緑剝樹の下で
以下はWikipediaより引用
要約
『緑剝樹の下で』(りょくはくじゅのしたで)は、講談社から発行された『小説現代』の2010年12月号に掲載された海堂尊の短編小説。
概要
桜宮市、極北市、浪速府などの一連の海堂作品に登場する架空の都市から遠く離れたアフリカの架空の国、「ノルガ共和国」が舞台。内戦が続くこの国で流れ者の日本人医師が原因不明の熱病に立ち向かう姿を描く。
『小説現代』の2010年12月号に「医療小説最前線」と題して掲載された。
ストーリー
かつて「ノルガ共和国」の日本大使館に勤めていた医師のセイは、樹木に吊るしたハンモックを寝床にして過ごしており、ノルガ共和国の国樹の「緑剝樹」にボードを吊るし子供たちに学問を教えているが、緑剝樹を呪いの木と呼ぶ長老は、その様子を苦々しく思いセイに場所変えを促していた。そんななか、トンバの妹のシシィがこの国特有の熱病を患う。医師でありながらセイは何もできないままシシィは命を落とし、長老はシシィの死を緑剝樹の呪いによるものと口にする。
この熱病に罹ったインパラから熱病の原因のヒントを得たセイは、熱病対策のために長老の家を訪れると、そこにはかつてノルガ共和国が王制だったころのリヴィ・サンディエ国王の姿があった。セイの提案に長老は反対するが国王は聞き入れ熱病はやがて鎮まる。
後日、セイはその功績により王宮に招かれ、ある少年を診察。その時、王宮にノルガ共和国軍が間近に迫っていた。
登場人物
セイ