神舟 (小説)
以下はWikipediaより引用
要約
『神舟(しんしゅう)』は、大河渡/著、長澤真/イラストのライトノベル。第5回スーパーダッシュ小説新人賞の3次選考まで通過し、その後集英社スーパーダッシュ文庫より刊行された。
あらすじ
明治5年の日本。明治政府は西欧列強の侵略に対抗するために、京都の地下に眠るという神舟を求めて、京都の嵐山にある秦の里に訪れる。そこには『斎凰(さいおう)』と呼ばれる秦の当主・氷紗がいた。氷紗は戦争のために神舟が使われることに反対し、強硬に神舟を手に入れようとする明治政府よりも先に、神舟を目覚めさせて恒久の平和を実現しようと京都に向かう。
登場人物
氷紗(ひさ)
修羅(しゅら)
世良 隼人(せら はやと)
巽 帯刀(たつみ たてわき)
朧(おぼろ)
神出鬼没で狂言回しの役割を演じる青年。女と見間違うばかりに美しい顔立ちをし、派手な女物の着物を着ている。氷紗と彼女に敵対する明治政府のどちらにも協力するなどその目的は不明。相当な陰陽術の使い手であり、そこから京都のある一族に関係していると噂されている。
用語
神舟(しんしゅう)
京都の地下に眠ると呼ばれる船。『神々の御船』と呼ばれて、天上から神々を連れてくるという伝承がある。神舟を目覚めさせれば、あらゆる願いを叶えてくれると宮中、秦の里、京童の間では伝わる。その神舟を目覚めさせるためには5つの関と、2つの湊の封印を解かなければならないとされ、さらには斎凰が金璽と一つにならなければならないと伝えられている。
神威(かむい)
あらゆる生命に宿るとされている力。蛍のように翠色のような淡い光を放つ。その力を集めればあらゆる奇跡を起こすことができるとされているが、神威は穢れやすいために制御することができない。神舟を動かすためには無垢な神威が膨大に必要とするが、その神威は京都の地下に蓄えられている。
金璽(きんじ)
莫大な神威の結晶化させたもの。斎凰の半身でもある。神舟の封印を解くためには、金璽と斎凰が一つになることが必要だとされている。元々は京童の一族が代々受け継いでいた。そのために京童は明治政府から狙われることになる。
関(せき)
神舟を目覚めさせるための封印がある場所。上賀茂神社、下鴨神社、貴船神社、八坂神社の4つは判明しているが、最後の一カ所が史料が紛失してわからなくなっているらしい。関の地下には巨大なドーム上の空間と黒曜石が置かれている。
湊(みなと)
神舟を動かす神威が汲み上げられて蓄えられている場所。神泉苑、京都御所の地下に存在している。御所の湊は禁門の変の際に開かれてしまっている。
神御柱(かんのみはしら)
神舟の封印を全て解くことによって現れる場所。さらには、斎凰が金璽と一つになった状態のことも指す。
京童(みやこわらわ)
吉野山に住むという一族であり、八瀬童子の血脈ともされている。鬼道と呼ばれる不思議な能力を代々受け継いでいる。
既刊
- 神舟 ISBN 978-4-08-630340-8