立ち上がれ、何度でも
題材:プロレス,
以下はWikipediaより引用
要約
『立ちあがれ、何度でも』 (たちあがれ、なんどでも) は、行成薫による日本の小説。青春小説、プロレスを題材とした作品。
『ストロング・スタイル』として、2018年8月に文芸春秋にて発刊され。文庫化により加筆・改題が行われた。プロレスを通じて親密になり、プロレスが原因で疎遠になった二人の男が、成長しプロレスラーとなって再会する話。
あらすじ
プロレスを通じて親密になった小林虎太郎と御子柴大河。”プロレスごっこ”の被害者と加害者になってしまったがために、大人たちの配慮により二人は関係は修復されないまま遠ざけられてしまう……
しかし数年後、虎太郎はひょんなことからイジメを受けた経験を持つ者で構成されているインディーズのプロレス団体、NMBFのリングに上がるようになり、また大河も、メジャー団体のJPFの門を叩き、持って生まれた華やかさを生かしプロレスラーとして、スターの階段を駆け上がってゆく……
二人の人生はプロレスの世界に吸い寄せるかのごとく、再び近づいてゆく……
NMBFの試合で対戦相手のサンダー真田に怪我を負わせた虎太郎は、団体存続のために、デスマッチで人気を博す、JUNGLEへ飛び込む。先輩からのし烈な”かわいがり”に遭い、心身ともすり減ってゆくが、有力選手の欠場という幸運から、出場機会を得た虎太郎は、持てる技を駆使して、観客の心を掴み、一気に注目選手として、クローズアップされてゆく……
そんな中、虎太郎と大河の因縁を嗅ぎつけたマッチメイカーの志間は、年末のJPFの興業に、チャンピオンベルトを賭けて、虎太郎と大河を対決させる計画をぶち上げる……
団体間の複雑な思惑に翻弄されながらも、二人は満員の観客が見守るリングに向かう……
登場人物
小林虎太郎(こばやしこたろう)
登場する団体
JPF メジャープロレス団体 団体の名称は プロレス業界再編の波に飲まれ、経営権は投資会社の手に渡る。合理化のため、一部の人気選手らを除き人員は大幅に整理された。
NMBF インディ-ズプロレス団体 団体の名称はNo More Bullying Forever (イジメ ダメ ゼッタイ)。所属選手はイジメを受けた経験を持つ者で構成されている。サンダー真田が、親から受け継いだ資産を基に運営している。
JUNGLE インディ-ズプロレス団体 金網デスマッチなど、邪道路線で人気が高い。
XYZ アメリカのメジャープロレス団体。大河の修業先で、大河はそこで人気選手となった。