小説

神語りの玉座




以下はWikipediaより引用

要約

『神語りの玉座』(かみがたりのぎょくざ)は、薙野ゆいら/著・ひびき玲音/挿絵による日本のライトノベル。少女向け。

角川ビーンズ文庫(角川書店)より出版。全3巻。

あらすじ

神帝暦499年。突如として隣国から宣戦布告を突きつけられたセレティス王国。

王子セフィオは国を救うため、大国エスウェンと密約を組んで対抗しようと、軍師にして教育係のテュリアークと謎の少年アディスと共に旅に出るが……。

主な登場人物

セフィオ(セルフィオード・リヴェル・アーシェイラ)

本作品の主人公。セレティス国の第一王子にして、唯一の王位継承者たり得る王子。持ち前の正義感とお人好しの性格で、周囲を心酔させるカリスマ王子。
リーヴァイスを封じることのできる『星』の力を持ち、すべての神帝剣を扱うことができ、神帝の真名さえ教えられればその神帝の力を最大限発揮できる。
自他共に認める紅灑茶ファンであり、将来紅灑茶の道(東西交易路)を開くのが夢。

アディス(アルカディス・ジェラルド・ウィンスリーグ)

エスウェンガルドの半神の王太子で、オズワルド三世の1人息子。セフィオの親友。
黒い髪、蒼い左目と黒い右目という外見からよく、東方人あるいは東西混血に間違われる。
自分を執拗に隷従させようとする父を激しく憎んでいる一方、父から受けたトラウマから自分には友をつくる資格がないと思っていた。
一見クールだが、実は一番の天然。壮絶な味覚音痴であるが、セフィオの入れた紅灑茶だけはおいしいと感じる。

テュリアーク(テュレイクウィード、テュリアーク・サリオル・ユマ)

セレティス国の元帥にしてセフィオの教育係。
セレティスフィルド救国の英雄と称えられるが、その風貌は英雄というよりむしろ飄々とした学者といったところ。
知神ウォルトと愛神セイラを親に持つ純血神族であるが、彼の誕生が聖典に載っておらず、父ウォルトから受け継いだ赤い眼のために魔物として迫害されてきた上、母セイラに捨てられたというトラウマ持ち。
オズワルドⅢ世とは旧知の仲。

オズワルドIII世(ヴェイス・オズワルド・ウィンスリーグ)

エスウェンガルドの半神の王で、アディスの父親。
冷酷非道と恐れられ、あらゆる手段でアディスを隷従させようと試みる。
その正体は、18年前に本物のオズワルドⅢ世が人界に呼び戻した父祖神リーヴァイスその人であり、オズワルドⅢ世を殺害して彼に成り代わった後は、すべての神帝剣を集め、全神帝領の併呑をもくろむ。

ユツキ(斎槻)

光彩陸離の国光陸(みつくが)生まれの東西混血の少女で、実は光陸国第四王女。
オズワルドⅢ世に嫁がされそうになるが途中で脱走。異端審問官に捕まりそうになったところをセフィオ達に助けられ、彼らの旅に同行する。
医神メルヴィルの魂をその身に宿しており、治癒の術と弓に優れる。
黙っていれば美人であるが、怪力で不器用。しかし、セフィオと同じくお人好し。

十神帝

古の時代、跳梁跋扈していた数多の魔物を討ち、各神帝領国の守護神となった十の神々。

ナセル(ナセリヤロージュ)
十神帝の一柱にして、導神。
神帝剣は『クラウンロッド』。神獣は『星を導く栗鼠』エルシュドー。
かつて、リーヴァイスにその身を滅ぼされた神帝。魂の欠片をクラウンロッドに封じており、星(スヴィーラ)の力を覚醒させたセフィオに行くべき道を示した後冥界へと下っていった。
リーヴァイス(リヴァイスフェイン)
十神帝の一柱にして、軍神。エスウェンガルドの建国守護神帝。
神帝剣は『ルーンフェイト』。神獣は『運命を喰らう狼』ザナドゥ。
その強大な神力によって最も早く十神帝に選ばれた神族であり、最強の神帝。あまりに冷酷で傲慢なため周囲から疎まれるが、自分を恐れない神妃サフィアだけは深く愛している。
サフィアとの間に禁忌の半神をもうけたため、他の神帝からは邪神と見なされている。
メルヴィル
十神帝の一柱にして、医神。
神帝剣は『ホーリアーク』。
肉体が滅ぼされた時、ユツキの母方の先祖に体を間借りさせてもらって以来ユツキの血筋の者の体を借りている。妖艶で姉御肌。ユツキには優しいが、気に食わない相手に対しては情け容赦なく鉄拳と蹴りをお見舞いするなど、結構凶暴。
アルマ(アルマスファディト)
十神帝の一柱にして、葬祭神。アルマスブルクの建国守護神帝。
神帝剣は『シュラウドミスト』。神獣は『雲を呑む蛇』ディアリグ。
やたら怒りっぽい男神で、特に恋人のハスファルのこととなると手がつけられなくなるほど激昂する。ハスファルを唯一「ハーファ」と呼ぶ神帝で、彼女がリーヴァイスによって片目を失った時に自分の目を移し変えて隻眼となる。
ハスファル
十神帝の一柱にして、法神。ヴァンデミアスの建国守護神帝。
神帝剣は『オーダーエッヂ』。
穏やかな気性の女神だが、道理に合わないことや曲がったことを許せない性格。神帝アルマとは、人間で言うところの「誓いをたてた仲」であり恋人同士というより夫婦に近い。
ユンフィ
十神帝の一柱にして、調停神。セレティスフィルドの建国守護神帝。
神帝剣は『エターナルカーム』。
かつて、リーヴァイスが禁忌の半神の子供をもうけたことを知り、その身を犠牲にして彼をザナドゥ共々封印した神帝。星(スヴィーラ)の力は、彼女の封印操作の力に由来する。
ウォルト(ウォルティアウィード)
十神帝の一柱にして、知神。テュエルポリスの建国守護神帝。
神帝剣は『ジェネシスソウル』。
テュリアークの父親で、セイラの夫。リーヴァイスに負わされた手傷によって現在は冥界の客。セイラ以外はおよそ眼中になく、彼女が関わることでなければ「万年無気力」とメルヴィルに揶揄されるほど。
セイラ(セイラスアーウェ)
十神帝の一柱にして、愛神。トリエスタントの建国守護神帝。
神帝剣は『クオーツレイン』。
テュリアークの母親で、ウォルトの妻。目の色を除けばテュリアークと瓜二つ。リーヴァイスの最大の理解者であり、彼の真名を知るただ一人の神帝。
ラザック
十神帝の一柱にして、工芸神。オーリンラントの建国守護神帝。
神帝剣は『フレイムセラフ』。
かつて、リーヴァイスにその身を滅ぼされた神帝。物を作るのが趣味だったようだが、その殆どはがらくたで占められている。
イリヤ
十神帝の一柱にして、豊穣神。ハインフェルトの建国守護神帝。
かつて、リーヴァイスにその身を滅ぼされた神帝。他人の迷惑を顧みず奇怪な植物を植えまくる悪癖の持ち主。

用語

星 (スヴィーラ)
かつて、調停神ユンフィが邪神リーヴァイスを封印した時、いずれ封印から解かれるであろうリーヴァイスを完全に滅ぼすため、自身が建国守護神帝であるセレティスフィルドの王家アーシェイラ家に隠した封印操作の力。
星 (スヴィーラ) となった者は神帝剣に封じられた神帝を解放する事ができ、またその神帝剣を扱う事もできる。
神帝剣
十神帝が人界から神界へと戻る時、自身が建国守護神帝である国々に残していった剣。使い手の意思一つで様々な形へと変化する。
王権の象徴であり、国の結界を保って魔獣から国を守る力をもつ。持ち主である神帝の真名を唱える事でその威力を最大限発揮できるが、力を行使できるのはその神帝が守護する国内のみ。
東西混血 (アデイアージエス)
東方人と神帝領民の混血。東方人に特徴的な黒髪と黒目をもつが、顔立ちは神帝領民のそれに近い。東方人と同様迫害の対象となる事もある。
汚泥混じり (ザドルガ)
人界においては『東西混血』の蔑称のこと。
本来は、禁忌とされる神族と人間の混血のことで、すなわちリーヴァイスの血を受け継ぐウィンスリーグ家の者を指す。リーヴァイスが自らの手駒として神妃サフィアとの間に儲けたイライアスⅠ世が始めであるが、メルヴィル曰く、リーヴァイスにそのような意図はなかったとも。
魔獣
神帝に滅ぼされた魔物が獣と交わって生まれた生き物。血のような凝った赤い目が特徴で、その血は金を除くいかなる金属をも腐食させ、皮膚を焼け爛れさせる猛毒である。
紅灑茶 (カーテ)
深い暗赤色をした飲み物で、セフィオの好物。紅茶がモデル。
フェンシャ商人
東は光陸 (みつくが) の向こうから西は神帝領まで世界をまたにかける東方出身の大商人。金額次第では肉親をも売り渡す徹底した拝金主義のため、『カラス頭 (黒髪でお金大好き、の意)』と揶揄されるが、その商才と信用第一は一目置かれている。
東方人であるため神帝領で迫害を受けることもしばしば。セフィオと交友のあるフェイレン(緋刃)、ランシャオ(藍鞘)が代表を務める雷商会が最大の規模を誇る。

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