秀吉でごザル!!
以下はWikipediaより引用
要約
『秀吉でごザル!!』(ひでよしでごザル!!)は、たなかかなこによる日本の漫画作品。単行本は全7巻。
概要
豊臣秀吉を主人公とした歴史漫画。農民出身から関白にまで上りつめた豊臣秀吉の生き様を、前作『破戒王〜おれの牛若〜』同様、たなかかなこが独自の視点で描く。武士に反感を持ちながらも、藤吉郎が、少しずつ成り上がる様子が描かれている。
『週刊ヤングジャンプ』(集英社)の増刊号である『漫革』53号(2006年)より連載開始。2008年より『漫革』の後身である『月刊ヤングジャンプ』にて最終号(2010年9月号)まで連載された。単行本化に際し、最終話が大幅に(50ページ分)加筆されている。
登場人物
織田軍
木下藤吉郎(きのした とうきちろう)
本作の主人公。熱田神社で見たお市の美しさに感激し、お市に好かれるため桶狭間の戦いから織田軍入り。
史実通り小柄で線が細いが引き締まった筋肉をしているが、作中では強い方ではなく、腕力で勝利することは基本的になく、持ち前の機転と知恵で難局を乗り切る。もともと農民であったため、武士や力で押し切ろうとする人間に反感を持っている。また、権力への憧れが強く、保身と出世のために必要とあれば卑屈な態度をとることも辞さないが、プライドがないわけではなく悔しさに涙を流すことも多い。冷酷に徹しようとすることが多いが、根が善人であるため弱いものを守ることが多い。
竹中半兵衛を部下に加えた事で彼の作戦を実行し着々と出世しているが、私生活ではねねとの確執やお市の結婚、更にはお市の前でお市の子供を殺させられ、お市を発狂させてしまうなど決して幸福とは言えない道どりを歩んでいる。これをきっかけに信長と近衛が対立するように仕組み、その結果信長を近衛と明智の手で殺させる事に成功した。明智光秀との戦いでは光秀を自力で倒し、自暴自棄になった光秀を諭して逃亡させている。
「猿冠者」という巨大な猿の「憑き鬼神」に憑かれており、気合を入れた時など、背後に巨大な猿が現れる。のち、近衛前久により「憑き鬼神」を使役する方法を教わる。
織田信長(おだ のぶなが)
藤吉郎の主君。南蛮風の衣装を好み、作中ではマントを羽織り、西洋帽子をかぶって登場するシーンが多い。感情の起伏が激しく、たいそう気難しい人物。藤吉郎の才能を信頼しているようであるが、虐待に限りなく近い扱いをしており、たびたび藤吉郎の反感を買っている。本人曰く「可愛いほど苛めとうなる」とのこと。父の死後、母や弟の裏切りにあった中で唯一自分の傍らに残った妹のお市と肉体関係を持っており、上記の理由も相まって強い執着を示している。
一度は間柄が武器として携帯していた朝倉義景の刀型憑き鬼神により心臓を貫かれて死亡するが、その際に内面世界で自らに憑く「天魔」或いは「サタン」と呼ばれる人間の体に山羊の頭をもつバフォメットの様な姿の「憑き鬼神」と出会い、「キリシタンの台頭により数少なくなった自然神(憑き鬼神)の住みやすい国である日本を守る」という契約に対して「世界中を日本にすると宣言」し、この取り決めにより天魔の力を得て「第六“天魔”王 織田信長」として復活、その際に母への蟠りも捨てている。お市が戻ってきてからは朝廷へのクーデターを画策する一方でお市を偏愛し帰蝶を顧みる事がなくなったが、これがかつての帰蝶の許婚であり信長と帰蝶の婚姻に不満を持っていた光秀の怒りを再燃させ決起させる結果となった。本能寺にて降伏したふりをして近づいてきた近衛と戦うが、憑き鬼神を使える近衛に対して信長はサタンに協力を拒絶され生身で戦う事を強いられ切り捨てられる。遺体は近衛の手によって御所の庭先に埋められ日本国安寧の礎にされた。
サタンが信長への協力を拒んだのは自分を受け入れてくれたアマテラスに連なる朝廷に対し信長がクーデターを画策したためであり、日本国の守護を自認するサタンにとって信長は自分を使役できる稀有な存在ではあったが、もはや敵でしかなくなっていたからである
帰蝶(きちょう)
お市(おいちのかた)
ねね
竹中半兵衛(たけなか はんべえ)
浅井・朝倉軍
朝倉義景(あさくら よしかげ)
その他
雑賀孫市(さいか まごいち)
近衛前久(このえ さきひさ)
朝廷では関白の役職についている大物政治家。「玉藻」という代々近衛家に伝わる「憑き鬼神」を使役し、祖先藤原鎌足から引き継いだ大鎌を使う。かつては乱世を終わりに導くために各地の有力大名の下に遣いを送り、時には自ら命がけで交渉にあたる事もあった。以前より天下人の育成に奔走していたが、信長次いで秀吉に目を付ける。そのやり口は足利義昭に命じて信長包囲網を形勢し一度は信長を死に追い詰めるなど苛烈を極めたが、最終的に目的のためなら手段を選ばない性格が災いし、秀吉の陰謀により信長との敵対を余儀なくされ、朝廷を信長から守るために信長に先んじて彼の狙っていた何の権限も無い太政大臣の地位を拝命して九州への逃亡を余儀なくされた。後に本能寺に現れ降伏するふりをして信長に近づき切り捨てた。
「憑き鬼神」に憑かれながらも自覚のなかった藤吉郎に対し、その使役のやり方を教えた。
千利休(せんのりきゅう)