花屋敷澄花の聖地巡礼
小説
著者:五十嵐雄策,
出版社:アスキー・メディアワークス,
レーベル:電撃文庫,
巻数:全2巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『花屋敷澄花の聖地巡礼』(はなやしきすみかのせいちじゅんれい)は、五十嵐雄策による日本のライトノベル。イラストは三輪フタバが担当している。電撃文庫から刊行されている。
概要
本作について作者の五十嵐は自身が出掛けることや旅行に行くことが好きであったこととアニメが好きだったことから、好きなものを詰め込んだ作品となったと述べている。また五十嵐は「本作を読んで少しでも聖地巡礼に興味を持ってくれた人が実際に現地に行った時のガイドブックとなれば幸い」との趣旨で本作の狙いを語っている。
五十嵐によると、作中に登場する地名やお店は可能な限り実在するものを使用していると述べており、同作者による別の作品も登場する。
あらすじ
柏崎行人は高校で仲良くなった星崎夏奈に頼まれ7年間自宅に引きこもったまま出てこない花屋敷澄花の元を訪れた。目の前に広がる東京のジオラマに驚きを受けているとそのジオラマでレポートを撮る澄花が目に入る。最初はレイプ魔と間違われるも、どうにか話を聞くことができた行人。澄花の趣味はアニメや漫画の聖地を巡礼すること、野望は自身のサイトを聖地の写真でいっぱいにすることだった。しかし澄花は実際に聖地に足を運んだことはなくGoogle ストリートビューやAR技術を駆使して聖地を訪れた気になっていた。そんな澄花を見た行人は彼女を本当の聖地巡礼に誘うことを決意する。
登場人物
柏崎 行人(かしわざき いくと)
本作の主人公。桐葉学園高校に通う1年生。クラスは2組。夏奈からは「イクイク」、澄花からは「ハゲ丸」、後に「行人」と呼ばれている。ジャッキーパスカルが好物。
誰とでもすぐに仲良くなれる。彼の人柄の良さを見込んだ夏奈が、7年間引きこもっている澄花と友達になってほしいとお願いされている。最初の頃澄花は行人の事を警戒していたが、自分が引きこもりであることを告白した澄花を受け入れたことがきっかけでその警戒心は解けている。
澄花が学校に復帰した後も休み時間は行人の教室にこたつを置いて過ごしている。あまりにも華奢な体つきをしているため、クラスメイトは澄花の事を初等部の生徒と勘違いしており、行人をロリコンだと誤解している。
アニメには疎く、最初は「聖地巡礼」という言葉自体も知らなかったが、澄花と一緒に聖地を巡るうちにその魅力に気付きハマりつつある。また最初の頃の聖地巡礼では澄花の説明を聞くのみだったが、途中からはアニメを実際に観てから聖地巡礼に赴いている。「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」にハマっている。
澄花が冗談で言った「学校が聖地だったらいいのに」という言葉を真に受け、池袋で偶然出会った名和監督に頼み込み自身の学校を聖地にして貰うなど思い切った行動をとることがある。
妹がいるが、腐女子を思わせるような描写が何回か登場している。
花屋敷 澄花(はなやしき すみか)
本作のメインヒロイン。1年3組に所属している。
小さい頃は身体が弱く、病院か保健室にいる時間が圧倒的に多かったためクラスとの間に溝ができていた。ある日鎌倉へ遠足に行った時に澄花が倒れてしまったため遠足は行動予定が大幅に遅れてしまい、そのまま中止となった。以降澄花に対するいじめが始まったことでこの出来事がトラウマとなり、やがて学校に通わなくなってしまった。身体は成長と共に基礎免疫が上がったため弱くなくなったものの、そのトラウマは中学、高校に上がっても消えなかったため外に出ない生活を7年続けていた。
顔だちは整っており、肌は真っ白。美形だが口を開くと必ずと言ってもいいほど暴言を吐く。極度のツンデレだが、ツンの部分が目立つ。作中では澄花を「ツンデラックス」と称している。
趣味は聖地巡礼、野望は自分のサイトを聖地の写真でいっぱいにすることだが、実際の聖地には一度も言ったことがなく、Google ストリートビューや最新のAR技術を駆使することで聖地に行った気になっていた。部屋には東京の街並みを再現したジオラマが置いてあり、ニコニコ動画にある自身の聖地巡礼コミュニティに投稿するための聖地レポートを撮っている。なお聖地の話になると周りの事が目に入らなくなる。聖地巡礼を始める際は「聖地巡礼……キター!!」と叫ぶのが決まりとなっている。
行人に出会った当初は警戒心を露わにしていたが、引きこもりであることを告白したにもかかわらず毎日家に来る行人を見て徐々に心を開いていく。1巻の途中から徐々に外に出始めるようになり1巻の終わりでは学校に再び学校に通うようになった。
頭はかなり良く高校入試をほぼ満点のトップで通過している。澄花は行人に出会った時点で高校の内容は全てマスターしていると述べている。英検は1級を持っている。
澄花の家は高級住宅街に位置する高台に建っている。家の近くには「乃木坂春香の秘密」に出てくる聖地がある。
星崎 夏奈(ほしざき かな)
行人と澄花の友人。澄花とは小学校の頃からの付き合い。1年2組に所属している。両親と妹の4人家族。
非常にフレンドリーな性格だがいたずら好き。何度か夏奈のいたずらに行人も巻き込まれている。
入学式直後に校長の髪の毛はヅラか植毛かについて話しかけたことが行人との出会い。席が隣であったことや趣味が共通していたことがあり、行人とは仲の良い友達となった。
澄花が引きこもるようになった後、澄花にどうにか学校に来て貰おうと登校班の全員で学校へ迎えに行ったり、澄花のクラスメイトに依頼し手紙を書いて貰うなど様々な策を講じていたが、澄花が引きこもるようになった理由を知らなかったこともあって、かえって逆効果となってしまった。その時の澄花の悲しそうな表情が心に残っていたため、自分のやり方とは異なる方法で澄花の助けられるのではと期待し、行人に澄花と友人になって貰うように頼むこととなる。その後、秩父の聖地巡礼の際に澄花と本気でぶつかった時に初めて澄花の本心に触れることができた。
雪下 見奈衣(ゆきした みない)
野毛山(のげやま)
名和 宗則(なわ むねのり)
用語
聖地巡礼
私立桐葉学園
ヘラクレス・マークⅡ
聖地巡礼同好会
本作に登場する聖地
近所の公園
池袋
メインとなっている作品は「デュラララ!!」。この他にも「輪るピングドラム」「IWGP」「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」「孤独のグルメ」「まんが道」が登場する。
鎌倉・江ノ島
メインとなっている作品は「ビブリア古書堂の事件手帖」。この他にも「海街diary」「マリア様がみてる」「門」「千羽鶴」「侵略!イカ娘」「TARI TARI」「うた∽かた」が登場する。
江ノ島に移る途中で澄花が倒れてしまったため、江ノ島は巡らずに中止となった。
後日中断した江ノ島を巡る旅を行った。鎌倉は既に行っているため、前回の工程に若干の修正を加えており、七里ヶ浜、江ノ島入口、魚見亭、江ノ島岩屋、稚児ヶ淵、龍恋の鐘、江の島サムエル・コッキング苑を巡った。
メインとなっている作品は前回と同じく「ビブリア古書堂の事件手帖」。その他にも「つり球」「孤独のグルメ」「うた∽かた」が登場する。
多摩センター・立川
メインとなっている作品は「とある魔術の禁書目録」「とある科学の超電磁砲」。この他に「聖☆おにいさん」が登場している。
行人と澄花が聖地を巡礼した翌日に、行人の計らいで大崎をはじめとする3組のクラスの3人が澄花と一緒に同じ場所を巡っている。
秩父
メインとなっている作品は「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」聖地巡礼の際にじんたんTシャツを着用して巡った。