翔べ翔べドンキー
以下はWikipediaより引用
要約
『翔べ翔べドンキー』(とべとべドンキー)は、吾妻ひでおによる日本の漫画作品。『月刊プリンセス』(秋田書店)にて、1979年4月号から1979年12月号まで連載された。全9話。
単行本全1巻。
概要
太陽夕子はとってもドジで皆から「ドンちゃん」と呼ばれていて中学校の入学式の日にも遅刻してしまうドジっぶり。美少女でちょっぴりずる賢い有栖蘭やハンサムだが、いつも研究ばかりに夢中な海潮先輩など愉快な仲間に囲まれて珍騒動を繰り広げる…
登場人物
太陽家
学校の生徒
有栖蘭(ありす りん)
山田(やまだ)
馬山(うまやま)
解説
本作は吾妻最後の少女漫画として知られる作品である。
吾妻は『ふたりと5人』(1972年 - 1976年)や『ちびママちゃん』(1975年 - 1977年)、『チョッキン』(1977年 - 1978年)、『やけくそ天使』(1975年 - 1980年)など『週刊少年チャンピオン』と『月刊少年チャンピオン』、『プレイコミック』(各秋田書店)での少年誌、青年誌作品に加え、少女誌の『月刊プリンセス』、『別冊ビバプリンセス』(各秋田書店)においても『月刊プリンセス』創刊号から連載された『おしゃべりラブ』(1975年 - 1977年)以降、『オリンポスのポロン』(1977年 - 1979年)、「ノヴァ」(1976年)、「ロンリーちゃん」(1976年)、「にゃんにゃこクキちゃん」(1977年)など連載作品や短編を発表していたが、本作品が同誌における最後の掲載作品となった。
エピソード
- 本作はどちらかと言うと男性向けに描いた少女漫画であると吾妻はコメントをしている。
- 吾妻によれば「何を描いても評価され自分自身充実して」いた時期に執筆依頼を受け、最初は断ろうかとも思ったが、「少女誌なら堂々とロリが描ける!」と思い直して描いたという。吾妻は「結果、普通のドタバタギャグになってしまった」と回想している。
- 手塚眞は本作のファンであり、本作に影響され『MOMENT』という少女8ミリ映画を撮ることとなった。
- 「エロとグロのない吾妻ひでお」と称される竹本泉によると本作は吾妻のマニアの間ではSF、不条理要素は薄いものであるという認識であったとコメントしている。
単行本
- 吾妻ひでお『翔べ翔べドンキー』 秋田書店〈プリンセスコミックス〉、全1巻、1980年。
- 吾妻ひでお『吾妻ひでおベストワークス 2 ゆうれい日和』復刊ドットコム、2017年。ISBN 978-4-8354-5474-0 - 全話収録。