軽井沢シンドローム
以下はWikipediaより引用
要約
『軽井沢シンドローム』(かるいざわシンドローム)は、たがみよしひさによる日本の漫画。通称『軽シン』『軽SYN』。本項目では、続編・次世代編である『軽井沢シンドローム SPROUT』についても取り扱う。
概要
別荘地・軽井沢に住むことになった主人公「耕平」と同世代の若者たちの青春群像を描いている。総話数に比して連載期間が長いのは、掲載誌の『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)が連載開始から1年余りは月刊(その後は月2回刊)だったことによる。
各エピソードごとにサブタイトルが付けられ、作者が好きな歌のタイトルを直接またはアレンジして使用することが多い。一例として、中島みゆき『店の名はライフ』→『店の名はら・くか』など。このパターンは続編『軽井沢シンドローム SPROUT』でも踏襲されている。
漫画作品としての特徴として、シリアスな場面と砕けた場面を唐突に織り交ぜる手法が挙げられ、登場人物も劇画や青年誌では珍しかったコミカルな三頭身(ギャグ頭身)がコマ単位でリアルな八頭身と同居していることが挙げられる。また、ルビの使い方に工夫が凝らされており、例えば「耕平」に振るルビを発言者により「おまえ」「あんた」と使い分けるなど、これまでの漫画にはあまり無かった表現技法が大量に盛り込まれており、のちの漫画作品に多大な影響を与えた。
このほか、特撮ヒーローやガンダムなどのパロディがしばしば登場しており、コマの間や背景のポスターなどに作者や作画を手伝ってくれていた実兄の漫画家小山田いくへのツッコミや近況報告などが手書き文字で書き込まれる手法など、楽屋落ち要素も気軽に出していた。これは当時の漫画作品では多用された、作者の自己表現および読者との交流手段であり、実兄の小山田いくも多用していた。
主題作の続編として、主人公・相沢耕平の息子・薫平の世代を主に描いた『軽井沢シンドローム SPROUT』が、『ヤングチャンピオン』(秋田書店)にて2002年No.2から2006年No.14にかけて連載された。
あらすじ
アメリカに渡ることを夢見るお互いフリーランスのカメラマンの相沢耕平とイラストレーターの松沼純生。兄弟のように育ち、高校を卒業してほどなく家出していた2人だったが、金が底を突き、純生の姉であり耕平の幼馴染である薫が住む軽井沢の別荘へ転がり込んだ。
登場人物
相沢 耕平(あいざわ こうへい)
主人公。身長178cm。日常も車の運転時も、眼鏡はかけたり裸眼であったりする。いつもふざけた、飄々としたつかみどころのない態度で感情を表に出さないが、本当は義理と人情に溢れる。「DEEP」という暴走族の総長だった過去があり、ケンカも大好きでとても強い。職業は女性ヌードを多く手掛けるフリーランスのカメラマン。仕事のために東京など各地へ出向くことがある。女好きで、主要な女性キャラクターの多数と肉体関係を持つ。薫と結婚するが、その後も多い時で4人の愛人がいた。
ミリタリーファッションと愛車のジープ(J3のシャーシにMBのボディを載せたカスタム)がトレードマーク。
母方の祖父がアングロサクソン系アメリカ人のため、クォーター。両親は幼少時に死亡している。混血に対する偏見のため親戚から拒否され、血縁ではない薫の実家である松沼家で育てられたが、高校卒業を待たず純生と家出した。仲間内からは「耕平ちゃん」「ダンナ」と呼ばれることが多い。自分の性交関係に節操がない割に、仲間内での恋愛関係のもめ事にまとめ役として暗躍する。我が侭を言う相手は女性でも拳で殴る。
続編『軽井沢シンドローム SPROUT』では、ある事件をきっかけにパニック障害を患い、まともに仕事ができなくなって何年も経過していたという前半ストーリーであったが、後半に至り、とあるエピソードを経て快気した。息子の薫平たちが暴力団をバックにした暴走族に闘いを挑んだ際にバックの暴力団会長(後述の光子と血縁)に取り入って、結果として息子らの後背を固めることになったり、癌が発覚した紀子や、イラクの戦場を取材中に負傷し半身不随となった鳴瀬光の手術費用を出す等、裏のまとめ役として活動する。
松沼 薫(まつぬま かおる、のち相沢姓に)
松沼 純生(まつぬま すみお)
薫の弟で耕平の1学年下。イラストレーター。昔の友人たちには「じゅんなま」と呼ばれていた。身長が低く、作品初期を除けばほぼ全てのシーンでデフォルメされ二頭身で描かれている。普段のオネエっぽいしぐさや言葉遣いから女性と間違われたり、実年齢を知らない看護師からは「薫の息子」と勘違いされたこともある。その外見と優柔不断な性格から、久美子・みるく・博奈・まなみなど次々に惚れては振られている。振られて落ち込むことも多いが芯は強く、パニックに陥ったみるくに平手打ちして落ち着かせたこともある。のち義理の兄弟になる耕平とは、幼少時から兄弟のような間柄である。カーリーヘアーがトレードマーク。デフォルメ時の身長は53cm。
続編『軽井沢シンドローム SPROUT』では、絵里と結婚し長男の空(そら)と長女・紅(べに)の2児をもうけている。イラストレーターとしてそこそこ大成し、頭は寂しくなった(本人はスキンヘッドと言い張っている)が外見的にも貫禄がついた模様。
久遠寺 紀子(くおんじ のりこ)
ひょんなことから耕平たちと知り合い、耕平の愛人(二号)となる。ハーレーダビッドソンFLH80に乗っている美女で「ハーレー」と呼ばれたり「ノン」と呼ばれたりする。セカンドバイクはスズキ・カタナ(GSX1100S)。元看護婦で、軽井沢の薬局で働いている。彼女も暴走族「蟻(アント)」の元リーダー(通称「黒の女王」)であった。実家は資産家であるが、両親はカナダに在住しているため軽井沢の大きな別荘を自由に使用しており、部屋が余っているため、作中の登場人物が次々と久遠寺邸へ同居することになる。耕平が結婚する前、耕平の子を身ごもったという疑いが出たとき、耕平は彼女と結婚する決意を固めたことがある。耕平に子供が生まれたのち、警察官と暴走族という関係での旧知であった田口と一時いい関係になり、田口の娘にも懐かれるが、結局は耕平の元に戻った。作中の女性では最もモテる。愛車はアウディ。身長は169cm。
続編『軽井沢シンドローム SPROUT』では、カナダ在住であり、耕平との間に男の子・孔稀(こうき)を産んでいたことが描かれる。『SPROUT』に登場する久遠寺涼は遠縁の親戚(いとこの息子)。
津野田 絵里(つのだ えり)
箕輪 貴成(みのわ たかなり)
耕平たちの溜まり場で、薫の家の近くにある喫茶店「ら・くか」のマスター。パイプ(コーンパイプ?)がトレードマーク。愛車は二郎の店から購入したホンダ・シビック1500CX(カラーは本人は白が好みだったが二郎の見立てで赤になった)。薫にホレるが何も進展ないまま耕平とできてしまった。のち親の勧めた見合いで弥子と知り合い、交際ののち結婚した。実家も新宿で人気の喫茶店をやっている。一見すると頼りないおっさんだが、弥子からは弟の一弥や阿川と比べて「女に寄りかからないで生きていける強い人」とも評されている。身長173cm。
続編『軽井沢シンドローム SPROUT』では、弥子との間に貴成そっくりの性格をした中学生の息子・清成がいる。続編・『SPROUT』のラストシーンは耕平と貴成の会話で終わるなど、耕平にとっても得難い友人となっていることが分かる。
デザインや設定こそ違うが、名前自体は読切作品『紅葉狩』から登場しており、読切版の耕平との付き合いもある。
恩田 二郎(おんだ じろう)
耕平の暴走族時代、傘下であった「黒衣の未亡人(ブラック・ウィドウ)」のリーダーであり、「DEEP」2代目総長。「DEEP」解散後も耕平を「総長」と呼んで尊敬している。実家が車の整備工場・恩田モータース(作中では高崎市大八木町にある)で中古車販売などもしているので、クルマに詳しい。みるくとつきあっているが、一時紀子に惚れる。そのせいで二郎に惚れていた絵里やみるくを傷つけ、耕平と関係が悪化し、公道レースで決着をつけることになる。その際に耕平が事故で重傷を負うが、そのお陰で元の鞘に収まる。貴成に実家の喫茶店を継がせ、自分は(みるくと結婚して)「ら・くか」の2代目マスターに、と目論んだ時期があり、耕平に「2代目の好きなヤツだ」と言われていた。愛車はフェアレディZ(これも2代目)から、「老後の面倒を見る」条件で父親にスカイラインRSを買ってもらうが、前述の公道レースを隠蔽するためやむなく処分する羽目になる。その後は日産シルビアS110型→S12型。作中において、登場人物の車の購入や車検手続き、廃車手続きや隠匿などの際は、二郎(恩田モータース)を経由することが多い。
続編『軽井沢シンドローム SPROUT』では、変わらず整備工場を続けている。初めて車を購入する薫平に古い車種ばかり勧め、「あいつはきっと骨董屋だ」と言われる。
箕輪 みるく(みのわ みるく)
木下 久美子(きのした くみこ)
田口 修一(たぐち しゅういち)
耕平の暴走族時代に仇敵であった交通機動隊の白バイ警察官(のちに退職)。紀子によると「検問とか言うとどこからともなく現われて、『ワハハハハハッ』と高笑いしていた」などの強い個性を持ち、通称は「恐怖の大王」他多数。妻とは離婚していて、友子という一人娘を男手ひとつで育てている。愛車はルノー5ターボ。流産の後ふさぎこむ薫と出会い、何度か2人で会うが、恋愛に発展する前に薫の心変わりでふられ、その後は紀子ともいい雰囲気になるが、結局舞と結婚する。警察を退職後、匡一や阿川と探偵を始める。なお、警察時代は「ウルトラマン」を自称していたが、退職後は「メフィラス星人」を目指しているとのこと。
続編『軽井沢シンドローム SPROUT』では、舞との間に友子の異母弟に当たる男の子が生まれている。旧作から引き続きルノー5に乗っていたが途中で日産・フェアレディZ Z33に乗り換える。
吉崎 まなみ(よしざき まなみ)
吉崎 匡一(よしざき きょういち)
まなみの弟。連合暴走族「桃太郎」リーダー。過去のトラブルで耕平を恨んでいたが、タイマンののち和解した。耕平の動向を探る目的で、衣舞や折居ゆうことつきあっていたが、初恋の相手に似ていた久美子にベタボレして軽井沢に居つき、紀子の家に下宿することになる。折居 ゆうこから譲られた遺産を元手に、職を失った田口や阿川たちと「吉崎匡一探偵事務所」を開く。愛車はロータス・ヨーロッパ。
続編『軽井沢シンドローム SPROUT』では、「吉崎匡一探偵事務所」は「YNS(吉崎なんでもサービス)」と改名し、いわゆるなんでも屋稼業に変更して、田口夫妻および娘(田口友子)を社員としている。久美子によれば子供が3人となにかと入用なため「馬車馬のように働いて」いるらしい。愛車もTVR・サーブラウに乗り換えている。
片岡 弥子(かたおか やこ、のち箕輪姓に)
川村 舞(かわむら まい、のち田口姓に)
阿川 省吾(あがわ しょうご)
若手弁護士。オルコ・タイタの店員みちるの兄。のちに事件に巻き込まれた際、左目上下に大きな切創および左眼球に重傷を負った。所属していた弁護士事務所をやめ、探偵になる。作品登場時はニヒリストだったものの、耕平たちとの交流を通じて柔和になり、法律関係の問題以外ではギャグ要員となる。その件に関してまなみからは「(弁護士時代と比べて)明るくなった」と評されるが、その時本人は過去の経験と比べて現在が幸せだと感じる状況を「それが怖くてさ」と返したが、逆にまなみ自身の経験を引き合いに出され「状況はいつだって変化していく」と諭され、まなみとの恋愛が進展してゆく。事務所名義のベンツに乗っていたが、辞職したため返却した。
続編『軽井沢シンドローム SPROUT』では、弁護士に復帰して東京で弁護士事務所を開いており、世田谷区にまなみと所帯を構え、2人の子をもうけている。
片岡 一弥(かたおか かずや)
成瀬 ダイ(なるせ ダイ)
成瀬 真理子(なるせ まりこ)
折居 ゆうこ(おりい ゆうこ)
斗賀野 衣舞(とがの いぶ)
久野 縁(くの ゆかり)
慈門院 光子(じもんいん みつこ、のち片岡姓に)
ビル・ハンター
相沢都(あいざわ みやこ)
クレア・クランストン
青木(あおき)
北島 小夜子(きたじま さよこ)
四鬼竜
OVA版
概要
1985年にOVA作品が制作された。内容的には、耕平と純生が軽井沢に来た場面から耕平がロケ先の東北から帰宅する場面までの、原作の初期部分を元にしている(アパートのドアに「家賃3ヶ月分、必ず払います。売れっ子になるまでお待ちになってね」の貼り紙を残して夜逃げするシーンがある)。翌1986年には改訂された総アニメ版が発売され、2002年にはDVD版が発売されている。これら3つのバージョンは基本的には同一の作品でありながら、以下のような構成の違いが存在する。 なお、最初のバージョンにしか存在しない、イメージ映像部分の出演女優は、OVA折込の順に、薫:中村れい子、紀子:小野みゆき、絵里:北原ちあき、みるく:水島裕子、久美子:望月あゆみ、縁:大滝裕子、となっている。
初期リリース版
総アニメ版
ANIME ONLY版(DVD版)
キャスト
- 相沢耕平:塩沢兼人
- 松沼純生:三ツ矢雄二
- 松沼薫:榊原良子
- 久遠寺紀子:戸田恵子
- 津野田絵里:冨永みーな
- 木下久美子:室井深雪
- 箕輪みるく:鶴ひろみ
- 久野縁:よこざわけい子
- 恩田二郎:広中雅志
- 箕輪貴成:田中秀幸
- 二郎の父:緒方賢一
- 成瀬ダイ:キートン山田
- 地竜:二又一成
スタッフ
MAIN STAFF
- 原作:たがみよしひさ
- プロデューサー:伊地智啓、宮田智行
- 脚本:土屋斗紀雄
- 総監督:西久保瑞穂
- 実写監督:森安建雄
- 音響監督:松浦典良
- 音楽:風戸慎介
- アシスタントプロデューサー:左口知克、田原正利
- 編集:西出栄子
- 効果:伊藤克己、今野康之
- 調整:大塚晴寿
- 録音スタジオ:整音スタジオ
- 音響制作:現
- 現像所:東洋現像所
- 製作:キティ・フィルム
ANIMATON STAFF
- 作画監督:井口忠一
- 美術監督:石津節子
- 撮影監督:都島雅義
- 美術設定:阿部行夫
LIVE STAFF
- 撮影:仙元誠三、伊藤昭裕
- 照明:渡辺三雄、熊谷秀夫
- 美術:種田陽平、畠山和久
- 編集:北沢良雄
製作中止となったテレビドラマ
1988年にテレビ朝日・キティ・フィルムの共同製作で、テレビドラマの製作が進められていたが、放送に至らず製作中止となった。同年7月30日の撮影中に、俳優・スタッフの計7人が乗る自動車が事故を起こし、1人が死亡、他の6人も重軽傷を負う惨事となったことによる。この事故で、車を運転していた主演の堤大二郎は鼻骨・肋骨骨折、林家こぶ平(現・9代目林家正蔵)は右足太ももを骨折している。その後の記者会見で、堤は「事故が起こった時点でも相沢耕平を演じ続けた」と発言している。
この事故については、以下の問題が起きていた。
- 道路使用許可を申請せずに、公道で劇用車の走行シーンを撮影していた。
- 道路交通法違反を犯していた(使用していた劇用車では定員5名のところ、俳優・スタッフの計7人が同乗していた)。
- 撮影において車体前方から車内に向けて照明ライトの光を当てる必要があり、運転者はライト光の直射を受けることで実際の運転に危険が生じるが、演出側は「劇用車をキャメラカーで牽引して撮影する」「劇用車を停車状態にして演出で工夫する」などの危険回避策をとらず、俳優に、劇用車を実際に運転しながらの演技を要求していた。
- 死亡したスタッフがフリーランスだったことから、労働災害の適用外になった。
これらの内容により、同年11月9日の参議院決算委員会でも取り上げられる社会問題となった。
その他
- 『ビッグコミックスピリッツ』に連載当時、阿川省吾と片岡一弥の過去の因縁を描く番外編の読切の掲載が予告されたことがあったが、掲載に至らなかった。
- 作者の後年の作品『NERVOUS BREAKDOWN』中の「夏色軽井沢」(前中後編)にて、本作の主要キャラほぼ全員がゲスト出演している。そのエピソードで同作の主人公たちと知り合いになったことから、後に助っ人として再度ゲスト出演している。なお、『軽井沢シンドローム SPROUT』の主人公である相沢薫平も、幼児として同エピソードに登場している。
- 作中での唐突なギャグシーンと頭身変化の手法が印象深かったのか、漫画家のいしかわじゅんは、自身がパネリストを務めるNHK・BS2の『BSマンガ夜話』の番組内(2002年10月28日放送)で、『最終兵器彼女』に対して「突然二頭身の絵になるんだよ~、軽シンだ~」とコメントしている。
- 『軽井沢シンドローム 』作中ではリアルタイムで時間が経過しており、次世代編『軽井沢シンドローム SPROUT』も前作最終回から現実と同じだけ時間が経過した後の話である。作者によると、『軽井沢シンドローム SPROUT』企画当初は主人公の引継ぎまでは決まっていなかったが、当時耕平が主人公をやるには厳しい年齢に差し掛かっていたため、代わりに若者に成長していた薫平を主役に据えたとの事。
- 2014年11月時点で、秋田書店「軽井沢シンドロームSPROUT」の電子書籍版が発売されている。第1巻はKindle版では
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- 出版社: 秋田書店(2013年5月17日)
- 販売: Amazon Services International, Inc.
- 言語: 日本ASIN: B00CU991AE
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- 出版社: 秋田書店(2013年5月17日)
- 販売: Amazon Services International, Inc.
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- 単行本8巻収録の作中にて、登場人物の発言を借りる形で「だいたいが 本当なら、もう終わってるハズだったのに………」「今年いっぱいという話も、どうやら、のびそうだぜ。」とあり、このエピソードが始まるより前にストーリーを終えるつもりだった作者の意図の外で連載が伸ばされ、結果としてストーリーに変更があったことが推測される。また、9巻収録の作品表紙は一話目から「軽SYN完結記念」と銘打たれたシリーズとなっており、9巻収録分の10話は既に終わることを予定されていたことがわかる。