誰も寝てはならぬ (漫画)
舞台:東京都の赤坂,
以下はWikipediaより引用
要約
『誰も寝てはならぬ』(だれもねてはならぬ)は、サライネスによる日本の漫画作品。
概要
講談社の漫画雑誌『モーニング』にて、2003年43号から2012年2・3合併号まで連載された。単行本は全17巻が単行本化されている。
物語は東京都港区赤坂にあるデザイン事務所「オフィス寺(てら)」と、その周辺を舞台としている。話の展開によっては、主人公の春樹の実家や旅先も舞台となることがある。
物語は何気ない日常の風景と登場人物の過去に纏わる話を題材に、大阪弁の字幕でテンポ良く語られる。日常の何気無い話・変な話を取りとめも無く描いてゆくという点では著者の前作『大阪豆ゴハン』とほぼ同じノリだが、本作では前作に比べて登場人物たちの恋愛事情に大きく紙幅を割いているのも特徴。登場人物は20代前半にバブル絶頂期を過ごした人物が多いのが特徴だが、その反面で、現在20代前半の人物も登場する。また、絵はスクリーントーンを使用しない手法を取っている。
登場人物
「オフィス寺」メンバー
大路春樹(おおじ はるき)
本作の主人公。通称「ハルキちゃん」。デザイン事務所「オフィス寺」所属のイラストレーター。
大阪市のキタ出身で、五郎とは中学からの幼馴染。連載中では40歳前として描かれている。祖父が高名な日本画家であり、その影響か彼も日本画を描く事ができる。4人兄弟の末っ子(長姉・園子、次姉・絵里、長兄・功樹)。
バツイチで、現在は愛猫の利休之助(りきゅうのすけ)と2人暮らし。利休之助との関係を周りにからかわれている。子供の頃からカワイイ顔立ちで、とかく年上の女性にモテるが、最近は感度が鈍い。
優柔不断で、基本的にヘタレ。作中でも亜美、岡野、下矢凪の姪、と複数の女性に気があるところを見せているが、積極的なアプローチはしていない。競艇好きで、よく仕事を抜け出してはスッている。
あまり酒が強くないらしく、宴会に参加する度にいつも必ず、一人だけ酔ってぶっ壊れている。岡野がオフィス寺に入り浸るようになったのは、そもそもこれが原因である。
愛車はランチア・デルタ(HFのエンブレムが見えるが、バリエーションは不明)。
川村五郎(かわむら ごろう)
山田夏男(やまだ なつお)
通称「ヤーマダ君」。春樹・五郎とは大学の同期で、2人と並ぶ本作の準主人公。
ファーストネームは作中で登場してはいないが、作者自身のツイッターで披露された。命名の由来は、「夏に生まれたからだよ 爺ィが勝手に決めやがった」とのこと。
実家は銀座にあり、祖父が商店(山田九朗佐衛門商会)を営む。実家の屋上にはニワトリ小屋があり、様々なニワトリが飼育されている。
長嶋茂雄の声色を持ち、いつも不精ヒゲを生やしたイカツイ顔の持ち主。態度が異常に大きい上に常に横柄な口ききをするが、何故か周囲に悪く思われない、非常に得な人物(夢の中では、日頃とは正反対に小心者と化すこともある)。学生時代に自動車のナンバープレート偽造での前科がある。
「寺」に所属するイラストレーターだが、個人での仕事も受けているため、自宅にいることのほうが多い。離婚歴あり。
工事用の建設機械(重機)マニアで、建設現場での就労経験も有する。また野球好きでもあり(南海ホークスのファン)、大学時代は野球見物同好会に所属。そもそも東京出身でありながら関西の大学を選んだのも、南海ホークスを愛するが故で、進学後しばらくしてホークスが身売りして福岡に移転した際は、しばらく寝込んだほどショックを受けていた。
単行本6巻において、実家の近所住人から「ニート」疑惑を受けた件に対し、本人曰く「40過ぎて家にいるのは云々」とのくだりから、メインの3人は40歳以降ということが判明。
家族は両親と兄、祖父。父親は都から表彰されるほどの徳望の高い小児科医。兄がそれを継いでいる。
富井万起夫(とみい まきお)
寧々(ねね)
「寺」のアルバイト(単行本第9巻掲載のエピソードでめでたく正社員に昇格)で、巴の姉。通称「ねねちゃん」。
姉妹の実家は熱海の大衆食堂兼旅館(?)。社員旅行で「寺」関連のメンバーが訪れたこともある。
表参道で自作の詩集を妹・巴と共に路上販売しているところを、五郎にスカウト(お目当てである巴のおまけとして)される。
パソコン全般に詳しく、シスアドの資格を持つ。一般に能力は高いらしく、過去のバイトで正社員に疎ましがられたことが度々あったと語っている。
勘が鋭く、じゃんけんからギャンブルまで強さを発揮するが、雨天では勘が鈍る。
あまり女性にモテない男性を好きになることが多い。しかしその殆どが「その男性を格好よく変身させた途端、別の女性に略奪される」というパターンで恋愛が終わる。それを断ち切るべく、寡黙でシブい宅配配達員を好きになろうとしたが、結局は彼の結婚で失恋。
「オフィス寺」に出入りする人々
頼子(よりこ)
中村(なかむら)
通称「中村ハン」・「よう会うおっさん」。オフィス寺に妙な仕事を持ち込むブローカーで、五郎のデザイン会社時代の同僚。
現在は冴えないおっさん面だが、子供の頃からサラリーマン時代まで美少年(青年)で通していた。一方、父親が起こした不祥事のため、軽井沢近くに一家で夜逃げをしたという過去も持つ。
オフィス寺の設立時のメンバーだが、他メンバーが五郎に造反し別会社を立ち上げる際、彼が長年手掛けていた仕事まで持って行かれそうになったため、仕方なく造反組に加わったという経緯がある。
なぜか「寺」メンバーと色々な場所・土地で遭遇する。木彫りの熊の収集家であり、ウマズイ連会員でもあり、時々「寺」に奇妙な食品を持ち込む。本作の登場人物の中では数少ない妻帯者。単行本6巻第125話で中古の「カワサキ・マッハIII」を100万円で購入。平井さんに「中古のバイクに100万なんて信じられない」と罵倒される。
『大阪豆ゴハン』の中にも同名の「よう会うおっさん」が登場するが、本作の彼との関係は現在のところ不明。
外見のモデルは、マイク・ラザフォード。
岡野由真(おかの ゆま)
今井笑子(いまい えみこ)
大塩恵(おおしお めぐみ)
平井りら(ひらい りら)
佐伯亜美(さえき あみ)
柴垣(しばがき)
主要人物の血縁者
大路霾風(おおじ ばいふう)
おばあちゃん
その他関係者
下矢凪(しもやなぎ)
中田君(なかたくん)
単行本
- 1巻(2004年4月23日第1刷発行) ISBN 4-06-337542-0
- 2巻(2004年10月22日第1刷発行) ISBN 4-06-337554-4
- 3巻(2005年4月22日第1刷発行) ISBN 4-06-337569-2
- 4巻(2005年11月22日第1刷発行) ISBN 4-06-337586-2