小説

蜘蛛の巣 (ピーター・トレメイン)


舞台:アイルランド,

主人公の属性:修道女,



以下はWikipediaより引用

要約

『蜘蛛の巣』(くものす、The Spider's Web)は、ピーター・トレメインによるイギリスの推理小説。

修道女フィデルマシリーズの第5作だが、日本では最初に翻訳された。

あらすじ

マルドウナッハ丘陵の北、山脈に囲まれた谷間の緑深いアラグリンで、族長エベルが殺害される。

殺害現場で犯人が拘束され、事件は単純なものに思われた。ところが、兄王の要請で公正な裁きを下すためにアラグリンへ赴いた、裁判官の資格も持つ弁護士のフィデルマが面会した容疑者の若者・モーエンは、目が見えず、耳も聞こえず、口も聞けない青年だった。

ある証言からモーエンの無実を確信したフィデルマは、事件の真相を突き止めようとするが、新たに殺人事件が発生する。

登場人物

フィデルマとエイダルフについては修道女フィデルマシリーズ#主な登場人物を参照。

エベル

アラグリンの族長。思いやり深く、寛大な人物であるとクラン〔一族〕の者たちの人望も厚い族長であった。
メンマ

アラグリンの族長の厩頭(うまやがしら)。貧しい家庭に生まれた自身の境遇に不満を持ち、毎日のように呪っている。
アルフー

17歳になったばかりのアラグリンの農民。マードナットと農場の権利を巡って訴訟を起こし、フィデルマによって有利な判決を下される。
スコー

アルフーの許嫁。16歳。
マードナット

アルフーの親戚(アルフーの母の従兄)。ブラック・マーシュの農場主。アルフーの母の死後、農場の権利を主張し、アルフーを奴隷のように扱った。
ゴルマーン神父

アラグリンの砦〔ラー〕の中のキル・ウールド礼拝堂の司祭。リス・ヴォールで教育を受けた、キリスト教の神父。20年以上アラグリンで暮らしている。狂信的なローマ教会の信奉者。
ダバーン

エベルの護衛隊の指揮官。
モーエン

エベルの殺害現場で短剣を手にし、血まみれの状態で捕らえられた若者。盲目で聾唖。
ブレッサル

アラグリンへ向かう山中にある宿泊所(ホステル)の主人。
クローン

エベルの娘。アラグリンの族長のタニスト〔後継予定者〕。
テイファ

エベルの姉、クローンの伯母。モーエンの育ての親。エベルの遺体発見後、刺殺体で発見される。
クラナット

エベルの妻。かつて小王国を形成していたデイシ一族の血を引いている。娘がタニストになることを望んでいなかった。
ディグナット

族長の館の家政取締役の老女。
グレラ

召使いの若い娘。
クリーターン

護衛隊の一員。自惚れ屋。
ガドラ

アラグリンの森の隠者。ドゥルイド〔高度の知識を有し、預言者、詩人、医者など様々な職種で活躍する、古代ケルト社会における〈叡智の人〉〕。