詭弁学派、四ッ谷先輩の怪談。
漫画
作者:古舘春一,
出版社:集英社,
掲載誌:週刊少年ジャンプ,
レーベル:ジャンプ・コミックス,
発表期間:2010年,3月1日,7月5日,
巻数:全3巻,
話数:全18話,
以下はWikipediaより引用
要約
『詭弁学派、四ッ谷先輩の怪談。』(きべんがくは、よつやせんぱいのかいだん。)は、古舘春一による日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)2010年13号から31号まで連載された。プロトタイプとして、『詭弁学派、四ッ谷先生の怪談』を同誌の2009年28号に読切掲載。話数の単位は「第○話」だが、1つの怪談は「第○夜」。
怪談一覧
本作のエピソードとなっている怪談について記述する。なお、最終話では「四ッ谷先輩」を加えて「七不思議プラス1」と名付けられた。
- 第一夜「三本脚のミカちゃん人形」(雑誌掲載時) / 「人間になりたいミカちゃん人形」(単行本)
- 世間には極稀に、四肢の一部が欠損したミカちゃん人形が存在する。彼女は足りない手足を求めて彷徨っていると言われる。
- 単行本第1巻では「持ち主に飽きられて捨てられてしまったミカちゃん人形が、人間になりたくて自分と人間の手足を"とりかえっこ"するために人間を襲う」にあらすじが変更になっている(後述参照)。
- 第二夜「旧校舎のかくれんぼ」
- 昔新設中の校舎でかくれんぼをしていて、行方不明になった生徒がいる。校舎が完成した今でも、その壁の中から「もういいかい」と声が聞こえるという。
- 第三夜「呼子桜」
- 28年前、校庭の桜の木の下で「早乙女頼子」という女生徒が行方不明になった。以来毎年春にその木の下で花見をすると、地面に埋められた早乙女頼子に呼ばれるという。
- 第四夜「十増間さん」
- 四ッ谷先輩に怪談を聞かせることに傾倒した挙句、自らまでをも怪奇とした女子生徒、十増間 加奈子(とましま かなこ)の怪談。彼女に出会って怪談を話せなければ、手足を斬られるという。
- 第五夜「児躯履さん」
- 「こっくりさん」をして異界へ引き込まれた生徒の怪談。「こっくりさん」の方法を間違えて呼び出した者を、同じく異界へ引きずり込む。呼び出してしまったら最後、術者が犠牲にならなければならないが、4人以上でやると防ぐことが出来ると言う。
- 第六夜「髪切りヨウコさん」
- 髪だけが自慢だった女子生徒が、他の髪が綺麗な女子を妬み、髪の毛を頭ごと切り取るという怪談。
- 第七夜「狐狗狸さん」
- 一般に広く流布している方の「こっくりさん」。
- 本編では工藤により広められた「呪い」で、小町先生を始め多くの人間が暗示にかかり、豹変した。四ッ谷により鎮められる。
- 第八夜「花子さん」
- 学校には付き物の花子さんの怪談。理不尽な理由で殺された女子生徒が、その恨みから幽霊となって出没するという。
- 四ッ谷の意向からこの怪談は封印されたため、厳密には七不思議ではない。また後日談として、冷たい態度をとりながらも青太のことを気遣う長谷川花子の物語が存在する。
- 第九夜「四ッ谷先輩」
- 学校の屋上に住んでいると言われる幻の生徒の怪談。怪談のネタを持っていくと現れると言われるが、その真相は定かではない。これまでに「創った」怪談を「七不思議プラス1」にまとめて行方を眩ます。
- 世間には極稀に、四肢の一部が欠損したミカちゃん人形が存在する。彼女は足りない手足を求めて彷徨っていると言われる。
- 単行本第1巻では「持ち主に飽きられて捨てられてしまったミカちゃん人形が、人間になりたくて自分と人間の手足を"とりかえっこ"するために人間を襲う」にあらすじが変更になっている(後述参照)。
- 単行本第1巻では「持ち主に飽きられて捨てられてしまったミカちゃん人形が、人間になりたくて自分と人間の手足を"とりかえっこ"するために人間を襲う」にあらすじが変更になっている(後述参照)。
- 昔新設中の校舎でかくれんぼをしていて、行方不明になった生徒がいる。校舎が完成した今でも、その壁の中から「もういいかい」と声が聞こえるという。
- 28年前、校庭の桜の木の下で「早乙女頼子」という女生徒が行方不明になった。以来毎年春にその木の下で花見をすると、地面に埋められた早乙女頼子に呼ばれるという。
- 四ッ谷先輩に怪談を聞かせることに傾倒した挙句、自らまでをも怪奇とした女子生徒、十増間 加奈子(とましま かなこ)の怪談。彼女に出会って怪談を話せなければ、手足を斬られるという。
- 「こっくりさん」をして異界へ引き込まれた生徒の怪談。「こっくりさん」の方法を間違えて呼び出した者を、同じく異界へ引きずり込む。呼び出してしまったら最後、術者が犠牲にならなければならないが、4人以上でやると防ぐことが出来ると言う。
- 髪だけが自慢だった女子生徒が、他の髪が綺麗な女子を妬み、髪の毛を頭ごと切り取るという怪談。
- 一般に広く流布している方の「こっくりさん」。
- 本編では工藤により広められた「呪い」で、小町先生を始め多くの人間が暗示にかかり、豹変した。四ッ谷により鎮められる。
- 学校には付き物の花子さんの怪談。理不尽な理由で殺された女子生徒が、その恨みから幽霊となって出没するという。
- 四ッ谷の意向からこの怪談は封印されたため、厳密には七不思議ではない。また後日談として、冷たい態度をとりながらも青太のことを気遣う長谷川花子の物語が存在する。
- 学校の屋上に住んでいると言われる幻の生徒の怪談。怪談のネタを持っていくと現れると言われるが、その真相は定かではない。これまでに「創った」怪談を「七不思議プラス1」にまとめて行方を眩ます。
登場人物
- 声優は、作者である古舘の別作品『ハイキュー!!』に登場した時の声優を記載する。
主要人物
四ッ谷 文太郎(よつや ぶんたろう)
本作の主人公。中学2年A組。おにぎりの具といえばたらこ。
通称「四ッ谷先輩」。普段は授業に出席せずに屋上で生活しているため、生徒からは都市伝説のように扱われている幻の生徒(そのため、彼の存在を知っているのは中島真、弥生ヒナノ、品茂先生をはじめとした数人しかいない)。
ネタ集めに行き詰まり卒業し損ねて留年していることから、真よりも年上であることが伺える。屋上最寄の職員トイレは自分専用と言っている。
「怪談」と「他人の悲鳴」が何より好きな変人。さらに巧みな話術も兼ね備えており、四ッ谷先輩と対話している人間は、知らず知らずのうちに彼の世界に引きずり込まれている。彼のモットーは「怪談を創る」ことであり、単なる噂でしかない怪談は「演出・語り・聞き手」の要素から「最恐の怪談」へと変貌するのだという。
怪談を始める時は「いくぞいざ、新たな怪談を作りに」、終わる時は「○○、これにてお了い」と言う(○○はその時の怪談名)。また誰かに怪談を語る時は、「さぁ語ってあげましょう、貴方の為の怪談を!」という決め台詞を持っている。
真と知り合ってからは、何かと彼女をこき使っている。好きな食べ物は餡系のもので、おしるこを好む。
最終話では怪談を求め、中学を卒業しないまま真らの高校に棲みついている。その後、「ご愛読ありがとうございました・・」という通常のアオリ文を「待った、最後は俺が締める」と拒否、「『詭弁学派、四ッ谷先輩の怪談』これにてお了い」と自らの口で告げ、何故か単行本最終巻の告知も自ら行った後、「お後がよろしいようで」と自ら締め括った。ちなみに単行本最終巻では、中学校の屋上で「皆様ご清聴ありがとうございました、『詭弁学派、四ッ谷先輩の怪談』これにて了」と締め括った。
単行本最終巻のオマケで家では祖母、四ッ谷あかねと2人で暮らしている事が発覚しており、帰宅後は和服に腹巻という格好に着替えていた(腹巻の理由は本人曰く「お腹が冷えたら困る」)。さらに祖母からは「文ちゃん」と呼ばれており、頭が上がらない様子。彼が怪談好きになりネタ集めに奔走するきっかけは、祖母の語りを幼少時から熱心に聞き尽くした後、笑顔で自ら「怪談を創る」と発言したことから。同時に学校で存在を目立たなくし幻の生徒となることで、ネタ集めに奔走し、「最恐の怪談」を創るという目的を達成しようとする。
中島 真(なかしま まこと)
声 - 藤田茜
本作のもう一人の主人公。中学2年A組。バレーボール部所属。おにぎりの具といえばシーチキンマヨネーズ。
中島家の長女で長男の勇からはマコと呼ばれている。極度の怖がりで、恐い話を聞いたり見たりすると派手な悲鳴を上げる。単細胞だが正義感が強い。怖い話は嫌いだが、四ッ谷先輩の怪談は嫌いではない。失踪した親友・ヒナノの行方を探るべく、四ッ谷先輩を訪ねた。花見は団子9割で餅は胡麻派。
四ッ谷先輩曰く、頭で考えるより先に体が動いてしまうタイプなため、頭を使う事が苦手であり、分からない事はすぐに考えるのを辞める、いわゆるお馬鹿で直向きで性格。なんだかんだで四ッ谷先輩を信頼している。
四ッ谷先輩の所へ出入りするようになってから、周りからオカルト大好き少女と思われるようになる。また、「十増間さん」事件の後あだ名が「トマシマさん」になる。
中学卒業後は品茂先生とメル友になり、ヒナノと同じ高校に進学した。
作者である古館の別作品の『ハイキュー!!』にも登場している。
弥生 ヒナノ(やよい ひなの)
品茂(しなも)
中学2年A組代理担任。進学校から来たエリート教師。四ッ谷先輩と真のよき協力者。メールでは意外にも絵文字が多い。作者の処女作『王様キッド』からのスター・システムによるキャラクター。
初登場時は勉強できない者や結果を残せない者を嫌い、見下す嫌味なキャラとして描かれていた。四ッ谷先輩の机を片付け、桜野に無理矢理退部届を書かせたが、それに怒った四ッ谷先輩と真の語りに怖気づく。以来、真を見ると怯えて逃げ出していた。
しかし、本編後半では出来の悪い者を見下す事はなくなっており(むしろ、ちゃんと生徒の事を想っている模様)、今では厳しい態度は崩さないながらも真のよき担任となり、初登場時とは違い、お人好しなキャラになった。小町先生に気があり、彼女が行方不明になった際は四ッ谷先輩に協力する場面もあり、それ以降は教職員で唯一の四ッ谷先輩の協力者となる。冷血漢だと思われがちだがナイフで刺されそうになった小町先生を身を挺して守るなど、実は熱血漢である。そうした事から、彼は四ッ谷先輩、真、ヒナノの恩師と言った存在である。
最終話では、そのまま常勤の教員になったらしい。
卒業した真とはメル友の関係にあり、最終話では小町先生とのデートの約束をとりつけたことを報告していた。
四ッ谷先輩の中学
生徒
長谷川 青太(はせがわ せいた)
長谷川 花子(はせがわ はなこ)
姫野 良太(ひめの りょうた)
刈谷(かりや)
早乙女 良太(さおとめ りょうた)
桜野 春太(さくらの はるた)
教職員
小町(こまち)
田中(たなか)
工藤 忠信(くどう ただのぶ)
中島家
大食いで、子供の名前は全員一文字。『ハイキュー!!』にも登場している。
中島 正義(なかしま まさよし)
中島 愛(なかしま あい)
中島 勇(なかしま いさむ)
中島 猛(なかしま たける)
中島 実(なかしま みのる)
その他
番外編
備考
- 『週刊少年ジャンプ』2010年13号に掲載された第1話の内容の一部に、身体障害者に対しての配慮に欠ける部分があったとして、同年16号の巻末に佐々木尚編集長によるお詫びが掲載された。また、『ジャンプ』の公式サイトでは新連載作品の第1話を次号の発売日から無料配信しているが、本作の第1話は事情のため配信中止となった(『週刊少年ジャンプ』2010年14号では配信が告知されていたが、公式サイトで配信中止の旨が記載された)。
- 上述の通り、単行本第1巻では問題となった第1話の怪談の内容や一部のセリフが変更されている。
- 単行本第3巻では四ッ谷先輩の過去を描いた書き下ろしの番外編が掲載された。
- 物語の舞台はM県W町と作中にあるが、恐らくは宮城県涌谷町の事と思われる。次の連載作品『ハイキュー!!』では舞台が仙台市と明記されている。
- 上述の通り、単行本第1巻では問題となった第1話の怪談の内容や一部のセリフが変更されている。
単行本
読み切り版
タイトルは『詭弁学派、四ッ谷先生の怪談』。2020年12月24日、アニメ『ハイキュー!! TO THE TOP』&「ハイキュー!!展」開催記念として、ジャンプ公式YouTubeチャンネルでボイスコミック化が投稿された。
あらすじ
真が通学する学校には、創造怪談で驚かすのを趣味にする不気味な教師、四ッ谷先生がいた。四ッ谷先生が語る新たな怪談とは・・・?
登場人物
- 声優は、ボイスコミック版の声優を記載する。
四ッ谷 文太郎(よつや ぶんたろう)
中学国語教師。趣味は怪談創作。生来の悪魔の声の持ち主。婦女子の悲鳴が大好きで、生きがいと語っている。連載版と違い、眼鏡をかけ髪を一つに束ねている風貌をしている(ただし、怪談を語る時は全て外し、連載版そっくりの風貌になる)。真曰く怪談好きの変人だが生徒からの人気は高く、よく「怪談話を話してくれ」とせがまれている。
中島 真(なかしま まこと)
2年A組。バレー部に所属する体育会系女子。怖い話が大の苦手な少女。三村によってピンチに陥るが、四ッ谷先生に助けられる。
三村(みむら)
中学数学教師。重度の脚フェチで、弥生先輩の殺害及び足を持っていった犯人。真の脚を狙ってピンチに追い込むが、四ッ谷先生に阻まれ彼の怪談を聞かされたことで、恐慌状態に陥りその後警察に逮捕された。
弥生 ヒナノ(やよい ひなの)
連載版と違い、真の先輩。犯人に殺される。