赤き月の廻るころ
以下はWikipediaより引用
要約
『赤き月の廻るころ』(あかきつきのめぐるころ)は、岐川新による日本のライトノベル。イラストは凪かすみが担当している。第6回角川ビーンズ小説大賞奨励賞受賞作。角川ビーンズ文庫(角川書店)より2009年3月から2011年12月まで刊行された。
『月刊Asuka』(同)にて音中さわきによるコミカライズが2010年9月号から2011年7月号まで連載された。
あらすじ
ロクソンの王女レウリアは、隣国・ブロウへ従者のグレイグと共に、スパイとして潜入することに。そんな中、数年前に一度だけ運命の出逢いを果たした第二王子ジェラールに怪しまれる羽目に。
登場人物
ロクソン
ブロウ以外の国々との国境は、険しい山脈。ブロウとは長年戦争が続いていた。国王はケレウス。国内で飼育が盛んな羊から良質の毛が取れ、そのため織物や染色が発達。古の神を崇めているので、魔術は異端とされている。
レウリア
主人公。ロクソン第二王女。ロクソン王の父ケレウスと、隣国ツァーリアの騎士の娘である母ナシュハの娘。母が魔術師だったため、不思議な力を受け継ぐ。16歳。兄妹に、王妃の子である兄のロラウドとアルセイ、側室の子である姉のメラリク、妹のミザレアがいる。
幼少時に不思議な力を使い、奇妙な出来事が相次いだため次々と侍女が辞め、城下に魔性の王女とささやかれるようになってしまう。そのため、王妃や廷臣の意向で公の場に姿を見せない。
成長してから自らの力が忌み嫌われるものと知り、アルセイに倣って始めた勉学や剣に打ち込む。その知識と不思議な力を買われ、ロラウドからブロウ行きを命じられる。
色素の薄い金褐色の髪に、紺色の瞳の少女。ブロウに潜入する際、ロラウドから贈られた染料で、髪をツァーリアに多い黒褐色に染めた。
ブロウでの名はレウェア。これは本名をツァーリア風に読み変えたもの。ブロウの年の離れた王弟に嫁ぐ公爵令嬢、イリーシャの侍女として潜入した。
たとえ敵国とはいえ、苦しむ人々を助けたいと願うほど芯が強い。病に倒れたイリーシャのため、ただ一つの薬の元となる草、タイアスを探しに行くほど。
グレイグ
ブロウ
ロクソンと唯一国境が接する国。国土の十分の一が永久凍土で、そのため肥沃なロクソンを狙い幾度も戦争がおこった。国王はシリス。伝統的に、長子が施政をつかさどり、次子が軍を統率することになっている。昔から、鉱物の産地として有名で、その一つの鉄鉱石から作られる鋼は高価で取引される。
ジェラール
エリク
リシール
既刊一覧
小説
- 岐川新(著) / 凪かすみ(イラスト) 『赤き月の廻るころ』 角川書店〈角川ビーンズ文庫〉、全10巻
- 「紅蓮の王子と囚われの花嫁」2009年3月31日発売、ISBN 978-4-04-454701-1
- 「二人の求婚者」2009年7月31日発売、ISBN 978-4-04-454702-8
- 「異国の騎士は姫君を奪う」2009年11月28日発売、ISBN 978-4-04-454703-5
- 「なくした記憶のかけら」2010年2月27日発売、ISBN 978-4-04-454704-2
- 「もう一人の花嫁候補」2010年6月30日発売、ISBN 978-4-04-454705-9
- 「蜜色の約束」2010年9月30日発売、ISBN 978-4-04-454706-6
- 「奪われた王位」2011年1月29日発売、ISBN 978-4-04-454707-3
- 「二人きりの婚礼」2011年6月30日発売、ISBN 978-4-04-454708-0
- 「月明かりの誓い」2011年11月30日発売、ISBN 978-4-04-454709-7
- 「祝福の花嫁」2011年12月28日発売、ISBN 978-4-04-454710-3
漫画
- 岐川新(原作) / 凪かすみ(キャラクター原案) / 音中さわき(作画) 『赤き月の廻るころ』 角川書店〈あすかコミックスDX〉、全2巻
- 2011年1月22日発売、ISBN 978-4-04-854578-5
- 2011年7月21日発売、ISBN 978-4-04-854642-3