虹色の童話
舞台:集合住宅,
以下はWikipediaより引用
要約
『虹色の童話』(にじいろのどうわ)は、宇佐美まことによる日本のホラー小説、ミステリ小説。
2008年6月25日にMF文庫ダ・ヴィンチより書き下ろしで刊行された。2017年8月25日に角川文庫より刊行された。フリーライターの門賀美央子は、「出たばかりの時に読んで怖いなぁと思っていたが、それから10年ほど経った今のほうが余計に怖い。宇佐美怪談は読み手の人生経験が深まれば深まるほど怖くなる、真の意味での〈大人の怪談〉である」と評している。ミステリ評論家の千街晶之は、「人間の悪意や絶望がいくつも押し寄せてくる」「決してセンセーショナルさを強調した筆致ではないが、その分、時至って噴き出す狂気の描写は圧倒的に凄まじい」と評している。
あらすじ
民生委員の高須賀千加子は、〈レインボーハイツ〉という名の3階建ての賃貸しマンションに足しげく通っている。〈レインボーハイツ〉は、かなり古びており、外壁は雨風にさらされて、ひびが縦横に走り、ベランダの手すりは、ペンキが見事に剥げ落ちてしまっていた。そこに住む人々は、様々な問題を抱えていた。102号室の悦二郎は、たいてい飲んだくれており、孫の瑠衣を保育園へ通わせようとしない。303号室の昌代は、自分の赤ん坊を外へ連れ出そうとしない。201号室の真弓は、夫の晋二からドメスティック・バイオレンスを受けていた。やがて、〈レインボーハイツ〉の一室で、猟奇的な殺人事件が発生する。さらに、同じマンションの住人が殺される事件が起きる。
登場人物