科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌
漫画:科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日記
作者:KAKERU,
出版社:秋田書店,
レーベル:チャンピオンREDコミックス,
発表期間:2017年2月7日 - 2018年7月3日2018年8月7日 -,
巻数:既刊13巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日記』(かがくてきにそんざいしうるクリーチャーむすめのかんさつにっき)は、KAKERUによる日本の漫画作品。ネット漫画サイト『チャンピオンクロス』(秋田書店)にて、2017年2月7日から2018年7月3日まで連載。同サイトが『マンガクロス』(同社)に移行した後は、同サイトにて2018年8月7日から配信中。
概要
現代人が中世ファンタジー世界に飛ばされる異世界転移物でありながら登場する亜人種、クリーチャー娘が人類から進化した生物であることを作中で科学的に考察し、また同様にファンタジー作品でありながら魔法や一部現代科学を封じられている制限された世界で、現代知識を駆使した旧時代の科学力で生き抜く術を見つける様を描いた作品である。
作画にCGを取り入れており、武器や一部の建造物は全てCGで描かれている。なお、移行した際、性描写のモザイクが変更されており、移行前は最低限の白塗りで性器のみだった物が、『ゴメンなさい』と書かれたプラカードを持ったネアの姿になり、性器だけでなく乳首も隠されるようになっている。なお、本作に登場するクリ娘は、人類史上最も一般的な定義で、全員成人している。
あらすじ
クリ娘(くりむす、半人半獣の姿の亜人、クリーチャー娘の略)が大好きでハーレムを築いて繁殖行為をしたいという願望を公言してはばからない栗結大輔が、突然本当に異世界に来てしまった。そんな彼は、現地住民の人間達に追われているアラクネ種のネアと遭遇、病気の母のため食料を盗んだという彼女と住民の間に割って入り仲裁したことをきっかけにアラクネの部族に迎え入れられる。現代日本の知識を彼らに提供して技術革新を行うことで有用性が認められ、彼を繋ぎ留めたいアラクネ側の意思と利害が一致した結果、ネアがハーレム入り第一号となる。その後も様々な亜人(人間からは敵性亜人とされる種族も含む)と接触する度に、クリ娘のハーレムを築くという個人的欲望が根底にあるとはいえ持ち前の行動力と交渉力を駆使して同盟関係を結び、新たなクリ娘をハーレムに加え勢力を増していき、着実にハーレム王への道を歩んでいく。
その一方、栗結の親友・織津江大志もまた同じ世界の別の場所に転移していた。栗結以上の技術力とサバイバル能力を持ちながらコミュニケーション能力に欠けた彼は、人間のオサマ王国に迎え入れられ、美人のメイドたちの仕える屋敷に暮らしつつ王国に現代日本の知識を提供していたが、実際の能力が高いにもかかわらず自己評価があまりにも低いため卑屈な態度しか取れず、そのためメイドたちからは一切好意を持たれることもなく、かといって強引に性的行為を行う行動力もないため、自分を嫌っている美人に囲まれるという(彼の主観では)地獄のような日々を送ることになった。そんな生活に疲れ果てた織津江は王国を出奔し、人間が一切居住しない荒野に向かう。そこでたまたま助けたゴブリン「ミドリ族」に迎え入れられた織津江は、強い男を偏見を持たずに尊敬し、交配相手として受け入れるゴブリンたちとの生活の中で日本時代からの卑屈さが完全に消え去り、能力に見合った自己評価を持つ男へと変貌していく。敵性亜人であるゴブリンたちに技術を提供し国力を増していく彼の存在は、人間から見れば「魔王」そのものであった。
人間種族が支配的だったこの世界に登場したハーレム王と魔王。二人の異世界人の存在で、世界のバランスは徐々に変わっていく。
登場人物 ・種族
ヒューマン種
いわゆる普通の人間(異世界に迷い混んだ現代人を含む)。本作の異世界ではヒューマン種から進化した亜人と呼ばれる種族が複数存在し、そのうちの雌に関しては主人公大輔がクリ娘と認識している。ヒューマン種と亜人、もしくは亜人間の異種交配は可能で、ゴブリン種やオーク種などの例外を除けば基本的に子供は母親と同じ種族となる。また一夫一妻の貞操観念や自らを至高の存在として特別視する「人間病」(後述)と呼ばれる価値観が、他の亜人からは滑稽に見えるらしい。
現代人
栗結 大輔(くりむすび だいすけ)
関東某所の生物学科の大学生で本作の主人公。23歳(第一話時点)。クリ娘に異様な情熱を注ぎ、クリ娘ハーレム王になると言って憚らない。異世界転移直後にネアを成り行きで助け、その後も様々なクリ娘を知恵と情熱で仲間にしていく。意外と学者肌で、異世界の生物に関して地球の進化論と比較して差を見極めているのだが、その際はスケベな思考が一切起こらない。自身の提供出来る知識と知恵で技術を加速させ過ぎて異世界の技術に「ゆがみ」を起こさない様に注意しつつ、様々な問題をクリアしていく。また喫煙者であり、手持ちのライターが異世界人の証として序盤で活躍する。アラクネ族のアネラやアーさんが危機一髪の状況に陥った際に身を挺して庇うといった男気や、女性に対しては基本的に合意が無ければ手を出さないといった紳士的な面もあるため亜人からの評価は高い(ただし異世界においてもハーレム王に理解がある女性は1%程度のごく少数派であり、ハーレムが成立しているのはそういった女性をかき集めた結果であり実際モテているわけではない模様)。身体能力は並だが、ケンタウロス族の後ろ蹴りが直撃しても無事だったりするなど意外と頑丈である。また、後述の織津江と違って武術などの心得は無いが、異世界生活の中で経験を積んだため、機転も駆使してディープワンズやブエルを単独で倒すくらいの実力は身に着けている。
名前の由来は「クリ娘、大好き」。作中では(主にクリ娘から)下の名前のダイスケ、または自己紹介の際に「ハーレム王になる男だ」と言うのが口癖のため一部『ハーレム王』の呼び名が定着している。
織津江 大志(おりつえ たいし)
大輔と同じ大学の学生で知力と運動能力(特に格闘)に優れ、大輔曰く自身の上位互換。22歳(第一話時点)。実戦を想定した古武術「オリツエ流古武術」を習得しており、その実力は相当に高い。さらに様々な分野の技術にも長けており、大輔のサバイバル術も彼から教わっている。ただしその顔と背の低さの外見の容姿に強いコンプレックスを抱いており、オドオドした性格から対人関係は最悪で、自身の評価は最低であり、他人からも同じように最低の評価を受けていると勘違いしている。第1話ではモブキャラクターとして紹介されていたが、第7話で大輔と同じ異世界へ転移していたことが判明し、紆余曲折あってオサマ王国の技術顧問として高待遇で迎えられた。しかし前述のコンプレックスからくる勘違いで人間関係が崩壊してそのまま国を去った後、ゴブリン族達と共に暮らし自身の覚えている限りの知識と技術を惜しみなく使用し、亜人寄りの考え方になり一大拠点を作り上げ『魔王』と呼ばれるようになっている。
名前の由来は「俺ツエーしたい」。異世界転移してからは作中のもう一人の主人公的扱いとなっており、マンガクロスにて2020年3月17日より公式スピンオフの主人公となった(後述)。
芸鋤 ビエル(げいすき びえる)
訛葦 笛地(なまあし ふえち)
大輔や織津江と同じ大学の学生。21歳(第64話時点で22歳)。「アラクネとのHの実現」について語る大輔と織津江にツッコミを入れていた。大輔や織津江とは同じ高校で1学年下の後輩であり、当時は喧嘩自慢のヤンキーで織津江の噂を聞いて勝負を挑むも完敗。その後は自身も「オリツエ流古武術」に入門し、織津江や大輔を先輩として接しつつもいつかは織津江に勝ちたいと考えていた。
第1話以後に長らく登場しておらず大輔の回想等に描かれる程度だったが、第64話で再登場。大輔や織津江と同様に異世界転移しており、人間の国家「リパブリック共和国」で臨時特殊兵員教導官を務めていることが判明した。リパブリック共和国は織津江が身を寄せるゴブリン部族と敵対関係にあるが、訛葦も織律江もまだ互いの存在を(転移していることすらも)知らない。
異世界人
サシヨイ村
オサマ王国
メイヤ
織津江の世話を任された屋敷のメイド長。実は諜報部隊のメイドで暗殺のプロ。織津江のために色々と世話を焼いていたが、自分に自信のない織津江を心の中で見下していた。それは他のメイドたちも同様で、織津江もそれを察してストレスを溜め込んでおり、あるとき彼女が軽い気持ちでとったやり取りがついに彼を決定的に傷つけ、出奔させる事態を招いてしまう。その後、ゴブリンの里で発見された織津江と交渉するための使節団として参加し、織津江と再会する。実は男性との恋愛に憧れていたものの、それまで自分より優秀な相手に巡り合えずにいたが、元々の優秀さに加えて揺るぎない自信を獲得した織津江を見てようやく自分が待ち焦がれていた相手が見つかったと感じ、彼のもとに残りハーレムの一員となった。
リパブリック共和国
その他
リーン・ケーン・ジーンフォース
サシヨイ村と敵性亜人レッドキャップの戦いを止めるために、帝都から来た貴族の若い男性。人権思想を信奉しており、「人間と同様にレッドキャップにも人権がある」という観点から持論を語るが、具体的な解決方法の提案などは一切なく、ただ綺麗事を述べるばかりのため、村人たちから顰蹙を買っている。捕食関係にあったアラクネとハルピュイアを大輔が仲介したと聞き、彼まで仲間に引き込もうとするが、居合わせたラネアに威嚇されてその場は引き下がる。その後、村人たちがレッドキャップに勝利し、レキたち生き残りの女子供を皆殺しにしようとしたところへ現れ止めに入るも、腹に据えかねた村長に一喝された。直後に駆けつけた大輔と村長との取引によって生き残りのレッドキャップは助命されたが、大輔からは取引の下準備として最大限に利用される形となった。
ノーブレス
プリンシバリ公国の冒険者の女性。姉がゴブリンに孕まされ殺されたとしてゴブリンを憎んでおり、復讐のために仲間と共にミドリ族のゴブリンたちを襲撃するが、織津江の技術を得て重武装したジャーたちの返り討ちに遭い、オブリージュとともに捕虜とされた。その後、織津江に助けを求めるが、「人間の敵であるゴブリンは滅ぼして当然」といった無自覚ながら傲慢に満ちた発言を軽蔑と共に完全に論破され突き放される。それでも諦めずにゴブリンの奴隷になるふりをしながら反撃の機会を伺っていたが、それも織津江に見抜かれて笑顔で「服従か死か」の最後通告を突き付けられ、圧倒的な死の恐怖と生への渇望の経験から、それまでの人間としての価値観が崩壊。それ以来、心の底から織津江やゴブリンたちに服従するようになる。服従してからは仲間として認められ、他のゴブリン女性と変わらない扱いを受けるようになった。また、ゴブリンやオークとの生活に慣れるうちに、人間の価値観の歪みを客観的に認識できるようになっていった。
ユミ
友好性亜人
人間と友好的な関係にある種族。あくまで人間基準であるため、後述の敵性亜人とは仲が良かったり、敵対関係な友好性亜人同士も存在したりする。
アラクネ種
ネア
ラネア
アー
アネラ
ネア
ラネア
アー
アネラ
ハルピュイア種
ルピー
ハル
アルバ
単行本11巻の読切に登場。南方のハルピュイア国家の王女。南方の種族の特徴として翼の形状が海上の飛行に適している反面、突風や乱気流が発生する森などの飛行は苦手。また、常に全裸のルピーらと違って衣服を着ている。王宮の堅苦しい生活に嫌気が差し、自由な生活への興味と憧れから北方へ渡ってきたが、乱気流に煽られて墜落、負傷してしまい、近くにいた大輔らに保護された。その後、無事に回復して元通り飛べるようになる。大輔や仲間たちとの暮らしの中で、彼らの自由な生活にも興味を持ったが「豊かな生活に慣れた自分には、本物の自由は厳し過ぎる」と実感し、帰国を決意。記念に大輔との一夜の関係を持った後、皆に見送られて帰っていった。南方の異国語を使い、大輔と直接会話はできないのでルピーの通訳を介して会話している。名前の由来はアホウドリの英語名「アルバトロス」から。
ルピー
ハル
アルバ
単行本11巻の読切に登場。南方のハルピュイア国家の王女。南方の種族の特徴として翼の形状が海上の飛行に適している反面、突風や乱気流が発生する森などの飛行は苦手。また、常に全裸のルピーらと違って衣服を着ている。王宮の堅苦しい生活に嫌気が差し、自由な生活への興味と憧れから北方へ渡ってきたが、乱気流に煽られて墜落、負傷してしまい、近くにいた大輔らに保護された。その後、無事に回復して元通り飛べるようになる。大輔や仲間たちとの暮らしの中で、彼らの自由な生活にも興味を持ったが「豊かな生活に慣れた自分には、本物の自由は厳し過ぎる」と実感し、帰国を決意。記念に大輔との一夜の関係を持った後、皆に見送られて帰っていった。南方の異国語を使い、大輔と直接会話はできないのでルピーの通訳を介して会話している。名前の由来はアホウドリの英語名「アルバトロス」から。
マーフォーク種
メイ
カナ
フマ族の姫。従者のメイが大輔との約束を破ったところから始まりそのまま大輔の后となる。正式な王族であるため、本来はヒューマンの貴族といえども正式な謁見をもって対応しなければならないほど高貴な身分にある。名前の由来はサ「カナ」。
頭がよく、常に合理的に行動する。「姫」という自分自身の立場さえ「最も高値で売れる娼婦に過ぎない」と言い切り、里の利益のためにイルカのハーレムに入るつもりでいた。大輔が進んだ世界の文物について軽くつぶやいただけですぐさまそれを想像でき、その素晴らしさに打ち震えていた。
普段は表情に乏しく、何を考えているか分かりにくいため冷たい性格と思われがちだが、本当は民を愛しその幸せを何よりも願って行動する熱血漢で、そのことを大輔やイルカにフォローされた際には涙していた。
オジサン
イルカ
フマ族の隣里の族長。名前の由来はイルカ→海豚→ブタ。
太った初老のマーフォーク男性で「ぶひゅひゅ」という不気味な笑い方が特徴。一夫一妻のマーフォークの中で財力に物言わせ一夫多妻制を貫く。メイなどからは毛嫌いされていたが本当は人格者で、妻となった女性は家族も含めて大切にするので慕われており、大輔たちのクラーケン退治の際も私兵を率いて陰で援護するなど尽力していた。フマ族の漁場がクラーケンに占領されたため、新しい漁場を提供する代わりにカナを嫁に貰う約束をしていたが、大輔たちがクラーケンを倒したため結婚の話は流れる。実はカナはイルカに好意を持っており密かに相思相愛の関係で、カナが大輔のハーレム入りを決めた際も「もし破局しても子供も含めて受け入れる」と言って温かく送り出す度量を見せた。カナ曰く「見た目と笑い方が少々アレなだけで里長としても男性としても完璧な方」。
サーバ
メイ
カナ
フマ族の姫。従者のメイが大輔との約束を破ったところから始まりそのまま大輔の后となる。正式な王族であるため、本来はヒューマンの貴族といえども正式な謁見をもって対応しなければならないほど高貴な身分にある。名前の由来はサ「カナ」。
頭がよく、常に合理的に行動する。「姫」という自分自身の立場さえ「最も高値で売れる娼婦に過ぎない」と言い切り、里の利益のためにイルカのハーレムに入るつもりでいた。大輔が進んだ世界の文物について軽くつぶやいただけですぐさまそれを想像でき、その素晴らしさに打ち震えていた。
普段は表情に乏しく、何を考えているか分かりにくいため冷たい性格と思われがちだが、本当は民を愛しその幸せを何よりも願って行動する熱血漢で、そのことを大輔やイルカにフォローされた際には涙していた。
オジサン
イルカ
フマ族の隣里の族長。名前の由来はイルカ→海豚→ブタ。
太った初老のマーフォーク男性で「ぶひゅひゅ」という不気味な笑い方が特徴。一夫一妻のマーフォークの中で財力に物言わせ一夫多妻制を貫く。メイなどからは毛嫌いされていたが本当は人格者で、妻となった女性は家族も含めて大切にするので慕われており、大輔たちのクラーケン退治の際も私兵を率いて陰で援護するなど尽力していた。フマ族の漁場がクラーケンに占領されたため、新しい漁場を提供する代わりにカナを嫁に貰う約束をしていたが、大輔たちがクラーケンを倒したため結婚の話は流れる。実はカナはイルカに好意を持っており密かに相思相愛の関係で、カナが大輔のハーレム入りを決めた際も「もし破局しても子供も含めて受け入れる」と言って温かく送り出す度量を見せた。カナ曰く「見た目と笑い方が少々アレなだけで里長としても男性としても完璧な方」。
ケンタウロス種
タウラ
タウラ
敵性亜人
人間に敵対的とされている種族。同世界のヒューマン種と無法に殺し合ったり、ヒューマンを攫って家畜とするなど険悪な関係だが、大輔や織津江のような異世界人は例外として敵視しないなど、基本は理性的な種族がほとんどであり交流は不可能ではない。
レッドキャップ種
レイ
レイ
ゴブリン種
ジャー
ワカクサ
ジャー
オーク種
ピグ
カツトン
ピグ
カツトン
ヴァンパイア種
パイア=ヴァン=ヘルシング
頭に花のカチューシャをあしらった長髪の女性。意中の男性に告白をするも上述の価値観からすげなく突き放され、傷心から始めた人間男性との「遊び」にはまり、偶々見かけたダイスケに興味を持ち夜這いをかける。「身の丈以上に尊い自分」を強制されるヴァンパイア社会に生きる辛さをダイスケから慰められて彼を更に気に入り、催眠術で虜にして連れ帰ろうとするが、駆け付けたネアに阻止されて立ち去り、夜の森へと消えて行った。種族の本能や文化に忠実で自由奔放ながらも、聞かれたことに答え閉鎖的な自分達の社会に泣きながら愚痴る位には素直な性格。夫も子供もいるが、社会制度の関係で同居はおろか会うこともままならないらしい。根本的に価値観の異なるアラクネ種のネアに「蜘蛛猿」という言葉を浴びせ、「山蛭」と言い返される程嫌われている。
パイア=ヴァン=ヘルシング
頭に花のカチューシャをあしらった長髪の女性。意中の男性に告白をするも上述の価値観からすげなく突き放され、傷心から始めた人間男性との「遊び」にはまり、偶々見かけたダイスケに興味を持ち夜這いをかける。「身の丈以上に尊い自分」を強制されるヴァンパイア社会に生きる辛さをダイスケから慰められて彼を更に気に入り、催眠術で虜にして連れ帰ろうとするが、駆け付けたネアに阻止されて立ち去り、夜の森へと消えて行った。種族の本能や文化に忠実で自由奔放ながらも、聞かれたことに答え閉鎖的な自分達の社会に泣きながら愚痴る位には素直な性格。夫も子供もいるが、社会制度の関係で同居はおろか会うこともままならないらしい。根本的に価値観の異なるアラクネ種のネアに「蜘蛛猿」という言葉を浴びせ、「山蛭」と言い返される程嫌われている。
トロール種
ボス
ボス
デュラハン種
ユラ
49話最後のシーンで初登場した種族の若い女性。過去にマンティコアに襲われ、一命は取り留めたものの頭と体が分断されてしまい、特殊な道具で固定していた。しかし固定していた道具が壊れ、首が取れた見た目から周囲に怖がられ困った末に、頭を胸に抱えた状態でケンタウロス族の村に滞在中の大輔の元に迷い込む。大輔は新しいモン娘登場に喜んだが、他のものは悪霊の類と怖がったり驚いたりという反応をした。前述のマンティコアにその後も付け狙われており、彼女を追ってケンタウロスの村にまで現れたことから、大輔たちに迷惑はかけられないと決着を付けることを決心。村の近くの草原で夜に戦いを挑む。戦闘の心得もそれなりにあり、槍や毒入りの短剣などを駆使して戦うも劣勢に陥り追い詰められるが、大輔の作戦とケンタウロスらの救援でマンティコアは倒され、大輔のハーレム入りすることとなった。
ユラ
49話最後のシーンで初登場した種族の若い女性。過去にマンティコアに襲われ、一命は取り留めたものの頭と体が分断されてしまい、特殊な道具で固定していた。しかし固定していた道具が壊れ、首が取れた見た目から周囲に怖がられ困った末に、頭を胸に抱えた状態でケンタウロス族の村に滞在中の大輔の元に迷い込む。大輔は新しいモン娘登場に喜んだが、他のものは悪霊の類と怖がったり驚いたりという反応をした。前述のマンティコアにその後も付け狙われており、彼女を追ってケンタウロスの村にまで現れたことから、大輔たちに迷惑はかけられないと決着を付けることを決心。村の近くの草原で夜に戦いを挑む。戦闘の心得もそれなりにあり、槍や毒入りの短剣などを駆使して戦うも劣勢に陥り追い詰められるが、大輔の作戦とケンタウロスらの救援でマンティコアは倒され、大輔のハーレム入りすることとなった。
関西弁口調であり、その口調や容姿は作者が以前pixivで掲載していたイラストに酷似している。
関西弁口調であり、その口調や容姿は作者が以前pixivで掲載していたイラストに酷似している。
ラミア種
カガシ
その他亜人
最新話時点で友好性亜人か敵性亜人かが不詳な種族。ただし、作中に登場した個体がヒューマン種と争う描写はない。
エルフ種
エルゥ
エルゥ
スピンオフの登場人物
後述のスピンオフ作品「織津江大志の異世界クリ娘サバイバル日誌」に登場する四人のハルピュイア娘。転送直後の織津江を見つけて興味を持ち付き纏っている。織津江は、苦労して作った食事の大半を持ち去ったりする彼女らを忌々しく思い「害鳥」呼ばわりしている。一方で彼女らとの交流が孤独なサバイバル生活で唯一の癒やしにもなっており、本気で憎みきれないところもある。マフラーやベルトなどの軽装を自作して身につけていたり、自分たちで製鉄して鍋や武器を作ったりと、本編に登場するルピーなどより文化的な生活をしている。本編でも彼女らを回想するシーンで一コマだけ登場しており、全員健在な模様。
アイ
ピュイ
モンスター
ヒューマンおよび亜人以外の生物。総じて怪物的な外見をしているが、高い知能を持つものも多い。基本的に人類とは敵対関係にあり、人型をしていても会話はおろか平和的共存も不可能。大輔達が倒したものに関しては、基本的に解体されて身体構造を調べられている。
ワイバーン
スライム
トレント
リビングデッド
レッサーデーモン
後に言語さえ合えば意思疎通が可能なのが判明、高度な思考力・工作能力を持ち単なる怪物ではないことが判明する。
ジャイアントスコーピオン
ファイアードラゴン
パピ
クラーケン
ディープワンズ
アルミラージ
コカトリス
ゴーレム
ケルピー
ミノタウロス
キャタピラー
鎧竜
レッサー・リザードマン
ミミック
リビングアーマー
オルトロス
ヒュドラ
その後、人類に対する本能的な恐怖心や警戒心から大輔たちへの殺意が蘇り、彼らを見つけ出して皆殺しにしようと試みるも、追跡中に自分よりも強い金色のドラゴンの一種(名称不明)に遭遇したため、再度追跡を断念して逃走した。
バジリスク
マンティコア
シャイニングドラゴン
巨大蜂(正式名不詳)
半飛竜
アースドラゴン
マンイーター
ブエル
用語
この世界には定期的に日本からの異世界人が訪れており、その存在と技術的有用性は広く知られている。異世界人から習得した日本語が異種族も含めた共通語となっているため、言語が通じる設定になっている。
禁忌
クリ娘世界に伝わるタブー。作者曰く現代知識無双を禁止するためにつけた設定。「火薬」「雷の要素(電気)」「蒸気の水車(蒸気機関)」「燃える水の水車(内燃機関)」これらを生み出し利用することを指す。もし禁忌を破った場合、「モンスタースタンピード」と呼ばれる周辺のモンスターの群れが一斉に禁忌を破った都市を襲い、例え城塞都市であっても滅ぼされてしまう。ただし、その範囲はかなり曖昧らしく、似たものでも禁忌とみなされる場合もあるようである。また、敵対国内で禁忌破りを行う等の意図的にモンスタースタンピードを引き起こす行為に対しては行った側に対してもスタンピードが発生する。
また上述の禁忌を踏まえた上で、アラクネの村で大輔が作った兵器を皮切りに、後に作中で織津江も始めた現代知識を駆使した後述の発明品の数々がほぼ毎話の扉絵で紹介され、話末コラムにその技術の科学的な解説がつくなど、本作品を構成する要にもなっている。
作中では、栗結大輔が転移してくる10年程前に、西にあった人間の城塞都市が「蒸気の水車に含まれるもの」を作ったことで一つ滅んでいる。
武器
リピーター・ショートボウ(リピット)
リピーター・ウインドラス・クロスボウ(リピラス)
逆さ長巻
ショベルソード
返らずの矢
重連弩
水連弩
縫い留めの矢
輸送
車氷室
生活品など
人力重機
織津江式炭焼き窯(総合熱源窯)
空気冷媒熱交換器
人間病
正式名称「根底自己認識実態乖離症候群」、通称人間病。一定以上の知能を持つ生物がかかる可能性が非常に高い精神疾患。文字通り「自分が自分であるから特別」という自己認識が「世界や神に認められたから特別な存在」と根底からずれていき、思考、感情や感覚に至るまで狂ってしまう(タウラ談)。人間社会の不幸と迷妄の根源中の根源と言われており、ケンタウロス社会では最優先で警戒される病気であり麻薬と説明されている。逆にヴァンパイア種のように自身を真の霊長と位置付ける「人間以上に人間病」な価値観を持つ亜人も存在する。
栗結の推察によると亜人社会から社会そのものの経験不足からくる純朴さが見られないのは、先駆者である人間が人間病から発生した弊害を亜人が知った結果、意識して人間病を避けた社会を構築しているからだろうとしている。異世界において人間が他種族から疎まられる主要因だが、大輔や織津江は生物学科の学生だったこともあって「人間病」の症状がなく、敵性亜人とも良好な関係を築いている。
建造物
ダンジョン
組織等
「上位機構仮説」学派
真理探究機関
書誌情報
- KAKERU『科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌』秋田書店〈チャンピオンREDコミックス〉、既刊13巻(2023年11月20日現在)
- 2017年11月20日発売、ISBN 978-4-253-23816-8
- 2018年4月20日発売、ISBN 978-4-253-23817-5
- 2018年11月20日発売、ISBN 978-4-253-23818-2
- 2019年4月19日発売、ISBN 978-4-253-23819-9
- 2019年9月20日発売、ISBN 978-4-253-23820-5
- 2020年4月20日発売、ISBN 978-4-253-23821-2
- 2020年10月20日発売、ISBN 978-4-253-23822-9
- 2021年5月20日発売、ISBN 978-4-253-23823-6
- 2021年12月20日発売、ISBN 978-4-253-23824-3
- 2022年5月19日発売、ISBN 978-4-253-23825-0
- 2022年10月20日発売、ISBN 978-4-253-32121-1
- 2023年4月20日発売、ISBN 978-4-253-32122-8
- 2023年11月20日発売、ISBN 978-4-253-32123-5
関連作品
織津江大志の異世界クリ娘サバイバル日誌
2020年3月17日よりマンガクロスで連載の始まった、本作のもう一人の主人公である「織津江大志」の公式スピンオフ作品。KAKERUは原作担当で、作画は瀬口たかひろ。
- KAKERU(原作)・瀬口たかひろ(作画)『織津江大志の異世界クリ娘サバイバル日誌』秋田書店〈チャンピオンREDコミックス〉、既刊7巻(2023年11月20日現在)
- 2020年10月20日発売、ISBN 978-4-253-23968-4
- 2021年5月20日発売、ISBN 978-4-253-23969-1
- 2021年12月20日発売、ISBN 978-4-253-23970-7
- 2022年5月19日発売、ISBN 978-4-253-23996-7
- 2022年10月20日発売、ISBN 978-4-253-23997-4
- 2023年4月20日発売、ISBN 978-4-253-23998-1
- 2023年11月20日発売、ISBN 978-4-253-23999-8
ふかふかダンジョン攻略記〜俺の異世界転生冒険譚〜
MAGCOMIで連載中のKAKERUの作品。登場するモンスター(亜人)や禁忌の設定等に本作との共通点が多い。
物語の舞台は本作と同じ世界だが、地域や時代が同一かは秘密であると作者がTwitter上でコメントしており、亜人が人間と異なる独自の言語を使う、アラクネやハルピュイアなども人間と険悪な関係であるなど、若干の違いは見られる。また、本作より更に現代チートの縛りを厳しくしたとも明言している。