蒲生邸事件
以下はWikipediaより引用
要約
『蒲生邸事件』(がもうていじけん)は、宮部みゆきによる日本の小説。また、それを基にしたテレビドラマ、ラジオドラマ。蒲生大将の死にまつわる推理小説としての面と、タイムトリップを題材にしたSF小説としての面を併せ持つ長編小説である。1997年の第18回日本SF大賞を受賞、また時間旅行者の苦悩、歴史観の相対性を描き、第116回直木賞の候補に挙げられた。
あらすじ
主人公・尾崎孝史は、大学受験に失敗し予備校受験のため上京したホテルで火災に遭遇、不気味な暗い雰囲気を漂わす同宿の中年男・平田に助けられる。しかし平田に連れられて避難した先は、二・二六事件真っ只中の戦前の東京であった。
ホテルが立っていた場所に当時あった蒲生憲之陸軍予備役大将の館に身を寄せた彼は、蒲生予備役大将の自決に遭遇する。第二次世界大戦へと走り始める当時の日本の将来を予言するかのように、「この国はいちど滅びるのだ」と遺書を残して自決したことで知られる蒲生予備役大将。現代に戻ることに失敗した孝史は、その場の状況から事件性を感じて犯人探しをはじめる。
書誌
- 連載:『サンデー毎日』1994年5月号 - 1995年6月号
- 単行本:1996年 毎日新聞社刊
- 新書版:1999年 光文社ノベルス刊
- 文庫版:2000年 文春文庫刊
登場人物
尾崎孝史(おざきたかし)
平田次郎(ひらたじろう)
向田ふき(むこうだ ふき)
蒲生貴之(がもうたかゆき)
蒲生珠子(がもうたまこ)
蒲生憲之(がもうのりゆき)
葛城悟郎(かつらぎごろう)
黒井路子
尾崎太平
テレビドラマ
東映の映画スタッフによりハイビジョンで製作され、1998年11月26日にハイビジョン試験放送にて放送されたドラマ。
2000年3月11日には、NHK総合でも放送された。
キャスト
- 尾崎孝史 - いしだ壱成
- 平田次郎 - 西村雅彦
- 向田ふき - 奥菜恵
- 蒲生憲之 - 江守徹
- 蒲生貴之 - 原田龍二
- 蒲生珠子 - 細川直美
- 黒井路子 - 萬田久子 : 平田次郎の姉
スタッフ
- 脚本 - 青柳祐美子
- 演出・監督 - 澤井信一郎
- プロデューサー - 金丸哲也(東映)
ラジオドラマ
1999年2月15日 - 2月26日までのNHK-FM放送『青春アドベンチャー』枠で、全10回のドラマとして放送された。また、2002年、2011年に再放送されている。
キャスト(ラジオドラマ)
- 尾崎孝史 - 林泰文
- 平田次郎 - 石立鉄男
- 向田ふき - 白島靖代
- 蒲生貴之 - 萩原聖人
- 蒲生珠子 - 佐伯日菜子
- 蒲生嘉隆 - 岡本富士太
- 鞠江 - 高林由紀子
- 葛城医師 - 村松克巳
- 黒井路子 - 五月春子
- ちえ - 関えつ子
- 孝史の父 - 佐藤輝
- 尾崎恵美子 - 渡部智美
- 堀井ふき - 宮内順子
- ホテルのフロント係 - せんだみつお
- リポーター - 山本桂子
- 映画館の客 - 石原勝也、須藤香代子
- 場内アナウンス、兵隊 - 亀井俊彦
- 兵隊 - 足立龍弥
- 通行人 - 春延朋也
- 予備校生 - 千葉進歩、八戸優
スタッフ(ラジオドラマ)
- 脚色 - 関澄一輝
- 演出 - 佐々木正之
- 制作統括 - 松本順
- 技術 - 小倉善二
- 音響効果 - 原大輔
- 選曲 - 伊藤守恵
第18回日本SF大賞 | |
---|---|
1980年代 | |
1990年代 | |
2000年代 | |
2010年代 |
|
2020年代 |