北海道北見市を舞台に東京から引っ越してきた男子高校生といわゆるギャルで道産子の女子高校生の交流を描くラブコメディ。『少年ジャンプ+』（集英社）にて、2019年9月4日より連載中。北海道弁で「なまら」は「たいそう」「非常に」、「めんこい」は「かわいい」「かわいらしい」の意。

伊科田の読切『インスタントギャルメンコちゃん』が前身。同作をもとに2019年1月3日に『少年ジャンプ+』にて読切版を掲載。好評だったため連載化された。

2020年4月から5月にかけ、本編が2年生編に入るのを機に一時休載された。『週刊少年ジャンプ』（同社）2021年1号に出張版読切が掲載された。

第1巻は発売後即重版された。2023年4月時点で単行本の累計発行部数は50万部を突破している。

伊科田は「北見の人なら思わず笑みを浮かべてしまうような作品になったと思います」「キャラクターを通し、自分が感じている地元北海道の魅力を少しでも感じてもらい、一人でも多くの人が北見や北海道を訪れるきっかけになれば」と語っている。

男子高校生の四季翼は東京から北海道北見市に転校し、クラスメイトでギャルの冬木美波と出会い、いつしか彼女から目が離せなくなってしまう。当初は美波を苦手なタイプだと思っていた翼であったが、素直で心優しい彼女に惹かれていることを自覚する。美波との仲が急接近する中、翼はクラスメイトの中に自分の好みぴったりである秋野沙友理がいたことを知る。紆余曲折の末、三人はスキー教室を経て行動を共にするようになり、次第に恋愛を意識するようになっていく。

声の項は特記がない限り、テレビアニメ版の声優。

主要人物

四季 翼（しき つばさ）

声 - 島﨑信長、倉持若菜（子供） / 仁科諒亮（ボイスコミック）
本作の主人公。東京から来た男子高校生。都会育ちとは思えない程に純朴な性格で、自己評価が低い。黒髪で清楚・真面目な女の子が好き。
コンビニの買い食いを始め、祭りに行くこと、カップ麺など体験したことがかなり少ない箱入り状態だったが、美波と関わることで様々な体験をしていく。
美波にお金持ちかと問われた際は否定しているが、過去の回想において背景に小さな橋のある池を含む巨大な庭が見えていたことから、実家はかなりのお金持ちと思われる。

冬木 美波（ふゆき みなみ）

声 - 佐倉綾音 / 小山百代（ボイスコミック）
本作のヒロイン。翼とクラスメイトの女子高校生。金髪のロングヘアで、頭頂部のアホ毛が特徴。いわゆるギャルかつ道産子で方言が強い。北海道に引っ越してきて初日の翼と偶然バス停で出会った。翼に対して積極的に距離を縮めてくる。

秋野 沙友理（あきの さゆり）

声 - 花守ゆみり
翼とクラスメイトの女子高校生。翼が好みの清楚系ギャル。クールな雰囲気の美女だがゲームが関わると熱くなる。元は旭川市出身で小学校の途中で北見市に引っ越しているが、生まれも育ちも北海道。但し、美波と違い方言は使わない。
汗っかきで、運動するとすぐ汗だくになってしまうのがコンプレックス。そのため運動の授業を休みがちで、そのうち周囲から孤立してしまった。そのため、ギャルのイメージとは真逆の陰キャである。美波から仲良くなろうと声はかけられているものの、どう接すればよいのか分からず避けている。
スキー授業においてバスの中で汗を拭く姿をたまたま目撃し、事情を把握した翼に説得され、美波と関わるようになる。

夏川 怜奈（なつかわ れな）

声 - 上田麗奈
翼の家の隣に住む高校の先輩。ミスコン2年連続1位、入学してから学内テスト1位な才色兼備。図書委員である。

主要人物の関係者

松尾 隆弓（まつお たかゆみ）

声 - 松岡禎丞
翼のクラスメイト。あだ名は「まっつん」。

冬木 桃子（ふゆき ももこ）

声 - 長江里加
美波の妹。

冬木 眞衣（ふゆき まい）

声 - 喜多村英梨

花宮 楓（はなみや かえで）

声 - 今泉葉子
翼の祖母。彼と同居している。厳格な性格だが、美波の事は「孫を笑顔にしてくれた子」と信頼している。

飛鳥（あすか）

声 - 永井真里子
翼の1つ下の学年の後輩ギャル。

日奈（ひな）

声 - 久保ユリカ

『道産子ギャルはなまらめんこい』の前身。キャラバンカップ北海道代表を受賞作品。雑誌未掲載。単行本未収録。

伊科田が24歳の時、締め切り直前に2018年度ジャンプスカウトキャラバンの存在を知り、5日で描き上げて出張編集部に投稿した。編集部は画力と読みやすさを評価する一方で、男の子の絵に個性を付けたら良いと講評した。

『道産子ギャルはなまらめんこい』の読切版。単行本1巻収録。「年末年始!過去最多!史上最強!ジャンプ+読切祭23連弾」第4弾として2019年1月3日に『少年ジャンプ+』にて掲載された。好評であったことから連載が決定し、連載版第0話として第1話と同時に再配信された。

• 伊科田海『道産子ギャルはなまらめんこい』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、既刊12巻（2023年12月4日現在）
• 2019年12月4日発売、ISBN 978-4-08-882165-8
• 2020年3月4日発売、ISBN 978-4-08-882272-3
• 2020年7月3日発売、ISBN 978-4-08-882374-4
• 2020年12月4日発売、ISBN 978-4-08-882543-4
• 2021年4月2日発売、ISBN 978-4-08-882638-7
• 2021年8月4日発売、ISBN 978-4-08-882775-9
• 2021年12月3日発売、ISBN 978-4-08-882861-9
• 2022年6月3日発売、ISBN 978-4-08-883082-7
• 2022年11月4日発売、ISBN 978-4-08-883331-6
• 2023年3月3日発売、ISBN 978-4-08-883416-0
• 2023年7月4日発売、ISBN 978-4-08-883655-3
• 2023年12月4日発売、ISBN 978-4-08-883810-6

2024年1月9日よりテレビ東京ほかにて放送中。2023年12月24日にユナイテッド・シネマ豊洲において先行上映会が実施された。