絶世少女ディフェンソル
以下はWikipediaより引用
要約
『絶世少女ディフェンソル』(ぜっせいしょうじょ-)とはマサト真希著のライトノベルである。イラストは芳住和之が担当している。刊行レーベルは電撃文庫。ディフェンソル(en:Defensor)はラテン語で護衛者・擁護者を意味する。作中では他にもラテン語からとられた名前が登場する。
ストーリー
平凡な少年・羽立慎は最近転校してきた美少女・天音ユイナから東校舎の屋上に来てほしい、とのメールを受け取る。冷やかしや悪戯の可能性を疑いながらも屋上にやってきた慎はそこにユイナの姿を見た。彼女は慎のほうに歩み来ると彼が思いもよらない要求をする。「君、あたしの“王<レクス>”になって」意味もわからず混乱する慎。と、そこに少女二人組の襲撃者が現れる。王<レクス>の裁定、と称し彼女たちは現実ではありえない能力をもって猛攻を加えてくる。あわや絶体絶命という時、雷鳴が轟いた。慎の命を救ったのは天上劇団<ディヴァン・ギニョル>を名乗るグループ。この場を切り抜けた慎は王<レクス>として、ユイナや天上劇団<ディヴァン・ギニョル>とともに“異域”からの侵略者・黎明<デイブレイク>との戦いに身を投じていくことになる。
登場人物
羽立慎(はだて しん) / 全幻影領域<ヘリオドライブ>
天羽ユイナ(あまね-) / 無双闘手<デイムウォーリア>
ヴィヴィ / 神撃貴手<ダッチェス・ガンナー>
カナメ
九条(くじょう) / 神技者<オールマイティ>
才木慶介(さいき けいすけ) / 雷吼<ディバインブロウ>
苑茉莉(その まつり) / 空間制定<ヴォイドルーリング>
ウィリアム・オシアン・マクファーソン / 聖爵士<ナイトコマンダー>
璃堂千花(りどう せんか) / 嵐气圏<ブレスドブレス>
滝坂リュウト(たきさか-) / 疾風士<ゲイルアタッカー>
二関周(にのせき しゅう) / 円輪<ケルビム>
百世乙芽(ももせ おとめ) / 飛輪士<ブレイドテイマー>
八塚玲路(やつか れいじ) / 夢想機械 <レヴァ・フュテール>
ベアトリーチェ / 傀儡士<パペッティア>
用語
門の王<レクス>と境界守護士<ディフェンソル>
異域の侵攻から現世を守るため異能の力をふるう者たち。王<レクス>は空間を操ったり雷撃を生み出したりする現象<フェノメノン>を起こすことができ、遠距離からの攻撃・干渉も可能。ただし発動のためには詠唱が要る。この時に生まれる隙をカバーする役目を持つのが境界守護士<ディフェンソル>である。彼らは人間離れした身体能力と感覚を持ち、何も無い所から自らの武装を取り出すことができる。彼らはヴィジョン<啓示>と呼ばれる直感に従い選んだ人物を王に選ぶ。この時にディフェンソルと王との間に交わされる神語の指輪<デイ・ロタ>は王<レクス>と境界守護士<ディフェンソル>の力の源でもある。王<レクス>を選んだその時から境界守護士<ディフェンソル>は王に絶対服従となる。王が命令<オーダー>を与えれば、内心でどんなに嫌っていても必ず実行する。
現象<フェノメノン>
神語の指輪<デイ・ロタ>を受け取った王<レクス>が授かる超常の力。王<レクス>が得た称号<タイトル>に応じて、完全原語<ワード・オブ・ザ・ワールド>を発することで指輪をはめた手から引き出され実体化する。一言で発動されるものもあるが『基盤構成』『性質』『形状』等を定義する言葉を重ねることで多様な現象<フェノメノン>を実行できる。
裁定人
ディフェンソルが選んだ人物がレクスとしてふさわしい人物であるかどうかを裁定する人物。裁定の方法はレクスとなる人物とそのディフェンソルに戦闘をしかけるという危険なもので、裁定時に王候補が死んでしまうこともある。
黎明<デイブレイク>
主人公らが住む現世とは異なる領域・異域からの侵略者。現世を有害な存在とみなし、破壊するという目的を持つ。こちらの世界に顕現する際は、現世人の持つ欲望や感情につけ込み、それを足がかりとする。現世で見られるその姿は共通して、灰色の髪に白い肌、赤い瞳を持つ美貌の少年少女である。彼らも称号〈タイトル〉を持っており、それは共通して時空操〈マイナスゼロ〉。能力として任意の場所へタイムラグなしに移動が可能。ただし壁などの物体内に移動すると大爆発を起こし、移動したものは消滅する。
異域の輩流(いいき-はいりゅう)
その妄執につけ込まれ、黎明<デイブレイク>顕現の足がかりにされ協力者となった現世人。黎明<デイブレイク>から異能の力を与えられ、彼らもまた王<レクス>と守護士<ディフェンソル>の敵となる。
境界標<テルミヌス>
門の王<レクス>と守護士<ディフェンソル>を支援し、裁定人に情報を提供するネットワーク組織。
高家
代々門の王<レクス>を輩出してきた家系。海外では『アリストクラート』と呼ばれる。彼らは守護士<ディフェンソル>を連れてきて管理し、高家の子供たちの中から王<レクス>を選ばせる。境界標<テルミヌス>に資金援助を行い、その運営にも関わっている。日本には家系の途絶えたものも含めて八つの高家があり『八高家』と呼ばれる。それぞれ、一御門(いちみかど)、二関(にのせき)、観月(みつき)、四辻(よつつじ)、五磐(いのいわ)、璃堂(りどう)、那園(なその)、八塚(やつつか)という。
既刊一覧
- 一巻 2005年12月発売 ISBN 4840232431
- 二巻 2006年4月発売 ISBN 4840233950
- 三巻 2006年7月発売 ISBN 4840234922
- 四巻 2006年11月発売 ISBN 4840236089