賭博師は祈らない
以下はWikipediaより引用
要約
『賭博師は祈らない』(とばくしはいのらない)は、周藤蓮による日本のライトノベル。また、これらを原作とする漫画。イラストはニリツ。電撃文庫(KADOKAWA アスキー・メディアワークス)より2017年3月から2019年1月まで刊行された。第23回(2016年)電撃小説大賞の金賞受賞作。
2017年からRPGアツマールにて無料ゲーム版を配信、2018年からComicWalkerにてコミック版(作画:えかきびと)を連載された。
概要
2016年に行われた第23回電撃小説大賞における金賞受賞作。なにもかもどうでもいいと達観していた主人公が、ひょんなことから少女奴隷と出会い、彼女を救うために立ち上がる。同じ電撃文庫の作家である鎌池和馬には「一人の男が、自らの枷をぶち壊すまでのお話」とコメントされている。
作者は主人公が賭博師でヒロインが奴隷、脇役も特殊で現代日本と馴染みの薄い職業の者もおり、物珍しさが感じられる作品としている。また、登場人物たちは主役に限らず、それぞれが確立した価値観と指針を持ち、それぞれの対立や迷いの中で、現実や互いに折り合いをつけていく姿を書きたかったという。
「このライトノベルがすごい!」の2018年度版では、新作部門において7位(総合21位)。
あらすじ
賭け事が盛んである18世紀末のイギリス・ロンドン。亡き養父の3つの教えを守り、少額の勝ちで堅実な賭博師生活を送る青年ラザルス・カインドは、誤って大勝してしまいその勝ち分で仕方なく奴隷を購入する。翌朝、奴隷商より連れて来られたのは、異国から連れてこられた褐色の美少女リーラであった。リーラは、奴隷として主人の欲望を叶えるためにどんな扱いを受けようとも決して逆らうことなく調教されて感情を失っており、さらに本来の買い手の希望で喉を焼かれて声も失っていた。
さして奴隷に興味はなく、かといって放り出すわけにもいかずラザルスは、彼女をメイドとして雇うこととし、文字を教えるなど教育を始める。最初は、奴隷として扱われないことに戸惑うリーラであったが、少しずつ打ち解け、ラザルスに心を開いていく。
登場人物
ラザルス・カインド
準レギュラー
ジョン・ブロートン
フランセス・ブラドック
オブライエン
エディス・トワイニング
帝都の人物
ブルース・クォーター
ジョナサン・ワイルド・ジュニア
バース
イギリス西部にある温泉で有名な保養地(バース (イングランド))。賭博も盛んで、バースの王とも称される絶大な権限を持った「儀典長」職が街を取り仕切る。3巻の舞台。
既刊一覧
小説
- 周藤蓮(原作)・ニリツ(イラスト)『賭博師は祈らない』KADOKAWA〈電撃文庫〉、全5巻
- 2017年3月10日発売 ISBN 978-4-04-892665-2
- 2017年8月10日発売 ISBN 978-4-04-893275-2
- 2018年1月10日発売 ISBN 978-4-04-893587-6
- 2018年6月09日発売 ISBN 978-4-04-893870-9
- 2019年1月10日発売 ISBN 978-4-04-912206-0
漫画
- 周藤蓮(原作)、ニリツ(キャラクター原案)、えかきびと(漫画)『賭博師は祈らない』KADOKAWA〈MFコミックス〉、全3巻
- 2018年7月23日発売、ISBN 978-4-04-069992-9
- 2019年1月23日発売、ISBN 978-4-04-065325-9
- 2019年6月22日発売、ISBN 978-4-04-065759-2
無料ゲーム
ゲーム投稿コミュニティサイト「RPG アツマール」において、ドワンゴによって、無料ゲームが配信された。ジャンルはアドベンチャーゲーム。
- タイトル:賭博師は祈らない-旅にはうってつけの荷物-
- 配信開始日:2017年8月24日
- 制作:Qpic(タクシー、ステビア、あばた~、ときう、びりりん、平井アス)