竜童のシグ
漫画:竜童のシグ
作者:野口賢,
出版社:集英社,
掲載誌:週刊少年ジャンプ,
レーベル:ジャンプ・コミックス,
巻数:全2巻,
話数:全14話,
以下はWikipediaより引用
要約
『竜童のシグ』(りゅうどうのシグ)は、野口賢による日本の少年漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、1995年24号から36・37号まで連載された。全14話で、話数カウントは「術式(わざ)のn」である。戦国時代の日本を舞台に、「抜骨法」という架空の武術を使う少年の戦いを描いている。
あらすじ
竜童九戦鬼(りゅうどうきゅうせんき)の組頭・豪鬼(ごうき)を探しに月島領(つきしまりょう)へやってきた少年・シグは、寺で暮らしていた孤児の少女・ユキと出会い、共同生活を始める。ユキとの共同生活を続ける中でシグは、月島領の支配者・百鬼丸(ひゃっきまる)が豪鬼を殺害したという情報を入手する。真実を確かめるためにシグは、百鬼丸へ会いに月島城を目指す。
世界観
物語の舞台
作中の世界は戦国時代の日本であり、架空の地域・月島領(つきしまりょう)を物語の舞台としている。月島領は半年前から百鬼丸(ひゃっきまる)という男の支配下にある。領内の町はそれなりににぎわっているが、一部では百鬼丸の手下が残虐の限りを尽くし、城下の村では百鬼徴兵組・集鬼衆(ひゃっきちょうへいぐみ・しゅうきしゅう)が村人を強制的に徴兵している。また、弱者や病人は人として扱われず、首を括られた死体が放置されている所もある。
百式拳闘術
百式拳闘術(ひゃくしきけんとうじゅつ)とは、作中で主人公・シグなどが使用する架空の武術である。この世に数多くある武術の流派を超える存在として「百式」と称され、乱世を正す無敵の武術という設定である。この百式拳闘術を極めた者たちは、作中で「竜童九戦鬼(りゅうどうきゅうせんき)」と呼ばれている。シグは竜童九戦鬼ではないが、豪鬼の技を見て真似をすることで、独学で百式拳闘術を習得した。シグが使用する百式拳闘術は「獅子王院流百式拳闘術抜骨法(ししおういんりゅう ひゃくしきけんとうじゅつ ばっこつほう)」である。百式拳闘術は太刀筋を読まれないように通常は自然体から動作するとされているが、シグと豪鬼だけは「百式初学の構え」という独特の構えを用いるという設定である。シグは「術式開始」の合図と共に戦闘体勢に入る。
抜骨法
抜骨法(ばっこつほう)は百式拳闘術の1つであり、シグと豪鬼が使用する。人体に無数に走る「竜命線(りゅうめいせん)」という見えない筋を高速で突くことにより、痛みや傷を残すことなく相手の体から骨の一部を抜き取る。そのため、抜骨法を相手にした者は、全身が急所となるという設定である。作中では、以下の技が描写されている。
左転無拍子(さてんむびょうし)
右旋無拍子(うせんむびょうし)
瞬手握骨掌(しゅんしゅあっこつしょう)
裏右旋逆風(うらうせんぎゃくふう)
透体解骨流(とうたいげこつりゅう)
波動螺旋(はどうらせん)
その他
抜骨法以外にも、以下の技が作中に登場する。
虎倒法・旋波(ことうほう・せんぱ)
心眼解放(しんがんかいほう)
百鬼転生(ひゃっきてんしょう)
百式初学の構え(ひゃくしきしょがくのかまえ)
竜童九戦鬼
本作品では、獅子王院豪鬼を組頭とする、百式拳闘術を極めた「竜童九戦鬼(りゅうどうきゅうせんき)」が登場する。その力は強大であり、一国を一夜で滅ぼした伝説が残されているという設定である。竜童九戦鬼同士で戦うことは掟で固く禁じられている。
登場人物
主要人物
シグ
本作品の主人公であり、百式拳闘術を使う少年。金髪で、長い後ろ髪を束ねている。金髪は生まれつきで、幼少期はこの髪の色が原因でいじめを受けていた。豪鬼を探すために月島領を訪れ、領内の寺でユキと出会う。水野家の道場を荒らしていた浪人集団を撃退し、その後は市井で豪鬼を探しながらユキと共同生活を送る。弱者をいたわる優しい心の持ち主であり、弱者を虐げる悪人には容赦しない。ユキに対しては妹のように接しており、彼女を傷つけようとする者は許さない。幼い頃から豪鬼に憧れ、鍛錬をしている豪鬼の傍で彼の真似をして、独学で百式を覚えた。すべての戦いが終わった後、自分が住んでいる国にユキと2人で暮らし、ユキを守ると約束する。名前の由来は「死を呼ぶ禺者」からきている。
水野ユキ(みずの ユキ)
竜童九戦鬼
慈恩(ジオン)
禅鬼(ぜんき)
明鏡(めいきょう)
百鬼兵
紫外(シガイ)
鋼刹(こうせつ)
太郎佐(たろうざ)
紅玉(こうぎょく)
その他
上泉信綱(かみいずみ のぶつな)
十牙(じゅうが)
町医者夫婦
ユカ
龍禅(りゅうぜん)
織田信長(おだ のぶなが)
果心居士(かしんこじ)
読み切り
1994年『週刊少年ジャンプ ウィンタースペシャル』に、連載版の原型となる読み切り「シグ-闇蠢集成より-」(シグ あんじゅんしゅうせいより)が掲載された。寛永14年(1637年)の日本を舞台に、背中に不老不死の伝書が刻まれた抜骨術使いの少年・シグ(死禺)と、彼の命を狙う柳生新陰流の戦いを描いている。