胡蝶綺 〜若き信長〜
以下はWikipediaより引用
要約
『胡蝶綺 〜若き信長〜』(こちょうき わかきのぶなが)は、スタジオディーン制作による日本のテレビアニメ作品。2019年7月から9月までAT-Xほかにて放送された。
戦国自体を中心に描かれやすい織田信長が主要となる作品の中で、元服前後(1546年)である10代前後の時、その身に起こったとされる出来事を元にした、歴史フィクション作品。
あらすじ
織田信長が家臣達と天下統一を進める物語
登場人物
織田信長(おだ のぶなが)
声 - 小林裕介
本作の主人公。織田信秀の次男(嫡男)。知的好奇心が強い性格で、地球儀や鉄砲など海外の珍しいものに目が無く、自室などプライベートな空間では眼鏡を着用している。
はじめ父の信秀から那古野城を譲り受け、下四郡守護代を倒したあと清洲城に移る。
本作では桶狭間の戦いまでが描かれる。織田家は小大名と旗本で残り、織田本家の天童藩 は信長の子孫が令和まで続いている。
池田恒興(いけだ つねおき)
声 - 内田雄馬
信長の乳兄弟で、実の兄弟同然に育った。信長を第一に考え、深い友情で結ばれているが、奔放な信長に振り回されている。
池田家は岡山藩と鳥取藩(別家)の国持大名となる。毒饅頭騒動・鍵屋の辻・正保赤穂事件など度々問題が起きる。
織田信勝(おだ のぶかつ)
声 - 石川界人、東山奈央(勘十郎)
信長の同母弟。織田信秀の四男(三男説もあり)。信秀の死後、末森城主となる。本作では恒興を人質にし、乗り込んできた信長と斬り合い、愛憎を残しつつ兄との想い出の中で逝く。
史書では「信行」とも記される。嫡男の津田信澄は、対長曾我部の四国方面軍により討たれたが子孫は旗本・織田家となり続く。安濃津藩や米沢藩の家中にも織田氏がみられる。次男・津田信糺の血筋も徳島藩士となる。
織田信広(おだ のぶひろ)
帰蝶(きちょう)
楓(かえで)
声 - 種﨑敦美
帰蝶に仕える侍女で、忍術や剣術が得意。帰蝶の輿入れの際に共に織田家にやってくる。斎藤家に戻ったのちも帰蝶との繋(つなぎ)を務める。彼女とは姉妹のように育ち、互いに気心の知れた仲である。
沢彦宗恩(たくげん そうおん)
声 - 立花慎之介
臨済宗妙心寺派の高僧。信長の生涯の師で、史実では「天下布武」・「安土(平安楽土)」を信長に提案したとの説もあり。
年齢不詳で年をとらないようにも見え、平手政秀とは旧知の仲だった。仏事や政務だけでなく外交にも長けている。
織田信秀(おだ のぶひで)
土田御前(つちだごぜん)
おはな
お市(おいち)
織田秀孝(おだ ひでたか)
声 - 村瀬歩
信長の同母弟。織田信秀の五男。
色白の美男と伝わる。第六話から登場。蛍や鈴虫などの小動物が好きで、同じく虫好きの恒興と意気投合する。作中では蛍を追って叔父の信次の狩場に入ったところ、津々木の手下に誤射と見せかけた暗殺をされてしまう。
柴田勝家(しばた かついえ)
平手政秀(ひらて まさひで)
前田利家(まえだ としいえ)
声 - 寺島拓篤
荒子村の土豪の四男で、信長に志願し馬廻りになる。槍と算盤の達人。
信長の死後は、秀吉に仕え尾山のち金沢83万石を得、五大老となる。江戸時代には支藩の前田利昌が、役目の最中に上司の織田を惨殺するなど事件も起きている。加賀藩前田家は明治に侯爵。
津々木蔵人(つづき くらんど)
林秀貞(はやし ひでさだ)
林通具(はやし みちとも)
滝川一益(たきがわ いちます)
佐々成政(さっさ なりまさ)
佐々政次(さっさ まさつぐ)
声 - 木村隼人
成政の長兄。信秀と共に奮闘した昔のいくさ話が好き。史書には「成吉」「勝通」ともあるため、官名の隼人正で呼ばれる場合もある。
佐々氏は成政の自害後も、政次の子孫が残り、水戸家・鷹司家・上杉家・細川家などの家中で佐々を称した。
村井貞勝(むらい さだかつ)
佐久間信盛(さくま のぶもり)
佐久間盛重(さくま もりしげ)
生駒吉乃(いこま きつの)
斎藤道三(さいとう どうさん)
声 - 玄田哲章
美濃を統べる大名。油売りの父・松波庄五郎とともに下克上を果たし、戦国大名となった。「まむし」の異名を持つ。
道三の子孫(義龍の異母弟・政綱の系統)は、松波家が旗本で明治に至る。また道三の血脈は女系だが勧修寺家に入り、今上天皇まで伝わっている。
斎藤義龍(さいとう よしたつ)
山口教継(やまぐち のりつぐ)
織田信友(おだ のぶとも)
坂井大膳(さかい だいぜん)
斯波義銀(しば よしかね)
声 - 酒井広大
最後の尾張守護。父の義統を下四郡守護代に弑された。第六話に登場。信長に保護を求め、那古野城でその庇護下に入るが、やがて敵対し追放される。
史実では守護大名の斯波氏は、尾張を織田、越前を朝倉、陸奥(陸中)を南部、の各氏による下克上で失い衰退。義銀の子孫は旗本で家名存続。
織田信次(おだ のぶつぐ)
織田信賢(おだ のぶかた)
織田信清(おだ のぶきよ)
奇妙丸(きみょうまる)
拾阿弥(じゅうあみ)
声 - 福山潤
同朋衆の僧。第十一話に登場。香を信長に勧める。史書には「愛智十阿弥」などとも記される。
先祖は愛知郡の郡司ともされる。愛知家(愛智家とも)は今川氏に乗っ取られ(愛知今川氏)那古野城を失う。拾阿弥は出家して信長に仕えたが、不仲だった利家により漸殺と伝わる。
今川義元(いまがわ よしもと)
声 - 鈴木勝美
駿河を統べる大名。三遠駿と尾張の南部に勢力を持つ。最終話(第十二話)に登場。
桶狭間で不覚の戦死。子孫は高家(今川家と品川家)となり、旗本となった信長の子孫(七男・信高の系統)とともに儀式や典礼を司る役職を務めた。
松平元康(まつだいら もとやす)
スタッフ
- 原作 - 揚羽母衣衆
- 監督 - 阿部記之
- シリーズ構成 - 山口亮太
- キャラクターデザイン - 中嶋敦子
- プロップデザイン - 宮川治雄
- 歴史設定監修 - 下山修博
- 色彩設計 - 桂木今里
- 美術監督 - 三宅昌和
- 美術設定 - 本多敬、上垣裕起子
- 撮影監督 - 浜尾繁光
- 編集 - 松原理恵
- 音響監督 - 名倉靖
- 音楽 - 白戸佑輔
- 音楽制作 - フライングドッグ
- 音楽プロデューサー - 柴田滋、内田峻、佐藤正和
- プロデューサー - 川村仁、梶原剛、飯塚彩、日比政広、金子広孝、伊藤将生、百田英生、佐藤圭介、大森慎司、門貴治、米森裕人
- アニメーションプロデューサー - 齋藤隆行
- プロデュース - GENCO
- アニメーション制作 - スタジオディーン
- 製作 - 胡蝶綺製作委員会(ハピネット、メディアネット ピクチャーズ、AT-X、ドコモ・アニメストア、TOKYO MX、フライングドッグ、81プロデュース、WOWOW、徳間書店、BSフジ、スタジオディーン、GENCO)
主題歌
オープニングテーマ「疾走」(第1話 - 第12話)
第1話ではエンディング位置で使用。
エンディングテーマ「牙と翼」(第2話 - 第12話)
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | |
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第一話 | 元服 | 山口亮太 | 阿部記之 | 牧野友映 |
| 中嶋敦子 | 木村友美 |
第二話 | 祝言 | 北村真咲 | 上野壮大 |
| 長田絵里 | ||
第三話 | 父と子 | 笹野恵 | 阿部記之 | 藤代和也 |
| 木村友美 | |
第四話 | 爺の想い | 山口亮太 |
| 山田晃 | 原田峰文 | 長田絵里 | |
第五話 | 会見 | 笹野恵 | 斉藤哲人 | 秦義人 |
|
||
第六話 | 清洲 | 山口亮太 | 北村真咲 | 上野壮大 |
| 木村友美 | |
第七話 | 愛と死 | 笹野恵 | 牧野友映 |
|
| 長田絵里 | |
第八話 | 信勝 | 北村真咲 | 山田晃 |
| 木村友美 | ||
第九話 | 別離 | 澤田薫 | 西片康人 | 村田尚樹 |
| 長田絵里 | |
第十話 | 兄と弟 | 笹野恵 | 河野亜矢子 |
| 木村友美 | ||
第十一話 | 上洛 | 澤田薫 | 沖田宮奈 | 吉田俊司 |
|
||
第十二話 | 桶狭間 | 山口亮太 |
| わたなべひろし |
| 長田絵里 |
放送局
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2019年7月8日 - 9月23日 | 月曜 21:30 - 22:00 | AT-X | 日本全域 | 製作参加 / CS放送 / 字幕放送 / リピート放送あり |
月曜 22:30 - 23:00 | TOKYO MX | 東京都 | 製作参加 | |
2019年7月9日 - 9月24日 | 火曜 0:30 - 1:00(月曜深夜) | BSフジ | 日本全域 | 製作参加 / BS/BS4K放送 / 『アニメギルド』枠 |
2019年7月11日 - 9月26日 | 木曜 0:00 - 0:30(水曜深夜) | WOWOWプライム | 日本全域 | 製作参加 / BS/CS放送 / 『アニメプライム』枠 全話無料放送 |
配信期間 | 配信時間 | 配信サイト |
---|---|---|
2019年7月8日 - 9月23日 | 月曜 23:00 更新 | dアニメストア |
2019年7月15日 - 9月30日 | 月曜 0:00 更新 |
関連メディア
BD / DVD
ボイスドラマ
書き下ろしボイスドラマ『胡蝶綺小噺』(こちょうきこばなし)がYouTubeのハピネットピクチャーズ公式チャンネルで2019年6月23日より配信中。
小説
笹野恵による小説『胡蝶綺異聞』(こちょうきいぶん)が『アニメージュ』(徳間書店)にて2019年2月号から同年7月号まで連載された。全1巻。幼名で呼ばれていたころの信長たちを取り扱ったアニメの前日譚やスピンオフが描かれる。
同年夏からは、ビジュアルノベル『胡蝶綺〜信長恋聞録〜』(こちょうき のぶながこいぶんろく)がゲームアプリ『Honey Magazine』にて配信予定。
漫画
同年8月6日よりコミカライズ作品がcomicoにて連載。作者は時十葉あい。
脚注・出典
- 政府規制等と競争政策に関する研究会 (2009年10月9日). “放送分野の動向及び規制・制度(資料2)” (PDF). 通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2. 2018年10月24日閲覧。
- “基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号. 総務省 (1988年10月1日). 2022年5月11日閲覧。
- “地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2022年8月5日閲覧。