まれていたが、陸軍第八連隊<怒蜂(ヒューリアス・ヴェスピッド)>とユギリ・パルテシオ&ドーリスラエの手により研究所は破壊され、一度はその研究も闇に葬られた。元々両者の融合は忌避されるべきものと言われていたのに加え、クチバ・カオルを失った後の<嘆きの異邦人>主力として多数の人間(主に孤児)と精霊が犠牲になったことで、両者から禁忌の技術として語ることさえ憚られるようになった。
特装奇兵(アマルガム)
軍事機密として徹底的にその情報が伏せられているこの部隊の正体は、帝国陸軍が第一次<嘆きの異邦人>動乱終結時に押収した異邦人の精霊奇兵開発資料を元に、一部のタカ派軍閥がさらに人体実験を積み重ねて生み出した精霊奇兵の完成体。精霊としての能力も人格もかつての精霊奇兵とは比べ物にならないほど安定している。均質な兵士として量産するための方法も同時に確立されており、精霊との融合に適した素質を持つ人間の個体を「量産」して生み出されていた。また精霊の方も自我境界の緩んだ状態でなら融合が成功しやすいことが判明していたため、融合素体に選ばれた精霊は最も簡単に自我境界を緩ませる方法である暴走状態に陥らせるため、故意に暴走させられていた模様。
このことは人間側・精霊側双方にとって完全に違法なだけでなく、人権や倫理感をも冒涜した行為なので、表沙汰になると陸軍にとって致命的なスキャンダルにもなりかねない。そのため、最終的には「アフタースクール」での事態の収拾を図る陸軍と、特装奇兵の件を盾にしたレイトスとの政治取引により、関係者であるタカ派の将軍達を更迭することで秘密裏に決着とした。その後、正規のどの部隊からも引き取りを拒否された彼女らの身柄は、ツエシロ・サーフェルス大尉の口添えにより特殊戦用人員として陸軍情報局預かりとなった。
特装奇兵用の対精霊剣
楽士関連
七楽門
五聖家
四楽聖
嘆きの異邦人
第一次<嘆きの異邦人>動乱では政府軍と多くの神曲楽士を投入するも鎮圧できず、四楽聖を投入することでようやく鎮圧に到る。コーティカルテはその戦場で悪夢と呼ばれ恐れられた存在で、その過去の過ちをフォロンには隠そうとしていた。動乱鎮圧後は、指導者を幹部唯一の生き残りのサンテラ・ボルゾンに代えて地下に潜伏し、奏世楽器や去って行ったコーティカルテを狙い暗躍していた。第二次<嘆きの異邦人>動乱を起こして一度は世界の再奏世に手をかけるが、それはフォロン達によって阻止され、奏世楽器を使ったことの歪みによる事実と記憶の改竄に加えて政府の情報秘匿により、第二次<嘆きの異邦人>動乱自体が多くの人々の記憶から無かったことになっている。彼らが引き起こした大規模破壊も、再奏世阻止からの世界再生の影響で次元レベルでの様々な辻褄合わせが行われ、破壊された事実が無くなった、別の事件に書き換えられた、死んだ事実が無くなった、別の理由で死んだことになった、または初めから存在していないことになったなどの事実改変が起こった。
その他
「スチーム・ゴードン・ピム」
ヘルバウンド・ハーツ
月刊「オセロット」
歌姫創造計画
精霊至上主義現実派(&過激派)
精霊至上主義廃墟派
人類至上主義
ホゾナ理論
ブラウクローネ号事件
クガノ・ハブロス著「人類進化についての警句」
ヤワラベ=シンカゲ流
奉納用武術の流れも汲んでいるものの正確にはより戦闘を有利に進めるための合戦術であり、精霊の助力を得るための神曲演奏を流派の中に組み込んでいる。しかし神曲演奏は神楽鈴を使用した神楽舞の動きを基本としているため一般的な単身楽団での演奏には向いていない。ティアンは流派の動きを完全に生かすために、神楽舞の動きに応じて音階を奏でる特殊な単身楽団を使用している。
主だった技にはボウライを足元にスケート状に固めて呼び出し自らを運ばせるボウライ走り、ボウライを鎖状に繋げて相手に巻き付けるボウライ鎖、下段からの一撃必殺の切り上げ荒城の月などがある。精霊が暴走した時や精霊と敵対した時を想定した対精霊格闘術も存在し、こちらはティアンの妹レナが得意としている。
元々は三田誠がリプレイ中でキャラ立てのために作った即興の物だったが、GMがそれを拾ってシナリオに組み込んだことで細かい設定が決まり、さらにはエイフォニック・ソングバードにおいてヒロインの抱える問題を解決するための鍵となっている。
地名・施設
ポリフォニカ世界
異界
メニス帝国
メニス帝国
「白」の時代では「神聖メニス帝国」と呼ばれており、版図も現在のものとは若干異なる。だが、「白」の時代から続く「七楽門」と呼ばれる神曲楽士の名門は変わらず存在する。現在の版図は精霊島墜落後のもので、この事件により国家体制が維持できなくなったコランダム王国を当時のメニス皇帝カエン五世が統治することとなり、やがて一つの国家となっていった。
帝都メイナード
道路は地上だけでなく空中でも幾重にも交差し、最低でも30階建てを超える超高層ビル群が立ち並ぶ未来都市。帝都を上空から見るとほぼ円形で、そこを中心にして周囲の各将都とを連結する道路が放射状に走り、さながら巨大な観覧車のような見た目になっている(円の半径は約600km)。
将都シノノメ
第四帝国博物館
その地下には、奏世楽器の1つ虚空連鼓が眠っていた。第二次<嘆きの異邦人>事件で大きな被害を受け、その後に崩壊した建物から掘り起こされた収蔵品はトルバス都立神曲博物館へと移管された。
将都ツムカリ
将都セレンダ
凰都ヴィレニス
メニス帝国初代皇帝の生まれ故郷で、「将都」ではなく「凰都」と呼ばれるのはそのため。他の将都に比べると少し落ち目になってきている都市だが、歴史が古いため住人のプライドが高く、帝国内閣に批判的な人物がしばしば凰都長に就任する。反政府組織が結成されるのが一番多い都市でもある。「白」の神聖メニス帝国時代の首都。神聖メニス帝国時代は、異邦人によって齎された異界の文化(特に日本)が多く流入しており、メニス風と呼ばれた和服や木造の家からなる街並みだった。郊外にあるシラホネ山には、人間の真似をして暮らす精霊だけが住む「時の谷」と呼ばれる村がある。この村のことは人間にはほとんど全くと言っていいぐらい知られていないが、「赤」の時代でも変わらずそこに存在している。
シラホネ温泉郷
将都トルバス
各将都の中でも特に代表的な都市であり、「神曲の都」と呼ばれ他の都市に比べて精霊や楽士の数がかなり多い。経済と交通の要所でもあり、帝都に次いで栄え、治安も世界最高レベルを誇るこの都市への移住を望む者は多い。第三神曲公社と第六神曲公社が社屋を構え、第三神曲公社付属のトルバス神曲学院が在ることでも有名。
ケセラテ自然公園
その遺跡を調べて判明した事実は、現代に生きる者達の認識を根底から覆すような代物であった。
イメージモデルはセントラル・パークである。
市立みどりの丘公園
神曲公社(コマンディア・パブリック・コープ)
メニス帝国には全部で6つの神曲公社が存在し、独占状態を防ぐために独立採算制度で互いを競い合わせている。
幾つかの公社は神曲楽士養成機関を経営しており、トルバス神曲学院もそのうちの1つ。
トルバス神曲学院(トルバス・コマンディア・アカデミィ)
基礎課程2年・専門課程2年の4年制で、下は13歳から上は30歳まで入学可能。公社直営の養成機関は他にも幾つかあるが、その中で最も歴史が古くかつ最も多くの神曲楽士を輩出している名門校である。公社からの出資で多くの部分を賄えるため、その学費は神曲楽士の学校としてはかなり割安となっている。講師は基本的に現役の神曲楽士であるため、生徒数に対して講師の数が圧倒的に少ない。それを補うため、定期的にプロの神曲楽士を招いて非常勤講師として授業をしてもらい、また専門課程一年の生徒が基礎課程一年の生徒の面倒を見るという制度を採用している。神曲楽士志望者や講師としての神曲楽士が多く集る場所であるため精霊が集りやすく、無秩序に精霊が氾濫するのを防ぐために、用務員のような立場として数柱の精霊と労務契約を結び、常駐させている。
多くの神曲楽士養成機関では部活動の類は存在しないのが常であるが、この学院では「視野や発想力の幅を広げるために」と、それなりに部活動も奨励している。また、楽器演奏に必要な体力や肺活量を身に着けるために運動部に所属する生徒も存在する。授業でも演奏の体力を身に着けさせるために運動のカリキュラムを取り込んでおり、また精霊という大きな力を扱うことから神曲楽士は比較的荒事に巻き込まれ易いため、一通りの戦闘技術なども教えている。
その地下には、奏世楽器の1つ無限鍵盤が眠っていた。そのため後期<嘆きの異邦人>に襲われ建物がほとんど倒壊するという大きな被害を受けたが、奏世楽器演奏による世界改変の影響で襲撃が無かったことになって破壊されたという事実も無くなり、フォロン達が戻ってきた時にはその存在は何事も無かったかのように再生されていた。
事件解決後、白の始祖精霊とそれに協力する海軍の手で、一度は奪われた四基全ての奏世楽器が新たに作られた地下室に運び込まれて一括管理されていた。この事が陸軍内のタカ派連中に嗅ぎ付けられ、皇室や海軍に謀られていたと思い込んだ彼らの暴走により、今度は陸軍部隊に踏み込まれる原因となってしまった。
トルバス都立神曲博物館
コレアル神曲学院
諸外国
キダリオ共和国
ハピリカ共和国
スヴェ帝国
ブライテン共和国
ホルカンド共和国
ストラウル
帝国から逃れた「最初の開拓者」たちが、謎多き先住民たちから譲り受けたと言われており、その詳細はいまだ明らかでない。
ハウリィ
アルムラット山脈
遺跡時代
コランダム王国
上層部は既にダンテが関わる組織「グローリアーナの樹」に取り込まれており、精霊島を落す計画にも深く関わっている。結果的に島は自国へと墜落してしまい、その大被害に現国王の突然の退位と民の暴動が重なり国として崩壊。メニス帝国現皇帝の妻が(継承権を持たないものの)コランダム王族であることを理由に、神聖メニス帝国に吸収された。
聖クラスト王国
戦争が始まってしばらくした頃には、戦火とエリュトロンの炎の結界により国土の大半が焦土と化していたが、結界の力によりその王都だけは守られていた。追い詰められたその最中でも、愚かにも戦争責任を軍と政府で押し付けあっていたが、著名人でありながらどの勢力にも属さないマーヴェラスに戦争責任を押し付け、スケープゴートとして処刑することで事態の収拾を図る。しかしその愚行もエリュトロンの誘導によるものであり、マーヴェラスを失ったリシュリーは狙い通りに怒りと絶望で暴走、僅か数時間ほどで国を地上から消滅させた。この千万人規模の死者を出した大惨事の後に残されたのは、200年経っても草木一本生えない「死の砂漠(ゲティマナ)」と呼ばれる暗黒砂漠地帯だった。
精霊島
「ホワイト・シリーズ」の時代では精霊島は世界の根幹であるといわれており、「大聖霊樹グローリアーナ」を中心に精霊が生まれる森が広がっている。また島を地上から見上げると、底面部に人が大いなる罪を犯した際にそこから神罰が下されると言われている「神の隻眼」がある。他に島の内部に「レブロス」が存在しているが、この事は始祖精霊や聖獣を含めた一部の特定の者しか知らない事実。そして、この島は精霊達の故郷であると共に精霊に力を与える存在でもある。だが、近年は精霊が生まれにくくなっており、精霊の力で浮力を保っていたこの島も年々下降し墜落の危機にあった。
ホワイト・シリーズの最後でコランダム王国に墜落しており、現代では精霊以外でその存在を知るものは多くない。だが、その精霊島の墜落地点こそが現代のケセラテ自然公園であり、この地を守るかのように出来た街が将都トルバスである。
中央精霊師学院
年に4度各国で行われている選考会を勝ち抜いた「選ばれし者」しか入学できない特別な学院で、ここに通うことは神曲楽士達にとって大変な名誉とされた。
キネティックノベル
クリムゾン・シリーズ
ブラック・シリーズ
ホワイト・シリーズ
小説版
クリムゾン・シリーズ
- 榊一郎(著) / 神奈月昇(イラスト) 『神曲奏界ポリフォニカ』 ソフトバンククリエイティブ〈GA文庫〉、全12巻
- 「ウェイワード・クリムゾン」2006年1月31日初版第一刷発行(1月16日発売)、ISBN 4-7973-3443-6
- 「ロマンティック・クリムゾン」2006年5月31日初版第一刷発行(5月15日発売)、ISBN 4-7973-3582-3
- 「スパーティング・クリムゾン」2006年9月30日初版第一刷発行(9月15日発売)、ISBN 4-7973-3718-4
- 「ストラグル・クリムゾン」2006年10月31日初版第一刷発行(10月15日発売)、ISBN 4-7973-3780-X
- 「ビギニング・クリムゾン」2007年5月31日初版第一刷発行(5月15日発売)、ISBN 978-4-7973-4061-7
- 「ジェラス・クリムゾン」2008年7月31日初版第一刷発行(7月15日発売)、ISBN 978-4-7973-4544-5
- 「エイディング・クリムゾン」2008年9月30日初版第一刷発行(9月15日発売)、ISBN 978-4-7973-4927-6
- 「チェイシング・クリムゾン」2009年4月30日初版第一刷発行(4月15日発売)、ISBN 978-4-7973-4417-2
- 「ノスタルジック・クリムゾン」2010年10月31日初版第一刷発行(10月15日発売)、ISBN 978-4-7973-6224-4
- 「ルックバック・クリムゾン」2011年7月31日初版第一刷発行(7月15日発売)、ISBN 978-4-7973-6596-2
- 「ディサイディング・クリムゾン」2012年11月30日初版第一刷発行(11月15日発売)、ISBN 978-4-7973-7190-1
- 「ファイナライジング・クリムゾン」2013年6月30日初版第一刷発行(6月15日発売)、ISBN 978-4-7973-7342-4
- 榊一郎(著) / 神奈月昇(イラスト) 『神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS』 ソフトバンククリエイティブ〈GA文庫〉、全6巻
- 2008年11月30日初版第一刷発行(11月15日発売)、ISBN 978-4-7973-5057-9
- 2009年1月31日初版第一刷発行(1月15日発売)、ISBN 978-4-7973-5171-2
- 2009年3月31日初版第一刷発行(3月15日発売)、ISBN 978-4-7973-5357-0
- 2009年6月30日初版第一刷発行(6月15日発売)、ISBN 978-4-7973-5488-1
- 2009年9月30日初版第一刷発行(9月15日発売)、ISBN 978-4-7973-5491-1
- 2010年3月31日初版第一刷発行(3月15日発売)、ISBN 978-4-7973-5932-9
- 榊一郎(著) / 神奈月昇(イラスト) 『神曲奏界ポリフォニカ アフタースクール』 ソフトバンククリエイティブ〈GA文庫〉、全3巻
- 2012年7月31日初版第一刷発行(7月15日発売)、ISBN 978-4-7973-6989-2
- 2012年10月31日初版第一刷発行(10月15日発売)、ISBN 978-4-7973-7191-8
- 2013年3月31日初版第一刷発行(3月15日発売)、ISBN 978-4-7973-7310-3
新装版
- 榊一郎(著) / 神奈月昇(イラスト) 『神曲奏界ポリフォニカ』 SBクリエイティブ〈GAノベル〉、全12巻
- 「ウェイワード・クリムゾン」2016年5月31日初版第一刷発行(5月14日発売)、ISBN 978-4-7973-8755-1
- 「ロマンティック・クリムゾン」2016年6月30日初版第一刷発行(6月15日発売)、ISBN 978-4-7973-8756-8
- 「スパーティング・クリムゾン」2016年8月31日初版第一刷発行(8月12日発売)、ISBN 978-4-7973-8757-5
- 「ストラグル・クリムゾン」2016年9月30日初版第一刷発行(9月15日発売)、ISBN 978-4-7973-8901-2
- 「ビギニング・クリムゾン」2016年12月31日初版第一刷発行(12月15日発売)、ISBN 978-4-7973-9033-9
- 「ジェラス・クリムゾン」2017年2月28日初版第一刷発行(2月15日発売)、ISBN 978-4-7973-9055-1
- 「エイディング・クリムゾン」2017年4月30日初版第一刷発行(4月15日発売)、ISBN 978-4-7973-9239-5
- 「チェイシング・クリムゾン」2017年7月31日初版第一刷発行(7月15日発売)、ISBN 978-4-7973-9240-1
- 「ノスタルジック・クリムゾン」2017年9月30日初版第一刷発行(9月15日発売)、ISBN 978-4-7973-9241-8
- 「ルックバック・クリムゾン」2017年11月30日初版第一刷発行(11月15日発売)、ISBN 978-4-7973-9242-5
- 「ディサイディング・クリムゾン」2018年1月31日初版第一刷発行(1月15日発売)、ISBN 978-4-7973-9572-3
- 「ファイナライジング・クリムゾン」2018年2月28日初版第一刷発行(2月15日発売)、ISBN 978-4-7973-9573-0
ブラック・シリーズ
- 大迫純一(著) / BUNBUN(イラスト) 『神曲奏界ポリフォニカ』 ソフトバンククリエイティブ〈GA文庫〉、全14巻
- 「インスペクター・ブラック」2006年6月30日初版第一刷発行(6月15日発売)、ISBN 4-7973-3614-5
- 「サイレント・ブラック」2006年8月31日初版第一刷発行(8月15日発売)、ISBN 4-7973-3714-1
- 「プレイヤー・ブラック」2006年12月31日初版第一刷発行(12月15日発売)、ISBN 4-7973-3899-7
- 「トライアングル・ブラック」2007年3月31日初版第一刷発行(3月15日発売)、ISBN 978-4-7973-4054-9
- 「レゾリューション・ブラック」2007年7月31日初版第一刷発行(7月15日発売)、ISBN 978-4-7973-4166-9
- 「ペイシェント・ブラック」2007年10月31日初版第一刷発行(10月15日発売)、ISBN 978-4-7973-4540-7
- 「メモワーズ・ブラック」2008年2月29日初版第一刷発行(2月15日発売)、ISBN 978-4-7973-4621-3
- 「リライアンス・ブラック」2008年7月31日初版第一刷発行(7月15日発売)、ISBN 978-4-7973-4921-4
- 「アイソレーション・ブラック」2008年10月31日初版第一刷発行(10月15日発売)、ISBN 978-4-7973-5127-9
- 「リベレーション・ブラック」2009年1月31日初版第一刷発行(1月15日発売)、ISBN 978-4-7973-5266-5
- 「アドレイション・ブラック」2009年5月31日初版第一刷発行(5月15日発売)、ISBN 978-4-7973-5489-8
- 「プロミスト・ブラック」2009年8月31日初版第一刷発行(8月15日発売)、ISBN 978-4-7973-5533-8
- 「アドヴェント・ブラック」2009年11月30日初版第一刷発行(11月15日発売)、ISBN 978-4-7973-5708-0
- 「インタルード・ブラック」2010年10月31日初版第一刷発行(10月15日発売)、ISBN 978-4-7973-6225-1
レオン・ザ・レザレクター
- 大迫純一(著) / 忍青龍(イラスト) 『神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター』 ソフトバンククリエイティブ〈GA文庫〉、全4巻
- 2007年11月30日初版第一刷発行(11月15日発売)、ISBN 978-4-7973-4541-4
- 2008年5月31日初版第一刷発行(5月15日発売)、ISBN 978-4-7973-4860-6
- 2008年11月30日初版第一刷発行(11月15日発売)、ISBN 978-4-7973-5168-2
- 2009年4月30日初版第一刷発行(4月15日発売)、ISBN 978-4-7973-5464-5
ゴールド・シリーズ
- 大迫純一(著) / 忍青龍(イラスト) 『神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・ゴールド』 ソフトバンククリエイティブ〈GA文庫〉、2009年10月31日初版第一刷発行(10月15日発売)、ISBN 978-4-7973-5705-9
ホワイト・シリーズ
- 高殿円(著) / きなこひろ(イラスト) / 凪かすみ(イラスト) 『神曲奏界ポリフォニカ』 ソフトバンククリエイティブ〈GA文庫〉、全13巻
- 「エターナル・ホワイト」2006年7月31日初版第一刷発行(7月15日発売)、ISBN 4-7973-3673-0
- 「インフィニティ・ホワイト」2006年11月30日初版第一刷発行(11月15日発売)、ISBN 4-7973-3782-6
- 「ミッシング・ホワイト」2007年4月30日初版第一刷発行(4月15日発売)、ISBN 978-4-7973-4056-3
- 「アニバーサリー・ホワイト」2007年9月30日初版第一刷発行(9月15日発売)、ISBN 978-4-7973-4475-2
- 「エンシェント・ホワイト」2008年9月30日初版第一刷発行(9月15日発売)、ISBN 978-4-7973-4863-7
- 「スパイラル・ホワイト」2008年12月31日初版第一刷発行(12月15日発売)、ISBN 978-4-7973-4864-4
- 「マージナル・ホワイト」2009年3月31日初版第一刷発行(3月15日発売)、ISBN 978-4-7973-4865-1
- 「メモリーズ・ホワイト」2009年6月30日初版第一刷発行(6月15日発売)、ISBN 978-4-7973-5542-0
- 「ピュアリー・ホワイト」2010年2月28日初版第一刷発行(2月15日発売)、ISBN 978-4-7973-5891-9
- 「リユニオン・ホワイト」2010年7月31日初版第一刷発行(7月15日発売)、ISBN 978-4-7973-5892-6
- 「リグレット・ホワイト」2010年11月30日初版第一刷発行(11月15日発売)、ISBN 978-4-7973-6291-6
- 「ウィズアウト・ホワイト」2011年5月31日初版第一刷発行(5月15日発売)、ISBN 978-4-7973-6405-7
- 「ネバーエンディング・ホワイト」2011年11月30日初版第一刷発行(11月15日発売)、ISBN 978-4-7973-6642-6
ぶるう・シリーズ
- 築地俊彦(著) / 兎塚エイジ(イラスト) 『神曲奏界ポリフォニカ』 ソフトバンククリエイティブ〈GA文庫〉、既刊3巻(2009年8月15日現在)
- 「えきさいと・ぶるう」2007年2月28日初版第一刷発行(2月15日発売)、ISBN 978-4-7973-4053-2
- 「ふゅーじてぃぶ・ぶるう」2007年6月30日初版第一刷発行(6月15日発売)、ISBN 978-4-7973-4162-1
- 「こんふゅーじょん・ぶるう」2009年8月31日初版第一刷発行(8月15日発売)、ISBN 978-4-7973-4542-1
ダン・サリエル・シリーズ
- あざの耕平(著) / カズアキ(イラスト) 『神曲奏界ポリフォニカ』 ソフトバンククリエイティブ〈GA文庫〉、全3巻
- 「ダン・サリエルと白銀の虎」2008年9月30日初版第一刷発行(9月15日発売)、ISBN 978-4-7973-5059-3
- 「ダン・サリエルとイドラの魔術師」2009年4月30日初版第一刷発行(4月15日発売)、ISBN 978-4-7973-5413-3
- 「ダン・サリエルと真夜中のカルテット」2010年7月31日初版第一刷発行(7月15日発売)、ISBN 978-4-7973-6025-7
エイフォニック・ソングバード・シリーズ
- 榊一郎(著) / カントク(イラスト) 『神曲奏界ポリフォニカ』 ソフトバンククリエイティブ→SBクリエイティブ〈GA文庫〉、全4巻
- 2012年5月31日初版第一刷発行(5月15日発売)、ISBN 978-4-7973-6985-4
- 2012年8月31日初版第一刷発行(8月11日発売)、ISBN 978-4-7973-7132-1
- 2014年3月31日初版第一刷発行(3月15日発売)、ISBN 978-4-7973-7653-1
- 2014年4月30日初版第一刷発行(4月15日発売)、ISBN 978-4-7973-7654-8
短編集・アンソロジー
- 『神曲奏界ポリフォニカ まぁぶる』2007年1月31日初版第一刷発行(1月15日発売)、ISBN 978-4-7973-3900-0
- 著者は榊一郎、大迫純一、高殿円、築地俊彦。イラストはBUNBUN、兎塚エイジ。
- 『神曲奏界ポリフォニカ まぁぶる2』2008年1月31日初版第一刷発行(1月15日発売)、ISBN 978-4-7973-4543-8
- 著者は榊一郎、大迫純一、高殿円。イラストはBUNBUN、兎塚エイジ。
- 『神曲奏界ポリフォニカ ぱれっと』2007年8月31日初版第一刷発行(8月10日発売)、ISBN 978-4-7973-4299-4
- 著者は浅井ラボ、あざの耕平、神野オキナ、三田誠。イラストは山本ヤマト、okama、椋本夏夜、狐印、凪良。
- 著者は榊一郎、大迫純一、高殿円、築地俊彦。イラストはBUNBUN、兎塚エイジ。
- 著者は榊一郎、大迫純一、高殿円。イラストはBUNBUN、兎塚エイジ。
- 著者は浅井ラボ、あざの耕平、神野オキナ、三田誠。イラストは山本ヤマト、okama、椋本夏夜、狐印、凪良。
ファンブック
- 『神曲奏界ポリフォニカ ビジュアルファンブック』2007年8月31日発売、ISBN 978-4-7973-4414-1
- 『神奈月昇イラストレーションズ -神曲奏界ポリフォニカ-』2010年3月26日発売、ISBN 978-4-7973-5890-2
TRPG
- 長田崇、F.E.A.R.(著) / みかきみかこ(絵) 『神曲奏界ポリフォニカRPG 基本ルールブック』2008年8月15日発売、ISBN 978-4-7973-5024-1
- 加納正顕、F.E.A.R.(著) / みかきみかこ(絵) 『神曲奏界ポリフォニカRPG リプレイ 時を越えた子守歌』2008年8月15日発売、ISBN 978-4-7973-5025-8
- 加納正顕、F.E.A.R.(著) / みかきみかこ(絵) 『神曲奏界ポリフォニカRPG リプレイ2 貴方と繋がるハーモニー』2009年5月15日発売、ISBN 978-4-7973-5487-4
漫画化作品
カーディナル・クリムゾン
Yahoo! JAPAN内『FlexComixブラッド』にて漫画化作品「カーディナル・クリムゾン」が連載された。ストーリーは「赤」の学生編に準じている。作画:緋呂河とも。2012年10月よりジー・モードのウェブコミック配信サイト『COMIC メテオ』へ移籍。
- 榊一郎、ocelot(原作) / 緋呂河とも(作画) 『神曲奏界ポリフォニカ カーディナル・クリムゾン』 フレックスコミックス発行 / ソフトバンククリエイティブ発売→ほるぷ出版発売〈Flex Comix〉、全9巻
- 2007年10月11日発売、ISBN 978-4-7973-4487-5 / ISBN 978-4-593-85556-8(新装版)
- 2008年7月10日発売、ISBN 978-4-7973-4899-6 / ISBN 978-4-593-85557-5(新装版)
- 2009年4月9日発売、ISBN 978-4-7973-5405-8 / ISBN 978-4-593-85558-2(新装版)
- 2010年1月12日発売、ISBN 978-4-7973-5824-7 / ISBN 978-4-593-85559-9(新装版)
- 2010年8月12日発売、ISBN 978-4-7973-6106-3 / ISBN 978-4-593-85560-5(新装版)
- 2011年2月12日発売、ISBN 978-4-7973-6353-1 / ISBN 978-4-593-85561-2(新装版)
- 2011年11月12日発売、ISBN 978-4-7973-6779-9 / ISBN 978-4-593-85562-9(新装版)
- 2012年7月12日発売、ISBN 978-4-593-85698-5
- 2013年3月12日発売、ISBN 978-4-593-85723-4
コミックとらのあなおよびアニメイトで各巻表紙カバー違いの限定版を販売。
ザ・ブラック
『FlexComixネクスト』にて2008年12月16日よりブラック・シリーズの小説「トライアングル・ブラック」を原作としたコミカライズ版「ザ・ブラック」が連載された。
- 大迫純一(原作) / 米村孝一郎(作画) 『神曲奏界ポリフォニカ ザ・ブラック』 フレックスコミックス発行 / ソフトバンククリエイティブ発売〈Flex Comix〉、全3巻
- 2009年6月12日発売、ISBN 978-4-7973-5501-7
- 2010年11月12日発売、ISBN 978-4-7973-6239-8
- 2011年11月12日発売、ISBN 978-4-7973-6726-3
エターナル・ホワイト
『月刊プリンセス』にて2009年4月号よりホワイト・シリーズの小説「エターナル・ホワイト」を原作としたコミカライズが連載された。作画:藤丘ようこ。
- 高殿円(原作) / 藤丘ようこ(作画) 『神曲奏界ポリフォニカ エターナル・ホワイト』 秋田書店〈プリンセスコミックス〉、全5巻
- 2009年9月16日発売、ISBN 978-4-253-19497-6
- 2010年3月16日発売、ISBN 978-4-253-19498-3
- 2010年11月16日発売、ISBN 978-4-253-19499-0
- 2011年5月16日発売、ISBN 978-4-253-19500-3
- 2011年10月14日発売、ISBN 978-4-253-19493-8
テレビアニメ
第1期
第2期
2008年2月15日にテレビアニメ公式サイトのコンテンツが消滅し、代わりに「復活まであと?日」と表示されていた。しかし、2008年10月13日より「演奏開始まで30日」とカウントが始まり、2008年11月12日午前0時をもって、第2期の公式サイトが始動された。
第1期と同じく「赤」をメインとしているが、時間軸は異なり、より過去の「学生編」を舞台にする。音楽担当の七瀬光を除き、第1期と制作スタッフは総入れ換えされた。また、原作を執筆しているライトノベル作家陣は今回は参加していない。
このタイトルは2008年11月13日に発売した榊一郎 著の小説シリーズと同名であるが、この『S』については、考案したのは出版社だが、何を意味しているのか著者にも出版社にも不明だという。
ストーリーの大筋は原作に基づいているが、コーティカルテの羽の枚数などキャラクターの設定には幾つかの変更が加えられている他、結末も異なったものとなった。また、作中挿入歌には1期と同様のものが使用されている。
キャスト
キネティックノベル版の声優から総入れ替えとなっている。
- タタラ・フォロン - 神谷浩史
- コーティカルテ・アパ・ラグランジェス - 戸松遥
- サイキ・レンバルト - 小西克幸
- ユギリ・ペルセルテ - 水樹奈々
- ユギリ・プリネシカ - 佐藤利奈
- ツゲ・ユフィンリー - 川澄綾子
- ヤーディオ・ウォダ・ムナグール - 檜山修之
- アカツキ・ディーレン - 小野大輔
- メイルリート・ルル・ウルクハウレン - 能登麻美子
- マチヤ・マティア - 茅原実里
- マナガリアスティノークル・ラグ・エデュライケリアス - 小杉十郎太
- ミサキ - 成田紗矢香
- カレン - みづき
- ボウライ、ジムティル - 川澄綾子、水樹奈々、佐藤利奈
- 学院長 - 速水奨
- ミゼルドリッド - 野中藍
- エレインドゥース - 生天目仁美
- ダングイス - 浅沼晋太郎
スタッフ
第1期
第2期
主題歌
第1期
オープニングテーマ「Apocrypha」
エンディングテーマ「コンコルディア」
挿入歌
「楽園」(第8楽章)
「L'aura 〜 精霊の唄 〜」(第11・12楽章)
第2期
オープニングテーマ「phosphorus」
エンディングテーマ「こいのうた」
挿入歌
「La Luna」(第1・4・12奏)
「L'aura 〜 精霊の唄 〜」(第12奏)
各話リスト
第1期 | |||||
---|---|---|---|---|---|
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
第1楽章 | プレリュード 紅の精霊 | 榊一郎 | 下田正美 | 遠藤広隆 | 阿部邦博、坂田理 |
第2楽章 | オペレッタ 見つめる精霊 | 楠本巨樹 | 粟井重紀 | 高橋敦子、芳賀亮 | |
第3楽章 | ポルカ 海の底の忘れ物 | 築地俊彦 | 小林孝志 | 浅見松雄 | 後藤孝宏、芳賀亮 服部憲知 |
第4楽章 | ダルセーニョ 始まりの日 | 日高真紅 | 成田歳法 | 内田祐司 | 朴杲烈、Choi Yung-Min Cho Yong-Ju |
第5楽章 | アッファンナート 裏切りの絆 | 大迫純一 | 中川聡 | 川畑喬 | 金一培 |
第6楽章 | スケルツォ 傍にいる理由 | 高殿円 日高真紅 |
下田正美 | 白石道太 | 三木俊明、渡辺浩二 |
第7楽章 | ヴァイオレンツァ 黒い追跡者 | 大迫純一 | 中原れい | 粟井重紀 | 樋口聡一、後藤孝宏 芳賀亮 |
第8楽章 | セレナーデ 人と精霊の狭間に | 日高真紅 | 北沢武士 | 山沢実、丸英男 | |
第9楽章 | ラプソディ とある神曲楽士の話 | 築地俊彦 | 内田祐司 | 長尾粛 | 高鉾誠 |
第10楽章 | バラード 愛憎の決着 | 大迫純一 | 大庭秀昭 | 川畑喬 | 金一培 |
第11楽章 | レクイエム 歌う精霊 | 榊一郎 | 中原れい | 白石道太 | 渡辺浩二、藤原未来夫 後藤孝宏 |
第12楽章 | シンフォニー 虹の楽曲 | 下田正美 中原れい |
下田正美 | 堀内博之 | |
第2期 | |||||
話数 | サブタイトル | シナリオ | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
第1奏 | 邂逅:misterioso | 金巻兼一 | 鈴木利正 | 今村麻美、臼田美夫 | |
第2奏 | 迷路:piangendo | 山本天志 | 守田芸成 | 夘野路子、武本大介 | |
第3奏 | 盟約:loco | 伴山人 | 萩原露光 | 関矢かおる、ひのたかふみ | |
第4奏 | 暗躍:rubato | 川崎ヒロユキ | 吉田英俊 | ながはまのりひこ | 空流辺広子 |
第5奏 | 謀略:feroce | 関島眞頼 | 徳本善信 | 宮崎修治、キム・ヨンシク | |
第6奏 | 双魂:affettuoso | 金巻兼一 | 園田雅裕 | 玉木慎吾 | |
第7奏 | 始動:amabile | 上坪亮樹 | 美甘義人 | 本多美乃、杉本光司 | |
第8奏 | 激震:furioso | 川崎ヒロユキ | 山本天志 | 浅見松雄 | 武本大介、宇津木勇 |
第9奏 | 野望:marcato | 関島眞頼 | 吉田英俊 | ながはまのりひこ | 空流辺広子 |
第10奏 | 進攻:risoluto | 園田雅裕 | 玉木慎吾、藤原利恵 | ||
第11奏 | 解体:tempestoso | 松尾衡 | 神崎ユウジ | 桜井木の実、宮崎修治 | |
第12奏 | 希望:vivace | 金巻兼一 | 上田繁 美甘義人 |
小原充、小菅和久 武本大介、空流辺広子 |
放送局
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 放送系列 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
第1期 | |||||
関東広域圏 | 東京放送 | 2007年4月3日 - 6月19日 | 火曜 28:15 - 28:45 | TBS系列 | 製作局 字幕放送 |
中京広域圏 | 中部日本放送 | 2007年4月5日 - 6月21日 | 木曜 27:25 - 27:55 | ||
近畿広域圏 | 毎日放送 | 2007年4月7日 - 6月23日 | 土曜 27:25 - 27:55 | アニメシャワー枠外扱い | |
日本全域 | BS-i | 2007年5月1日 - 7月17日 | 火曜 26:30 - 27:00 | TBS系列 BS放送 |
16:9フルサイズ |
AT-X | 2007年6月22日 - 9月7日 | 金曜 9:30 - 10:00 | CS放送 | リピート放送あり | |
GyaO | 2007年4月26日 - 8月2日 | 木・月曜 24:00 更新 | ネット配信 | 無料配信 | |
第2期 | |||||
神奈川県 | tvk | 2009年4月4日 - 6月20日 | 土曜 25:30 - 26:00 | 独立UHF局 | 番組表では『神曲奏界ポリフォニカ』のみ表記 |
埼玉県 | テレ玉 | ||||
近畿広域圏 | 毎日放送 | 土曜 26:58 - 27:28 | TBS系列 | アニメシャワー 第3部 | |
三重県 | 三重テレビ | 2009年4月9日 - 6月25日 | 木曜 25:25 - 25:55 | 独立UHF局 | |
岐阜県 | 岐阜放送 | 木曜 25:45 - 26:15 | |||
千葉県 | チバテレビ | 木曜 26:00 - 26:30 | |||
日本全域 | AT-X | 2009年4月21日 - 7月7日 | 火曜 11:30 - 12:00 | CS放送 | リピート放送あり |
バンダイチャンネル | 2009年4月24日 - 7月10日 | 金曜 12:00 更新 | ネット配信 | 1週間無料配信 |
関連CD
ドラマCD
- 「ホワイトナックル・クリムゾン」(2007年7月11日、LASA-9001)
音楽CD
第1期
第2期
トレーディングカードゲーム
Lycee
プリズムコネクト
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