蜜柑 (小説)
舞台:横須賀市,
以下はWikipediaより引用
要約
「蜜柑」(みかん)は、大正8年(1919年)5月に芥川龍之介によって『新潮』に発表された短編小説(掌編小説)である。
雑誌掲載時は「沼地」とともに「私の出遇つた事」という題名であったが、単行本収録時にそれぞれ独立した短編として「蜜柑」「沼地」と改題された。
横須賀線沿いにある吉倉公園には文学碑と銅像が建てられている。
内容
横須賀駅から乗った汽車での「私」と故郷から奉公に行く娘とのひと時を、作者の体験をもとに描いている。芥川は当時横須賀の海軍機関学校の教官として勤務しており、横須賀線列車を通勤に利用していた。
あらすじ
「不可解な、下等な、退屈な」人生に、「云いようのない疲労と倦怠」を感じている「私」は、横須賀駅で汽車が発車するのをぼんやりと待っていた。そこへ発車寸前になって、醜い田舎者の娘が飛び込んでくる。「私」はこの娘が不可解で下等で退屈な世の中を象徴しているように感じ、快く思わなかったが、汽車の走っている途中でこの娘から見送りの子供たちに向かって、窓から色鮮やかな蜜柑を投げるのを見て「私」は不可解な人生に対する疲労と倦怠を僅かに忘れることができるようになる。