小説

薔薇色にチェリースカ


ジャンル:学園,



以下はWikipediaより引用

要約

『薔薇色にチェリースカ』(ばらいろ - )は海原零:作、ネツマイカ:画のライトノベル作品。集英社・スーパーダッシュ文庫刊。

ストーリー

外交官である養父母をエルゼンドラ共和国大使館盗聴事件に端を発する騒動で亡くし、妹・ミカルと共にエルゼンドラ一の名門校であるウィン・ゼ・マシュテバリ学園の新理事長・ギルコに引き取られ留学することになった綺羅崎ヒロ。

しかし、マシュテバリ学園での留学生活はヒロにとって気の休まるものではなく、理事長に絶対服従を強いられた末に正規の生徒会以上の強大な権限を持つ自治組織「優生会」を殲滅に追いやるべく、理不尽な命令の数々を与えられる。そんなある日、優生会主催の仮面舞踏会に潜入し順調に勝ち上がったヒロは逃げる途中、優生会のメンバーにより左肩をサーベルで斬り付けられてしまう。

ヒロは傷を負いながらも人気の少ない芸術棟へ身を潜めて追っ手が退くのを待つが、そこへ突如として一匹の蛇が現れ、人間の女性に姿を変える。そして、ヒロに自分を迫害する意志が無いことを知るやいなや、こう言い放った。

「わたしの宿主になれ――」

登場人物

綺羅崎 ヒロ(きらさき - )

日本人・15歳。妹・ミカルと共に外交官の砂住夫妻に養子として育てられるが、砂住夫妻がエルゼンドラ大使館盗聴事件に関与した嫌疑を掛けられた末に兄妹を遺して自殺(但し、謀略説もあり真相は不明)。夫妻と親交の有ったマシュテバリ学園の新理事長・ギルコに引き取られ同校に3年次(中学3年に相当)より編入留学するが、半ば隷属状態に置かれておりギルコと敵対する優生会にダメージを与える目的で理不尽な活動を強いられることが多い。
チェリースカ

鮮やかな紅白の薔薇色に輝くウロコを持ち、人間の女性に変身する能力を持った蛇。エルゼンドラにおいて蛇は文字通り「蛇蝎の如く」嫌われていることから人間(特に、優生会メンバー)に対する敵愾心が非常に強いが、ヒロはマシュテバリ学園の生徒であるにもかかわらず自分を迫害する意志を持たなかったことから「宿主」となることを命じ、以後の行動を共にする。人語を解したり、傷を治癒するなど様々な特殊能力を持つが、その生い立ちは謎に包まれている。
乱流 真希(らんりゅう まき)

日本人・15歳。ヒロとは小学校時代に同級生であったが、卒業式に告白して玉砕。その哀しみを振り切るかのように、1年次よりマシュテバリ学園へ留学した。現在もヒロと最低限の交友関係ではあるが、ヒロの優柔不断さを見かねてやはり自分が付いていなければだめだとの思いを強くしつつもある。
学業・武道とも極めて優秀であり優生会メンバーとも互角にわたり合える能力を持つが、優生会に対しては組織の閉鎖性に対する嫌悪感が強く、ヒロが仮面舞踏会で斬り付けられた一件からは反・優生会の立場をより鮮明にしている。
フランシスコ・ギルコ

マシュテバリ学園理事長。砂住夫妻の死去により孤児となったヒロ・ミカル兄妹を引き取って編入留学させるが、そのうちヒロを自身の手駒としてこき使っている。学園を私物化する優生会の殲滅を悲願としており、ヒロを使って優生会の鼻っ柱をくじこうとあれこれ画策するも今のところ上手く行っていない。
ダナエ・フラトレ

マシュテバリ学園校長。ギルコ理事長の懐刀と目されている。

優生会

ヨーロッパの中央に位置する小国・エルゼンドラ共和国一の名門中高一貫校であるウィン・ゼ・マシュテバリ学園の生徒有志による強大な自治組織。その勢力は正規の生徒会である「自由会」を凌駕し、会員になれるのは年間の総合成績で上位20%に属する者だけと厳格な条件を課す一方、一般生徒の多くが「ビリネスク」と呼ばれる優生会の信奉者である。

共和国の政治家や官僚はその大半が優生会のOBで占められており、エルゼンドラの国風とされる閉鎖性や国粋主義はそのまま優生会の体質であるとの指摘も為されている。

ウィリアム・ホフナー

5年。優生会会長。過去にチェリースカと何らかの因縁があるらしい。
シシリー・アイスヒル

4年。優生会副会長で、学年度末テストの最優秀成績者に贈られる「ハイネルオーブ」の称号を冠する。性格は冷酷無比そのもので、優生会への敵対行為は命を以て贖うべしと主張する最強硬派。
ビステイ・ゴルキン

5年。優生会メンバーであるが、シシリーが序列に反して副会長に推挙されたことに不満を抱いている。仮面舞踏会でヒロに斬り付けた咎で理事長より停学を命じられた後、エルゼンドラの慣習に従ってヒロに決闘を申し込む。

自由会

ウィン・ゼ・マシュテバリ学園の正規の生徒会。

ソフィー・ローゼル

5年。自由会の会長。

既刊一覧

薔薇色にチェリースカ(全5巻)

参考 - シリーズ一覧(集英社サイト内)