警部銭形
以下はWikipediaより引用
要約
『警部銭形』(けいぶ ぜにがた)は、日本の漫画作品。原作モンキー・パンチ、作画岡田鯛。『ルパン三世officialマガジン』にて、2010年秋号から2017年12月まで連載された。単行本は全12巻。
概要
『ルパン三世』の主要人物の一人である、銭形警部こと銭形幸一を主人公に据えたスピンオフ作品である。
殺人事件の犯人が、自身の犯罪の隠蔽工作としてルパン一味の予告状、犯行声明、偽の状況証拠を残す。そのため、本来ならば管轄外であるICPO出向中の銭形が呼び出される。一見、飄々と見えながらも銭形は、犯人の偽装工作や矛盾を暴いていく。
テレビドラマ作品の『刑事コロンボ』シリーズや『古畑任三郎』シリーズのように、まず序盤で犯人と(一見完璧な)犯行過程を明示する倒叙物となっている。先の二作品と同様、犯人は医師や芸能人、スポーツ選手など地位や名声のある人物が多い。また、作品の性質上、舞台は日本国内のみとなっている。
模倣犯の犯行である以上、作中の殺人事件にはルパン三世は登場しないが、「第三の男」で1カットのみ本物のルパンが登場し、「A Hard Day's Night」『宿敵編』「銭形警部北へ」では本物のルパンによる犯行が行われ、次元大介、石川五ェ門、峰不二子も登場する。また、「紫の肖像」ではアニメで銭形の声を担当する山寺宏一が患者のモブキャラクターとして登場した。
本作掲載前に、田舎の交番に左遷されていた時期の銭形を描いた短編「銭形ふたたび」が掲載された(『白魔の跫音編』に収録)。
Webマガジン移行後の連載では、「キクヒスイ」と呼ばれる宝石を巡る銭形と本物のルパンの対決を連作で描いた『宿敵編』や、クローズド・サークルおよび叙述トリックを用いた事件(そのため犯人は最初から登場しない)など、倒叙物に限らない作品も描かれた。
登場キャラクター
短編作品であるため、複数話に登場するキャラクターは少ない。
ICPO出向中の警部。
ルパン一味が関わったとされる殺人事件を捜査するが、優れた観察眼と推理力でルパンらが犯人ではないことを見抜き、事件の真相を暴いていく。
「現場百遍」を信条とし、確実な証拠を得るまで事件現場や被疑者、事件関係者の元へ何度でも足を運ぶ。TVスペシャル版に近い温厚な性格であり、被疑者に対しても紳士的に振る舞う。
本物のルパンに対しては苛烈な表情も見せ、「塔の中の6人」ではルパンの逮捕に成功する。
普段は飄々としてアニメ版のようにコミカルな姿も見せるが、事件には真摯に向き合い、前述したように事件の真相を見抜くなど、本質的には原作のような敏腕警部として描かれている。
一里塚正樹
真琴晴子
小野寺健二
赤いジャケットに黄色いネクタイが特徴の、TVスペシャル版と同様の出で立ちで現れる。
性格は不必要な暴力及び殺人を避けるというアニメ版に近いもので、それを熟知する銭形の推理にも影響している。
『宿敵編』では次元、五ェ門、不二子と共に「キクヒスイ」を狙い、銭形、一里塚、真琴、小野寺らと徹底的に対決する。
単行本
すべて双葉社アクションコミックスより発行。