車田水滸伝 HERO OF HEROES
漫画
原作・原案など:車田正美,
作画:高河ゆん,
出版社:秋田書店,
掲載誌:チャンピオンRED,
レーベル:チャンピオンREDコミックス,
発表期間:2013年12月19日 -,
巻数:既刊1巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『車田水滸伝 HERO OF HEROES』(くるまだすいこでん ヒーロー・オブ・ヒーローズ)は、車田正美原作、高河ゆん作画による日本の漫画。以降『車田水滸伝』と略記する。『チャンピオンRED』(秋田書店)にて、2014年2月号にプレストーリーを掲載後、同年5月号から連載中。
概要
『リングにかけろ』、『風魔の小次郎』、『聖闘士星矢』などで知られる漫画家・車田のデビューから40周年を数えた2014年に『車田正美 熱血画道40周年』と題した各種記念企画の一環。車田の熱狂的なファンであり公認ファンクラブにも入会していた高河が作画を担当した、車田作品の人気キャラクター達の共闘を描くクロスオーバー作品となっている。
他作品のキャラクターたちは元々同じ世界にいた訳ではなく、時空の狭間のアトランティスに各々呼びこまれている。また時代設定も変化している様子で原作では1980年代の月島が舞台の『リングにかけろ』において建築済みのスカイツリーをバックにした一コマがある。
あらすじ
カイザーナックルを捨てた高嶺竜児。四千年も続いた聖剣戦争を終わらせた風魔の小次郎。そして女神アテナの化身、城戸沙織と仲間達と共に冥王ハーデスを倒したペガサス星矢。
長く続いた争いが終わり、それぞれが束の間の平和を享受していたが突如として現れた時空の歪みに巻き込まれた。神話を歪めた罪人として星矢達を集め、少年達によって書き換えられた神話を元に戻す為として襲い掛かる敵、その中にはかつて星矢達が倒したはずの強敵の姿もあった。少年達は己の選んだ道を信じ、戦いに身を投じてゆく。
時系列経過 高嶺竜児VS剣崎順(偽者) 途中、風魔の小次郎介入 キグナス氷河VSクラーケンのアイザック 剣崎順VSギリシャ十二神ゼウス ペガサス星矢VS華悪崇(カオス)皇帝 途中星矢に代わりドラゴン紫龍が相対する 高嶺竜児と風魔の小次郎VSヒュプノスとタナトス 竜魔VS蟹座のデスマスク 途中、ペガサス星矢介入
- 高嶺竜児VS剣崎順(偽者) 途中、風魔の小次郎介入
- キグナス氷河VSクラーケンのアイザック
- 剣崎順VSギリシャ十二神ゼウス
- ペガサス星矢VS華悪崇(カオス)皇帝 途中星矢に代わりドラゴン紫龍が相対する
- 高嶺竜児と風魔の小次郎VSヒュプノスとタナトス
- 竜魔VS蟹座のデスマスク 途中、ペガサス星矢介入
登場人物
【】内には原作漫画、ふりがなは本編ルビを、キャラクターは登場した順番を基準に記載。
神に背きし子たち
神の書物を書き換えたとして時空の狭間、アトランティスに罪人として引きずり込まれた者たち。
高嶺 竜児(たかね りゅうじ)
風魔の小次郎(ふうまのこじろう)
ペガサス星矢(ペガサス セイヤ)
【聖闘士星矢】
技:ペガサス流星拳、ペガサス彗星拳
戦いの女神アテナと共に地上の平和を守るペガサス座を守護星座に持つ青銅聖闘士(ブロンズセイント)の1人。冥王ハーデスとの死闘を終え、今生のアテナの化身、城戸沙織と共に平和を享受していた矢先に新たな闘いに巻き込まれ、沙織と離れ離れになる。
デスマスクから沙織の危機を聞かされ、彼女を助けるために戦う。
戦いの舞台がアトランティス大陸の時空を歪めた場所であるため、アトランティス文明によって生み出された金属・オリハルコン、星砂粉(スターダストサンド)、ガマニオンから造られた聖衣(クロス)が存在しない世界であり、生身の肉体で戦うこととなる。
罪状は人の身でありながら神話の時代から存在する神を倒したためとされる。
剣崎 菊(けんざき きく)
城戸 沙織(キド サオリ)
キグナス氷河(キグナス ヒョウガ)
ドラゴン紫龍(ドラゴン シリュウ)
アンドロメダ瞬(アンドロメダ シュン)
剣崎 順(けんざき じゅん)
竜魔(りょうま)
過去の亡霊
アトランティスに罪人として引きずり込まれた者たちを倒すために現れた、彼らがかつて倒した者たち。オリハルコンの使えないアトランティスにおいてそれを素材とする聖衣やカイザーナックル、更に神が創り出したとされる十本の聖剣などをもって襲い掛かるが、それらはある者から与えられたまがい物である。彼ら以外にも名も無き雑兵たちが時折襲撃してくる。
剣崎 順(けんざき じゅん)
クラーケンのアイザック
ゼウス
華悪崇(カオス)
ヒュプノスとタナトス
その他のキャラクター
河井 武士(かわい たけし)
スコルピオンとヘルガ
作中用語
車田水滸伝において登場する用語、及び原作漫画に登場する用語を記載。
カイザーナックル
太古に海底に没したアトランティス大陸において皇帝から代々勇気と知恵を備えた若者に与えられたとされる武器。その形状は左右一対、二つのメリケンサックであるが地上最強の硬度を誇るオリハルコンから造られたために天変地異にも耐え、アトランティスが滅びてもなお、地上に残された。この両腕一対の皇帝の印を手に入れた者は世界を制すると言われ、この武器を求めて幾度となく争いが勃発する。
高嶺姉弟を育てた大村蔵六が若かりし頃、先々代ゼウスとの戦いに勝利したことで片方のカイザーナックルを入手。それが影道との戦いの折、竜児に託された。ギリシャ十二神との戦いで同じくカイザーナックルを持つゼウスに勝利したことで二つとも竜児が所有者となったが、竜児は二つが二度と離れ離れにならないよう西の海に沈めるようゼウスに頼んだ。
しかし、カイザーナックルを奪取しようと現れた阿修羅一族との死闘の際、再度竜児はそれらを装着して戦い、最後には天空の彼方に放り投げて捨てた。また阿修羅一族との戦いの折に、所有者が正義の闘いをする限り真紅に輝き、勝利を与えること、真の主しかその指にはめることが出来ず、主がこの世からいなくならない限り次の主を選ばないことが明らかとなる。
聖剣戦争(せいけんせんそう)
約四千年前に大地を守る為に神の手で作られた聖剣を巡る争い。聖地である月で作られた十本の聖剣にはそれぞれ独特の力が秘められており、神が認めた正統の戦士が手にすると神と同等の力を発する。
しかし十人の戦士のうち、自らの欲望の為に聖剣と大地を神から奪い取る野心を抱いた華悪崇と、彼の元に集った四戦士たちによる反逆により、反逆一派と神の意志に従う秩序(コスモ)の戦士たちとの二派に分かれ、幾度も戦いが勃発。今生の戦いに置いては秩序の戦士、聖剣・風林火山の小次郎により華悪崇が倒され、十本の聖剣が葬られたことで収束を迎えた。
戦士たちが転生を繰り返しながらも現代に至るまで続けられてきた一連の争い、特に小次郎の手で収束した最後の戦いを指して聖剣戦争という。
アトランティス
『リングにかけろ』では上述のカイザーナックルの由来の説明の際に登場するが、『聖闘士星矢』においては海皇ポセイドンが神話の時代に地上の覇権をアテナと争った第一次聖戦の際に建造した巨大な城塞都市兼前線基地とされている。
揺り戻し(アフター・クラッシュ)
詳細は未だに不明な点が多いが、クラーケンのアイザック曰く過去の亡霊たちは大いなる揺り戻しの加護により蘇り、神話を歪めた罪人と見なされた星矢たちを倒すことで神話を正そうとしている。
神の書物(かみのクロニック)
レコラにより巨大化し、アテナ沙織を閉じ込めた後は通常の書物の大きさとなり、現在は菊の手にある。
作品時間軸
リングにかけろ
菊が剣崎姓を認められている、麟童の誕生後も竜児と順が戦闘に耐え得る肉体を維持したまま健在であるなど原典との差異が見受けられる。
風魔の小次郎
聖闘士星矢
しかし、聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話の後の話なのか、アニメ版の続編聖闘士星矢Ωの前の話なのか、どちらの世界観とも異なるパラレルワールドなのかは不明。
男坂
雷鳴のZAJI
書籍情報
- 高河ゆん『車田水滸伝 HERO OF HEROES』秋田書店〈チャンピオンREDコミックス〉、既刊1巻(2015年2月20日現在)
- 2015年3月1日初版発行、2015年2月20日発売、ISBN 978-4-253-23741-3