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負けヒロインが多すぎる!


ジャンル:ラブコメ,恋愛,

舞台:高等学校,愛知県,

小説

著者:雨森たきび,

出版社:小学館,

レーベル:ガガガ文庫,

巻数:既刊6巻,

漫画

原作・原案など:雨森たきび,いみぎむる,

作画:いたち,

出版社:小学館,

掲載サイト:マンガワン,裏サンデー,

レーベル:裏少年サンデーコミックス,

発表期間:2022年4月29日 -,

巻数:既刊2巻,

アニメ

原作:雨森たきび,

放送局:未発表,



以下はWikipediaより引用

要約

『負けヒロインが多すぎる!』(まけヒロインがおおすぎる)は、雨森たきびによる日本のライトノベル。第15回小学館ライトノベル大賞のガガガ賞受賞作『俺はひょっとして、最終話で負けヒロインの横にいるポッと出のモブキャラなのだろうか』を改題・改稿しガガガ文庫(小学館)にて2021年7月から刊行されている。イラストは漫画作品『この美術部には問題がある!』の作者・いみぎむるが担当している。略称は「マケイン」。

『マンガワン』(小学館)にて、いたちによるコミカライズ版が2022年4月29日から連載中。『裏サンデー』(同)でも同年5月6日より連載されている。

2023年12月にテレビアニメ化が発表された。

あらすじ

自称「背景キャラ」の主人公・温水和彦は、ある日偶然クラスの人気女子・八奈見杏菜が同級生で幼なじみの男子生徒に振られている現場を目撃してしまう。それ以降、和彦は杏菜を含めた複数の負けヒロインたちと関わっていくこととなる。

登場人物

温水和彦()

本作の主人公で高校1年生の男子生徒。友達はおらず、達観した性格をしている。ライトノベル好きのオタクでもある。
本作の応募原稿時の時点では現状より少しなよなよした性格だったが、書籍化に伴い著者曰く「メンタルを安定させて筋の通った気の利かない性格」に変更されている。
八奈見杏菜()

本作の負けヒロインの一人。和彦のクラスメイトであり、容姿が良いことからクラスでも人気がある。
著者は杏菜を「メインの負けヒロイン」に位置付けしており、読者が「フラれても仕方ないよね、ドンマイ」と感じるようなキャラクター性にしている。
焼塩檸檬()

本作の負けヒロインの一人。和彦のクラスメイトかつ陸上部のエースであり、性格も明るく容姿も良いためクラスでも人気がある。
明るくて元気な女の子がヒロインレースに敗北した姿を描きたかったと著者は明言している。
小鞠知花()

本作の負けヒロインの一人。和彦の同級生かつ文芸部員であり、極度の人見知りから他人と会話をするのは苦手としている。
杏菜と檸檬が正統派に分類される美少女であったことから、少し特殊な性格の負けヒロインとして設定されている。著者は女版主人公と言えるかもしれないと述べている。
温水佳樹()

和彦の2つ下の妹。容姿は良く、学校では生徒会にも所属している。兄の和彦にとにかく構いたがる性格をしており、彼に友達が出来ないことをとても心配している。
ハーレムものではない本作において、主人公を好いてくれるキャラクターを登場させたかったと著者は明言している。

作風・制作背景

著者は元々様々なキャラクターが登場する作品を好んでおり、「負けヒロイン」をテーマにするにあたって様々なタイプの負けヒロインを登場させたいと考えた。本作では3人の負けヒロインが登場するが、メタ要素が少なくないゆえにネタっぽくなることを懸念した著者はリアリティとのバランスを考えた結果、作中舞台を愛知県豊橋市という実際の地域に設定した。

本作のストーリーの主軸は恋愛ではない。恋愛を主軸にすると負けヒロインは次第に蚊帳の外になり、負けヒロインたちの視点を中心に物語を描くことを考えていた著者にとっては都合の悪い設定となるためである。

タイトルについては長らく決まらなかったが、担当編集者が用意した案の中に含まれていた現題に著者自身も「確かに多い」と笑ってしまい、これをタイトルに採用しようと決断した。

ヒロインたちは敗北することを前提に登場しているため、ヒロインがきちんと負ける展開にしつつも、読者が読んで辛くならないようにしなければならないと著者は考えた。そのために登場人物には悪意を持たせず、ヒロインレースに負けるという悲壮感も出来る限り薄めることを意識しているという。

評価

小学館ライトノベル大賞(第15回 / ガガガ部門)にてガガガ賞を受賞。なお、受賞時のタイトルは『俺はひょっとして、最終話で負けヒロインの横にいるポッと出のモブキャラなのだろうか』であった。

「ラノベニュースオンラインアワード2021年7月刊」では第1巻が「総合部門」「笑った部門」「新作総合部門」「新作部門」の4部門にそれぞれ選出された。

『このライトノベルがすごい!2022』(宝島社)では総合新作部門11位を、文庫部門18位をそれぞれ獲得している。

既刊一覧
小説
  • 雨森たきび(著) / いみぎむる(イラスト) 『負けヒロインが多すぎる!』 小学館〈ガガガ文庫〉、既刊6巻(2023年12月18日現在)
  • 2021年7月26日初版第1刷発行(7月21日発売)、ISBN 978-4-09-453017-9
  • 2021年11月23日初版第1刷発行(11月18日発売)、ISBN 978-4-09-453041-4
  • 2022年4月24日初版第1刷発行(4月19日発売)、ISBN 978-4-09-453064-3
  • 2022年10月23日初版第1刷発行(10月18日発売)、ISBN 978-4-09-453094-0
  • 2023年3月22日初版第1刷発行(3月17日発売)、ISBN 978-4-09-453118-3
  • 2023年12月23日初版第1刷発行(12月18日発売)、ISBN 978-4-09-453164-0
漫画
  • いたち(漫画) / 雨森たきび(原作) / いみぎむる(キャラクター原案) 『負けヒロインが多すぎる!@comic』 小学館〈裏少年サンデーコミックス〉、既刊2巻(2023年8月18日現在)
  • 2022年10月12日発売、ISBN 978-4-09-851336-9
  • 2023年8月18日発売、ISBN 978-4-09-852674-1
オーディオブック

2023年9月20日より順次、本作のオーディオブック版がデータ販売されている。

第1巻
出演:鵜澤正太郎(朗読+温水和彦)、本泉莉奈(八奈見杏菜)、山一茉希(焼塩檸檬)、柴田芽衣(小鞠知花)、白田千尋(温水佳樹+志喜屋夢子ほか)、渡辺けあき(月之木古都)、近衛秀馬(玉木慎太郎ほか)、伊駒ゆりえ(甘夏古奈美ほか)、釜澤希莉(小抜小夜ほか)、山内平(袴田草介ほか)。
第2巻
出演:鵜澤正太郎(朗読+温水和彦)、本泉莉奈(八奈見杏奈)、山一茉希(焼塩檸檬)、柴田芽衣(小鞠知花)、白田千尋(温水佳樹+志喜屋夢子)、渡辺けあき(月之木古都)、近衛秀馬(玉木慎太郎+綾野光希+川端)、釜澤希莉(朝雲千早)、山内平(太宰ほか)

コラボレーション

本作のイラスト担当・いみぎむるによる漫画作品『この美術部には問題がある!』が累計発行部数が100万部を突破したことと連載が100回を迎えたことを記念して、『電撃マオウ』2021年10月号にて『この美術部には問題がある!』と本作のコラボクリアファイルが付属された。

2022年2月に発売された帯屋ミドリによる漫画作品『今日から始める幼なじみ』第2巻の書店特典で、本作とのコラボリーフレットが用意された。

2022年4月23日に愛知県豊橋市の総合動植物公園「のんほいパーク」にてコラボイベントが開催された。本イベントは原作小説第3巻の刊行を記念したもので、作中舞台である豊橋市とのコラボレーションとなっており、のんほいパーク植物園の園内周遊型イベントとして行われた。

2023年3月18日から4月9日まで、JR東海とのコラボイベントとして、「負けヒロイン総選挙」を実施。

テレビアニメ

2024年に放送予定。

参考文献
小説
  • 雨森たきび『負けヒロインが多すぎる!』 第1巻、小学館〈ガガガ文庫〉、2021年7月26日。ISBN 978-4-09-453017-9。 
ガイドブック
  • 『このライトノベルがすごい!』編集部『このライトノベルがすごい!2022』宝島社、2021年12月9日。ISBN 978-4-299-02264-6。 
  • 『このライトノベルがすごい!』編集部『このライトノベルがすごい!2023』宝島社、2022年12月10日。ISBN 978-4-299-03647-6。 
  • 『このライトノベルがすごい!』編集部『このライトノベルがすごい!2024』宝島社、2023年12月9日。ISBN 978-4-299-04899-8。